メインカテゴリーを選択しなおす
あの夏の光と影はどこへ行ってしまったの。我が家の猫、銀次郎はモノクロで撮るに限る。八月の僕のお気に入りは、リコーのGRⅢ。銀次郎のお気に入りは下段のトンネル。僕がネット通販を利用した時の梱包材だ。購入したのは小さな物だったけど、何故か長さ1m以上もある無駄に長い段ボールで送られてきた。出荷する際に誰も疑問に感じないのだろうか。結果的には猫が喜んでいるので、僕は嬉しい。猫は内部に玩具を持ち込むほど気にっている。そんな8月後半の日常だった。GRⅢ八月の濡れた銀次郎
ハイコントラスト白黒で、イキって撮影するのは恥ずかしい。勿論、イキっているつもりはないが、イキらされていることは間違いない。だって、そういうカメラだから。そこで僕は漁港で猫を撮ることにした。猫からすれば、森山大道もブレッソンも僕も一緒だし、ライカだろうが、GRだろうが、iPhoneだろうが関係ない。少し暑い時間に行ったので、猫が木陰から離れなかったことが残念だ。岩合先生の足下にも及ばないが、この場所おける猫からの人気度では、僕はカメラ女子を遥かに上回る。ギャラの食べ物すら持っていないのに、僕の周りばかりに猫が集まる。カメラ女子が驚愕していた。きっと猫おじさんと思われたことだろう。男は不惑の40代からは、女たらしと呼ばれるよりも、猫たらしと思われることを喜ぶべきである。GRⅢ残夏のハイコントラスト(終)〜猫おじさんの真実
強烈な西陽を浴びながら、寂しい佐野駅前を歩き回る。そうこうする間に、日が暮れてきたと思えば、あっという間に暗くなっていく。写真は撮れても、食事の店が見つからない。独りであればそれは大した問題ではない。だが繰り返しになるが、今回は家人と一緒である。日が暮れるよりも急速に、家人の機嫌が悪くなっていく。冷静さを欠いた僕は、あろうことか「養老の滝」に入店してしまう。「養老の滝」が悪いわけではないが、何もわざわざ栃木県まで来て・・・。それでも生ビールを飲んで家人の機嫌も回復した。嗚呼、やはり街歩きは一人ですべきだな、改めて思った。店を出ると辺りは真っ暗で、それまで見つからなかった飲食店が簡単に見つかった。時すでに遅しである。この後、別の店で「佐野ラーメン」を食べたのは、数日前掲載した通りである。何だか冴えない夜だっ...真夏の栃木路③〜真夏のつるべ落とし
ホテルから佐野市役所の近くまで、タクシーで移動した。あとは勘で歩き、こんな所に出た。他に歩いている人の姿は殆ど見ない。夏季休暇だからか、元々そうなのか、酷暑のせいか、さっぱり分からない。繁華街らしき通りの写真を撮りながら、ついでに夜にご飯を食べるところを探したけど、それらしき店は中々見つからない。侘しさと情感が入り混じったような町並みが堪らない。だが、何度もいうが今回は家人と一緒に歩いている。強烈な西陽が当たり、眩しいうえに顔が熱い。家人は早速むくれだし、「いつまでこんな所を歩くのか」とか「美味しいものを食べれそうな店が見当たらない」とか文句ばかりである。僕が歩く町なのだから、少しくらい想像できそうなものだが・・・。「どこかで珈琲でも飲んで待っていれば?」と提案したが、そういう店も見つからないので、そのま...真夏の栃木路②〜佐野駅前・斜陽の町並み(昼)
ある日の夕方の空。真夏には違いないが、ピークを越えつつあることを感じさせる空の色だった。美しいと思うと同時に、どこか哀しげにも見える。この色は何色と呼ぶのだろうか。X-PRO3/XF16-80mmF4ROISWR美しい空は哀しい色に見えた
7月26日に北東北地方の梅雨が明けた。真夏のピークはお盆までとなる。僅か半月なかりの「夏の盛り」が訪れた。毎度毎度、気象庁の文句を言って恐縮だが、今回の梅雨明け宣言は気象庁のミスだと思う。東北南部の梅雨明けは6月29日。僕が住む秋田県は北部を除いて、梅雨明け時期は同様に6月29日だったと思う。逆に7月26日を北東北の梅雨明けとするのであれば、南東北だって同様だった筈だ。気象庁を庇うのであれば、梅雨という概念自体が、これまでのものと変わり、梅雨前線の動きも想定外のものとなってきた。戻り梅雨なんて、訳のわからない言葉も聞いた。今後は、そこも想定して欲しい。そんな能書きは別にして、この日の海と空は真っ青だった。真夏の海と空、その色は同じ真っ青でも、太平洋側のそれとは色合いを異にしている。青は不思議な色だ。X-P...日本海ブルー