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易の占いで得られるものは 「出来事の理解の仕方」 です。過去 現在 未来 の出来事が自分にとってどのような意味のものなのか、それを理解するための指針を与えてくれる。
【易暮らし】山火賁 ひけらかすような賢さなど、なんの得にもならない
こんばんわ、暖淡堂です。 体調が良くないのですが、ぼちぼち、ふらふら、と今週は乗り切りました。 あくまでも力を入れない、入れすぎないを心がけました。 で、金曜日の夜ですね。 今週は、逃げ切った、という感じです。 で、サイコロで、ころころと卦を立ててみました。 で、出たのが山火賁。 dantandho.hatenadiary.com 離(火)の明るさが艮(山)の手前でとどまっている形。 知恵とか賢さみたいなものを大っぴらに見せるよりも、その場でとどまっているのがいい、と言われたような感じです。 そうするのがいい時期だと。 まあ、それほど賢くもなく、知恵もないので、ひけらかすものもあまりないのです…
こんにちは、暖淡堂です。 夜の駅前などに机を置いて、ジャラジャラと筮竹をすり合わせ、時々暇そうに歩いている人に「これこれ、そこな人、水難の相が出ておりますな」などと声をかける。 声をかけられた人が何だろうと振り向いたときに、うっかり水溜りに足を突っ込んでしまう。あるいは川にドボン。 「易者」というとそんなイメージを持っていませんか?(古すぎか?) 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」などという言い方もセットになっていて。 この、街中で占いをする「日本風の易者スタイル」のルーツはおそらく江戸時代頃のもののようです。 当時の儒学者などの影響が大きかったと想像します。 易学のテキストが、数人の儒学者によ…
こんにちは、暖淡堂です。 江戸時代の儒学者新井白蛾が書いた「易学小筌」という書物があります。江戸時代のベストセラーだったようです。 神田の古書店街で時々目にします。入手しやすい価格で出ていることが多いですね。そのくらい、かつては売れていたということかと。 「易学小筌」では、新井白蛾が自らの学識に基づき易の六十四卦を解説しています。その説明はどれも、庶民に向かって、やさしい言葉で書かれたもの。 本家の「易経」は、どちらかというと身分や立場の高い人の視点で見ているものですね。その意味で「易学小筌」を読んでみる意味はとても大きいと思います。 暖淡堂書房では、「易学小筌」の本文を現代の言葉に訳して電子…
坤(地)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち坤卦を上に置く八卦を順番に紹介しました。 坤は地(大地)、母、従順であることや包容力のあること、動物であれば牛(牝牛)、身体の部分であれば腹、方角は西南を象徴します。 この世にあるものすべてを載せる大地。 牝牛のように従順に従うこと。 素直に従いながら、すべてのものを載せるほどに力強いことなど。 これらから、母というイメージにつながります。 母は強いものですよね。 これまで紹介してきた、艮卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 坤(地) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 地天泰 地沢臨 地火明夷 地雷復 地風升 地水…
【易暮らし】沢地萃 相手を包み込む大きさを内に持ち、柔らかな態度でいれば、人は集まってくる
こんにちは、暖淡堂です。 四月で新生活をスタートさせた方も多いかと思います。 僕も所属する部署の体制が少し変わりました。 仕事や役割は変わっていないのですが、気持ちは新たになりました。 で、卦を立ててみました。 今回は普通のサイコロを使いました。 偶数の目が出たら陰爻、奇数の目が出たら陽爻。 そんな感じで、出た目に従って、爻を下から順番に積み上げていきました。 で、得られたのが沢地萃。 沢地萃は、上卦が兌(沢)で、喜び、下卦が坤(地)で柔らかさのイメージの卦です。 dantandho.hatenadiary.com 内面(下卦)は柔らかく包容力のあるもの、外面(上卦)は喜び。 穏やかで、動揺し…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「坤為地」。 坤卦の下に坤卦。坤が二つ重なった形です。 坤は大地。それが二つで、さらに広がりと深さを持った大地のようなイメージになります。 坤(地) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある坤為地の卦辞は以下のように書かれています。 坤/坤 坤爲地 坤。元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。利。西南得朋。東北喪朋。安貞吉。 坤は、元いに亨る。牝馬の貞なるに利あり。君子攸(ゆ)くところあるに利あり。先んずれば迷い、後れれば主を得る。利あり。西南に朋を得、東北に朋を喪う。貞に安んじ…
