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朝の恒例行事「行方不明の左手捜索」を終えると、次に待っているのはリハビリだ。「さあ、今日から本格的に始めますよ」リハビリ担当の療法士さんが、明るい笑顔でそう言…
病室には窓がある。でも、外の音はほとんど聞こえない。車が走っているのも、人が歩いているのも見えるけど、まるで“消音された世界”。ここは急性期病院。そして——救…
第10章:ようやく窓のある場所へ。(やっと出る編・人生初の衝撃)
にほんブログ村ポチッと応援お願いします🙇🏻♂️腹は限界。でも、出ない。ずっとそこにいるのはわかってる。出口付近で「ピンポーン」ってチャイム押してる感じなのに…
ようやく、ICUを出られることになった。「安定しましたね」という主治医の言葉は、合格通知のように感じた。移動の途中、何人かの看護師さんが「良かったね」と声をか…
目が覚めたのか、ただ目を開けただけなのか、もうわからなかった。ICUの時間は、ただ“流れている”だけで、生活のリズムなんてなかった。天井を見上げて、ピッピッと…
ICUのベッドの上。動かない左手と、反応のない足先。 応援のポチッとお願いします🙇 ↓ にほんブログ村 天井のシミもナースの足音も変わらない…
ベッドの上。動かない左手、動かない左足。寝返りひとつ、自分じゃできない。顔をしかめるだけで、どうすることもできなかった。食事の時間が来る。右手で箸を持つことは…
オイラ気づいたらベッドに寝転がったまま、頭ん中でぐるぐるしてた。「こんな時に倒れやがって」「〇〇の件が終わってから倒れろ」あの言葉、頭にこびりついて離れない。…
ピーポーに揺られながら、オイラは天井をぼんやり見てた。なんか、懐かしいこの感じ。でも、同時に心のどっかがザワザワしてた。――左手、動かん。――左足、感覚ない。…
『ピーポーの中、オイラ天井を見つめる。あぁ…また来ちゃったかも』
近くでピーポが止まった救急車のドアが開いて、バタバタと救急隊員さん達が入ってきた。隊員さんに声かけられたけど、オイラはただ、ふにゃふにゃのまま運ばれた。「意…
その日もいつも通り。オイラはひとり事務所にいた。他の従業員は現場へ出てて、誰か帰ってくるのは夕方。電話も鳴らんし、静かな午後。昼ごはん食べて、「ちょっとトイレ…
「ヒートショックは若くて健康でも危ない」 最近一気に気温が低下し、つい先日までの観測史上一番暑い11月から、一番寒い11月?になるほど冷えまくった。 ここ数年…