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土曜日の出勤前に二週間動かしていなかったミジェットに火を入れてみる。二週間ほったらかしでも一発でエンジンがかかる健気さ。とはいえクラッチが死亡寸前なのが辛い。それでもレリーズベアリングをジャリジャリ言わせながら近所を一周してみる。考えてみればこの車を引き取った時からクラッチのジャダーが出ていた。これを回避するために発進時にクラッチに結構な負担をかけていたのも事実。工場が空くのはおそらくGW明けだろうか。季節が絶好ゆえこの待ち時間がなんとももどかしい。
続きが気になるうまいプロモーションに乗せられて購入。ぼんやりと記憶にあった事件。 黒い海 船は突然、深海へ消えた 作者:伊澤理江 講談社 Amazon
近いのに訪れるのが随分遅くなってしまった松濤美術館。展示は前衛写真から今のスナップ写真につながるその変容と流れである。やはり最初はアッジェから。ボクの写真もこの流れの支流末端に位置すると考えているので見ないわけにはいかない。実は昨年この図録が出版されるとほぼ同時に購入していたのである。散々予習したあとだったので目当てはプリント拝見というところだったけれど、当時の出版物の展示が面白くてついつい足が止まる。牛腸さんのカラープリントは初見、self and othersは言わずもがなだけれど、大辻さんが撮られた石元泰博ご夫妻と瀧口修造ご夫妻がとてもいい。瀧口さんのあの部屋に憧れる。 区民は金曜日無料…
危なかった。住宅地を曲がった途端に急ブレーキをかけた。人が倒れていた。何事かと、スーパーカブを脇に寄せて様子を見た。高齢の老人が仰向けになって横たわっていた。しかし息はあるようでホッとしたけれど、これは救急車案件なのか、警察なのか、まったく土地勘のないところだし急いでいるし困ったなと思いながらサイドスタンドを立てて老人に近づいてみた。黒のジャージ姿で緑色のニット帽と手袋をしていた。その格好から推測するに散歩の途中で具合でも悪くなったのだろうか、周りを見渡しても人通りがまったくない住宅地で、かろうじて老人を照らしている夕陽は間もなく向かいの森に遮られる時間帯だった。ボクは老人の耳元に近づき、おい…
寒い。今冬一番に冷え込んだ都心部も霜柱。久しぶり。 放射冷却後の青空が気持ちよく。今年初の会合は久しぶりの顔ぶれと珍しい顔ぶれと、ハジメマシテな方々にご挨拶。 この日は英車勢合わせても連立政権を取れなかったMG勢。しかしシムカクーペやジュニア・ザガートやアバルト1000ビアルベーロなどの名車たちを拝ませていただいて眼福。今月の乗ってもいいですかシリーズは「冷蔵庫」BMWイセッタ。 はじめて座らせていただいたイセッタ。フロントドアなので必要最低限メカのコックピット。ドアを開けた時のステアリングシャフトのユニバーサルジョイントの動きがドイツ的。サイドウインドウのリアに向かって曲線を描いたスライドガ…
今年はどうも出だしが悪い。災害もそうだし仕事でも新年早々リスケが多くて調整でかなり手間取っている。ゆっくり写真を考える間も取れなくて、どうにもどんよりした年の始まりを感じる。まあそんな年もあるさと言い聞かせて22時からキャベツとブロッコリーを茹でている。
昨日から初出社。正月明けの、誰も居ない、マシンも動いていない空間は底冷えがする。暖房を入れ、仕事用マシンたちのスイッチを入れ、徐に珈琲を淹れ、熱々のコーヒーを啜りながら年賀状を振り分ける。毎年変わらないいつもと同じ業務はじめ、あと何年繰り返せるだろうか。
バイクが停めてある駐車場はマンションの軒下で、建物に囲まれているのだけれどビル風の通り道になっていてそこだけ風がもの凄く強い。ビル風と認識するのは敷地の外に出ると意外に穏やかになるからである。昨日も駐車場内の何台かのバイクカバーが捲れあがってしまうほどビル風は強烈だったけれど、都内はどこも風が強くて寒かった。あまりに冷たくてとうとう禁断のアレを装着することにした。 昭和感満載のマルトのハンドルカバー。○にトの字とHighest表記がノスタルジック。見よ、この勇姿。というかハンドルカバーにまったく違和感がないスーパーカブ。カバーの効果は絶大で、都内の通勤程度ならば素手でも大丈夫かもしれない。 こ…
新年初現像。T-MAXを暖房マックスで大汗かきながら120を6本。最後のT-MAXデベロッパーボトルは残り600ml、あと18本分。