【易暮らし】天沢履 世の中の動きに柔らかな態度で応じる 穏やかなものが結局は強い
こんにちは、暖淡堂です。 春らしい一日でした。 近所に運動公園があるのですが、そこの桜が満開を過ぎて盛んに花びらを散らしていました。 花の後には元気な青葉がたくさん。 季節の移り変わりは早いですね。 季節はあっという間に過ぎていってしまいますね。 で、卦を立ててみました。 得られたのが天択履。 dantandho.hatenadiary.com 力強いものに柔軟な態度で従う形。 この世の中で一番力強いもの、それは「天」かもしれません。 あるいは、僕たちの側からみれば「運命」といえるものかと。 それに、穏やかな態度で従う。 そうすることで願いが叶う。 よいことがある。 世の中の流れに、ことさらに…
【易暮らし】地風升 地中に生じた木を大切に育てるとき 素直に、しなやかに伸びていきたい
こんばんは、暖淡堂です。 もう3月も残りわずか。 週末には年度も変わります。 定年までの期間も2年を切るわけで。 なんだか、のんびりと過ごしていていいのかな、なんて思ったりするわけで。 で、ちょっと不安になって、卦を立ててみました。 今夜は地風升。 dantandho.hatenadiary.com 上卦が坤、下卦が巽。 どちらも柔らかく振る舞うことを示しています。 坤は大地、巽は木。 地中に木の芽が生じた形でもありますね。 生じたものは大事に育てたいものです。 大事に、大切に、そして素直に大きく育つといいなと思います。 さて、最近の自分に、なにが新しく生じたかな。 ブログやTwitterで少…
【易暮らし】水風井 得るものもなく失うものもない 冷たい水が湧き出す井戸のように
こんにちは、暖淡堂です。 今日は久々に会議で長い時間発表しました。 この四月以降、職場の体制が変わります。 自分の位置付けもちょっと見直されるのかな、と思っていたのですが、とりあえずは現状維持のようです。 それでも、他の人たちの配置が変わるので、相対的には変化があるのでしょう。 まあ、これまでの経験を活かして、定年まで過ごしていってくださいね、というメッセージかなとも思います。 で、卦を立てました。 水風井でした。 dantandho.hatenadiary.com 僕の好きな卦の一つです。 卦辞に「喪うなく得るなし」とあります。 井戸はその底から水が湧き出すのですが、人がそれを利用しても、い…
【易暮らし】沢水困 苦しいことがあっても笑顔で過ごす いつかはよいことがあるさ
こんにちは、暖淡堂です。 穏やかに月曜日が過ぎています。 自宅のあたりはあまり陽が差さなかったのですが、昨日よりは暖かかったですね。 近くの公園では桜が満開になっています。 で、特に気になることもなかった一日ですが、終えるにあたって卦を立ててみました。 沢水困でした。 (なんだか、沢水困卦が得られることが多いような気がします…) dantandho.hatenadiary.com 沢は喜び、水は苦しみ。 心の中に苦しいこと、辛いことがあっても、外に向かっては喜んで暮らしている。 そんな過ごし方ができれば吉。 おそらく、そういう生き方ができるのであれば吉、ということでしょうね。 辛いこと、苦しい…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地山謙」。 坤卦の下に艮卦。 本来頭を高く上げる山が、地の下に下げている形ですね。 坤(地) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地山謙の卦辞は以下のように書かれています。 坤/艮 地山謙 謙亨。君子有終。 謙は、亨る。君子に終わりあり。 この卦は、本来は高いものである山が、低い地面の下にある形です。 謙遜、謙譲の姿。 艮は止まる、坤は柔らかな態度。そこからも謙遜の意味が出てきますね。 謙の態度でいると、願い事は叶えられます。 よいことがあります。 また、なかなかうまくいかな…
【易暮らし】火沢睽 日は上り川は流れるが 世は常と変わらず 分を守って穏やかに暮らすのが一番
