メインカテゴリーを選択しなおす
中国共産党のトップから地方の行政をつかさどる権力者たちが闇の奥で、悪さをし放題の現実にメスを入れたミステリ。考え抜かれた構成が胸をなでおろす結末に見事に結実する。登場人物に激励を送りたくなるような展開となっている。時は2013年三月。架空の都市、江市の地下鉄駅で、持ち物検査に引っ掛かった男がいた。弁護士が持つスーツケースの中から出てきたのは中年男性の遺体。それは元検察官の遺体で、弁護士は殺害を認め...
中国作家による倒叙ミステリーで、原題は『設局』。物語は次のように始まる。――十二月になって冷たい風が吹くようになった。本格的に冬が訪れたようで、空気がにわ...