Fragrance
ふわん。脱衣所の扉を開けた瞬間、甘いフルーツの香りがマサルの鼻腔に溢れた。!?むさ苦しさにかけては他の追随を許さない刑事課の更衣室である。あまりにも不似合いな香りに思わず室内を見回すと、休憩用のベンチの上で、Tシャツに短パンという大変カジュアルな格好の人物がヒラヒラとうちわを泳がせていた。甘い香りはどうやらそのあたりから流れてきているらしい。「よっ!お疲れさん。そっちも今戻りかい?」「……ああ」言葉...
2025/06/05 15:38
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#星子ひとり旅
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