こんばんは、暖淡堂です。 雨が続きましたね。 昨日は午後、書店に行きましたが、今日はずっと家で過ごしていました。 家族がお買い物に出かけたので、その送り迎えを車でしたくらい。 あまり身体を動かしていません。 なので、運動不足気味の週末になりました。 明日からまたお仕事です。 で、卦を立ててみました。 火沢睽でした。 dantandho.hatenadiary.com 上卦が離(火)で下卦が兌(沢)。 性質の違うものがそれぞれの性質に従って動いています。 それぞれは背き合っているようにも思えますが、全体としてみればそれぞれ自然な動きをしているだけのこと。 自分の性質を殺さず、他と合わないように思…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地水師」。 坤卦の下に坎卦があります。 表面の柔らかさの下に、冷たい危険なものがあるような形です。 坤(地) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地水師の卦辞は以下のように書かれています。 坤/坎 地水師 師貞。丈人吉。无咎。 師は、貞にして丈人なれば吉。咎なし。 この卦は下卦の陽爻に残りの五本の陰爻が従う形です。 古くは、兵士はもともとは農民であり、大地で仕事をしていました。 戦争があると兵士として徴用されるのが一般的。 大地(坤)から兵(坎)が出てくる形なので師(軍)とな…
【易暮らし】雷風恆 久々に寝込んでしまいました 今日は部署の新体制の説明会
こんばんは、暖淡堂です。 北海道に短期間で帰省してきて、その疲れが癒やされる前に体調を崩してしまいました。病院で診察してもらった結果、「腸炎」でした。北海道から帰った翌日に食べたものが原因だったようで。 「内地、恐るべし」 僕の頭に浮かんだのはこの言葉でした。で、抗生剤の点滴と継続しての服用で、今は回復しています。胃や腸の痛みも治まりました。ちょっとフラフラしていましたが、無事出社もしてきました。 で、今夜は雷風恆。 雷が動き、風も柔らかく広がるような動き。 変化し続ける、というイメージの卦です。 dantandho.hatenadiary.com 物事は動き続けるもの。変化し続けるもの。集ま…
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基本となる八卦の説明をしてきました。 今回は最後の卦、坤こんです。 坤は乾と対になります。 乾は天、父、固いもの、強さなどを象徴し、坤は大地、母、柔らかなもの、弱さなどを表します。 しかし、その柔らかなもの、弱いものが大地となってすべてのものを支えています。 以下の新井白蛾の説明を読んでみましょう。 新井白蛾「易学小筌」 (暖淡堂書房) 新品価格¥800から(2023/3/5 12:52時点) 坤 新井白蛾「易学小筌」 坤 坤(こん) 地 八 漸(ゆるやか)にあり頓(にわか)になしの意 坤は順である、陰は陽に順(したが)うという意味である。…
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基礎となる八卦の説明をしています。 今回は艮ごん卦。陰爻二本の上に陽爻が一本乗っています。 柔かなものに蓋をしている感じ、あるいは弱いものに担ぎ上げられているようにも見えますね。 その辺りから「止まる」、「それ以上進めない」のイメージが出てきます。 新井白蛾の説明を読んでみましょう。 艮 新井白蛾「易学小筌」 艮 艮(ごん) 山 七 限りあり進めずの意 艮は止である、陽が上で止まっている。 狗(いぬ)〔外に強く内に柔である、人に媚び慣れる〕、虎、鼠、百禽〔すべて鳥は嘴をもって用を調(ととの)うという意〕、嘴長い獣、狐〔坎の狐とは意味が異なり…
【易暮らし】沢水困 辛いのににこやかにしていて吉 そんな時ってありますね
こんばんは、暖淡堂です。 なんだか疲れています。 北海道に帰省していたのですが、期間が短いわりにやることが多くて。 自分のための時間はほとんどなかったのですが、ずっと欲しかったものは手に入れました。 ガラスペンと綺麗なグラス。 ガラスペンはもう10年以上前から欲しかったもの。 グラスは晩酌用ですね。 いずれも北海道Loveキャンペーンのクーポンで入手。 とても助かりました。 で、今夜は、沢水困。 この時期、色々とあって、心は不安定です。 dantandho.hatenadiary.com まあ、多少辛いことがあっても、にこにこ(にやにやか?)しているのは不得意な方ではないです。 なので、うまく…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地風升」。 坤卦の下に巽卦。 大地の中から風が吹き上がるような形になっています。 坤(地) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地風升の卦辞は以下のように書かれています。 坤/巽 地風升 升。元亨。用見大人。勿恤。南征吉。 升は、元いに亨る。もって大人を見る。恤(うれ)うるなかれ。南征して吉。 下卦巽は順う。上卦坤も順う。 どちらも対立などせず、柔軟な態度。 大きな障害はなく、邪魔もされません。 それで元おおいに亨とおる。 願い事は叶います。 願うこと、進めようとすること、そ…
