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金比羅宮(→東京都多摩市桜ケ丘1丁目)は、江戸時代後期の文化年間(→1804年~1818年)に当時の関戸村の名主紺屋井上林蔵が勧請し、大山(→神奈川県伊勢原市)の宮大工手中明王太郎が造営を請負ったと伝わります。上棟祭は1817(文化14)年8月に行われたようです。境内地は、天保年間(→1830年~1844年)に編纂された『江戸名所図会』に景勝地と記され、「物見の松」「鞍懸け松」「祈り松」などの伝承が残されています。往時の社殿は昭和時代...
関戸城跡(→東京都多摩市桜ヶ丘1丁目)は、金比羅宮付近の「天守台」と呼ばれた地域にあった中世の軍事施設跡です。多摩市教育委員会が設置した標柱には「一帯の山を城山」といい「物見台的城塞として敵を察知したり、急変を狼煙(のろし)などで知らせる通信拠点であった」と記されています。「天守台」は江戸時代になってからの呼び名ですが、江戸時代に関戸城はなく、この場所に天守閣が存在したことはありません。1213(建暦3)年の...