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桃太郎や浦島太郎といった昔話は実は今出版されているものよりも残酷だったという話はよく聞きますが、最近出版されている絵本は私が子供のころ読んでいた内容よりさらに表現が柔らかくなっているそうです。 表現が柔らかくなり、刺激を抑えられるならそれは良いことだと思いますが、重要な主旨が変わってしまっては元も子もないなと思います。 さて、今回は表現が柔らかくないほどグロテスクな表現があり、かつしっかり読んでいると頭がおかしくなりそうな本を紹介します。 タイトル:アリス殺し 著者:小林泰三 出典:Amazon 不思議の国の住人たちが、殺されていくどれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない悪夢×メルヘン×…
俺は犯人じゃない!『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎、感想レビュー
小説の映画化は良く見ます。読んだ本を映像で見るのも好きですが、映像化された方が大衆向けになっていると言うか、分かりやすくなっています。 また、小説だと1冊読むのに数時間かかりますが、映画だと2時間前後で終わるので好きです。特に、東野圭吾の作品は映像化されると観てしまいます。ドラマだと池井戸潤などなど、映像化しやすい小説というのもあるんでしょうか。 そんな中で、私が映画化されて嬉しい作家の一人伊坂幸太郎の作品を今日は紹介したいと思います。 タイトル:ゴールデンスランバー 著者:伊坂幸太郎 出典:Amazon 俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山…
【感想】『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[前編] 文章はシンプルに
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』こちらの本、読みました。 以前記事にした「勉強法」の本が良かったので、同じシリーズの「文章術」の本も読んでみました。 以前記事にした「勉強法」の本 【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[前編] 【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[後編] このブログもそうですし、仕事でも「メール」「チャット」「ドキュメント作成」と、文章を書く機会はたくさんあります。 個人的に、メールやチャットの返信がちょっと遅い自覚があります。遅い理由の1つに、「文章を書く→見返…
小説を読む速さは人それぞれですが、速読のように地の文をすっ飛ばして読む時があります。会話文を上手に描き分けている作品では、誰が話しているか分かりやすいのでそれでも内容は理解できます。 また、展開が気になるので早く読み終わりたいという気持ちが強いです。じっくり読みたい本もありますが、積み本が多いので1冊に時間がかけられないのが実情。 お金を払って買った本はじっくり読んで、図書館で借りた本はさくっと読むのもまた実情。 さて、今回は以前、そのスピード感が心地良いと紹介した『ドミノ』の続編を紹介します。 toshitoshitoshichang.com タイトル:ドミノin上海 著者:恩田陸 出典:A…
多様化した女性の生き方すべてに送るエール【角田光代著】 2023年7月11日 読了 今、私はとても自由に生きている。 長年苦しんだ家庭という枠がなくなり、自分ひとりの足で立っている。 もちろん、自分の力だけで立っているのではないことも、じゅうぶん理解している。 支えてくれる大勢の人がいるからこそ、私はどうにかささやかな暮らしを続けていける のだ。 角田光代さんが書くこの本にも、色々な立場の女性が登場する。 自分と似ている登場人物を、思わず探してしまう読者も多いと思う。 それにしても、女性って面倒くさい生き物だと思う。 仲が良かった人同士でも、結婚したり立場や環境が変わると、微妙なズレが生じたり…
普段はめったにホラーを読まないし、映画でも見ません。 ただ、心霊現象を扱った番組はついつい見てしまいます。 一人暮らしが始まってからは怖いので見られなくなりました。 絶対に何もないと分かってはいるものの、心の奥底では信じているのかもしれません。日本のホラーはこうした心の底からじわじわと恐怖を煽る作品が多いですね。 ただ、ホラーは映像が大事だと思います。映像やその見せ方で怖がらせてくるものだと思いますが、小説でホラーはどのような感想を抱くのだろうと思って本作を手に取りました。 タイトル:親指さがし 著者:山田悠介 出典:Amazon 「ねえ、親指さがしって知ってる?」由美が聞きつけてきた噂話をも…
週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位!『方舟』夕木春央、感想レビュー
ミステリー好きの理由は何でしょうか。結論が分からないという点では、どの本も同じように思います。 私の個人的な意見になりますが、現実世界を離れた物語になってしまうと何でもありになってしまいます。その点でいえば、ミステリーは読者の世界観を守ってくれていて、その範囲の中で衝撃を与えてくれます。この点にミステリーが好きな理由があるように思います。 想像しやすいというか、話が頭に入ってきやすいですね。 さて、今日はミステリーで賞を受賞し、2023年本屋大賞にノミネートされた作品を紹介します。 タイトル:方舟 著者:夕木 春央 出典:Amazon 週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位!MRC大賞20…
【感想】『最新 頭痛の治し方大全』[後編] 頭痛を予防する食べ物や過ごし方
