メインカテゴリーを選択しなおす
いつも通りかかる近所のそば屋の軒先には出前機を装備した配達用のカブが2台停められている。デリバリメシはウーバーイーツじゃなくてやっぱりコレが正しい。先日ふと気になってメーターを覗き込んでみると、なんと、間もなく10万キロだった。もう一台は5万キロ。たった50ccのエンジンでこの耐久性、まさに世界に誇る日本の名車である。 雨に濡れる軒先駐車ゆえサビは仕方ないけれど、毎日動いているだけあって現役感が半端ないプロ仕様。その健気な佇まいはもはやニッポンの風景でもある。
モーターショーのチケットをもらっていたけれど結局行けなかった。毎年この時期の週末は忙しくて行けない。はて、最後に行ったのはいつだったかと思い返せば小学生の時だから随分前である。当時は晴海で開催されていて小学生でも妙に興奮したのを覚えている。果たして今行っても楽しめるだろうかとか色々考えてしまうとどうにも腰が重かったりする。家電化されたようなハイテク自動車には正直あまり興味が湧かない。本棚にまだ保管してある当時の図録を捲ってみればトヨタの2TGと18RGにソレックスがギリギリで付いている佳き時代だった。
撮れたかなっていう写真は100コマに1枚あるかないか、3ロールに1コマあればいい方か。10年以上まったく進歩してないけれど、セレクトする眼はわずかに進化していると思う。
丁度いい季節なので走りまくった週末。久々にマキナを積んで中央道で北上し、飯田の元善光寺でお詣りをして、下道で愛知県まで南下、温泉に入って東名で戻るというルートだったけれど、帰路はうっかり東名集中工事の大渋滞にあたってしまった。これが休日の渋滞と違い工事1車線規制なのでどれだけ待っても渋滞の距離は短くならず、下道も真っ赤で大混雑。仕方なく渋滞に突っ込むこと2時間以上。その間ほとんど完全停止か1速でゆるっと前に進む程度の最悪の渋滞で左足は痙攣気味。組み直したヒーターの効きは抜群で何度も意識が飛ぶ。 151号添いの道の駅毎に五平餅を食す。悪くないけれどやっぱり自分で作る五平餅が一番美味い。
久しぶりに大きな買い物をしようと企んでいる。出費は痛いけれどあれこれ考えているときが一番楽しい。ある意味ムダかもしれないようなお金を使う事も活力になる。
現像に抜群の季節となり、D76の最後の1ガロンを使い切った。 コダックの現像薬品D76が日本から姿を消したのち、代替えをどうするか未だに悩んでいる。安価なフジのSPDを試してみようと考えたこともあったけれど、ダブルXにはどうなんだろうかと。何より長くやってきたレシピを替えるのは面倒でもある。ならば自家調合しかないと薬品を取り揃えたところでイルフォードからD76が発売された事を知る。イルフォードにはD76同等のID11というのがあったけれどラインナップから外れ、D76に集約されたのだろう。しかし1Lあたり以前の1ガロンほどの値段を見てちょっとがっかりした。試しに2袋ほど買ってはみたものの、やはり…
洋服の選び方が難しい季節になった。先週、コロナ休暇ついでにクローゼットの不要衣類を大量に処分した。夜、スッキリしたクローゼットを覗きながらそういえば昨年は何着てたんだろうと毎年のように考える。スーツは着ないけれど人前に出る事が多いのでそれなりに気を遣う。とか言いながらビジネス用のジャケットとまだ固いライダースを代わりばんこに着ていたのを思い出す。しかしこの時期一番活躍するのはやっぱりユニクロのアウターだったりする。と、そんな事を考えているうちにすぐに冬がやってくる。また来年考えることにしよう。
今日も飛ぶ、真上を旋回ヘリの音。秋の空、遠くに聞こえるセスナかな。 オリンピック前から自宅の真上を羽田に着陸するジェットが飛ぶようになった。着陸態勢なので高度は低く、当初は911を思い出すような低さに思えたけれど、実際はもう少し高度はある。飛ぶのは午後の一部の時間帯だけだけれど、立て続けに飛来するので最初は慣れなかった。色んな物が忙しなく頭上を飛び回る東京だけれど、そんな中でも乾いた秋の空で遠くに響くプロペラ機のエンジン音だけは何故かノスタルジーな気分に浸れたりする。
