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初日の最終目的地は柳津町。柳津町は「赤べこ」発祥の地である。今から400年前に、この地域は大きな地震に襲われた。お寺(圓蔵寺)の本堂を再建しようとすると、どこからともなく大きな赤い牛たちが現れ、木材の運搬などに力を尽くしてくれたという。福を呼ぶ牛「赤牛(べこ)」として、人々から慕われるようになった。現在では首を振る可愛い赤べこの玩具となり、人気がある。そんな柳津町は本当に美しい町だった。町の真ん中に只見川が流れる。水鏡のように橋梁が映る姿には目を奪われた。町並みも素晴らしかった。柳津町の中心部はコンパクトである。端から端まで歩いてもさほど時間は掛からないはずだ。どこをどう歩いたのか、気づけな相当な時間が経ったようだ。青空の下にあった橋梁は、帰る頃には夕焼け空の下にあった。この柳津町で宿を取り(今回は写真は...会津の奥を目指す旅③~赤べこ伝説発祥の地
秋田県大館市の金物屋さん。写真自体は8月に撮ったもので、ブログには掲載されずボツにしていた。何度も撮影したことのあるお店だが、ボツにするのには理由がある。画面を構成する線という線が独自のラインを描き、どこが水平で何が曲がっているのか混乱するからだ。何しろ坂道に建つので、道路の水平と建物の水平は異なり、更には看板、棚、庇。何か自信が失くなってしまうのだ。それでも(それゆえ?)、魅力的なお店であることは間違いない。折しも、写真らしい写真を撮っていないので、ボツから救済した。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1.2Aspherical水平感覚を失う町並み
考えてみれば、僕が住む秋田県では6月下旬に大雨被害があった。それ以降のほぼ毎週末、大災害が来ると警告され続けている。地震、大雨、台風、これでもかとばかりの大乱発である。幸い、何の被害もなく生活しているが、遠出はおろか、町で写真を撮ることもままならない。いささかイライラ感が募っている。手持ちの数少ない写真の一つを掲載する。今回の写真は遠出はないけど、日常の生活圏でもない微妙な距離感の町を歩いた時のものだ。嗚呼、役目の終えたものたちの残像。気がつけば、こんなものばかり撮っていた。こういうものが多い町だという理由もあるし、僕自身の感情とシンクロしたからでもある。役目を終えたものたちの残像。いきなり消えずに残像として残るだけでも幸せな結末かもしれない。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1....役目を終えたものたちの残像
レンズを試す被写体でいえば、出かけなくても家で猫を撮るという方法もある。上段は「アクロス」モードで、いつも通りである。下段は「モノクロ+グレインエフェクト(強+大)」で粒状度を強めている。どちらが良いかという問題ではなく、様々なモードを使い分けていきたいと思う。このレンズの場合、通常のモノクロモードで粒状度を強めても面白い描写になる。え?、そんなことはどうでも良いですか?。それでは別の角度から。上段は屋根裏部屋への階段を占拠する猫。日によって寝そべる段が異なる。どういう法則性があるのかは皆目分からない。下段は冷蔵庫の上で寝る猫。冷蔵庫の上は少し熱くなっているのだけど、猫は何故かここが好きなのである。この猫の写真を13年に渡り撮り続け、撮影枚数は軽く1万枚を超える(もしかすると3万枚を超えているかもしれない...初めてのレンズを試そう③〜家には猫がいる
久しぶりにレンズを買った。少し前から整理のターンに入っていて、物は処分こそすれ新たに買うことは極力控えていた。でも細胞が入れ替えを必要とするように、写真撮りにはレンズの入れ替えが必要な時もある。今回のレンズはフォクトレンダー(コシナ製)の「Nokton23mmF1.2」である。マニュアルフォーカスのレンズだけど、電子接点付きなので、X-PRO3の電子レンジファインダーに対応している。僕の街撮り写真にはぴったりのレンズである。近代的な高解像度レンズというより、味わい深い描写のレンズだと思う。新たなレンズを買った場合、試し撮りに行く場所が幾つかある。その筆頭格だった山形県上山市の煙草自動販売機は既に失くなった。他の場所も何箇所かあるけど、殆どが遠い場所でもある。今回は遠出はできない。近くで試し撮りを実施するこ...初めてのレンズを試そう①〜ミスターダンディの教え