【エレカシ感想文】さらば青春/エレファントカシマシ
遠い 遠い 遠い 遠い日々を僕ら歩いていたけれど この出だしだ。「遠い」「遠い」「遠い」「遠い」 同じ言葉を4回も続けて始まる歌を他に知らない。 他の歌手の歌なら違和感がありそうな始まり方だが、この歌の始まりは全く違和感がない。低く静かに始って、だんだんと大きくなっていく「遠い」に、心を掴まれる。聞き入ってしまう。 男にとって、その日々はそれほど遠く感じられるのだ。 好きだった女性がもはや遠くに行ってしまって、声も届かない、触れることもできない思い出の中だけの存在になっている。「遠い」ことは、切ない。 今町を一人で歩きながら、その遠い日々を思い出している。 「僕ら」=自分と別れた彼女は遠い昔、…
2022/10/09 19:50