同居人がコロナを発症してから二週間、奇跡的に回避できた俺は無敵だぜなんて言ってた矢先に発熱した。しかしそんなにウイルスは長居するのだろうかと今ひとつ納得できないけれどPCR検査でははっきりくっきり二本線が出ていた。どうも具合悪いなと思ったのは出張先のビジネスホテルの朝。あれ、これなんかヤバいやつじゃんって8年ぶりの感覚。まあ何とかなるだろうとマスクして業務をこなして、しかし夕方には立っていられないほどフラフラに。体温はあえて測らずロキソニンを飲んでなんとかミジェットで中央道をひたすら運転して帰ってきた。機材を片付けて家に帰ってきた途端に強烈な寒気に耐えられなくなり体温を測ると39.5度まで上が…
黒白フィルム用現像液SPD(スーパープロドール)でフォマパン(マリックス)400を現像してみた
本日はフィルム写真に欠かせない現像液のお話です。フィルムを取り巻く環境は年々か細く、力弱くなるばかりですが、それでもフィルムは継続して販売され、たまに新フィルムが出たり、復刻されたりして、まだまだ続けられる環境があることだけでも有り難いことです。本日のテーマである現像液も、富士フイルムがちゃんと供給してくれるので助かっております。という訳で、今回は富士フイルムの現像液SPD(スーパープロドール)について。フォマパン400/マリックス400での現像時間や仕上がり具合など、使い勝手を確かめてみました。
写真に撮りたくなる風景は考える前に撮るようにしている。しかし全く考えないのは無理であり、撮りたくなるからには脳に何らかの反応があったという場所でシャッターを押している。しかしその何らかの反応というのは好みの景色ということであり、何が好みなのか、それは都市はかくあるべしという視点なのか、自分の美意識なのか、そしてそのフォーマットに当てはまった場合はこういう構図でこういう撮り方をすればよい、という風に一瞬にして考える。結局考えてしまっている。そして撮られた景色は自分の中の都市のフォーマットにおさまり類型化される。そうか、自分の写真はタイポロジーなのか、ドイツ写真的だったのかと考えつつも、過去に多く…
久しぶりに代官山に立ち寄る。何年かぶりにハリランやオクラを物色し、蔦屋書店へ。いつもの光景だけれど、広い駐車場はもはや日本ではない。停まっている日本車は10%にも満たないという不思議な空間である。さて、蔦屋では写真集パトロール。良き新刊があれば買おうかと思ったけれど、結局買ったのは古いカーグラの復刻版だった。昭和37年、まだMGAが現役で、MGBが発売される直前のMG特集。当然目新しい情報は載っていないけれどノスタルジーにたっぷり浸かって読む。写真で紹介されれる歴代MGの中では、やっぱり戦前のJ2ミジェットとPタイプミジェットが断トツに格好よく見える2023年。 この表紙の写真のノスタルジー感…
東京写真美術館で先週からはじまった本橋成一とドアノー展へ。難しい事はわからないけれど写真を鑑賞することはできる。炭鉱からはじまる二方の仕事の共通点を認識しつつ、決してメジャーではないマイナーな場所からのルポタージュは気当たりすることなく実に落ち着いて見ることができる。この心地よさ、写真を落ち着いて観ることができるというのはなぜだろうかと考えてみる。それは写真が過去の出来事の記録だからだろうか。ノスタルジー視点で観ているからだろうか。既に知っている写真だからだろうか。そして最後に展示されていた昨年撮られた奈良美智とアトリエを撮った写真にはドキドキするようなものが詰まっているように感じられたのであ…
山手通りの渋滞の中、非常停止板を出して止まっているミニを見かけた。近づくと比較的新しい12吋のローバーミニだった。ボンネットを開けていたのでエンジントラブルらしい。何かお役に立てればとも思ったけれど、インジェクションだろうから手が出せないだろうなと思い素通りしてしまった。昔は路上エンコ車をよく助けたり、助けられたりしたものだった。それこそ女性が止まっていたら全力で助けるなんてことをやっていたけれど、壊れない今の車ではあり得ないなと、そういえば思う。そういえば以前、雪とアイスバーンで立ち往生した車を助けようと、バックホウで引っ張るつもりでバケットを差し出しながら近づいたら、勢い余ってキャタピラが…
猛暑がやってくる前の曇りの土曜日、暑さに耐えられなくなる前に作業を進めた。構想2年、やっとミジェットの夏対策がすべて完了。ジッパー付き幌とヒーター撤去、パーコレーション対策ブロア設置。この3点で快適に夏を乗り越えられる。本当はオイルクーラーを付けてコンプリートだけれどとりあえずこれで様子を見ることにする。インラインブロアは3インチ。キャブの下部へ向けてエキマニの熱を押し下げる。かなり強力だけれど風向きが走行方向と逆になるので渋滞時しか使えない。しかし必要になるのは渋滞の時だけなのでこれでヨシとする。配線はヒーターファンの配線に繋げるだけなので設置も撤去も楽である。ひとつ弱点として強力なブロアフ…