こんにちは、暖淡堂です。 今回は八卦の坎かんです。 坎は水でもあり、穴でもあり。 なにやら注意しないといけない、危険なものでもあります。 新井白蛾の説明を見てみましょう。 坎 新井白蛾「易学小筌」 坎 坎(かん) 水 六 進退に険ありの意 坎は陥である、陽が陰の中に陥っている。 豕(いのこ)〔内強く外柔らか、また外汚れ内騒ぐ〕、魚、狐〔穴に隠れる獣という意味〕 馬では首を下げる、薄い蹄(ひづめ)、心の美しいこと、心の亟(すみやか)なことなどとする。これは卦の形から得た意味である。 雨、雪、霜、露、雲、月、惣じて水辺 弓、輪、鉄器、水晶、水中のもの、桎梏〔これは罪人を戒める道具で、険難の中に陥る…
こんにちは、暖淡堂です。 八卦の説明を続けています。 今回は巽そん。二本の陽爻の下に陰爻が一本。 これは風のイメージです。あるいは竹や木。 風には決まった形がなく、それゆえにどのような所へも入りこんだり、どんな遠くへも行くことができます。 考えや意見が人々の間に広まったりするイメージもあります。 力んで自分の言うことを聞かせようとしたり、大きな声で振り向かせるよりも、柔らかく伝わる言葉の方が説得力があったりしますねよね。 新井白蛾の説明を読んでみましょう。 巽 新井白蛾「易学小筌」 巽 巽(そん) 風 五 相遇相離の意 巽は入である、一陰が二陽の下に入っている。 鶏〔身を伏して声を天気重陽の外…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録の八卦の説明を紹介しています。 乾、兌、離ときて、今回は震。動のイメージの卦です。 二つの陰爻の下に陽爻があります。 自らの中に動きを生じるという意味になります。 以下で、新井白蛾の説明を見てみましょう。 震 新井白蛾「易学小筌」 震 震(しん) 雷 四 禍福おのれにいずるの意 震は動である、一陽が下に動くという意味を取る。 龍蛇、諸虫、鵠(こく)〔これは海鳥で飛ぶことの速い鳥である、そのため的に画くのである〕 また馬のよく鳴くものとする、また駆け足して一足を伸ばし一足を掲げて起つことをいう、また額の白い馬とする これは陰がある象(かたち)であ…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録にある八卦の説明の三回目です。 今回は「離り」です。 離卦は卦の形(下図をご覧ください)が、上下の陽爻の真ん中に一本陰爻が挟まれています。強い陽爻に柔らかな陰爻が守られている形です。それが、身体を鎧で守っている姿、甲冑を身に纏っている様子になります。そこから離卦には甲冑のイメージが生まれます。 同じように、外が硬い殻になっていて、内側に柔らかい内臓を包んでいるような甲虫類の象徴にもなります。 また、卦の形が網の目にも見えることから、目のイメージもあります。 離 新井白蛾「易学小筌」 離 離(り) 火 三 浮虚不静の解と考えるべし 離は麗である。…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は風水渙でした。 dantandho.hatenadiary.com 今日はなんといっても帰省の準備。 北海道は遠いし、気候も違うので、荷物が多くなります。 法事もありますので、礼服も持っていきます。 で、スーツケースがパンパン。 そのほかに家族や親戚へのお土産。 妻と娘は使い慣れたお化粧品類も荷物の中へ。 で、風水渙。 この卦は水の上に木の舟を浮かべたようなもの。 そうだ、津軽海峡を渡るのだ。 タイミングがよく、好い卦が得られました。 帰省中はPCが使えないので、色々と滞りそうです。 あるいは、まとまりのないものをあちこちに散らすことになるかもしれません。 まあ…
こんにちは、暖淡堂です。 六十四卦を読む基本となる八卦を順番に紹介しています。 前回は八卦の一番初め、乾卦の説明をしました。 今回は二番目、兌だ卦です。 兌は陽爻二本の上に陰爻が一本乗っています。 力強いものの上に柔らかなものが持ち上げられている形。 「喜び」のイメージがある卦です。 兌 新井白蛾「易学小筌」 兌 兌(だ) 沢 二 好悪榮辱(えいじょく)の卦と解すべし 兌は説(よろこ)びである。口を開く形から意味をとっている。 羊、猿、沢の中のもの 金物の類 廃(すた)れるものの類 欠けたもの、上に穴のあるもの、または口のあるもの 楽器の類 雨、霰(あられ)、星、月 沢、水辺、池、井、剛鹵(こ…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は水火既済でした。 dantandho.hatenadiary.com この卦の形は下から順番に陽、陰、陽、陰、陽、陰と積み重なっています。 それぞれあるべき位置にあります。 それで、既済、出来上がった形。 来月から職場の体制が変わります。 部長が変わるので、組織変更やそれぞれの人の役割も見直していくようで。 これまで、長く同じ部署にいて、閉塞感も感じていました。 その辺り、崩れるといいなと思っています。 既済は、出来上がったものは、乱れる、ということを意味しています。 乱雑な、ぐちゃぐちゃな状態になるというよりは、出来上がったものがそのままではないよね、というこ…
