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病院で、コメディカルスタッフや他のドクターと症例(受診してきた子供たちや親御さん)について話し合い、意見交換することはよくある正式なケース会議のこともあれば、雑談レベルで話し合うだけのこともあったり、スタッフから療育の場面や訓練での様子、それから待合での
私は、何年か前から、児童相談所の嘱託医としても働いているまだまだ新米で、私の主な仕事は療育手帳と特別児童扶養手当(知的障害)のための診察と診断書作成児童相談所の職員が、親子と事前に面接し、必要な心理検査(ほとんどが知能検査)をしてくれていて、医師の仕事は
日本小児精神神経学会雑誌の最新号を読んで。。。トラウマ処理について、超有名な先生が論文を載せておられたあらためて、なるほど。。。と思ったのが、「トラウマを抱える子ども(親)への対応原則として、通常のカウンセリングは無効である」ということさらに、「共感と傾
先日、小学生の頃からフォローしていて、中学生のころには受診しなくなったASD女子の近況を聞くことができたその子を担当していた作業療法士が偶然外出先で出会ったそうだ作業療法士から「楽しく高校に通っているみたいでした。元気そうでしたよ」と聞き嬉しく思った。続けて
コンサータやビバンセは、処方する医師、処方する薬局(薬剤師)、患者さん自身を登録しなくてはならない、流通管理が厳しいお薬そして、最大処方日数が30日という制限もある休薬日を設定せず毎日内服すると、毎月受診しなくてはならず、受診する側もされる側も大変でも、
私は、どこの病院も非常勤で、病院の社会保険には加入できないから、医師会に加入し、多くの開業医さんと同じ医師国保を利用している健康診断は1年に1回、医師会の健康センターで受けることができ、今年も健診に行ってきた毎年感じることだけど、センターの駐車場の中に入
今日の記事は、私の愚痴です。。。発達相談外来では、小児科の中でも新生児医療を専門にする、新生児科の先生からの紹介がときどきあるNICU退院後、理学療法・作業療法・言語療法などリハビリを目的に紹介されることがほとんど。そして、そういう子たちのリハビリを請け負い
発達相談外来でずっと通院している子の親御さんから、「実はきょうだいのことで。。。」と相談されることは多い。きょうだいへの対応を相談されることも多いけど、そうではなくて、「きょうだいの発達が心配」「きょうだいも学校へ行けなくなってきた」などきょうだいに対す
お薬の処方について最近特に感じるのが、始める時よりもずっとやめる時の方が難しいということお薬の処方を始めるときは、私自身がお薬を飲んでみたら良いと感じ、親御さんが希望され、子供が(多少しぶしぶでも)納得してくれたらになるそして、どの容量で、どのくらい
学校の先生が親御さんによく言われる言葉。。。「連れてきてください」「(勉強や宿題を)見てあげてください」「話を聞いてあげてください」のうち最後、「話を聞いてあげてください」についてこれについては、上記2つと異なり、全く異論・反論はない子供にとって、親御さ
小児精神神経学会の最新号の学会誌を読んでいて。。。「生活環境採点法」に関する論文も載っていた読んでみると、これはまさしく私のバイブルの著書がお勧めしていた方法と同じ学校や家の居心地を100点満点で評価する。そして、マイナスやプラスの理由を聞くことで、子供の
発達相談外来でいろいろなお薬を処方するけど、一番使うお薬は「時薬(ときぐすり)」なのかもしれない発達障害、心身症、不登校など子供たちの状態によってはお薬を処方するけど、人数自体はお薬を処方しない子供たちの方がずっと多い子供の状態や特性、置かれた環境を見極
大人に必要な生活力、の続き⑦人に助けを求めることができる というのは、厳密には生活力とはちょっとちがうかもしれない。でも、誰にとっても、生きていく上で大切な力だと思う何かができなくて、何かがわからなくて困った時、助けが必要な時、ちゃんと人に助けを求めるこ
発達相談外来では、不登校にせよ、発達障害にせよ、進路指導?にさく時間が結構長くなる親御さんからは、よく「好きなことを見つけて頑張ってくれたら」とか「将来やりたいことを見つけてほしい」と聞くその気持ちはよくわかる将来〇〇になりたい!△△がしたい!◇◇が好
バウムテストは、「心のレントゲン」と喩えられることがあるそうだ確かに、身体疾患でいえば初診でする血液検査やレントゲン検査のように、バウムテストは、出会ったばかりの子供の心の状態、「自己-状態」をざっくりと、大枠を把握するために役立つ心のエネルギーはどれくら
中井先生の著作を読んでいて、心に残ったこと。。。リンク精神科の、先生を受診されてた患者さんたちの好きなことわざ3つ「溺れるものは藁をもつかむ」「雨降って地固まる」「出る杭は打たれる」だそうだ中井先生は、「たぶん、『出る杭は打たれ』てこうなって(精神疾患
著明な精神科医である中井久夫先生の自伝的な著作を読んで心に残ったこと。。。リンク中井先生は、「患者さん自身が医者を選んでいると思います。だから、私の初診であってその後こられない方も当然いらっしゃいます。いつの間にか自分に合った患者さんに囲まれていくから
