メインカテゴリーを選択しなおす
近年、プラスチックごみの残留が環境問題となっています。特にマイクロプラスチックと呼ばれる微細なプラスチックが動物に大量に摂取されており、その影響が心配されています。環境問題に関心がなくても、マイクロプラスチックを食べた動物を食べているであろう我々人類への
マミラリアの種子の「Serotiny」とは何か?(2009)
最近は基本的にサボテンと多肉植物の論文をご紹介してきましたが、花と受粉に関する話題に興味があり積極的に取り上げてきました。しかし、最近は種子の行方にも興味が出て来ました。論文を漁っていたところ、「Serotiny」なる用語に出会いました。「Serotiny」とは、成熟し
来週、Succulent Station 宮崎台が開催されます(2023年10月)
今年の秋は多肉植物の即売会が沢山あります。すべては行けませんが、なるべく行けるものは行く予定です。来週の21日と22日に、神奈川のタナベフラワーで「Succulent Station 宮崎台」が開催されます。いくつかの多肉植物・サボテンの専門店が集まるようです。タナベフラワー
今週末、21日と22日に横浜のヨネヤマプランテイションで「多肉植物BIG即売会」が開催されます。ヨネヤマプランテイションは横浜市営地下鉄ブルーラインの新羽駅の駅のすぐ近くです。今年の3月のBIG即売会は非常に多種多様で数も多かったのですが、7月のBIG即売会は割と規模が
サボテンの新属Leuenbergeriaについて(2019)
Pereskia属はサボテンらしからぬ姿のサボテンで、通常の樹木状で葉があり、全体的に特に多肉質ではありません。ただ、強い棘と美しい花がサボテンとの繋がりを感じさせます。Pereskiaは一般的には杢キリンだとかコノハサボテンと呼ばれますが、サボテン愛好家にもあまり人気
ソテツは地球上で最も危機に瀕している植物グループと言われます。しかし、日本では国内産のソテツ(Cycas revoluta)が庭木や鉢植えとして一般的に利用されていますから、珍しいという感覚は持ちにくいかも知れませんが、海外では自生地の都市開発や違法採取によりソテツは急
近年、多肉植物で最も盛り上がっているのはAgaveでしょう。「サボテン・多肉植物のビッグバザール」でも、Agaveの専門店が出店するようになり、あちこちでAgaveを出しています。多肉植物に強い園芸店でもAgaveはコーデックスに代わる目玉となっています。いつまでAgaveブーム
以前、Gymnocalycium esperanzaeを調べていた時に、論文に面白いことが書かれていました。G. esperanzaeは、G. castellanosiiとG. bodenbenderianumとの自然交雑種である可能性があるというのです。その時の記事は以下のリンクをご参照下さい。問題はG. esperanzaeは一時的
Succulent Station 宮崎台へ(2023年10月)
川崎市にあるタナベフラワーにて21日と22日に開催された、「Succulent Station 宮崎台」に行って参りました。前回は5月に開催されましたから、約半年ぶりの訪問です。さて、21日と22日は横浜のヨネヤマプランテイションで「多肉植物BIG即売会」も開催されていますから、なん
タナベフラワーで開催された「Succulent Station 宮崎台」が開催され行って参りましたが、続けてヨネヤマプランテイションで開催された「多肉植物BIG即売会」に行って来ました。「Succulent Station 宮崎台」の様子は昨日記事にしましたから今日はその続きです。大量の花キリ
サボテンは古い根元の方が褐色になり硬くなってしまいます。これは、太陽光が原因で樹皮が形成されているということのようです。ただ、樹皮形成はサボテンにはよろしくないことのようで、樹皮形成が多くなり過ぎるとサボテンは枯れてしまいます。この太陽光による樹皮形成は
先日、多肉植物の即売会をハシゴしたわけですが、もう寒くなりつつあるにも関わらず、購入品の植え替えを強行しました。また、何故か強風が吹き荒れ、軽い遮光用に張っていた不織布がビリビリに破れてしまい、鉢を巻き込んで倒してしまいました。仕方がなく、こちらも植え替