こんにちは、暖淡堂です。 卦の説明をします。 爻を三本重ねたのが一つの卦になります。 爻は陰と陽の二つしかないので、これを三本重ねる組み合わせは 2(陰または陽)×2(陰または陽)×2(陰または陽)=8 で、八通り。それで八卦です。 新井白蛾の「易学小筌」には付録として、この八卦を物や現象などに喩えています。 「そもそもこの世にあるものごとを持ってきて説明にもちいることは易の本義ではない。それは易の一つの在り方を知るためのものにすぎないのである。そうではあるが、ものごとを使って易を理解したり説明に用いたりすることは今始まったことではなく、すでに中国古代の三国時代に管輅かんろは巧みに行っていた。…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は雷山小過。 この卦辞を手がかりに、今日を振り返ってみましょう。 dantandho.hatenadiary.com この卦には、飛ぶ鳥が鳴き声を残して去っていくようなイメージがあります。 去っていく鳥。それって、もしかしたら、叶わなかった夢のひとつかもしれません。 上に昇るよりも下って吉。 いよいよもって、叶わなかったもののことですね。 気持ちよく諦めて、次を目指しましょうね。 まだまだ人生は長い。 切り替えて、次を目指した方が、すっきりと健やかに暮らせるかもしれません。 そういえば、これまで控えていた夢の方が、実は大きかったりします。 還暦まで数年ですが、いよ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地火明夷めいい」。 坤卦の下に離卦。 大地の中に火がある形です。 太陽の明るさが大地の下に隠れてしまっています。 坤(地) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地火明夷の卦辞は以下のように書かれています。 坤/離地火明夷明夷。利艱貞。明夷は、艱に貞にして利あり。 この卦は、太陽が大地に隠されてしまい、その明るさが損なわれてしまう、それで「夷い:傷つく、損なう」とされています。 明るさが傷つく、損なわれる。 困難な時です。 艱難の状況に耐え、無理なことをせず、正しい道を守ること…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地沢臨」。 坤卦の下に兌卦があります。 大地に沢が従っている形。 母に娘が寄り添っているようにも見えます。 坤(地) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地沢臨の卦辞は以下のように書かれています。 坤/兌地沢臨臨。元亨利貞。至于八月有凶。臨は、元いに亨る、貞しきに利あり。八月に至りて凶あり。 この卦は上に陰爻が四本あり、下に陽爻が二本。 陰に対して陽が伸びてきている形。 力強さが見えてきています。 また下卦が兌(喜び)、上卦が坤(順う)。 喜んで順うという徳を示すので、願い事…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回から坤卦を上卦としたものになります。 まずは「地天泰」です。 坤卦の下に乾卦があります。 天の上に地が乗っている形。 一見逆のようですが、易はこの形にも安定を読み取ります。 坤(地) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地天泰の卦辞は以下のように書かれています。 坤/乾地天泰泰。小往大來。吉亨。泰は、小往き大來る。吉にして亨。 泰は通る、通じるという意味です。 上卦が坤で下卦が乾。それでどうして通じるという意味になるのでしょうか。 坤は大地であり、下にあろうとします。 乾は天であ…
艮(山)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち艮卦を上に置く八卦を順番に紹介しました。 艮は山、少男(末っ子)、止まるとか止められること、狗(犬)、身体の部分であれば手、方角は東北を象徴します。 高い山を前にして足が止まる、止められる。 艮は「うしとら」の方角。 陰陽道では「鬼門」とされる方角でもあります。 これまで紹介してきた、艮卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 艮(山) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 山天大畜 山沢損 山火賁 山雷頤 山風蠱 山水蒙 艮為山 山地剝 山天大畜 dantandho.hatenadiary.com 山沢損 dantand…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山地剝」です。 坤卦の上に艮卦があります。 大地の上に山が乗っている形になっています。 