メインカテゴリーを選択しなおす
先日のもの凄い突風で駐輪場のスーパーカブは倒れていたらしい。右ハンドルカバーに大きなスリ跡と右サイドミラーが割れていた。おそらく右隣のバイクの方が起こしてくれたのであろう。右隣のCB750には被害がなかっただろうか。以前スクーターを停めていた頃は全く何事もなかったけれど、軽いカブの風対策は必要だった。ただでさえビル風が強い場所である。さらにカバーまでかけてあったので余計に風を受けたのであろう。いつもカバーをかけている右隣のバイクはこの日はカバーを外していた。
ちょうど三年前、山手通りで見かけたMG-TCのオーナーさんとご一緒になった。TDはたまに見かけるけれどTCは滅多にお目にかかれないのでつい写真を撮ってあった。オーナーさんにこの写真を見せたら、あ、隣に乗っているのは、、、とドキドキされてましたがダイジョウブ、奥様でした。さらにオーナーさんは隣町にお住まいのご近所さんだった。エムジー乗りの世界も狭かったりする。
今になってやっと賽王の盾を読了。石積み職人、石工の物語。戦国土木小説という構成はボクにとっては読みやすく将のイメージや現場が立体的に頭に浮かぶ。技術屋視点からすればあり得ないであろう工法もあるけれど、まあそこはファンタジーとして読む。ある意味戦国版ワンピース風だろうか。今や石工さんも随分減っちゃっただろうか、ボクの周りに居た石工さんは現代ではブロック工としての仕事をメインとされている方が多い。ボク自身もこの物語の主役である野面積みの仕事は一度だけ携わったことがある。 塞王の楯 (集英社文芸単行本) 作者:今村翔吾 集英社 Amazon
3年間お世話になった車庫から引越をすることに決めた。近所だし安いしメンテできるしの良いところだったのだけれどどうやらネズミの住処になっているのである。とにかく東京はネズミにとって住みやすい楽園なのであろう夜の繁華街はネズミだらけである。車庫でも今年に入ってからもネズミホイホイに貼り付いたネズミの死骸を何匹処分しただろうか。以前もエンジンルームに住み着かれた記事を書いたけれど、夜な夜なネズミに囲まれていると思うと恐怖でしかない。そんな折、同じ賃料でシャッター付きガレージを発見し、即契約をした。かなり遠くなるのが玉に瑕だけれど、ネズミに怯えながら過ごすと思えば天国か。とにかく引越し先でネズミが出な…
一区切りして腑抜けになっている。さすがに疲れた。身体もあちこち痛い。それでも鉛の腰を引きずってミジェットの車検入庫。ヘッドライトを車検用に替えてウォッシャーを復帰して荷物を下ろす。以前はずっとユーザー車検でやってきたけれどさすがにこの車はショップ頼み。排ガス規制後のディーラー車という厄介な車である。
雨で霞んだ灰色の住宅街にポツンと咲く河津桜のピンク色が綺麗だった。昼前から雨が強くなったので仕方なくスタジオまで電車移動となった。距離にすればたった5キロの場所なのに3路線を使う面倒な乗り換えで、さらにかなり歩く。バイクで行けばすぐなんだけれどPCとハードディスクを濡らしたくないし脱いだ合羽を干しておく場所もないしタクシー使うほど儲かってもいない。さらには乗り継いだ路線が人身事故で動かなくなってしまいかなりのロスタイム。滅多に乗らない電車をたまに使うとコレである、まったくツイてない。おかげで昼飯も食いそびれて散々だったけれど、この日のスタジオ作業が終われば昨年末からかなりの重荷だった仕事からや…
久々に面倒な案件。監修とライターと当事者とプロデューサーとそれぞれの意見がバラバラで印刷入稿直前でちょっと待ったがかかる。マジか、もう間に合わないぜ。しかし一向にテキストがFIXせず、直したり戻したりの繰り返しでさすがのボクも相当苛々する。まあ入稿直前あるあるだけれど、ここはグッと堪えて取次の機械に徹する。大きく深呼吸をしてストレスを飲み込む一日。
知り合いのミュージシャンが体調を崩し入院したとの知らせを聞く。案じながらも彼が在籍してきたバンドを辿る。ポプコン全盛期、彼が最初期に在籍したバンドから派生した女性ユニットの話も彼からよく聞いた。この曲しか知らないけれど和製ボッサが心地よい。当時ボクは中学生だっただろうかテレビでよく聴いたのを思い出す。おかげで一日この曲が頭の中を回る。アーメン。 帰宅後は150分の長尺をTVに出力してチェックと修正拾い出し。午前1時、ライターのMなべさんから原稿が届く。ぼんやりとデザインレイアウトを考えながら風呂に浸かる。明日入稿だけれどどうにも頭がクリアにならず明日の事は明日だと諦め寝床へ。塞王の盾を読みなが…
