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やっとやっと、読み終わった。ふぅ。 若い頃に比べると気力、体力、視力の衰えによるものなのか、なかなか読書が進まない。 83歳になる元新聞記者の父でさえ、あの家にいるときは常に本や新聞を読んでいた活字の虫の父でさえ、最近はもう読書は疲れるからもっぱらテレビを観てると言ってたっ...
「働かないアリに意義がある」長谷川英祐著、メディアファクトリー新書、2010年12月生物学者がアリの集団の生態を観察した本。「働かないアリがいるからアリの集団が長続きする。これは人間社会にも当てはまるのではないか」ということで、社会学や組織論などで、本書の研究成果が頻繁に引用されていた時期がありました。実際のところ、本書はアリの観察の話が中心で、アリと人間を毎度毎度比較している訳ではありません。アリと人間は個体レベルではそんなに似ているところはないので、比較してもしょうがないですが、集団の成り立ちという点では、たしかに人間社会と通じる部分もあるのかなあとは思いました。また、いまの時代こういう分野の研究で予算が取れるのかなあ、というのは率直に感じました。予算を取るために、こじつけでもいいから人類に役立ちそう...働かないアリに意義がある