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月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ41 bl小説 飲み会で久しぶりに勝浩を見て、すぐにも抱きしめたくて、どんなに勝浩に飢えているか思い知らされた。 だから何とかもっと勝浩に近づきたくて、検見崎が仕事で施設訪問会に行けなくなりそうだと聞いた時、居ても立っても居られずに自分が代わりに行くと言い出して、お前、いった
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ40 bl小説 「ひかりは関係ねーって! 一体どうしたら、信じてくれるんだよ? しろってんなら、土下座でもなんでもするさ」 「やめてください。いい男が台無しですよ。眠った方がいい。朝になったらくだらないことは忘れてるかもしれないし」 幸也の話をさらりと流して、ベッドにもぐりこも
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ39 BL小説 「過去の行状は別としても、今回、俺はお前をだまそうなんて気はこれっぽっちもない!」 「わざわざ部屋割りに小細工したくせに?」 勝浩はきっと幸也を見据えた。 「だから、それは、お前と一緒の部屋になりたかったからだって」 「へえ、それで今夜何を決めるつもりだったん
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ38 BL小説 優しさをまともに受け取る方がバカなんだと言い聞かせながらも、ユウの後から現れた幸也の顔を見た時、ひどく嬉しいと思ってしまった自分を、勝浩は嗤った。 「勝っちゃん!」 山荘の前で待っていた検見崎は、幸也の後ろにユウを従えて戻ってきた勝浩を見ると駆け寄ってぎゅっと
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ37 BL小説 ユウの声が聞こえた気がして、ふっと勝浩は顔を上げた。 闇に目が慣れてくるとどちらを向いても木立しかない。 夜の林の中は何か言い知れぬ澱みを含んでいる。 ぐんと冷えてきたし、Tシャツに長袖のシャツをはおっているが、じっとしていたから余計に寒くなってきた。 立ち上
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ36 BL小説 また、だましたんだ…! 優しさも嘘っぱちだったんだ! 何で…… ひどいよ! いくら俺でも、 そんなの、耐えられないよ! バカヤロー! どこを走っているのかわからなかった。 ただ、走った。 哀しすぎて、涙も出てこない。 どれだけ走ったろう。 スニーカーがもつれ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ35 BL小説 寒い、と感じて勝浩は目を覚ました。 まだ夜は明けていないようだ。 リビングの大時計は夜中の二時過ぎを示している。 辺りを見回すと、美利も垪和も、隣のソファで眠りこけている。 大杉や春山たちも死屍累々といったありさまだ。 かろうじて部屋に戻った者も、まずベッドに
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ34 BL小説 「そう……ですね、一寸の虫にも五分の魂、って言いますもんね」 勝浩は言った。 「またまた、悟りきった仙人みたいな例え」 「祖父がよく言ってたんです」 幸也の微笑みが妙に優しく見える。 「まあ、ミクロはミクロなりに、近場から開発を進めていくのさ。さしあたっ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ33 BL小説 何せ、カラオケをやるもの、踊りだすもの、はじけきった夜が深まると、度をこえた酔っ払いが、リビングのあちこちで死屍累々と倒れ込む姿が見られた。 「最後のモエ、開けるよー。美利ちゃん、飲む?」 垪和が言った。 「わ、飲むー。勝浩くんは?」 「俺はいいよ」 見かけに
今朝寝違えました。首の大切さが嫌というほどわかったよ…みんなも経験あるよね?その時は辛いけど、治ると辛さをすっかり忘れてしまう。寝違えの痛みは、そのタイプの典型例と思う😅絶賛寝違え中の日常をみてくれ睨んでないよ!首が痛いだけだよ!後ろから話し
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ32 BL小説 「知らなかったの? ほら、二人のおじいちゃま、元政治家の」 ひかりが言った。 「ああ、長谷川元外相?」 「幸也のパパとタケのパパが、その息子だから。タケのパパは婿養子に入ったから、検見崎だけど」 「え、そうなんだ………じゃあ、似てても当然ですね」 ごく普通