発達相談外来で、時々親御さんから言われること。。。「一般論じゃなくて、この子をちゃんと診てほしい」ということはっきりそう伝えられる親御さんばかりじゃないけど、そういうニュアンスのことを言われることは結構ある。発達障害や心身症の診療でも起こりうるけど、特に
子供本人に診断を伝えるタイミングとして、一番頻度が高いのが中学生抗ADHD薬を内服していて、今後どうするかを考えるタイミングや、不登校の状態がある程度安定して、次のステップに向かうタイミング、心理評価を受けてもらい、結果説明の時など。。。自分はどうして病院に
親御さんには初診のときなどできるだけ早く診断を告げる(ことが多い)けど、私から子供本人に診断を告げる時期は本当に様々様々だけど、一貫しているのは、子供たち自身に発達相談外来への受診の主体は親御さんじゃなくて、自分なんだと自覚するような働きかけを常にしてい
医療者に関わらず、誰もが、児童虐待を疑った場合、児童相談所や市町村に通告する義務があるわけだけど。。私自身、これまで児童相談所に相談や通告したことは何度もあるし、児童相談所や自治体からの相談や照会、診察依頼を何度も受けてきた特にここ数年、児童相談所からの
家族団欒の時間に。。。まおが、「〇〇ちゃんの中学校で、生徒が窓ガラスを割った事件があったんだって。こわいよね~」と言い出した私が「そうなんだー。でも、そんなことは、ママたちの時代にはそう珍しいことでもなかったよ。尾崎豊も『夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
発達相談外来で、親御さんから「学校は、何もしてくれない」という言葉を聞くとき。。。発達障害の場合必要と思われる手立てや支援をしてもらえない場合、あるいは、具体的な支援方法を先生が知らない場合に親御さんから学校への不満を話される。私が診療で関わる地域では、
生活能力を評価することは、知的な能力を評価することと同じくらい大切だし、時に知的な能力以上にその子の実態をあらわしていると思うでも、生活能力の結果をどう扱うのか、難しい面もある。Veinland-ⅡもS-M社会生活能力検査も質問紙による評価だから、親御さんにしてもら
発達相談外来で、時々親御さんから「学校は、何もしてくれない」という言葉を聞く不登校の場合や発達障害の場合、どちらの場合でも聞かれる言葉ほとんどの場合、学校が、言葉通り本当に何もしてくれないのではなくて、その子に適したこと、必要なことをしてもらえない、教え
発達相談外来では、心理評価を施行する際、一緒に生活能力や社会適応能力の目安がわかる検査も同時にする病院もある病院以外にも、児童相談所や自治体の保健センターなどでも施行されることがある。私が知っている検査は「Veinland-Ⅱ」と「S-M社会生活能力検査」の2つ「Vein
1年生のころはしょっちゅうお腹が痛くなり、お薬が手放せなかったまおだけど、2年生になってからはお薬を飲むほどお腹が痛くなることはほとんどなくなったすっかり夜型になり、朝はしんどそうな顔して起きてくるけど、エンジンがかかれば大丈夫先日、週末に英検を受けに行
発達相談をしている中で、子供の発達特性に応じて、個別の配慮が必要だと実感しているが。。。先日、ちょっと考えさせられるケースがあった小学校高学年の男児、幼児期は発達の凸凹が大きく、療育や作業療法を受けていた。そして、小学校への適応は良く、しばらく受診が途絶
「治療的退行」で、わかりやすいのは不登校の場合学校に多少通えてたとしても、受診後さらに登校できなくなる子供たちは結構多い親御さんにとっては受診してさらに登校できなくなると「悪化した」と感じられるかもしれないけど、私からみたら、「治療的退行」であり、一歩
大人に必要な生活力の続き。。。⑥1人で外出できる、1人で買い物ができる1人で外出ができるかどうかは、知的能力と情緒・社会性の問題と分けて考える必要があるかな知的能力の面から考えると…地域によるかもしれないけど、私が仕事で関わる地域は、知的障害が中等度から重
後輩たちとの勉強会をきっかけに、ビジョントレーニングについて自分でも勉強してみようと思ったアメリカで学び、日本にビジョントレーニングを持ち込んでくれた(らしい)北出勝也さんというオプトメトリストが書かれた本。。。リンク読み進めて、ビジョントレーニングの
支援級を利用している子供が、交流級に参加してる時は借りてきた猫のようにおとなしいのに、支援級に戻ってきたとたん元気が良すぎるくらいになるというのは、割とよくあること同じように、通常級の子供が、厳しい担任のときはおとなしかったのが、年度がかわり担任がかわっ
最近、私は、10年弱発達相談外来をしていた病院の1つを辞めた別の病院で退職される先生がおられ、そこをカバーする必要があることや、発達相談外来を担う後輩たちが育ってきたこと、それからドルジの受験に付き添う時間がほしかったことなどが理由で、辞めさせてもらうこと