購入した多肉植物の植え替えの続きです。ひたすら花キリンを植え替えました。Euphorbia millotii鉢のサイズは問題なさそうですが、私は赤玉細粒は苦手で、上手く水分のコントロールが出来ません。根の張りは良好です。植え替え後。少し大きめのプレステラ105に植えました。Eu
多肉植物の生息地は、開発によりその生息が脅かされています。多肉植物は分布が狭く、特殊な環境にのみ生えるものも多いことから、多くの多肉植物が絶滅の危機に瀕しています。保護活動によりこれらの多肉植物を救うことは出来るのでしょうか?本日は希少な多肉植物を救うた
Aloe marlothiiの種子散布と貯蔵種子(2011)
植物の繁殖にとって花は重要です。しかも、花の受粉様式は非常に多様で、花粉媒介者どの相互作用など非常に複雑なメカニズムが存在し、その全容が明らかとなっているとは言えません。さらに、受粉後の種子散布については、それ以上に調べられていないように感じられます。最
新種の記載や訂正、種を分けたり統合したりと、分類学により植物は命名され分類されます。近年では遺伝子解析が盛んに行われ、思わぬ植物同士が近縁だったり、外見上はそっくりで見分けがつかない隠蔽種が明らかとなったりと、分類学は非常に隆盛を極める分野となっています
2020年に『菌根の世界 菌と植物のきってもきれない関係』(築地書館)という本が出版されました。菌根とは植物と菌類が共生関係を結び形成されるものです。菌根自体は昔から知られており、私も90年代には図鑑の簡単な説明があり、存在自体は知っていました。しかし、私の認識
以前、テレビを見ていたら、アフリカの砂漠に謎の円形の模様が沢山出来る不思議な現象に迫っていました。この、通称「フェアリーサークル」は、シロアリが形成しているもののようです。しかし、謎のサークルは必ずしもシロアリが原因とは言えないようです。「フェアリーサー
Euphorbia brevitortaの受粉生物学(2010)
植物にとって花を咲かせることは、受粉し種子を作るために重要です。しかも、受粉は非常に多様で様々な工夫があり、植物の進化を考える上でも非常に面白い対象です。さらに、受粉について調べることは、希少植物の生態を理解し、保護のための基礎知識を与えます。ですから、
多肉植物を増やす方法はいくつかあります。種子を採ったり、株分けしたり、挿し木したりというのは何も多肉植物に限った話ではなく、他の植物でも出来なくはないでしょう。しかし、葉挿しに関しては多肉植物特有の増やし方と言えます。例えば、エケベリアやカランコエ、ハウ
めっきり寒くなって来ましたが、ほとんどの多肉植物は室外に出しっぱなしです。早くどうにかしたいのですが、またもや土曜日に仕事があったりして、中々時間が取れません。仕方がなく、帰宅後に少しずつ室内に取り込んでいます。室内の置き場所の整理すらまだなので、とにか
神保町の古本まつりは毎年参加する恒例行事でしたが、新型コロナの流行で開催が中止になったりしました。去年は久々の開催でしたが、忙しく残念ながら不参加でした。今年こそはと勇んでおりましたが、仕事が入ったりして、先週末は行くつもりだったのに行けませんでした。今
毎年、王子駅近くの飛鳥山公園にて、北区の区民植木市が開催されています。多肉植物が多いイベントということでしたが、今年は北区グリーンフェスタなる名称に変更されたようです。何でも今年は植木の販売はなく、多肉植物だけということです。多肉植物はNPO法人日本多肉植物
実はサボテンや多肉植物も、毎年のように新種が発見されています。地球上のすべての土地が調査し尽くされているわけではないため、未踏の場所を調査したら新種は見つかるもののようです。さらに、詳しく研究されず、似た種類を1種類にまとめてしまっていたりもします。そのよ
多肉植物の室内への取り込みが思うように進まず、割と焦っています。とりあえず、室内に運べるだけ運びました。すべてではありませんが、なんとか半分以上は取り込めたはずです。10往復ぐらいしかしていませんが、すっかりバテてしまいました。神田神保町古本まつりだの北区
