メインカテゴリーを選択しなおす
《2004書物の旅 その17》 司馬遼太郎「燃えよ剣(上・下)」(新潮文庫) NHKが、所謂「大河ドラマ」で源義経を題材にしたことは二度あります。一度目は1966年、主役が当時の尾上菊之助、女優の寺島
佐藤正午「鳩の撃退法(上・下)小学館文庫 今年も冬の・芥川賞・直木賞の発表がありました。。芥川賞が古川 真人「背高泡立草」、直木賞が川越 宗一「熱源」でしたね。芥川賞は、今読んでいるとこ
《2004書物の旅 「ぼくが50歳だった頃、教室で」その18》 片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』(小学館) ぼくが50歳だったころ、教室で十代の生徒たちに語っていました。その頃の「読書案内」復刻版です。
小林まこと・惠本裕子「JJM女子柔道部物語(08)」(講談社・EVEING KC)
小林まこと・惠本裕子「JJM女子柔道部物語(08)」(講談社・EVEING KC) 最新刊情報:2020・4・23新刊 小林まこと「女子柔道部物語」第8巻です。「神楽えも」ちゃんも、柔道を始めて1年、高校二
「100days100bookcovers no10」 北村薫 『夜の蝉』(創元推理文庫) SODEOKAさんが9日めに選んだのが、奥泉光『モーダルな事象』で、名前しか知らない作家だったので、この後をどう「こじつけ」るか、そ
津野海太郎 「最後の読書」(新潮社) 津野海太郎という名前に最初に気付いたのはいつだったのでしょうかね。いつだったか、劇団「黒テント」のパンフレットで演出家として名前を見た時に「ハッ」とし
青木真兵・海青子「彼岸の図書館」(夕書房) ぼくはこの本を市民図書館の棚で偶然見つけました。青木真兵・海青子「彼岸の図書館」。なんかすごい「題」だと思いませんか。「こっち」じゃなくて、「
高橋源一郎「非常時のことば」(朝日新聞出版) 市民図書館の棚を徘徊していて、なんとなく手に取って、読み終わって気付いた。 「いつだったか、一度、読んだ本ですね、これ。」 東北の震災か
野田サトル「ゴールデン・カムイ(2)」(集英社) まず、表紙をご覧ください。「不死身」の杉元君と「アシㇼパ」ちゃんの二人連れの守護神ホロケウカムイ「レタラ」君登場ですね。現在では絶滅したエ
保坂和志「自分という反―根拠 橋本治追悼文」追悼総特集「橋本治」(文藝別冊・KAWADEムック)
保坂和志「自分という反―根拠」追悼総特集「橋本治」(文藝別冊・KAWADEムック) 今日は一月二十九日。作家の橋本治が亡くなって一年がたちました。今、ここで「案内」している「追悼特集『橋本治
「100days100bookcovers no31」(31日目) 山村修「狐が選んだ入門書」ちくま新書) 100daays 100bookcovers challengeの30日目に、DEGUTIさんが紹介された数冊の本のラインアップを見ながらぼくが印象
「2004年《書物》の旅 その12」藤沢秀行「勝負と芸」(岩波新書)
「2004年《書物》の旅 その12」 藤沢秀行「勝負と芸」(岩波新書) 2019年の夏、久しぶりに東京に行きました。東京は都会だと妙に実感しました。何しろ行く所、行く所、人が多い。ぼくが山手線の電
池澤夏樹「熊になった少年」(スイッチ・パブリッシング) 「ゴールデン・カムイ」という漫画を読んでいると、アイヌの人たちにとっての「熊」の存在が、かなり詳しく描かれていて、そこがこの漫画の面
2004年《書物》の旅 (その11) 別役実「思いちがい辞典」(ちくま文庫) 先日、(2004年の先日)別役実という劇作家の「賢治幻想 電信柱の歌」という演劇を観ました。傘付裸電球の街
野田サトル「ゴールデン・カムイ(3)」(集英社) 「ゴールデン・カムイ」第三巻ですね。まだ、話の全体の姿は見えてきません。しかし、役者がそろい始めました。 表紙をご覧ください。この殺気に
エランベルジェ原作・中井久夫文・絵「いろいろずきん」(みすず書房)
エランベルジェ原作・中井久夫文・絵「いろいろずきん」(みすず書房) 精神科のお医者んの中井久夫さんが、フランスのお医者さんのエランベルジェさんの童話に、自分で挿絵を描いた絵本があります。「
アラン「定義集」(神谷幹夫訳・岩波文庫) 部屋のなかが、古本屋さんの狭い店内のようになっていて、棚の本はもちろん古いし、歩くのに、足の踏み場もない状態です。「少しは片づけなさい!」 まあ、口に出
金城一紀「『GO』(講談社文庫) 2004年《小説》の旅(その1)」
金城一紀「『GO』(講談社文庫) 2004年《小説》の旅」 これは15年前、現場の教員だった頃、高校生に向かって「諸君!本を読みましょう!」とアジテーションしていた「読書案内」の記録。「2004年《小説》
小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)2004年《小説》の旅 その2」