艮(山) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山地剝の卦辞は以下のように書かれています。 艮/坤 山地剝 剝。不利有攸往。 剝は、往くところあるに利あらず。 剝はくは刃物で削るという意味。 卦の形を見ると、陰爻が五本下から伸びてきて、陽爻を押し上げています。 力を伸ばしてきた陰爻の上に陽爻が乗っかっている形。 陽爻が剥ぎ取られてしまいそうです。 そんなときは、落ち着いて、自分のいる場所を整…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「艮ごん為山」です。 艮が二つ重なった形。 艮は山ですが、止まるという意味があります。 山を前にして立ち止まる。 ここから何を読み取ることができるでしょうか。 艮(山) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある艮為山の卦辞は以下のように書かれています。 艮/艮 艮爲山 艮其背。不獲其身。行其庭。不見其人。无咎。 その背に艮(とど)まりて、その身を獲ず。その庭に行きて、その人を見ず。咎なし。 艮の字、もとは目と匕からできています。 匕は並ぶ。目が並んで向き合っているので背く。 背くこ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山水蒙もう」です。 蒙昧もうまいの蒙ですね。 「おろか」という意味です。 下卦が坎で、水、危険などを象徴します。 その坎が上卦艮(山)の手前で止まっています。 易経の卦辞は、この卦に対してどのように言っているでしょうか。 艮(山) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山風蠱の卦辞は以下のように書かれています。 艮/坎 山水蒙 蒙。亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。 蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求むるなり。初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山風蠱こ」です。 蠱の字は、皿の上に盛り付けた食べ物が腐って、虫がわいている様子をあらわしたものです。 ここからどのような意味を読み取ればいいのでしょうか。 艮(山) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山風蠱の卦辞は以下のように書かれています。 艮/巽 山風蠱 蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日。 蠱は、元いに亨る。大川を渉るに利あり。甲に先だつこと三日。甲に後れること三日。 蠱は皿に盛った食べ物が腐って、そこに虫がわいている状態。 盛り付けた食べ物が、食べられるべき時…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山雷頤」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が震(雷)。 力強いものが押し留められている形です。 陽爻二本に陰爻が包まれている形でもありますね。 艮(山) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山雷頤の卦辞は以下のように書かれています。 艮/震 山雷頤 頤。貞吉。觀頤。自求口實。 頤は、貞しければ吉。頤を觀る。自ら口實を求む。 頤は「口」を意味します。 艮は止まる、震は動く。 上顎が止まっていて下顎が動く。 ちょうど口のような形になっています。 卦の見た目も、上下に陽爻があり、…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山火賁ひ」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が離(火)。 山の中に明るい光を包んでいるような形ですね。 知恵のある人が止まっているようにも見えます。 艮(山) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山火賁の卦辞は以下のように書かれています。 艮/離 山火賁 賁。亨。小利有攸往。 賁は亨る。小しく往くところあるに利あり。 賁は「飾る」という意味です。 礼儀、しきたり、制度など、人々の生活の上に載せて、物事の整理をするもの。 離が「明るさ、知恵」などを意味し、艮が「それぞれの分に…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山沢損そん」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が兌(沢)。 