「最新 頭痛の治し方大全」を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は後編です。 前編の記事はこちら。 前編の記事 【感想】『最新 頭痛の治し方大全』[前編] それではサクッと本題へ。
漫画のレビューも溜まってきたので先日の小説10選に続き、漫画のまとめもしていきたいと思います。 ミステリー好きが選ぶ漫画です。 1.ハコヅメ 2.BEASTARS 3. ヒナまつり 『よつばと』タイプの漫画が好きな人、ちょっとギャグ漫画に挑戦してみたいなという人にお勧め 4.サマータイムレンダ 5.アオアシ 6.H2 7.それでも町は廻っている 8.女子高生の無駄づかい あ、これが無駄づかいというタイトルの所以か!と腑に落ちました。 9.テセウスの船 1.ハコヅメ 作者は元警察官と言うことで話に説得力があり、裏話を読んでいるかのような気持ちで読むことができます。 出典:Amazon 「もう辞め…
初めて読んだ伊岡小説。主人公の子どもが虐げられ、また別の少女も事件に遭うなど、重苦しい場面が多い作品。主人公が少しずつ救われていく過程に涙がにじむ。 主人公と老人の絆が本書の核だが、その絆が直接描かれる場面はほとんどない。隠すことにより、絆の強さがさらに際立つのだ。「秘すれ...
【感想】『最新 頭痛の治し方大全』[前編] 三大頭痛に関して
「最新 頭痛の治し方大全」こちらの本、読みました。 頭痛関連の本は 天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本 に続いて3冊目となります。 これまでの2冊は天気痛に関してでしたが、今回は王道?の頭痛本です。 天気痛に関する本を読んでいて、「片頭痛」「緊張型頭痛」辺りの基本を改めて知っておきたいなと思い、本書を読んでみました。 本書に関して、「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。今回は前編としてアレコレ書いていきます。
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 元近衛竜騎兵のフィリップは、酒や賭博に興じ、勤め先や家族の金を使い込んだ挙げ句、軍の謀議に関与して収監される始末。息子を溺愛する母は、釈放に必要な金を工面しようと実家の兄に援助を求めるが、そこでは美貌の家政婦とその恋人が家長を籠絡して実権を握っていたのだった……。 ブルボン朝による絶対王政下では、アンシャン=レジーム(旧制度)によって、国民は異常な徴税に苦しめられていました。第一身分(聖職者)、第二身分(諸貴族)は、国土を保有する封建領主でありながら免税の特権を得ており、第三身分(特権を持たない市民)たちの多くは貧困に苦しめられていました。ル…
レビューが溜まったのでまとめ記事を書いていきます。 ミステリ多め、表現が気に入った作品多めです。 1.『蜜蜂と遠雷』恩田陸 2.『身分帳』佐木隆三 3.『熱源』川越 宗一 4.『旅屋おかえり』原田マハ 5.『暗幕のゲルニカ』原田マハ 6.『ビブリア古書堂の事件手帖』三上延 7.『悪果』黒川博行 8.『屍人荘の殺人』今村昌弘 9.『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎 10.『#真相をお話しします』結城真一郎 1.『蜜蜂と遠雷』恩田陸 ピアノやクラシックに関して何も知識が無くても、その曲やコンテスタントがどう凄いのか、どんな印象を受けるのかを描くのが上手 出典:Amazon 近年その覇者が音楽界…
読書感想に関する記事をいくつか投稿したのでまとめてみようと思います。 ちなみに読書感想の記事まとめは6回目です。これまでのまとめ記事はこちら。 これまでの読書感想 まとめ記事 読書感想の記事まとめ(その1)[5記事分] 読書感想の記事まとめ(その2)[8記事分] 読書感想の記事まとめ(その3)[5記事分] 読書感想の記事まとめ(その4)[6記事分] 読書感想の記事まとめ(その5)[7記事分] 今回のまとめの内訳はこんな感じです。 「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 ※2記事 筋トレ大学 ※3記事 会社には行かない ※1記事 今回のようにまとめることで、自分としても…
本屋大賞と直木賞は買って損なし、という持論があります。 もちろん、そうだからこそ受賞しているんですが。 本屋大賞になってから初めてその本に触れ、「やっぱり本屋大賞に受賞する作品ってすごいな」と思います。が、ふと「この本を見出した本屋の人たちもすごい」という考えが浮かびました。 世に出る前にその良さに気づく人たちは、どうやってその本を購入したんでしょうか。やはりある程度出版社が発売前から売れそうな本に目星をつけて本屋に紹介するんでしょうか。 前置きが長くなりましたが2023年本屋大賞にノミネートされた本を紹介します。 タイトル:#真相をお話しします 著者:結城真一郎 出典:Amazon 家庭教師…
小説を購入する時に、あらすじを見て判断することが多いです。文庫本で言うと、背表紙に書かれている文章がそれにあたります。 しかし、あらすじを読んで内容が把握できることは稀で、ピンとこないことも多いです。短い文章でいかに読者の心をつかみ、レジまで持っていかせることができるか、その数行の文章は非常に考えられているはずです。 タイトル買いもそうですが、こうしたあらすじ買いも楽しいです。 今日は、そんなあらすじと言うか紹介文で購入を決めた本を紹介します。 タイトル:バイバイ、ブラックバード 著者:伊坂幸太郎 出典:Amazon 星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人…
【感想】『会社には行かない』リモートワーク「だから」できない?
