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「最後まで行く」2023年5月20日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時20分より鑑賞(スクリーン7/D-9) ~刑事VS監察官の迫力のバトル。息をもつかせぬ韓国映画のリメイク この前の日曜の21日。渋谷の入管法改悪反対デモに参加してきた。参加者なんと7000人。それがサウンドカーのノリのいい音楽とパーカッションに乗せて、シュプレヒコールを叫びながら渋谷・表参道を行進する。道行く通行人や外国人観光客はカメラを向け、私はすっかりスター気分! いや、そんなことを言っている場合ではなかった。とにかく反対の声は急激に広がっているゾ。 その前日には藤井道人監督の「最後まで行く」を鑑賞。「ヴ…
「同じ下着を着るふたりの女」2023年5月19日(金)シアター・イメージフォーラムにて。午後1時30分より鑑賞(シアター2/G-6) ~愛せないし、憎みきれない。母娘の抜き差しならない関係 母と娘の関係には微妙なものがあるようだ。最近の日本映画では、井上真央と石田えりが共演した「わたしのお母さん」が、そうした母と娘の微妙な関係を繊細に描き出していた。表面的には凪いでいるように見えても、ちょっとしたきっかけで嵐が吹き荒れる。 韓国映画「同じ下着を着るふたりの女」も母と娘のドラマだ。ただし、こちらはかなり強烈。ふだんから、2人の間には嵐が吹き荒れている。 若くしてシングルマザーとなった母スギョン(…
「TAR/ター」2023年5月13日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時20分より鑑賞(スクリーン9/D-11) ~天才指揮者の栄光と転落。ケイト・ブランシェットのなりきりぶりがスゴイ 中学生の頃に熱心にクラシック音楽を聴いていた時期があるのだが、あれは何だったのだろう。その後はあまり聴かなくなってしまったのだが、そんな私でもベルリンフィルの名前は知っている。ドイツの世界有数のオーケストラで、名だたる指揮者がタクトを振るっている。 そのベルリンフィルを舞台にした恐ろしいドラマが「TAR/ター」である。ターとは主人公の名前。女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任したリデ…
「銀河鉄道の父」2023年5月8日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時10分より鑑賞(スクリーン9/D-11) ~放蕩息子の宮沢賢治を見放さない父の愛は偉大なり 父母の愛はとてつもなく大きい。そんな当たり前のことを再確認させてくれる映画が「銀河鉄道の父」である。直木賞を受賞した門井慶喜の小説を「八日目の蝉」「いのちの停車場」「ファミリア」などの成島出監督が映画化した。 タイトルからもわかるように宮沢賢治の父・政次郎を主人公に据えて、彼と賢治、妹のトシ、賢治の母・イチなどとの家族愛を描いたドラマである。 映画の冒頭、岩手県で質屋を営む宮沢政次郎(役所広司)が列車に乗って自宅に戻ろう…
いやぁ!ここまで役者のイメージが変わる映画はそうなかったかもしれません。 映画「HK/変態仮面」(映画.com) 映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」 面白すぎて連続で...
『デビルズ・フォレスト 悪の連鎖』のネタバレなし感想/雰囲気重視のPOVホラー映画
(C) Lonely Crow Productions 2015. All Rights Reserved./映画好きな四十郎のおっさん999が、POVホラー映画『デビルズ・フォレスト 悪の連鎖』のネタバレなし感想を投稿しました。
「EO イーオー」2023年5月6日(土)新宿シネマカリテにて。午後2時より鑑賞(スクリーン1/A-11) ~こんな映像観たことない!? ロバを主人公にした驚きの映画 カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭で受賞歴を持つポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督。今年85歳のこのベテラン監督の7年ぶりとなる作品は、なんと人間ではなくロバを主人公にした映画。その名も「EO イーオー」。 しかし、まあロバと言ったら私なんかは『おはよう! こどもショー』のロバくんを思い出しますなぁ。愛川欽也が演じておりました。まさに名演でした。て、いつの時代の話だよ! 若い人はわかんないだろ! そんな余談はさて…
映画「イージー・ライダー」1969年 アメリカ監督 デニス・ホッパー出演 ピーター・フォンダ デニス・ホッパー ジャック・ニコルソン録画してあった「イージ…
「セールス・ガールの考現学」2023年5月5日(金)新宿シネマカリテにて。午後12時45分より鑑賞(スクリーン2/A-7) ~モンゴル映画の常識を覆すポップでオシャレな青春成長ドラマ モンゴル映画と言ったら大草原! そして遊牧民! そんな通り一遍の固定概念を覆す映画が登場した。「セールス・ガールの考現学」である。数々の受賞歴を持つ(らしい)モンゴルの俊英センゲドルジ・ジャンチブドルジ監督の作品だ。 映画の冒頭からビックリさせられる。女子大生がバナナの皮に滑って骨折をするシーンなのだが、それがとびっきりポップなタッチで描かれるのだ。まるで最新のミュージックビデオのよう。こんなふうに、ポップで、オ…
台湾系アメリカ人テッド・チャンの小説『あなたの人生の物語』(公手成幸訳2012早川書房.)を原作とする映画『メ