上卦下卦それぞれの一番上の爻が入れ替わっている形です。 それがなければ上卦は坤、下卦は乾ですね。 艮(山) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山沢損の卦辞は以下のように書かれています。 艮/兌 山沢損 損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二簋可用享。 損は、孚(まこと)あれば、元いに吉。咎なし。貞なるべし。往くところあるに利あり。曷(なに)をかこれ用いん。二簋(き)もって享すべし。 損は減らすという意味…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回から艮ごん卦を上に置くものを紹介します。 初めは「山天大畜」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が乾(天)。 二本の陰爻が一番上の陽爻に抑えられているような形です。 艮(山) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山天大畜の卦辞は以下のように書かれています。 艮/乾 山天大畜 大畜。利貞。不家食吉。利渉大川。 大畜は、貞しきに利あり。家食せずして吉。大川を渉るに利あり。 畜は止める、あるいは蓄積するという意味ですね。 これの程度が大きいということ。なので、大いなる停止、また大いなる…
坎(水)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち坎卦を上に置くものを紹介しました。 坎は水や雨、中男(長子や末っ子でない男)、穴や落ちるということ、豕(猪や豚)、身体の部分であれば耳、方角は北を象徴します。 水から川などの象徴とみることもあります。穴に落ちるということで危難にあうということも。 これまで紹介してきた、坎卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 坎(水) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 水天需 水沢節 水火既済 水雷屯 水風井 坎為水 水山蹇 水地比 水天需 dantandho.hatenadiary.com 水沢節 dantandho.hatena…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水地比」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が坤(地)。 坎は水で下に向かって流れるもの。 坤は大地で、流れてきた水を受け止めます。 坎(水) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水地比の卦辞は以下のように書かれています。 坎/坤 水地比。 比吉。原筮元永貞。无咎。不寧方來。後夫凶。 比は吉。原筮す。元いに永く貞なれば咎なし。寧(やす)からざるもの方(まさ)に來る。後夫は凶。 比は「親しむ」という意味です。 この卦を得た人は、人々から親しまれるでしょう。 原…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水山蹇けん」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が艮(山)。 坎は危難。 艮は止まる。 危険なものを察知して足を止めるというイメージです。 坎(水) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水山蹇の卦辞は以下のように書かれています。 坎/艮 水山蹇 蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。 蹇は、西南に利あり、東北に利あらず。大人を見るに利あり。貞しくして吉。 蹇は跛、あしなえなど、足が不自由であることを意味します。 そこから進みにくい、困難な、などの意味もでてき…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「坎為水」です。 卦の形は上卦、下卦いずれも坎(水)。 坎は穴でもあります。 落とし穴の意味も。 危険なものが二重になっているイメージですね。 坎(水) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある坎為水の卦辞は以下のように書かれています。 坎/坎 坎爲水 習坎。有孚。維心亨。行有尚。 習坎は、孚あり。維(こ)れ心亨る。行けば尚(たっと)ぶことあり。 卦辞の初めにある「習」の文字。 もともとは「羽」と「曰」からできていました。 