「会社には行かない」こちらの本、読みました。 リモートワーク関連の本は「在宅HACKS!」「テレワーク時代のマネジメントの教科書」に続いて3冊目となります。 リモートワーク関連の読書感想 在宅HACKS! 環境整備ハック編 行動管理ハック編 コミュニケーションハック編 情報整理ハック編 メンタル&ヘルスハック編 テレワーク時代のマネジメントの教科書 前編 後編 私の勤める会社ではリモートワークを開始して3年ほど経過しました。出社メインに戻る雰囲気はなく、引き続きリモートワークメインになりそうです。なので本書に何かヒントがないかなと読んでみました。 それでは今回はこの本に関してアレコレ書いていき…
漫画のドラマ化というのはよくあります。 能力バトルものなんかはドラマ化するのが難しいので、基本的にはアニメ化が多く、ドラマ化するものの多くは青年誌に連載されているヒューマンドラマかと思います。 最近ワンピースがドラマ化したとかで話題になりましたね。 漫画のドラマ化にあたって脚本に修正が加えられることがあります。 理由としては、時間の都合であったり、売り出し中の俳優を使いたかったり、テレビで放送するには残酷すぎる表現だったり、というのが考えられます。 もちろん、監督が「こっちの方が面白い」とアイデアを入れることもあるかも知れません。今日はそんな漫画とラストが違って話題になった漫画を紹介します。 …
皆さんはギャグ漫画というジャンルはお好きでしょうか。私はずっとどういったタイミングで手に取れば良いのか分かりませんでした。 とにかく、長い作品が好きな私にとっては1話完結でさくさく話が進む構成が苦手で、手に取る機会はありませんでした。 しかし、いつまでも読まず嫌いは良くないと思い、有名どころから読んでみることにしました。 タイトル:女子高生の無駄づかい 著者:ビーノ 出典:Amazon ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校。だいぶ偏差値が足りない田中(通称バカ)と、BLに傾倒する菊池(通称:ヲタ)、無表情な才女・鷺宮(通称:ロボ)。彼女達とその周りに生息する色とりどりの仲間たちが、今し…
【感想】『筋トレ大学』[Q&A編] 筋トレ前に何か食べた方が良い?
