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前号でモロッコサラダのそばに置かれたパンの写真をアップしたが、モロッコのパンは実に美味しい。大都市でも、田舎町でも、パン屋でも、レストランでも。 写真のタジン屋のパンも美味しかった。このパンは、ホブスと呼ばれる伝統的なモロッコパンである。 パンの外側は硬めで、中はもっちりとした丸いホブスを、食べやすく四等分して出されると、パン好きの小僧はお代わりをしたほど、美味い! モロッコは、これ以外にも伝統的なパンがいろいろ存在するパン王国だ! さらに、モロッコは1912年から1956年までの44年間、フランスの保護領であった。フランスの保護領であった時代やそれ以降も、フランス人やフランス文化の影響を受け…
アンドレ・モロア著「リヨテ元帥伝」、モロッコの保護領化を進めた軍人の戦略とは
前号で、漂流怪人・きだみのるが、フランスはどのようにして保護領モロッコを治めているのか調査し、それを「モロッコ紀行」にまとめたという話を書いた。きだは、多くのフランスの軍人と面談し、彼らの発言を「モロッコ紀行」に記録した。 モロッコ各地に駐留するフランス軍の将校が共通して言っているのは、軍事力だけでモロッコを支配することはできないということだ。モロッコ人の暮らしの改善を進めることが、モロッコ支配には不可欠であるという考え方だ。 具体的には、フランスが、医療、農業、水問題などの改善事業を各地で進めていることが、「モロッコ紀行」で書かれている。いわば、軍事と民生のハイブリッドな取り組みである。モロ…