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若者「アメリカはもう沈みゆく国です。欧州だって不調です。日本は西側陣営から抜けて、中国やロシア側の陣営に加入したほうがいいんじゃないでしょうか」 私「うーん、またヘヴィな話題を。とりあえず自由主義を愛する私としては権威主義に与するのは好みじゃないかなー。あと、こればかりは美学に属する考えだけど、外様になるのはちょっと。負けそうだから勝てそうなほうに付くよりも、負けないように努力するほうが好みだね」 「日本は自由主義陣営を抜けて中露の権威主義陣営に加わるべきだ」 このような言説は今回話した若者に限ったものではなく、時々ですがSNSやメディア等でも見かけます。 まあそれはそれで一つの選択肢としてア…
資金力に余裕があり、国連機関に影響力を行使しうる国で、アメリカを困らせることで得をする国といったら、やはりロシアでしょう。 実際に、ガザ開戦により米国がイスラエルへの弾薬の提供を増やした結果、ウクライナ支援のためのリソースが割かれ、ウクライナとの戦況でロシアが優勢に転じ...
イランがガザ紛争の黒幕でないとしたら、本当の黒幕は誰でしょうか。①国連機関の不正を見逃せる影響力、②ハマスの軍事費を支援できる資金力、③強力な自国の軍事力を有し、④ガザ紛争で恩恵を受けている国、ということで考えていくと、まず思いつくのが中国です。ガザ紛争への対応でアメリカ...
イスラエルとパレスチナの対立を見て、多くの方はユダヤvsアラブの対立と思っているのではないでしょうか。確かに、パレスチナの戦士たちは「アラブの大義」を掲げ、アラブ諸国の支援を期待しながら戦っています。しかし、これまでも指摘してきたように、ハマスは既にアラブでやっかいもの扱...
メディアが報じない中東の真実⑥:大岡越前候補サウジの顔をつぶしたハマス
このシリーズ第四回目で、「大岡越前の不在が中東問題の解決を困難にしている」ことを投稿させていただきました。 国内事情を抱える米国の仲介能力の低下が一番の問題ですが、大岡越前になってくれそうな国がないわけではありません。アラブの大国であり軍事・経済両面で事実上の「アラブの...
メディアが報じない中東の真実⑤:イスラエルは米国の言うことをきかなくなっている
イスラエルとハマスの停戦がなかなか進まない最大の要因は米国の仲裁能力の低下にある、とこれまでも述べてきました。これには選挙イヤーにある米国に余力がないこともありますが、バイデン政権発足後、イスラエルとの関係が冷え込んでいたことも指摘する必要があります。 イスラエルは20...
メディアが報じない中東の真実④:大岡越前の不在が解決を難しくしている
外交交渉をゲームに例えて、最高のスコアは「51対49で勝つことだ」と言われます。それ以上の点差がつくようなどちらかに一方的な展開になるならば合意が成立することはありません。Win-Winならばすんなりまとまるでしょう。では「50対50の引き分け」はどうでしょうか。引き分け...
メディアが報じない中東の真実②:アラブがハマスを軍事支援しないわけ
前回、「メディアが報じない中東の真実:中東はさほど難解ではありません」というタイトルで投稿しましたが、「アラブ諸国は口だけイスラエルを非難するだけで、軍事行動を起こすことはないだろう」と言及しました。今回は、その根拠について説明したいと思います。 イスラエルとアラブ諸国...
よくわからないなりに考察してみた|渡辺靖『文化と外交』【感想・考察】
渡辺靖『文化と外交』【感想・考察】大学の夏休みの課題図書として出されたこの一冊。とりあえず読んでみたけどわけわからなかったので、頑張って考察してみました。本当に頑張ったので、読んでやってください笑
Reuters, 27 April 2023 FILE PHOTO-2023年3月13日、北京の人民大会堂で行われた全国人民代表大会(NPC)の閉会式の全景。 NOEL CELIS/Pool via REUTERS 北京、26日 [ロイター] - 中国の国会議員は26日、北...
時々、「日本はアメリカの属国だ」という言説を見かけます。 今回は思考実験的に、少し極論をもって反対意見を構築してみます。 と言っても「日本はアメリカの属国ではない」とする反論ではなく、「アメリカの属国ポジションでもいいんじゃないか?」という路線です。 アメリカの属国チーム 「うちの国はアメリカの属国だ」は日本特有の表現ではなく、世界的にもそこそこメジャーな表現です。様々な国が自国のことをアメリカの属国(51st state)だと表現しています。なにせ「アメリカ合衆国51番目の州(51st state)」というWikipediaのページがあるくらいです。 51st stateは肯定的に使われるこ…
昨日、10月30日は、朝起きた時から腰の様子がおかしく、軽度の腰痛が再発。このように少しずつ、体の不調も出てくると思い、ますます日々の暮らしの大切さを思います。僕の家の近くには、大学が3つあるのですが、そのうちの一つ、日本医療科学大学に行き、公開講座の講義を拝
日本政府のODAや海外投資に関する見解:「ばらまき」は言葉が悪すぎる
日本政府が海外へお金を出すと「海外にばらまくな」という声がメディアからもSNSからも必ずあがります。 普段は特定の意見に対して真正面からの反論はしないよう努めていますが、たまには明確に反対側の意見を提示してみます。 そもそもの拠出度合いと意味 まあ何はさておきメディアの報道の仕方が悪いと思います。「お金をばらまく」「ばらまき外交」なんて言われたら、そりゃあ誰だって「ふざけんな!」って気持ちになるものです。もちろんちゃんと説明しない官僚や政府も悪いと思います。特に外務省。各ページに関連リンクを張り巡らせている暇があるならもっとデータ自体へのアクセス性をよくして欲しいです。 それはさておき、メディ…
「暮らしの節約法」なんて言葉は、とても人口に膾炙したキーワードです。 それこそ昭和の昔から、色んな暮らしのアイディア、今で云う「ライフハック」が言われ、雑誌や新聞をにぎわせてきた。 この趣旨といえば、無駄をなくしてエコで豊かな暮らしを探ろうというもの。 つまり「智恵のある暮らし」ということでしょう。 今の時期は「騙されない」という意味にも聞こえてしまいます。 ちょっと考えてみる。その意思だけでも...
なんだか嫌になっちゃう話w(笑)。 このところ、このウクライナ問題ではアタシは韓国と妙に見解が近いところがある。 韓国もウクライナ支持一辺倒ではないらしい。 うそん。 なんか嫌www。 まあ、ゼレンスキーが政治のシロウトだからどうだ、それは的外れでしょう。 コメディアンだってやれる人はやれる。 トランプはそれこそ不動産屋です(笑)。 ただ今回の紛争の原因、その一端はウクライナにもある...
小学生も『こども地政学』で世界の力関係を知ることができる~複雑な世界を理解する第一歩
ウクライナのニュースから 小学生が飛びついて読んだ『こども地政学』を思い出す 『こども地政学』を読めば世界情勢がざっくりわかる 地政学とは 政治を深いところで理解する 不安定な力関係、危うい時代 地経学とは 経済による抑止力は 子どももニュース・世界情勢の理解が早い ニュースがわかり興味を持つ 子ども向けニュースサイト・解説動画 『こども地政学』はどんな本なのか? 中身もカラーイラスト・フリガナ付きで読みやすい! 自分で考え調べる力を身につける工夫がある 世界を見る教養が身につく 『こども地政学』の目次・それぞれの内容 大人も学びになる ランドパワー・リムランド・チョークポイント…知らない言葉…