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【読書記録】北方謙三 「楊令伝十五 天穹の章」 夢として伝承されるもの
北方謙三さんの「楊令伝」、全巻再読しました。 二度目も面白く読み進められました。 年で、物忘れが激しくなっていることもあるかもしれませんね。 「楊令伝」は「水滸伝」を承けて続けられたシリーズ。 楊志の子として育てられた楊令を主人公としています。 「水滸伝」の登場人物が多く引き継がれていて、全体としてのシリーズものとしても楽しめます。 また、「楊令伝」の初めの頃には岳飛も登場します。 岳飛は、「楊令伝」に続く「岳飛伝」の主人公。 続くシリーズの物語も並行して語られている形ですね。 北方謙三さんの一連の作品を読んで、感じたことは以下になります。 国を土地(領地)として考えない 引き継がれる親子の物…
【年表を歴史小説でつなぐPJ】楊令伝<十二>九天の章 北方謙三 1130年頃の中国
中原までを領土に加えた金国。 遼と宋の敗退により一気に支配領域が広がったが、その内政は落ち着かず、朝廷内では早くも権力争いが起きていた。 阿骨打(あぐだ)と楊令との間で語られた理想の国家の姿は現実のものとなるのか。 金国内の権力争い 阿骨打亡き後は、弟の...