5台並んだベルリネットを見て松本さんが言った。「いいヤレ方ですね。ピカピカじゃないのがいい。」なぜか5台とも同じように妙に磨き込んだりピカピカのレストア済みというわけでなく多少の埃や油汚れもホイールダストに至るまでそのままで、その佇まいは現役感が半端なく凄みさえ感じた。エンジンルームも妙に磨き込まれておらず、いい塩梅の適度な油汚れや剥げ具合、しかしホース類やクリップ類、ワイヤー類やボルトナットに至るまでまったく劣化や錆びなく常に手が入っているのがよくわかる。嫌味なほどにピカピカに磨き込むよりこの現役感のままの方がよっぽど通で好ましく感じる。勿論純粋なラリーカーだから似合うのかもしれないけれど。
友人が10年前に中古で買ったマンションは今売却したらローンを完済しても相当おつりが来るらしい。今はマンションは買い時ではないようである。 この友人のマンションではないけれど、このマンションはボクの地元と比べたらゼロが二桁違う。価格は目眩がするような天文学的数字である。 この価格であれば松濤か大山にもっと広い豪邸が建てられる。このマンションは知っているけれど、何故こんなに高いのだろうと調べてみたら不動産業者がケタをひとつ間違えたようだった。もし、あちら国の資産家が間違えて買ったとしたら、つられて周りの価格もさらに上がるかもしれないと想像してみる。恐ろしや。
銀行の担当者は何度目かの来社だった。ねずみ色のスーツにくたびれたビジネス鞄、頭の後方から無理矢理髪の毛を集めて前に持ってきた不思議な髪型は、天辺はどうなっているんだろうと気になってしまいつい目が行ってしまう。ねずみ色のスーツの生地感や、靴を見てもどうも野暮ったかった。とはいえそれなりに稼いでいるだろうし、靴はオールデンかせめてサントーニくらい履いていてもいい年齢である。彼が入行した頃は勝ち組花形職業だったはずだろうけれど、一体彼に何があったのだろうか。一緒に来た上職はあきらかに年下だった。
ある不動産契約をしようとしていた。ボクの担当者は女性だった。二十代後半だろうか端正な顔立ちだけれど髪は長く妙に茶色で、それが原因なのだろうか都会的には見えずどうにもあかぬけない雰囲気だった。彼女は現場立ち会いでも書類でも、説明される中でボクが一瞬繰り出すくだらない冗談や世間話にもまったく切り返しがなく、終始能面のような顔のままだった。先方にしてみれば貴方のようなおっさんとは無駄口をききたくないという態度は分からないでもないけれど、この先何度か顔を付き合わさねばならないのだから少しは和んでもよいのではないかと思ったりするのは中年男の我が儘なのだろうか。中年だって人間だもの。この日、彼女とは二度目…
昨年末から某大手放送社と頻繁にやり取りをしている中、その指示メールの署名は◯◯チームとなっており担当者名が一切書かれていない。電話番号すら書かれていない。日に何度もやり取りをしているのだけれど、それはまるで見えない敵と戦っているようでどうにも違和感がある。ひょっとして私はAIを相手にしているのだろうか、まあ、この先そんな時代も来るであろう。ただ、もしそうだとしても、そのAIにせめて名前をつけてほしいと思う今日この頃。
首都高4号線が止まるとこんなに静かなのかと、昨夜は実によく眠れた。雪景色の写真というのは馴染みの場所でも一瞬どこなのかわからなくなる。モノクロ写真と同じような感覚である。毎日コレだと困るけれどたまにはいい。
高速道路のパーキングエリアに駐車しようとしたら、一区画の駐車マスにポツンと脚立が立ててあった。何だろうと思いながらボクはその隣のマスに車を停め、周りの様子を見てみれば、持ち主らしき人は居らず、どうやら脚立は置いてきぼりになっているようだった。危ないので片付けようと思ったけれど、片付ける前にその脚立に登ってみた。そこからは雪を纏った富士山がキレイに見えた。
続きが気になるうまいプロモーションに乗せられて購入。ぼんやりと記憶にあった事件。 黒い海 船は突然、深海へ消えた 作者:伊澤理江 講談社 Amazon
近いのに訪れるのが随分遅くなってしまった松濤美術館。展示は前衛写真から今のスナップ写真につながるその変容と流れである。やはり最初はアッジェから。ボクの写真もこの流れの支流末端に位置すると考えているので見ないわけにはいかない。実は昨年この図録が出版されるとほぼ同時に購入していたのである。散々予習したあとだったので目当てはプリント拝見というところだったけれど、当時の出版物の展示が面白くてついつい足が止まる。牛腸さんのカラープリントは初見、self and othersは言わずもがなだけれど、大辻さんが撮られた石元泰博ご夫妻と瀧口修造ご夫妻がとてもいい。瀧口さんのあの部屋に憧れる。 区民は金曜日無料…