最近読んでいる本。。。リンク「入門」と書いてあるのに、難しすぎて全然理解できないこともたくさんだけど、ちょっとだけ理解できて、日常の疑問の答えの一端が私なりに見えることも。。。その中の一つがクライン派理論を基盤にした精神分析「心的次元」に基いた病態理解
絵画で有名な、ムンクの「叫び」「叫び」を描いたころのムンクは、統合失調症を患って(あるいは、統合失調症前駆状態だったとも言われている)いたと言われている。統合失調症は、ざっくり言うと自我、アイデンティティ、意識が侵される病気幻聴や幻覚、被害妄想に悩まさ
発達相談外来で親御さんとひとしきり話したあと、診察を終える前に私が「あとは大丈夫ですか?何か確認されたいことはありますか?」と親御さんに聞くと「この子のために、何かできること、家でしてあげられることは(ほかにも)ありますか?」と言われることがよくある子供
心理療法のプロフェッショナル、村瀬先生によるとリンク「治療者が自己を洞察している深さにおいてしか相手の問題は理解できない」そうだつづけて、「患者の側から言えば、治療者の理解できる程度に応じて患者は反応を示すものである。それから、治療者は、自分の中の幼児
発達相談外来で出会う子供たちを診ていて、いつのころだったか、かなりの頻度で全身黒ずくめの服装の子供たちがいることに気付いた上下真っ黒の服装で、靴やサンダルさえも黒いという子供もよく見かけるもちろん、心の問題があまり深くなくても、一般的に、思春期に黒を好む
発達相談外来を始めたばかりの後輩ドクターから、時々相談を受けている先日、後輩からの相談&愚痴?を聞いて、私も久々に「ひどい!」と思ったこと…後輩が診ている中学生男子、学校を遅刻、早退、欠席をしながら何とか通えている。でも、頭痛や腹痛など身体症状も強くて、教
心理士の先生におススメしてもらった村瀬嘉代子さんの本、すごく難しくて、理解できないことが多々あるのだけど、ときどき私の心にストンと落ちる記述もあるリンク筆者は、精神療法(心理療法)においては、治療者は、共感と観察という二つの矛盾した態度を同時にとること
先日、後輩の小児科Drと話していて。。。。その子が一緒に働く小児科の上司は、「自分は、起立性調節障害という診断名はつけないし、血圧を測る検査もしない」と言っているそうだ理由を聞くと、「診断名をつけると、その病名にとらわれすぎて、『病気なら仕方ない』と考えた
「臨床ユング心理学」から学んだこと。。。リンク「外向的」「内向的」という言葉は日常的にも良く使われる言葉だけど、ユング心理学の中で、特に有名なのがこの「外向と内向」の理論外向的、と言えばコミュニケーション能力が高い、社交的で外での活動を好む人のイメージ
まおとドルジが不登校になってからずっと職場の心理さんのカウンセリングを受けさせてもらっている彼女からは、一緒に仕事をする中で、それから子どもたちや自分のことを相談することを通して、本当にたくさんのことを学ばせてもらっている私が診療でも、家庭生活でも、行き
身体疾患では、診断がついた時点で医師は患者さんに診断(名)を伝えることがほとんどだと思う一方で、発達障害などの診察では、いつ、どんなタイミングで診断名を親御さんや子供本人に伝えるかはケースバイケースになりがち。理想的には、何度か診察を繰り返し、できる検査
大人に必要な生活力の続き。。。⑤食べるものを調達、用意することができる生きていくためには食べていかないとならない。どんな方法をとるにせよ、食べる物を調達、用意しなくてはならない私自身、食べることも料理することも好きだから、ついつい発達相談外来でも食事につ
不登校児と、彼らが開けてくれる窓で繋がる大切さは、私自身もすごく実感しているでも、筆者が述べてるように、その窓がなかなか開かない子供たちが増えてきているのだと思う発達相談外来でも、病院に来ることどころか、外出すらほとんどできない子供たちもいるなんとか病院
もともとの私は音楽や美術、ファッションなどがさっぱりわからない芸術音痴字義通り性もけっこうあるし、空気を読むのは下手で苦手論理的に納得できること、科学的に証明されていること以外はあまり信じられないことが多かった研修医の頃に働いていた病院で、当時、小児科
ある日、外出先で「先生、お久しぶりです!」と声をかけられた声の主は、以前に私の発達相談外来を受診していた子の親御さん。小学校高学年から中学校時代の不登校~保健室登校を経て、無事高校に通い出したことを確認して、外来を卒業していた。親御さんは、にこにこして「
子供たちが外に開ける窓にコンタクトを取る大切さは、私自身も発達相談外来をしていて、すごく実感するところ何を聞いてもジェスチャーでYESかNOしか反応しないような子でも、好きなゲームの話題を振った時だけはぶっきらぼうに言葉で答えてくれることもある。好きな動画の
発達相談外来は、一般小児科外来に比べて、心を診る必要度が高い心を診るときに、医師として、精神医学や脳神経科学、神経細胞のネットワークや神経伝達物質、心身相関など今の医学でわかっている医学・科学的知識、見解を学び、それを子供に当てはめて考えることは必須のこ