「筋トレ大学」を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は「Q&A編」です。 トレーニング編、食事編の記事はこちらです。 トレーニング編、食事編の記事 【感想】『筋トレ大学』[トレーニング編] 【感想】『筋トレ大学』[食事編] それではサクッと本題へ。
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ある夜、青年ハインリヒの夢にあらわれた青い花。その花弁の中に愛らしい少女の顔をかいま見た時から、彼はやみがたい憧れにとらえられて旅に出る。それは彼が詩人としての自己にめざめてゆく内面の旅でもあった。無限なるものへの憧憬を〝青い花〟に託して描いたドイツ。ロマン派の詩人ノヴァーリスの小説。 ルネサンスに端を発するドイツの啓蒙主義は、民衆を理想的な思想へ高める一方、個の感情を抑圧する働きを持っていました。この「理性に対する感情の優越」を啓蒙主義のアンチテーゼとして作品に込めようと、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは『若きウェルテルの悩み』、フ…
【感想】『筋トレ大学』[食事編] プロテインとマルチビタミン
「筋トレ大学」を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は「食事編」として書いていきます。 前回の記事は「トレーニング編」でした。 前回の記事 【感想】『筋トレ大学』[トレーニング編] それではサクッと本題へ。
【感想】『筋トレ大学』[トレーニング編] ブルガリアンスクワット/ワンレッグスクワット/チューブカールを紹介
「筋トレ大学」こちらの本、読みました。 筋トレ関連の本は「ロジカル筋トレ」「科学的に正しい人生を変える筋トレ」に続いて3冊目となります。 筋トレ関連の読書感想 ロジカル筋トレ [理論編] ロジカル筋トレ [実践編] 科学的に正しい人生を変える筋トレ [理論編] 科学的に正しい人生を変える筋トレ [実践編] 同じテーマの本を何冊か読むことで、理解が深まるかなと思った次第です。 筋トレ関連の本は3冊目なので、さすがに付箋を貼るところは少なくなるかなと思っていました。ですが、これまでの本と違った視点も多く、いつも通りたくさん付箋を貼りました。 ということで、記事を「トレーニング編」「食事編」「Q&A…
【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[後編] インプットしたら必ずアウトプット
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は後編です。 前編の記事はこちら。 前編の記事 【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[前編] それではサクッと本題へ。
今から新しい漫画を読み始めたいと思ったときの優先順位はどんなものでしょうか。 私は、総巻数が少ないこと、完結していること、口コミで評判が良いこと、などを優先して探します。 1話完結の漫画はどこから読んでも話に入れるので、隙間時間に適しています。例えば、『ワンピース』を途中から入るにはやはりそれなりの覚悟が必要になります。 そこで、最近読み始めてはまった、1話完結でどこから読み始めても楽しめる本を紹介したいと思います。 タイトル:それでも町は廻っている 著者:石黒正数 出典:Amazon 人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイ…
先日、サッカー漫画を紹介しました。 toshitoshitoshichang.com この『アオアシ』にはまり、別のサッカー漫画もちらほら目にとめるようになりました。 しかし、やはり私の中でスポーツ漫画と言えば野球漫画です。その中でも、野球の試合ばかりではない日常編も楽しめる漫画を今日は紹介します。 タイトル:H2 著者:あだち充 出典:Amazon ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。 出典:Amazon H2〔文庫版〕 1 (小学館文庫 あI 61) 作者:あだち 充 小学館 Am…
【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[前編] 繰り返し復習することが大事
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』こちらの本、読みました。 ちょくちょく資格取得のために勉強するので、勉強法にはずっと興味を持っています。 これまでも何冊か勉強法の本は読んでいますが、本書のコンセプトは面白そうだったので読んでみました。 ちなみに今回の本はけっこうたくさん付箋を貼っていて、ちょっと長くなりそうです。なので記事を「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。 今回は前編として、アレコレ書いていきます。
野球漫画かサッカー漫画かと言われると、圧倒的に野球漫画ばかり読んでいました。 『タッチ』、『H2』から始まり、『Mr.FULLSWING』、『メジャー』、『ワンナウツ』などなど。 野球は一人ずつ順番に出番が来るので、キャラクターの特徴も出しやすく展開が分かりやすいので読みやすいです。実際の野球も同じことが言えます。 一方、サッカーは全員が同時進行しているので、どこを見ればいいのか分からず、あまり興味を持って生きてきませんでした。 そんな中、ワールドカップが始まり、何となく見ていると「サッカーの漫画って呼んだことが無いな」と思い立ち、kindleでポチりました。 toshitoshitoshic…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 眩ゆい陽光と熱気のなか、何の遠慮も、隠しだてもなく描かれた少年愛の世界──無垢な魂の際限のない性の形。 スペインの仮面の街、静かな夜の裏通りで、私は毎日少年たちを選ぶ。無邪気で飾り気のない少年たちだ。食べ、歌い、そして野生の悦びに耽る。笑いと皮肉にみちた儀式、戦慄の快感、それは明るく楽しいもう一つの性の世界だ。衰弱した同性愛ではない純粋な聖者の時と美をうたう異色作。 トニー・デュヴェール(1945-2008)は、フランスのパリ南東に位置するヴィルヌーヴ=ル=ロワで生まれました。幼少期より非常に優れた頭脳で優秀な成績を収め、ピアノなど音楽の才能…