2004年《小説》の旅 小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 二学期が始まったというのに、夏休みの課題図書の話からスタートします。ええーっと、読書感想文コンクールというのが毎年あって、どこかの団体
湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫):「2004年《小説》の旅 その4」
「2004年《小説》の旅 (その4)」湯本香樹実「夏の庭-TheFriends」(新潮文庫) あのころ、中学生の夏休み読書感想文課題図書の定番の一冊だったのが、湯本香樹実さんの「夏の庭」(新潮文庫)です。1991年の
北川扶生子「結核がつくる物語」(岩波書店) コロナの日々が始まって3年が過ぎました。この間、一応、人並み(?)にコロナ体験も済ませました。症状が思いのほか軽かったためもあって、家族や知人の親切を思い
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック)
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック) 60歳を過ぎて、社会的関心や家庭的煩雑から自由になった男性がいます。長年勤めた仕事は退職し、かつて連れ添
週刊 読書案内 新庄耕「ニューカルマ」(集英社) 一緒に「面白そうな本を読む会(?)」で集まって本を読んでいる人に二十代のジャーナリストの卵というか、ひよこのような方がいらっしゃるのです
週刊 読書案内 谷川俊太郎・松本大洋「かないくん」(ほぼにちの絵本)
谷川俊太郎 作・松本大洋 絵「かないくん」(ほぼにちの絵本) 谷川俊太郎の「詩」的な散文があって、松本大洋の静かな絵があります。ちょっとページをめくって中をお見せしたい誘惑にかられるのですが
自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる (SB新書) [ 堀紘一 ] 価格:880円(税込、送料無料) (2023/2/21時点) 楽天で購入 自分にマッチした本の選び方、上手な読み方や工夫などが載って
空手道今野塾を主催する作家 今野敏さん その今野さんの空手に出会ってから今日に至るまでをユーモアたっぷりに綴ったエッセイ「琉球空手、ばか一代」を紹介します。 ここまで空手を明るく楽しく随筆という形で綴った人はいないのではなかろうか…本当に楽しい一冊です。
奥泉光『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫)
「100days100bookcovers no9」奥泉光『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫) 前回、SIMAKUMAさんの文章の中に出てきた人物は避けたかったのですが(連句でいうと「付きすぎ」
石垣りん「略歴」 北村薫「詩歌の待ち伏せ 上」(文藝春秋社)
北村薫「詩歌の待ち伏せ 上」(文藝春秋社)より 石垣りん「略歴」(詩集『略歴』所収) 作家の北村薫の「詩歌の待ち伏せ」(文藝春秋社)というエッセイ集を読んでいて、面白い記事に出会いました。
チョ・ナムジュ 「82年生まれ、キム・ジョン」(筑摩書房) もう、半年以上前のことですが、チッチキ夫人が一冊の本をテレビの上の、読み終わった本を並べる棚に並べながらいいました。 「この本、流行っ
岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘「新・百人一首」(文春新書)
岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘「新・百人一首」(文春新書) どうしてこの本を読もうと思ったのか、よくわからないのですが、新コロちゃん騒ぎの間に図書館に予約していました。「新・百人
「100days100bookcovers no8」 いとうせいこう「想像ラジオ」(河出書房新社) KOBAYASIくんから」頂いた「お題」はポール・オースター「幽霊」です。翻訳は柴田元幸ですね。そのあたりが切り口かと考
ロラン・バルト「喪の日記」(みすず書房) ロラン・バルトが亡くなって40年経っていた。その40年の間、ぼくは何をしていたのだろう。20歳で初めて読んだが、わからなかった。お経か呪文のように後生大
門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社) 何故だかわかりませんが、2018年の春の芥川賞、直木賞は二作品とも宮澤賢治がらみで不思議な感じがしました。芥川賞は若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」(