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ31 BL小説 「あいつら学生じゃねーだろ」 幸也が怪訝な顔をする。 「だから、女の子ならいいの」 「少なくともしょっちゅう仕事でいなくなるタケより俺のが役に立つよな、勝浩」 今度は勝浩を巻き込むつもりらしい。 「ちょっと手伝ったくらいで、口だけ男のお前に懐柔されるわけないだ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ30 BL小説 午前中いっぱいは、ハイキングコースを走ったり、二ヵ所にあるテニスコートのうち山荘の裏手のアンツーカーの方を臨時ドッグランにして犬たちを自由に走らせ、一緒にフリスビーをやったりして、犬も人間も思い切り楽しんだ。 その間中、幸也はなんだかんだと勝浩に絡んできて気がつ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ29 BL小説 幸也が部屋に戻ってきたのは、十二時になろうという時間だった。 「……ん……長谷川さん…」 ややあって、傍らに誰がが立っている気配に、寝ぼけ眼で勝浩は幸也を見上げた。 「悪い、起こしちまったか。いいから寝てろ。ちょっと煙草吸ってくるから」 くしゃっと勝浩の髪を撫
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ28 BL小説 「何だよ、いつのまにそこの二人、できちゃってんの?」 「えー、知らなかった、美利と勝浩くんって、そうなのぉ?」 酒が入っているから、みんな勝手なことを言う。 「あの子が勝浩に告ってたって?」 犬たちにおすそ分けをしながら、幸也はへらへらやってきた検見崎を掴まえ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ27 BL小説 「うん、動物園とかでも面倒見切れなくなったからって、人間の都合であちこちやられて。動物の心をもっと考えろって、思いませんか?」 「全く人間は勝手な動物だよな」 「俺ね、小さい頃、動物園に連れて行ってもらうでしょ? なんでみんな檻の中にいるのかな、って思ってた。
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ26 BL小説 さすがに空気が違っていた。 山々の連なりにさえ、手が届きそうだ。 「ひゃっほうっ!!」 「ぜっけーだー!!」 九月も終わりのよく晴れた日の早朝、『動物愛護研究会』の一行を乗せた数台の車は、八ヶ岳の麓にある検見崎の山荘に向かって、ひた走っているところだ。 窓から
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ25 BL小説 「なんか勝浩、とってもいい抱きゴコチぃ」 「長谷川さ……!」 ちょっといい人だと思ったらすぐこれだ。 そんなことしないでほしい。 俺が、どんなに好きだったかなんて、知らないくせに! 今だって、また…………。 その時、勝浩の耳に聞き覚えのある声が聞こえた気がした
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ24 BL小説 「あ、どうも…すみません……」 二人してブランコに腰を降ろし、ポカリスエットの蓋を取る。 ポカリを一気に半分ほど飲み干して、勝浩はようやく人心地ついた。 あたりはすっかり暗くなってしまった。 どこにいる、ユウ! 迷子になって寂しい思いをしているのではないだろうか
カラオケクラブで特別仲良くしている半年先輩のNさん、園への入居も、クラブ入部も私の半年先輩です。ただ、未亡人になったのは、私の方が1年先輩でした。( ̄∇ ̄;)…
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ22 BL小説 「こういう車で、サイドシートが犬と男、って面白くない図ですよね」 沈黙に耐え切れず、勝浩は口を開いた。 美利と大杉は猫を連れて垪和のワゴン車に乗り込み、ロクは後部座席に陣取った。 幸也の運転するアウディのサイドシートにおさまったのは、後ろにずらしたシートの前にキ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ21 BL小説 何やら狐につままれたような面持ちで、勝浩は大学の片隅にある古いクラブハウスで待っているだろう犬や猫たちのもとへと向かう。 でも、机の上にあった見慣れぬ銀のライターといい、やはり夢ではないらしい。 誰のだろう? 検見崎さんって、いつも百円ライターの人だしな。 そ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ20 BL小説 勝浩が、いつ、何を言うか、幸也も志央も戦々恐々として、ようすを伺っていたに違いない。 思えば、その頃からこの二人は何人女を落とすか、なんてことを競争して、しかも賭けなんかをしていたのだろう。 人の心をもてあそぶなんて、ほんとに許せないやつらだ! そう思う傍から
