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【純粋無垢な人】…後編①・・の続き sapphiresan.hatenablog.com sapphiresan.hatenablog.com 教習所で知り合ったAさんのように、何の思惑も計略も無く、何の偏見も虚栄心も無い、他人に優しく親切にできる美しく愛らしい素直な人は、「守らないといけない」 同い年でありながら、私はふと、そう思いました。 免許試験を受ける当日の朝(というかまだ夜)真っ暗な中、バス停で立っていると、当時憧れだった上品なクーペが一台、近づいて来て停まりました。それは国産の、流麗なデザインが傑作と呼ばれて人気の、かの有名な乗用車でした。 助手席から降りてきたAさんに挨拶し、私は…
【純粋無垢な人】…前編・・からの続き 長い話です。 sapphiresan.hatenablog.com 毛先をカールしたロングヘアーをなびかせて、教習所で私に話しかけてきたその人は、見た事もない、とても綺麗な花のような人でした。 ピンク系の大きな花柄のブラウスに、フレアースカートという華やかな雰囲気で、結構目立っていました。 その花柄は、当時の私でさえ知っている、フランスの有名ブランドの物でしたし。 人の少なくなってきた教習所で、顔見知りになってはいましたが、私は彼女の事をずっと大人の女性だ、別世界の人だ、と思っていたのです。 その人を仮にAさんとしましょう。 Aさんは実は高校三年生で、私と…
思い出話です。 長くなりそうなので、二部に分けました。 私には「運転免許」とか「教習所」などと聞くと、いつも思い出す人があります。 その人に出会ったのは、私が18歳の時でした。 高校卒業式前後の春休み、自動車教習所に通っていた頃の話です。 あれから何十年が経ったでしょう。 でも今、彼女に出会った後の私の人生を思い返してみても…同じような人には、ついぞお目にかかる事は無かったな、と思うのです。 彼女の話をするためには、まず教習所通いの話から始めなければなりません。 現在の状況はよく知りませんが、その頃の高校3年生の最後の学期は、大学受験などを考慮されて、早めの休みに入ります。 すると、登校しなく…