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こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 眩ゆい陽光と熱気のなか、何の遠慮も、隠しだてもなく描かれた少年愛の世界──無垢な魂の際限のない性の形。 スペインの仮面の街、静かな夜の裏通りで、私は毎日少年たちを選ぶ。無邪気で飾り気のない少年たちだ。食べ、歌い、そして野生の悦びに耽る。笑いと皮肉にみちた儀式、戦慄の快感、それは明るく楽しいもう一つの性の世界だ。衰弱した同性愛ではない純粋な聖者の時と美をうたう異色作。 トニー・デュヴェール(1945-2008)は、フランスのパリ南東に位置するヴィルヌーヴ=ル=ロワで生まれました。幼少期より非常に優れた頭脳で優秀な成績を収め、ピアノなど音楽の才能…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 圧倒的に優位な西洋文明を相手に漱石は「自己本位」の立場を同時代のだれにもまして痛切に生きた。その苦闘の跡を示す『現代日本の開化』『私の個人主義』などの講演記録を中心に、かれの肉声ともいうべき日記・断片・書簡を抄録する。 明治の文学思潮において西洋発祥の自然主義が日本で隆盛するなか、反自然主義として理知的思想と広い視野を誇り真っ向から対峙した「余裕派」の代表的な作家である夏目漱石。本書は彼の広い視野で見た知見を、日露戦争後に各地へ赴き語り通した講演の数々を収めた文明論集です。 日露戦争は1904年に勃発しました。ロシア帝国の経済的、領土的利権確…