原泰久「キングダム(58)」(集英社) 6月のヤサイクン「マンガ便」です。「キングダム58巻」、6月24日発売の最新刊です。「57巻」で李牧率いる「趙」軍の最後の切り札として現れた、趙軍三大天、怪物「
「100days100bookcovers no7」 ポール・オースター「幽霊たち」(訳:柴田元幸 新潮社) 1日、空いた。 前回のSODEOKAさんの「八百万の死にざま」の記事を読んで、次は「ニューヨーク」しかないなと思い、最
【本】村上春樹の新作長編のタイトルが『街とその不確かな壁』らしい!!まさかあの幻の作品が・・・。
☆ついに新作長編のタイトルが発表!!『街とその不確かな壁』☆ つ、ついに4月13日発売の村上春樹の新作長編小説のタイトルが明らかになりました!! そのタイトルは・・・。 『街とその不確かな壁』 です!! ん? んん? どっかで聞いたことがある気が・・・。 そうです。 実はこのタイトルは1980年9月号の『文學界』に掲載された『街と、その不確かな壁』のタイトルとほとんど同じなのですよ!! 「、」だけ、違ってますね!! 『街と、その不確かな壁』は、単行本化しておらず幻の中編として村上主義者の間では語り草となっている作品でした。 村上春樹曰く未完成な作品だった的なことを言っていたようでしたが、まさか…
100days100bookcovers no49(49日目) 週刊 読書案内 小池昌代『屋上への誘惑』 光文社文庫 前回、SODEOKAさんが取り上げたエミリー・ブロンテ『嵐が丘』は未読なので、接点を探していくつか当たっ
リービ・秀雄「天路」(講談社) 久しぶりに、最初のページから、ページを繰り始めて、次へ次へと素直に読みすすめ、ほぼ最後のページに至って、ジンワリと涙がにじんでくる小説を読みました。 リービ・英
セルバンテス「ドン・キホーテ(全6巻)」牛島信明訳(岩波文庫)
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」という映画の感想を書いていて、こっちが長くなったので別のタイトルになりました。 セルバンテス「ドン・キホーテ(全6巻)」牛島信明訳(岩波文庫)
橋本治「草薙の剣」(新潮社) 2019年という年は、橋本治といい、加藤典洋といい、今の時代をまともに見据えていた大切な人を立て続けに失った年でした。少しづつでも遺品整理のように「案内」したい
小梅けいと「戦争は女の顔をしていない」(KADOKAWA) お正月がすんで、節分が終わった次の日、立春ですかね。ヤサイクンがいつものようにマンガ便を運んできました。 「あれ、これって評判やん。 「や
山口昌伴「水の道具誌」(岩波新書) 勤めていたころの教科書に山崎正和「水の東西」という短いエッセイがありました。今でもあるのでしょうか。 ともかく、「鹿おどし」といういかにも、「侘び」だ、「
岡田暁生「西洋音楽史」(中公新書) 15年ほど前の「読書案内」の記事です。相手は高校生でしたが、今となっては話題が少々古いですね。2005年出版の本なので、《2004年書物の旅》に入れるのにも、少々抵抗があ
藤原正彦「国家の品格」(新潮新書) まず最初にお断りしておきますが、ぼくは原則としてこのブログで案内する本について悪口は書かないことにしています。つまらないと思っている本を紹介しても、しよ
石牟礼道子「魂の秘境から」(朝日新聞出版) 石牟礼道子さんが2018年2月に亡くなって、二年の年月が過ぎました。亡くなった年の四月に、生前「朝日新聞」に月一度の連載で掲載されていたエッセイに
武田砂鉄「紋切型社会」(朝日出版社) 竹田砂鉄、いつの頃からか朝日新聞の書評欄に登場し始めていたこの名前に、どこか「胡散臭い」ものを感じていたのです。 一昔前の「自分」なら、そう
古川真人「背高泡立草」(集英社) 2020年の冬の第162回芥川賞受賞作、古川真人「背高泡立草」を読みました。作家は31歳だそうです。若い人ですが、この所繰り返しノミネートされていた人だそうです。
宮崎駿「風の谷のナウシカ(全7巻)」(アニメージュコミックス)
「100days100bookcovers no11」 宮崎駿「風の谷のナウシカ(全7巻)」(アニメージュコミックス) KOBAYASI君の「夜の蝉」で日高敏隆さんの「ネコはどうしてわがままか」 (新潮文庫)という本を思い浮か
「100days100bookcovers」(13日目) 田中美穂 『わたしの小さな古本屋』(ちくま文庫) 前回の『風の谷のナウシカ』からどう繋ごうか、と考えていたとき、「蟲」の文字で閃きました。そうだ、「蟲文庫」が
「100days100bookcovers no14」 堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮社) 今回は、試しに趣向を若干変えて、敬体で書いてみることにします。 前回、SODEOKAさんが紹介してくれた『わたしの小さな古書店』の