「アダマン号に乗って」2023年5月2日(火)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後2時15分より鑑賞(シアター1/d-9) ~人間性あふれる船の中で患者たちを見つめる優しい目。 ふだんはあまり観ないドキュメンタリー映画。しかし、ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞したとあれば、観ない手はないだろう。「ぼくの好きな先生」「人生、ただいま修行中」などのフランスのドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールの作品「アダマン号に乗って」である。フィリベール作品を日本で配給してきたロングライドが製作に参加した日仏合作映画となっている。 セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」。ここは病院に付属する…
⚾︎個人的2020年観て良かった映画⚾︎ブログを始める熱量をくれた『アルプススタンドのはしの方』
⚾︎個人的2020年観て良かった映画⚾︎ブログを始める熱量をくれた『アルプススタンドのはしの方』の感想です
【映画】『ロケットマン』~エルトン・ジョンの波乱に満ちた半生をミュージカル調に描く~
1、作品の概要 『ロケットマン(Rocketman)』は2019年に公開されたアメリカ・イギリスの合作映画。 イギリスのミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を彼の音楽とともに、ミュージカル調に描いた。 監督はデクスター・フレッチャー。 主演のエルトン・ジョン役を、タロン・エガートンが努めた。 第77回ゴールデングローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞にノミネート、主演男優賞、主題歌賞を受賞した。 第92回アカデミー賞で、歌曲賞を受賞した。 2023年5月現在、アマゾンプライムビデオで配信中。 2、あらすじ 依存症のリハビリテーションに参加しているエルトン・ジョン(ダロン・エガートン)は…
「せかいのおきく」2023年4月29日(土)テアトル新宿にて。午後4時30分より鑑賞(A-9) ~江戸庶民の日常と若者の恋を美しいモノクロ映像で綴る 「どついたるねん」「顔」「北のカナリアたち」など代表作を挙げればきりがないベテランの阪本順治監督。当たりはずれはあるものの、精力的に映画を撮り続けている。その新作はモノクロ映画の時代劇「せかいのおきく」。江戸末期を舞台に、徹底した庶民目線に立ち庶民生活の悲喜こもごもを描き出している。 寺子屋で子供たちに読み書きを教える22歳のおきく(黒木華)は、武家育ちでありながら今は貧乏長屋で父と二人暮らしだった。ある日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた…
映画『シンプル・フェイバー』は、素晴らしくおしゃれでありながらついのめり込んで見てしまう、他には類を見ない作品だ。
「午前4時にパリの夜は明ける」2023年4月27日(木)新宿武蔵野館にて。午後2時50分より鑑賞(スクリーン3/C-6) ~シャルロット・ゲンズブール主演。家族の何気ない日常と成長を温かな視線で描く シャルロット・ゲンズブールといえば、ご存知セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの娘。初の主演映画「なまいきシャルロット」(1985年)は今でも強烈に印象に残っている。可愛かったよなぁ~。 そんな可愛い面影を今も残しているシャルロットの最新主演映画が「午前4時にパリの夜は明ける」。監督は無差別テロで大切な姉を失い、遺された7歳の姪を引き取ることになった青年の戸惑いと2人の絆を描いた「アマンダと…
【映画レビュー】2022年11月|3本|感想|鑑賞記録|レンタルショップ
レンタルショップ民による映画鑑賞メモ2022年11月分です。映画は観る時は観るけど、観ない時は観ない。11月は観ない時フェーズに突入。
『ウィッチサマー』のネタバレなし感想/普通に怖いジュブナイル系B級ホラー映画
映画好きな四十郎のおっさん999が、B級ホラー映画『ウィッチサマー』のネタバレなし感想を投稿しました。
おすすめの邦画は?やはり「東京物語」かと。小津安二郎監督の世界的に評価の高い作品。https://youtu.be/ih7usk8w2NY『東京物語 ニューデ…
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」2023年4月25日(火)新宿武蔵野館にて。午後2時35分より鑑賞(スクリーン1/C-5) ~クソッたれな世の中で、迷える若者たちはぬいぐるみと話す 「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」というユニークなタイトルの映画。原作は大前粟生の小説(スイマセン。よく知りませんでした)。それを、これが長編商業デビューとなる金子由里奈監督が映画化した。 青春群像劇である。冒頭は主人公の七森(細田佳央太)が女の子から告白されているシーン。だが七森は恋愛というものがわからない。だから、告白されても戸惑うばかりで相手を怒らせてしまう。 そんな七森が京都にある大学に入学する。まも…
「ヴィレッジ」2023年4月24日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時10分より鑑賞(スクリーン6/D-8) ~名プロデューサー河村光庸氏最後の作品は、日本の暗部に焦点を当てた娯楽作 映画製作会社スターサンズを率いる河村光庸氏が亡くなったのは2022年6月11日。その河村氏にとって最後のプロデュース作品となった映画が藤井道人監督の「ヴィレッジ」だ。 河村氏のプロデュース作品といえば、「あゝ、荒野」「愛しのアイリーン」「宮本から君へ」「MOTHER マザー」「ヤクザと家族 The Family」「パンケーキを毒見する」「空白」など、どれも現実の社会を見据えた刺激的な作品になっている…
映画『蘇える金狼』考察:松田優作のアクションと深いストーリーの融合が生み出した傑作映画
映画『蘇える金狼』は、40歳の若さで逝ってしまった不世出の名優「松田優作」の代表作の一つです。 「松田優作」の