今日の4コマまんがをアップするよ!前に、「隣の席の扇風機の風が強すぎてドライアイ悪化する」という地味に嫌な話を書いたけどみてくれたかな??今日はそんなお隣さんへ、ささやかな仕返しのお話😏境界線を越える時が、一番緊張するね!!次はバレないように
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ19 bl小説 忘れもしない、小学生の時、城島志央と一緒に勝浩に散々悪ふざけをした上級生。 子供のくせにやけに大人びて見えた。 「近頃の先生は何を教えてる、だって、笑わせるよ。いじめっ子はお前じゃないか!」 だが、その日のことが、何故か心に残った。 それから時折、塾への道すが
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ18 bl小説 迷惑を被ったのは勝浩だけではなかったし、乱暴したりするわけではなかったけれど。 勝浩は三年生の終わりに転校してしまったので、きっと幸也はそんなこともすっかり忘れているに違いない。 中学二年の時、父親が東京本社に栄転になると聞いて勝浩も喜んだが、当時人に貸して
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ17 bl小説 ユウが検見崎を急かしたので、検見崎はもう何も言わず、ユウと一緒に外に飛び出した。 しんと静まり返った部屋のベッドで眠る勝浩の、すうすうという寝息が幸也の耳にも聞こえてきた。 「無防備に可愛い顔して寝てるんじゃないよ」 勝浩の頬を指でちょんとつつき、幸也はボソ
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)55までアップしました bl小説 霞に月の(工藤×良太)55、月で逢おうよ(幸也×勝浩)16、幻月(工藤×良太)17、秋の陽(工藤×良太)4までアップしました。
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ16 bl小説 二十歳になってから、クラスの友人に誘われたり、研究会のみんなと飲む機会は何度もあって、勝浩も少しはたしなむようになっていたものの、酒が入ると眠くなってしまうようで、部屋で高校からの友人である七海と飲んだりした時は気がつくと朝だったことがあった。 「あぶないなぁ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ15 bl小説 「ふーん、子どもじゃないってことは、もう、あーんなことも、こーんなことも済ませちゃったってこと?」 幸也に顔を覗き込まれて、勝浩は耳まで真っ赤になる。 「いやーん、素直な反応。そっか、俺のいない間に、勝浩ってばいろいろ経験しちゃったんだ」 幸也はにやにやとグラ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ14 bl小説 シーリングファンが高い天井で回っている。 大型のテーブルは黒く磨かれ、背もたれが大きい椅子は凝ったデザインだ。 パッと見はそんな洋風居酒屋だが、メニューは和洋何でもありで、気取りはない。 「何、勝っちゃんも負けちゃいられねーってか?」 「そんなんじゃありません
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ13 bl小説 「え………」 勝浩は絶句した。 女の子二人を従えるようにして入ってきた長身の男は、白いシャツを無造作にはおり、緩やかに流れる柔らかい髪が少し首にかかっている。 「おっせーぞ! 幸也」 「このやろー、どこに雲隠れしてやがったんだ、今まで」 スーツの男たちからもヤジ
皆さんの職場にも、なぜかとても長く働いている派遣社員がいませんか?法的に大丈夫なのかな😂でも、そういう方々はものすごく仕事できるよね!今日は、事務系雑務のプロフェッショナル、いや、もはや仙人とも言える、神の技術を持つお方を紹介🐦✨凄すぎるよ…