所用で南長崎まで行った。帰りに近くにある有名なカブ屋さんに寄ってみた。そこには達人たちが集っていて、色々有益な話を聞くことができた。その中でボクは60km/hを超えるとエンジンが悲鳴を上げているからFスプロケを1丁上げようと思っていると言ったら、やめた方がいいと言われた。そして彼は「私も十数年の間、散々スプロケ組み合わせたけれど、結局今は純正に戻した。貴方のカブはやっとナラシが終わったところだからこれから思いっきり回しなさい。絶対壊れないから大丈夫。スプロケを変えるより回るエンジンに育てた方がいい。それくらい純正のギア比は完璧なのです。」と言った。今は2速で40km/hまで引っ張っている。そう…
例年のこの時期はゆったり業務なはずだけれど今年は何やらかにやら詰まりまくって頭から煙が出ている。自分だけでは何ともならない外注頼みばかりで工程調整で胃が痛い。これがあと一ヶ月続くので、たぶん終わる頃には眉間には深い皺が刻み込まれているに違いない。毎日苛々しながらタバコを咥えてゐる。
市ヶ谷のBRGさんへミジェットのオイルフィルターの買い出し。ついでにダメ元で漏れ始めたヒーターバルブのストックを聞くもやはり欠品。社外品ですら無い。ミジェット1500だけEGブロックにヒーター孔の無いトライアンフエンジンゆえにBMC系の汎用品が無い。ここでも結構な仲間はずれ感である。仕方ないのでヒーターバルブをOHするために一旦水路をバイパスする策を練る。 さて一方、年末から懸念していた案件。3速に子猫を挟んだような音が出ていたカニ太郎だけれど、なんとミッションオイルがかなり少なかったらしい。ミッションオイル不足だとそのような音が出るという話を思い出した。そうだった、まずそこを確かめるべきだっ…
結局ほとんど寝られなかった。帰宅後からどうにも胃が重く感じ、寝る頃には時折唸るような痛さになった。吐くこともできず下すわけでもなく、どうにもできずタケキャブだけ飲んでソファーに座って朝を迎えた。それでも何とか仕度し、半ゾンビ状態で出社すると同僚がミーティングテーブルのお菓子類を片づけていた。見れば賞味期限切れの食い物をポイポイとゴミ袋に入れている。しかしその中に昨夜帰り際に喰った生どら焼きがあった。これはいつ期限だったのかと尋ねると1月6日で切れてましたと答えた。喰った時点で10日過ぎていた。冬とは言えさすがに生菓子はヤバいかなと、昨夜の胃痛の原因がわかったような気がした。
12月29日。朝起きて渋滞情報を確認すると東名下りは意外にも混んでいなかった。そうなると明日明後日が恐ろしい。さて、この日は半休もらって帰省準備。まずはミジェットに乗り切らない帰省荷物を黒猫運送に持ち込む。 その後は昨日の続き。ミジェットのスターターソレノイドの交換。ミジェット1500はヒーターをずらさないと作業できない位置に付いているので意外に面倒。ヒーターを動かすということはバッテリーも一旦撤去が必要なのでギックリに注意しながらへっぴり腰作業。たったこんな部品を替えるだけで結構時間を費やしてしまう。取替後は実に快適で、まるでモーター本体を替えたかのように一瞬でエンジンがかかるようになった。…
まる一ヶ月ほったらかしだったミジェットが機嫌を損ねたのかセルが時折回らない。以前よりたまに発生していた事象だけれど、おそらくスターターソレノイドだろと推測し、帰省もあるので急いで部品調達。一点限り在庫ありの年内営業終了の閉店間際のS谷メカの元へ飛び込む。夕方の都内は渋滞が激しいのでカブで出撃。さすがに寒かった往復60キロ。ソレノイドの交換はこれから作業開始。
一昨日、年内すべての業務完了と思ったら昨日になってあれやこれやと舞い込んできた。案の定か、まあ想定内ではあるけれどここまで年の瀬も押し迫るとやっぱり慌ただしい。とはいえ30日までは稼働日なので焦ることはないのだけれど、家の片付けや車とオートバイの年内整備をやりたいので1日は休みが欲しい。幼き頃、大晦日は家の畳を干して大掃除をして倉庫から杵と臼を出して餅つきをし、お袋はお節と煮物を作り、夕方には親父の洗車を手伝い、フロントグリルに正月飾りを付けて、大急ぎで風呂に入って紅白を観ながら晩飯を食うという、ザ・昭和な、今考えて見れば相当慌ただしい大晦日であった。