映画用のモノクロフィルム、ダブルXをおかわりした。400ftを巻くのは面倒だけれど、とても36枚撮り1本2900円のトライXを買う気にはなれない。毎回このロールが終わったらもうやめようと思いつつ、それでも装填が完了したたくさんのパトローネを見ると妙に気が大きくなって幸せな心持ちになってしまう愚か者である。 当然400ftを一気に巻くことはせず100ftローダー用に切り分けるのだけれど、完全暗室では100ftに分けられない。そこでガムテープの芯径がほぼ100ft巻に近いので、これを型として手探りで径を合わせている。完全にカン頼りの作業だけれどこれが意外に正確で詰め替えたパトローネ数は毎回ほぼ同じ…
同僚がハワイロケから帰ってきた。お土産はマカダミアンナッツチョコだった。一昔前だったら見飽きたハワイあるあるお土産だけれど、コロナ時代を挟むとこのお菓子も随分新鮮に思えた。一時はゴーストタウンのようだったハワイもすっかり観光客が戻っているらしい。現地での移動の足はウーバータクシーのウーバーX(自家用車タクシー)が大活躍したという。白タクが厳しく規制されている日本ではあり得ないよなーとか目新しい土産話を聞きながらすっかり普通に戻ったなあとつくづく。
飯を食おうと近所にある沖縄居酒屋に入った。注文を済ませたあと店内をひと回り見渡すと目の前の柱に切れ込みがあり、今にも折れそうに見えたので何となくアイフォンで写真を撮った。確固たる目的意識を以て撮るのではなく何となく撮るというのはボクの写真の常である。アイフォンのシャッター音がすると向かいに背を向けて座っていた中年男性が振り返りボクをひと睨みした後こちらに寄ってきた。そして彼はボクのテーブルに手を付き、今何を撮ったのか?撮った写真を見せてくれと言った。決して喧嘩を売ってくるような言い方ではなかったけれど、あえて面倒くせえなという素振りで写真を見せてやった。すると彼は、あ、いや、俺の後ろ姿を撮られ…
今年に入って記録したデータは4テラを超えた。ロッカーの中ではハードディスクがどんどん山積みになっていく。その昔、170メガで5万円くらいしたハードディスクを買って、これで容量ほぼ無限だぜーって喜んでた時代からメガギガテラと、一気にデータ量と記憶装置が増大したけれど、それは豊かになった事なのだろうか。パソコンはどんどん高性能になってるけれどなぜか仕事は一向に楽にならない。一体何が進化したんだろうか、少なくとも人間は進化していない。
ミジェットの夏仕度をした。ミジェットはヒーターバルブを締めてもヒーターに水が回ってくるので足元のフラップを閉じてあっても熱気が漏れ出てくる。夏はこれが主要因で車内の温度があがり人間がオーバーヒートしてしまう。解決策は簡単でヒーターを外せば良いということでサクッと外した。水路は12mmホースでバイパスすればOK。 バッテリー前の穴が運転席と助手席及びデフに繋がる通気孔。ヒーターファンはここへ風を送るというシステム。露わになった通気孔は1mm厚のアルミ板で塞いで完了。外したヒーターは涼しい部屋に持ち込んでキレイにする予定。10月頭に再設置なので時間はたっぷりある。 さて、真夏のヒーター周りの暑さは…
6月に入ってからずっと薄暗く冷たい部屋に籠もりっきりとなっている。気がつけば外が暗かったなんていうのは毎日のことで、腹時計のみで動いている。ふと作業を止めて、来月の素材ロケはどこに行こうかと考え出してみる。そうだ石垣島がいいかもな、いやしかしそこまで予算がないかもなあと目を瞑って海辺の風景を思い浮かべてみる休憩時間。耳がキーンとなるほどの静かな部屋はファンの音だけが鳴り響いている。
昨日より突然Premire Proでマルチクリップが表示されない事態が発生した。どうやっても1カメ分しか表示されないのである。残り半分、1時間以上の尺を残してお手上げとなった。OSは13.3、PrのVerは23.4。半日かけてアドビサポートとあれやこれやと検証をしたけれど、結局バージョンを23.4から23.3にダウンさせることで何とか回避できた。おそらく最新バージョンのバグだと思われる。しかしいくら最新Macとはいえども編集点が増えるにつれてみるみる重くなる。