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くまさん兄弟に応援ポチありがとうございます 「九月に 上巻」ロザムンド・ピルチャー 中村妙子訳 毎朝、降っても照っても、ヴァイレット・エアドは村まで歩く。 パキスタン人のイシャク夫妻が経営する小さなスーパーでミルクを 二パイントとその日のタイムズ、それに一人暮らしの老婦人の生活に 必要な食料品や生活用品を買うことにしているのだった。 冬のさなか、雪が深くつもり、道が凍てついて滑りそうなそうなときには 転ばぬさきの杖というわけで、やむなく遠出をひかえることがあったけれど。 それはいい道ではなかった。アーチー・バルメリノーの住まいであるクロイ館 の敷地のかつて一部だった野が両側に見はるかされる、け…