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ11 bl小説 「あ、勝っちゃん、明日の飲み会七時に新宿だから、六時半にここでね」 出て行こうとして、検見崎が振り返る。 「それ、お断りしましたよね?」 勝浩は聞き返す。 「だってな、二人のこと見ちゃったしな」 「ずるいですよ」 眉をひそめて勝浩は抗議するが、「ほら、俺ってろ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ10 bl小説 「で? 勝っちゃんは誰に片思いなのかな?」 面倒な相手に聞かれたな、と勝浩は眉根を寄せて検見崎を見た。 「そんなこと、あなたに言う必要ないでしょ」 「いやあ、実は美利ちゃん、多分勝っちゃん狙いだろうってわかってたんだ。ついにって思ったのにな。勝っちゃんがそんな
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ9 bl小説 夕方になっても気温が三十度までしか下がらない中を散歩するのは、人間も犬たちもなかなか大変だ。 一人でハスキーとラブラドールを散歩させるのは尚のこと。さらに三匹を連れてとなると、かなりな肉体労働になる。 二人は犬たちを三十分ほど運動させ、ぐるりと学内をまわってクー
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ7 bl小説 「さっき編集部の人たちと話してたやつでしょ? お断りします」 そう言い合っている間に、車は勝浩が借りている部屋の前に停まった。 「たまには、融通を利かせようよ」 「ユウの散歩があるから、ダメ。じゃあ、どうもありがとうございました」 にこやかに車から降りる勝浩を見
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ6 BL小説 「勝浩、そろそろ終わる? 俺、この辺で切り上げるけど」 後ろの席で煙草をいじっていた検見崎が声をかけてきた。 最近自分の部屋以外喫煙可能な場所を探すのすら困難になってきたのだが、癖でつい手にしてしまうのだ。 時計の針は午後九時を少しまわろうとしているところだった。
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ5 BL小説 おそらくほんのきまぐれだったのだろう、あの人からもらったマフラーは、あの日の、たった数十分の時間と一緒に引き出しの中にしまってある。 学園を卒業するまで、勝浩にとってはずっと昔から苛めっ子でしかなかった幸也だ。 だけどいつの間にか、長谷川幸也という存在は、それこ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ4 BL小説 「そうね。ぐーたら、飲み会ばっかやってる場合じゃないと、常々思ってはいたのよ」 垪和もうんうんと頷いた。 「やってみるか。だがちょっとやそっとじゃできないぞ。こいつら、てんで躾がなってないし」 「ああ、俺、心当たりある。躾の達人に。ちょっと頼んでみるよ」 当時
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ3 BL小説 「ええ、橋爪さんには明日来いって言われてます。あさってはここの当番俺ひとりだし、ちょっと無理かも」 検見崎に聞かれて勝浩はそう答えた。 「んじゃ、明日ね」 賑やかな検見崎が背中を向けたまま、ひらひらと手を振ってクラブハウスを出て行くと、部屋の中はやがて和やかな静け
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ2 BL小説 この研究会が学内で一躍注目を浴びた理由は、昨年から、老人ホームや養護施設に犬や猫を連れて行き、一緒に過ごしてもらうという活動を始めたことだ。 「でもせっかくホームのおばあちゃんたち喜んでたのに、雨降ってきちゃってさー」 「また、行けばいいさ、な、ラブ」 「ちょっ
月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ1 BL小説 「ここの桜、春になるとすげーよな。こんだけ大きいの、あんまり見ないな」 風がひと吹き、まだ花には遠い寒々しい枝を揺らす。 毎年春になると校門をくぐる生徒たちを静かに見守っている桜の木の下を、初めて二人で歩いたのは、二年と半年前の二月、バレンタインデーのことだ。
言うほどでもないけど、内心嫌なことってあるよね!!特に職場の席は他人と隣り合わせだからね🤔マンガの風はかなり盛りました。実際には絶妙に気になるか気にならないかのそよ風です😂それがじわじわ目にくるのです…風向き!!!気配りお願いします!!