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以前、『真夏の方程式』という小説を読んだことがある。 東野圭吾著の湯川学という物理学教授が登場する、いわゆるガリレオシリ-ズというミステリ-小説である。 ご存じの方も多いかもしれないが、その物語
美波との待ち合わせ場所は、美波の通う高校と僕の大学とのほぼ中間にある、御茶ノ水にあるコーヒ-チェ―ン店にした。付き合っている訳ではないし、別にロマンティックなところで会う必要は無かった。 彼女から届いたメッセ-ジは「相談に乗って欲しいことがあるので、会う事出来ますか?」だったと思う。会って欲しい、には驚いた。電話では話せないことなのだろうが、あのことがあってからそれ程経っていないのに…。 -やっぱり、あれの返事かな? 店内を眺めてみて美里の姿がなかったので、入り口が良く見える空いていた小さなテ-ブルに腰かけて待つことにした。約束の時間にはまだある。 念のためメッセ-ジが来てないことを確認して店…