Fockea属はアフリカに6種類分布するキョウチクトウ科の植物です。塊根や塊茎と落葉するツルを持ち、火星人(Fockea edulis)に代表されます。4種類は南アフリカとナミビアにのみ分布しますが、F. multifloraとF. angustifoliaはアフリカ南部から東アフリカまで広く分布します。
植物にとって花は繁殖のための非常に重要な器官です。さらに、植物の分類は花の形式を基準に発展してきました。ですから、植物にとっても学者にとっても花は重要なものと言えます。花の受粉は植物と花粉媒介者との相互作用により成立しています。植物の種類ごとに受粉形式は
地球規模の気候変動が問題となっています。原因の1つとされる大気中の二酸化炭素の増加による地球温暖化については異論もあるようです。しかし、その原因はともかくとして、現実問題として様々な異常がおきている事実は覆すことは出来ません。さて、気候変動は多肉植物が自生
般若(Astrophytum ornatum)は、Astrophytumの中でも大型のサボテンです。野生のAstrophytumは減少していますが、それは般若も同じことのようです。希少生物の保護を考える場合、まずは現在の分布と個体数の調査に加えて、その生態を詳しく知る必要があります。例えば、人工的
花は甘い蜜を分泌しミツバチなどの花粉媒介者を引き寄せ、受粉し結実します。しかし、世界には苦い花蜜も存在すると言うのです。非常に不思議です。なぜ、苦い蜜を出すのでしょうか? さらに気になるのは、その苦い蜜を訪れる花粉媒介者とは何者なのでしょうか?本日はSteven
すっかり寒くなりましたが、多肉植物の室内への取り込みは遅れています。先週末、一気に片付けましたが、それでも7割といったところです。週末はバタバタと残りの多肉植物を室内へ取り込みました。これで最後です。ガステリア、ハウォルチオプシス、アロエ。同じくガステリア
多肉植物のみならず植物を栽培するに際して、日照や灌水に並ぶ重要な要素は用土でしょう。多肉植物の培養土は市販品もありますが、自身で配合するという方もおられるでしょう。多肉植物の用土の組み合わせはどのようなものご良いのでしょうか? 本日は多肉植物の培養土の組み
最近、般若(Astrophytum ornatum)の受粉に関する論文をご紹介しました。論文では般若の受粉率は低く、同じ時期に咲き、共通した花粉媒介者を持つ他の種類のサボテンと競合している可能性を指摘していました。実際にそのようなことがあるのか気になったので、関連する論文を探
今年は秋に入っても暖かく中々気温は下がりませんでしたが、今週から急激に冷え込んで来ました。土日に急いで室内に多肉植物を取り込みましたから、ギリギリセーフです。まあ、ほとんどの多肉植物は氷点下にでもならない限りは平気かも知れませんが、選別の手間と時間が惜し
多肉植物が好きでボチボチ育てておりますが、基本的には植物そのものに興味があります。植物の分類や進化、生態に関する本が出たらなるべく読むようにしています。裳華房から「生命の神秘と不思議」という新しいシリーズが始まり、何冊か読んでいるのですが、いつの間にやら
多肉植物の受粉に関する研究を度々ご紹介してきました。その中で気になったのはタイヨウチョウの存在です。タイヨウチョウはアフリカに分布する花蜜専門の鳥です。しかし、過去にご紹介した論文では、タイヨウチョウが花に訪れても受粉に寄与せず、ただの蜜泥棒になっている
去年の今頃に鶴仙園で、ハウォルチアのオンリー・イベントが開催されました。山口県のPlant's Workさんとのコラボイベントです。私はフィールドナンバーつきのH. woolleyiを入手して大満足だったわけですが、何と今年も開催するということです。最近は妙に忙しく土日もバタバ
11月のサボテン・多肉植物のビッグバザールへ(2023年11月)
土曜日は鶴仙園のハオルチア・オンリーのイベントに行ってきました。日曜日に11月のサボテン・多肉植物のビッグバザールがありましたが、中々忙しくちょっといけないかなぁと思っていました。しかし、意外にもゴタゴタが早く片付いたので、行けることになりました。とは言え
