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「細い目なら、中国人」か(このミス大賞作品『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』)
『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』(宝島社、城山真一 著、2016年初版)という本を読みました。 tkj.jp 『このミステリーがすごい!』第14回大賞作品で、負け知らずの天才株式トレーダー二礼茜が、人からお金を預かって、その求めに応じてお金を増やしてやるという話です。 全体としては、まあまあ楽しく読ませていただきましたが、数箇所、気になるところがありました。 まず、茜が、応募原稿の時点では無敗のトレーダーだったのを、賞の審査員に現実味がないと言われて、敗北を知るという設定に変更したようです。 ですが、ラストの緊迫感は少し増したものの、彼女の人間味が出過ぎて、平凡な話になったという気もします…