読書感想に関する記事をいくつか投稿したのでまとめてみようと思います。 ちなみに読書感想の記事まとめは5回目です。これまでのまとめ記事はこちら。 これまでの読書感想 まとめ記事 読書感想の記事まとめ(その1)[5記事分] 読書感想の記事まとめ(その2)[8記事分] 読書感想の記事まとめ(その3)[5記事分] 読書感想の記事まとめ(その4)[6記事分] 今回のまとめの内訳はこんな感じです。 「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本 ※3記事 「考えすぎない」人の考え方 ※2記事 10年つかえるSEOの基本 ※2記事 今回のようにまとめることで、自分としても振り返りになるかなと思っています。 それで…
【感想】『10年つかえるSEOの基本』[後編] コンテンツは量より質
「10年つかえるSEOの基本」を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は後編です。 前編の記事はこちら。 前編の記事 【感想】『10年つかえるSEOの基本』[前編] それではサクッと本題へ。
【感想】『10年つかえるSEOの基本』[前編] SEOの入門に最適な一冊
「10年つかえるSEOの基本」こちらの本、読みました。 SEO関連の本は「SEO対策・超入門2023」に続いて2冊目となります。 関連記事 【感想】『SEO対策・超入門2023』 本書の発売日は2015年です。そして今は2023年です。本書が発売されて8年ほど経過したことになります。 本タイトルの「10年つかえる」で考えてみると、10年が迫ってきています。実際のところ、10年つかえるのでしょうか?別にそんな揚げ足を取るように読むつもりはないのですが、どうしてもそういった視点が入ってしまいました。 で、実際に読み終わった感想としては、「つかえる」と思いました。古く感じたのは一部のツールに関してく…
タイムリープ、ドッペルゲンガー、と聞くとターミネーター2を連想します。 タイムリープというよりは、未来から過去に人がやってくると言う話ですが、自分の母親が実はサイボーグも変装だったというシーンはトラウマでした。 『寄生獣』にも似たようなシーンがありますね。 読んだ、見た当時は周りの人の中にそういう人がいるかもしれないという恐怖で寝られないといった青春を過ごしたこともありました。 今日はそんな雰囲気を持つ漫画を紹介します。 タイトル:サマータイムレンダ 著者:田中靖規 出典:Amazon 幼馴染の潮が死んだ――。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ケ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行わ…
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 ロシア前期象徴主義を代表する詩人・作家ソログープ。影絵やかくれんぼに夢中になる少年少女たち…..。汚濁に染まらない者たちは美しいまま醜い現実によって死んでいく。夢と現実の交錯、美と醜、生と死の対立の中に、妖しくもにぶい光が立ちのぼる。表題作の他に、「白い母」「光と影」「死の勝利」等を収録。 ロシアと日本の両帝国主義が衝突した日露戦争は1904年に勃発し、両国民に不安と不満を与える激しい戦いとなりました。フランスやドイツの支援を受けたロシアと、アメリカやイギリスの支援を受けた日本は、両国の持つ規模を超えて世界的な広範の争いへと発展します。徐々に…
【感想】『「考えすぎない」人の考え方』[後編] 心配事の9割は起こらない
『「考えすぎない」人の考え方』を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は後編です。 前編の記事はこちらです。 前編の記事 【感想】『「考えすぎない」人の考え方』[前編] それではサクッと本題へ。
【感想】『「考えすぎない」人の考え方』[前編] 不安とうまく付き合っていこう
『「考えすぎない」人の考え方』こちらの本、読みました。 自分はどちらかというと考えすぎるタイプです。考えること自体は悪いことではないと思っているのですが、考えすぎるのは良くないかなと。 なにか心配事があったとして、あらゆる事態を想定して対処方法を事前に考えておく。これはけっこう大事なことかなと思います。 ですが、ほとんど起こらないような事態まで想定して心配して、ずっと心配が尽きずにグルグルグルグル…となってしまうと良くないですよね。 考えるにしても現実的なラインでストップする。このラインの見極めや、ストップするヒントが見つかったらいいなと思い、本書を読んでみました。 ちなみに今回の本はけっこう…
ミステリー好きとして、「このミステリーがすごい!」大賞は外せません。 ミステリーと聞くと、サスペンスとどう違うのかという話がありますが、 ミステリーは読者も犯人が分からない物語展開で、主人公と一緒に犯人を捜していくもの 一方、サスペンスは読者は犯人を知っていて、主人公がどのように追い詰めるのか楽しむもの 名探偵コナンがミステリーで、金田一少年の事件簿がサスペンスですね。 本日は、2018年度の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作品を紹介します。 タイトル:屍人荘の殺人 著者:今村昌弘 出典:Amazon 神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学…