「曰」は祝詞を入れる器に祝詞が入っている…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水風井せい」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が巽(風)。 巽は入るという動きも意味します。 水の下に入る。それで井戸の井。 坎(水) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水風井の卦辞は以下のように書かれています。 坎/巽 水風井 井。改邑不改井。无喪无得。往來井井。汔至。亦未繘井。嬴其瓶。凶。 邑を改めるも井を改めず。喪うなく得るなし。往來井井たり。汔(ほと)んど至らんとして、また未だ井に繘(つりいと)せず、その瓶を嬴(やぶ)る。凶。 昔は井戸を中心に村…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水雷屯ちゅん」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が震(雷)。 水の下に大きな動きがあるような形です。 大きな力を持つものが、危難を前にして立ち止まっているようにも見えます。 坎(水) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水雷屯の卦辞は以下のように書かれています。 坎/震 水雷屯 屯。元亨利貞。勿用有攸往。利建侯。 屯は、元いに亨る、貞しきに利あり。用って往くところあるなかれ。侯を建てるに利あり。 屯は草の芽が地面から顔を出したばかりの状態を表します。 天地…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水火既済」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が離(火)。 陽爻と陰爻が交互に並んでいます。 すべてがあるべき位置にある形ですね。 それで既済。すでに済んでいるということです。 易はこの卦をどのように読むでしょうか。 坎(水) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水火既済の卦辞は以下のように書かれています。 坎/離 水火既済 既済。小亨。利貞。初吉終亂。 既済は、小しく亨る。貞しきに利あり。初め吉にして終わり亂る。 済は川を渡ること。 既済は、すでに川を渡り…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水沢節」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が兌(沢)。 沢に沿って水が流れている形。 ある意味、自然のままの状態のイメージとも言えます。 坎(水) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水天需の卦辞は以下のように書かれています。 坎/兌 水沢節 節。亨。苦節不可貞。 節は、亨る。苦節貞にすべからず。 節は竹の節(ふし)。 そこから節制とか節約とか節操とか。 そのように心身を守っていけば願いが叶います。 しかし、それが苦痛になるまでの節操であってはいけません。…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水天需」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が乾(天)。 天の上に湿り気があるような状態。 これもまた、天候の変化の前触れかもしれません。 坎(水) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水天需の卦辞は以下のように書かれています。 坎/乾 水天需 濡。有孚。光亨。貞吉。利渉大川。 濡は、孚あり。光(おお)いに亨る。大川を渉るに利あり。 上卦坎の真ん中に陽爻がいます。 中心にいるので、孚(まこと)あり。正しい場所にいるということ。 このようなものは信頼を得て、物…
巽(風)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち巽卦を上に置くものを紹介しました。 巽は風(木)、長女、入る、雞(鶏)、股、東南を象徴します。風のように広く吹き渡り、どこにでも入っていく。木でもあり、水に浮かぶ舟とも考えられます。動物では鶏、方角では東南になります。 これまで紹介してきた、巽卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 巽(風) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 風天小畜 風沢中孚 風火家人 風雷益 巽為風 風水渙 風山漸 風地観 風天小畜 dantandho.hatenadiary.com 風沢中孚 dantandho.hatenadiary.com …