近年、小型のコーデックスであるCeraria pygmaeaが結構人気があるようです。見た感じからして、いかにもスベリヒユ科ですが、その後整理されディディエレア科ポルツラカリア亜科とされています。これは、Alluaudia、Didierea、Poutulacaria、Ceraria、Decaryaなどが非常に近
Portulacaria(Ceraria)の見分け方(2014)
昨日の記事で、Ceraria属がPoutulacaria属に吸収されて消滅したという論文をご紹介しました。Poutulacariaは2種に旧Ceraria5種が加わり、合計7種となりました。その見分けが論文にまとめられていたのでご紹介します。昨日に引き続き2014年の論文、『Phylogenetic relationshi
基本的に植物は受粉のために花粉媒介者を必要とします。しかし、共通する花粉媒介者に頼った場合、花粉媒介者が競合してしまう可能性があります。しかし、ある論文では3種類の開花期の異なるサボテンが、上手く花粉媒介者の競合を避け、花粉媒介者に1年中資源を提供し支えて
最近は妙に忙しかったりして、ブログの更新がきつくなっています。多肉植物の論文はまだ沢山あるのですが、探す時間もありますがとにかく書く時間が足りていません。年末年始以外は記事をアップしてきましたが、そろそろ限界かも知れません。まあ、別に強制されているわけで
多肉植物は基本的に室内に取り込みましたが、植物用ライトの当たり具合で適不適が生じているようです。ですから、その都度動かしたりして調整したりしています。環境が変わって多肉植物たちも何かと不満がありそうですが、来年の春まで我慢してもらうしかありません。青々錦
多肉植物を育てていると、その不思議な形からどのような生態なのだろうかと思うことがあります。論文などを読んでいると、多肉植物に限らず植物の生態はあまりに多様で謎に満ち溢れています。教科書的な本も多少は読みましたが例外も多く、本を読む度に知らないことなどいく
もう11月も終わり12月になります。あっという間に時間が過ぎてしまいますね。本日も我が家の多肉植物たちをご紹介します。Gymnocalycium friedrichii VoS 01-017/aフィールドナンバーつきのギムノカリキウム。現在の学名はG. stenopleurumに統一されました。いわゆる牡丹玉で
多肉植物は葉挿しで増やすことが出来るものが多くあります。葉挿しする時に、エケベリアなどは用土に挿さないでそのまま置いておくだけで発根したりします。この時に、霧吹きで湿らすこともありますが、葉の表面から水分を吸収するのだと言う人もいます。個人的空中には発根
急激な冷え込みが始まりました。そろそろ、寒さに強い多肉植物も流石に休眠し始める頃合いです。我が家の多肉植物たちは室内にいますから、まだ生長しているものもあります。本日もそんな我が家の多肉植物たちをご紹介します。紫翠殿 Haworthiopsis resendeana九輪塔H. coarc
Hoodia騒動 〜多肉植物とダイエット〜(1997-2007年)
多肉植物は様々なグループがありますが、高度に多肉化した植物はサボテンやユーフォルビアなど限られたものグループだけです。私が育てていないグループでは、旧ガガイモ科(今はキョウチクトウ科)の多肉植物があります。旧ガガイモ科は詳しくないため、とりあえず思いついたH
アフリカの乾燥地にはアフリカゾウやクロサイなど、巨大な草食動物が分布します。クロサイは柱サボテン状のユーフォルビアを食べるためになぎ倒してしまうため、クロサイを保護するために導入した地域ではユーフォルビアが激減しています。アフリカゾウも木をなぎ倒してしま
12月に入り寒さもいよいよ本格的になります。ユーフォルビアは寒さに弱いものも多いようですが、室内に取り込んだだけで加温はしません。変に加温すると十分な日照が確保出来ないのに生長を始めてしまいますからね。と言うわけで、本日も我が家の多肉植物をご紹介します。Gym