【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[後編] ウェザーニュースの天気痛予報ありがたい
『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は後編です。 前編、中編の記事はこちらです。 前編、中編の記事 【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[前編] 【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[中編] それではサクッと本題へ。
よく「ほのぼの 漫画」とか「日常系 漫画」という検索をします。 バトル系やスポーツ系は途中参加がしづらいですが、『よつばと』や『ばらかもん』のような日常の1場面を切り取った漫画は1話完結のことが多いので途中からでも読むことができ、重宝しています。 本日は、その「ほのぼの系」の中でも私の琴線に触れた作品を紹介します。 タイトル:ヒナまつり 著者:大武 政夫 出典:Amazon 芦川組の若手ホープ・新田の部屋に落ちてきた奇妙な楕円形の物体。それが全ての始まりだった!物体のなかに居たのは、無表情な少女・ヒナ。強力な念動力で新田を脅し、ヒナは新田家に住みつくことに。かくしてヤクザとサイキック少女の危険…
私は関西弁を話しますが、文章を書くときは基本的に使いません。 文で関西弁を見ると、キャラクターの味が出ますが、だいたい関西弁を話すキャラクターはお金に汚い、ちょっと抜けている、食いしん坊、などそんなに良いキャラクターとして描かれませんね。 方言を使うキャラクターには親近感を持ちますが、関西弁を使わない人が読むときは頭の中でどのように読んでいるのか気になります。 さて、今回は主人公や登場人物が、いわゆるこてこての関西弁を使う警察の物語です。 タイトル:悪果 著者:黒川博行 出典:Amazon 大阪府警今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開くという情報を掴み、開帳日当日、相棒の伊達らとと…
【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[中編] 主に片頭痛と緊張型頭痛に関して
『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』を読んだ感想の続きを書いていきます。 今回は中編です。 前編の記事はこちらです。 前編の記事 【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[前編] それではサクッと本題へ。
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 ヨーロッパのオリエントに対するものの見方・考え方に連綿と受け継がれてきた思考様式──その構造と機能を分析するとともに、厳しく批判した問題提起の書。 「オリエンタリズム」とは東洋趣味という意味合いを持つ言葉でした。西洋側から見た場合の異国性、異文化性を魅力的に捉え、憧憬や情緒を感じる「特異な地」を表すものです。しかしながら現在においては、「オリエント」(東洋)という言葉から紋切型の凝り固まったイメージを連想させられます。この連想イメージは如何にして与えられるのかを追究し、紐解こうとしたのがエドワード・ワディン・サイード(1935-2003)です…
動物たちの世界の物語、と聞くとズートピアを思い浮かべます。 ズートピアのような動物たちの世界で取り上げられる話は、種族の違い、特に肉食動物と草食動物との共存があります。 共存を目指すうえで、肉食動物は草食動物を食べることを我慢する必要があり、我慢する上で代替食品となるものを発見するのがこういったテーマのゴールかと思います。 そういった動物たちの世界を舞台の漫画を一つご紹介したいと思います。 タイトル:BEASTARS 著者:板垣巴留 出典:Amazon 肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が…
【感想】『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』[前編] 原因がわかれば対処もできる
『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』こちらの本、読みました。 頭痛に関する本は「天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法」に続いて2冊目で、同じ著者の本です。 発売日に関して、前回読んだ本は2017年、今回読んだ本は2022年です。約5年経っています。なので天気痛に関して、情報がアップデートされてるかなと期待しながら読みました。 で、アップデートされていた影響かは分かりませんが今回の方が付箋が多くなりました。ちょっと長くなりそうなので、記事を「前編」「中編」「後編」の3つに分けて投稿しようと思います。 今回は前編として、アレコレ書いていきます。
小説、特にミステリーと言えば警察物が好きです。『教場』や東野圭吾の新参者シリーズなど、頭のきれる刑事が出る話がとても好きです。 こうした警察物は基本的に刑事が中心ですが、今回紹介する漫画は刑事も出てきますが、交番に勤める警察官が主役です。 小説ストックが切れたので、漫画のレビューです。 タイトル:ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 著者:泰三子 出典:Amazon 「もう辞めてやる!」辞表を握りしめた新米女性警察官・川合の交番に、なぜか刑事課から超美人の藤部長が配属されてきた。岡島県警(の男性陣)を絶望におとしいれるコンビの誕生である。某県警に勤めること10年、隠そうとしても漏れ出てくる作者の本音がヤ…