オースチン・ヒーレー・スプライトの呼び名は英国ではバグアイ(昆虫の目)、米国ではフロッグアイ(カエルの目)、日本だとカニ目と、親しみを込めて擬人化ならぬ擬獣化?されているけれど、映画「カーズ」の擬人化車にすっと溶け込めるのはこのスピードウエル・スプライトだろうか。 これほど生き物の表情に近い車はあるだろうかというくらい可愛らしい。小さく開けたクチとハチワレ顔は女子受け抜群のようである。セブリング・スプライトも同じような顔になっているけれどクチの小ささでこの子に軍配があがる。ベースとなったオースチンヒーレースプライトMK1の当初のデザインはおそらくこの顔に近かったと思われる。諸外国の法規によりヘ…
久しぶりのWBC、一球一球目が離せない。楽しそうなドリームチームの一体感もチキンスキン。一昨日と昨日は直前合流したヌートバーの立派な侍ぶりに思わず目頭が熱くなった。
吉田町鮫ヶ橋。 岬の兄妹 松浦祐也 Amazon 「ガンニバル」で話題となった片山慎三監督初の長編。これ以上ないほどの絶望感と貧困、障害者など、普段見ないようにしてきた部分を鋭く表現する。近作では撮影監督の池田直矢とのタッグも抜群の安定感となってきた。
7年ほど使ってきたストレージの電源が不安定になってきたので入れ替え。未だThunderbolt1だったし。信頼性は若干落ちるけれどRAID5で容量優先として使っている。トラブルは過去に1度だけ3番HDDが逝った。容量が増えて安心しているのも束の間、これもすぐに満タンになってしまうだろう。
3月になった途端にモノが一気に値上がりした。映画用フィルムもそうだけれど愛用のオイルまで値上げとなった。残念なのは発注しようとHPを開いたのが3月1日というタッチの差で価格改定のお知らせを見てしまったことである。 さて、週末に発売しようとしていた弊社商品が先月22日から日本の税関で引っ掛かったまま一向に納品されない。どうしたものだろうか。納品予定は2月27日だったのに。おかげで週末のイベントで販売することができずに在庫を大量に抱えることになった。どうも重苦しい3月のスタートである。
モノクロフィルムは100だろうが250だろうがフィルム感度に合わせて撮るのではなく、自分の感度にフィルムを合わせるという撮り方をしてきた。増感で多少荒くなろうが構わない、すべて概ね400の露出である。ということでシネマ用フィルム5222ダブルXの現像レシピはトライXの30秒押しで落ち着いた。トライとダブルの感度は一段も差がなくかなり近い。あくまでもボクのD76でのレシピだけれど。と、やっと落ち着いたところでコダックモーションピクチャーが3月1日受注分から映画用フィルムの値上げのインフォメーション。気がついたのが3月1日の0時半、ああ30分遅かった、、、。400ftのダブルXだと約5000円値上…
standing in the past, near the future
仕事で横浜ノスタルジック2デイズへ。このクラシックカーショウは舐められるほどきれいにレストアされた車たちがビックリ価格で並ぶ。そのうちの一台、ポルシェ911は新車のような品川シングルナンバーを付けていた。再発行かと思いきや封印は当時のままであった。価格は怖くて聞くことができなかった。 帰路は展示車両だった自走のトヨタ2000GTの後ろピッタリでしばらく走る。何だろう、昔は出会うとものすごく感動したこの車も最近は色んな所で見すぎたせいか感動が薄れてしまった妙な感覚。億を楽に超える車なのに。
昨日、一昨日の写真は反転している。いつもはデジベタを取り込みながら反転させていくのだけれど反転忘れだったものをあえてそのままにしてみた。反転は見慣れた景色のはずが全く違う景色に、新鮮に見えるから不思議である。人間の顔も左右でわずかに違う。反転してみるとやはりいつもと違う顔に見えたりするので不思議である。
三河出身のボクには理解できない言葉だった。 そんな本を読みながら、といっても仕事場で。仕事中に。コーヒーを飲みながら。いわゆるサボりという月給取りの抵抗だった。電話も来客もない誰も居ない仕事場は嵐の前の静けさで、週末から遽にバタバタする事がわかっていた。この日やらなければならない仕事は山のようにあるけれど特に急ぐ必要もなく、床に斜めに差し込む冬の光がいっそう眩しくなる昼八つ時には完全に開店休業状態となった。長い年月もう十分働いたからそんな日もたまにはあってもいい。
風景は咄嗟に撮る。光の状態、風の位置からシャッターチャンスはほんのわずかである。0.5秒遅ければ違う写真になっている、と、そう思い込んでいる。土門拳は「仏像は走っているんだ急いで撮れ」と言い放ったと言う。金村さんは風景写真は咄嗟感が大事だとよく言っていた。 この咄嗟とは考える前に撮れということだと解釈する。あれこれフレーミングを考える前に無意識に自分の本能で撮った方が面白い。同じ場所で二枚撮っても大抵1枚目の方がいいというのはそういうことであろうか。撮影は咄嗟を積み重ねていくことで自分らしさというものが出てくる、と、そう思い込んでいる。