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パリについて書かれた本は多い。小僧もいくつか読んできた。どれもいい本であった。なにしろ題材がパリ、間違いない。食材に金をかけた料理のようだ。 いまでこそ、「掃いて捨てるほど」あるパリ関連の本だが、1970年代にはまだまだ貴重なものであったのではなかろうか?河盛好蔵が、精力的に新聞や雑誌に自らのフランス留学やフランス関連のお話を書いたのも、そんな1970年代であった。 そもそも河盛好蔵(かわもり よしぞう)とはだれか?1902年に生まれ、2000年に97才で亡くなった長寿の文学者である。フランス文学研究者であり、評論家であり、随筆家でもあった。一言で言えば、、、いや一言で言えない多様な顔を持つ人…