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2023年5月22日から5月28日 沢火革 目先を変え、新たなことにチャレンジして吉
こんにちは、暖淡堂です。 週末は雨が降ったりやんだりですっきりしませんでしたが、日曜のお昼頃から時々陽が射して暖かく感じました。 週明けからはまた雨や気温の低い日もあるようです。 皆様、どうぞ健康にはお気をつけください。 コロナの感染も、終息したわけではないので、感染対策はまだまだ必要です。 で、新しい週を迎えるにあたって、卦を立ててみました。 沢火革が得られました。 ekilife.hatenadiary.com 今回は新井白蛾の卦辞から暮らしのヒントを読んでみたいと思います。 全体像 物事を改めるのに良い時期。 今までずっと苦労を積み重ねてきたのに認められなかったり、成果がでなかったような…
こんにちは、暖淡堂です。 この春に職場のトップが交代しました。 以前は僕のグループのメンバーだった人ですが、上司になりました。 今後、どんな関係で仕事をしていくことになるのでしょうね。 今日は、今年度の業務目標設定のための面談を、この上司としました。 まだしっくりといかない感じです。 で、卦を立ててみました。 得られたのが水雷屯。 ekilife.hatenadiary.com 雲の下に雷がある形です。 それで、雨の予感。 この雨は恵の雨になるでしょう。 雨が降るので、生命が育つ。 生き物が生きられる。 雨降って地固まるということでしょうね。 まあ、しっくりといかない感じでも、しばらくやってい…
言葉を聞き入れてもらえるときほど、正しい心でいないといけない 沢雷隨
沢雷随 こんにちは、暖淡堂です。 この週末は雨が多かったですね。 地震もあって、なんだか落ち着かない週末でした。 そうではありますが、自宅にいる間は穏やかに過ごしていました。 明日からまた仕事です。 で、卦を立ててみました。 得られたのが沢雷随。 ekilife.hatenadiary.com 兌/震 沢雷随 随。元亨利貞。无咎。 随は元亨利貞。咎なし。 動いて喜ぶ、または喜んで動く、という感じでしょうか。 そうすることで周囲の人は従ってくれる。 希望は叶う。 それも、正しい心を守っていることが大切。 このところ、体調は落ち着いています。 還暦が近いので、少し前までは身体のどこかが痛かったりし…
後から来た人に譲るのがいい 事をまだ成し遂げていなければそれが叶う時 天山遯
こんにちは、暖淡堂です。 なんだか肌寒い日になりましたね。 おまけに地震や大雨、雷など、驚くようなことが続けて起こっています。 できるだけ心は穏やかに過ごしたいものです。 で、卦を立ててみました。 天山遯でした。 ekilife.hatenadiary.com 大まかな意味は、退く、譲る、という感じです。 後から来た人に立場を譲る、とかですね。 まるで定年を前にした自分にぴったりのものです。 譲りましょう。どんどん。 持っている情報も、人的なつながりも、共有して、その後で自分が一歩退けば、後から来た人が主体的にそれらを使い始めればいい。 そんな感じです。 実践していきます。 で、もう一つ。 ま…
兌(沢)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち兌卦を上に置くものを紹介しました。 以下にまとめます。 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 沢天夬 ekilife.hatenadiary.com 兌爲沢 ekilife.hatenadiary.com 沢火革 ekilife.hatenadiary.com 沢雷随 ekilife.hatenadiary.com 沢風大過 ekilife.hatenadiary.com 沢水困 ekilife.hatenadiary.com 沢山咸 ekilife.hatenadiary.com 沢地萃 ekilife.hate…
沢地萃 今回は沢地萃です。 萃は「スイ」と読みます。 卦の形は上卦が兌、下卦が坤になります。 地の上に沢がある形ですね。 水が流れ込んで集まるようなイメージです。 兌(沢) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢地萃の卦辞は以下のようなものです。 兌/坤 沢地萃 萃。王假有廟。利見大人。亨。利貞。用大牲吉。利有攸往。 萃は、王有廟に假(いた)る。大人を見るに利あり。亨る。大牲を用いるに吉。往くところあるに利あり。 萃は草が叢生(群がって生えている)状態をいいます。 卦の形は上卦が兌で喜ぶ、下卦が坤で順う。 喜んで順う人々…
沢水困 今回は「沢水困たくすいこん」です。 卦の形は上卦が兌、下卦が坎になります。 沢の下を水が流れる形ですね。 兌(沢) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢水困の卦辞は以下のようなものです。 兌/坎 沢水困 困。亨。大人吉无咎。有言不信。 困は、亨る。大人吉にして咎なし。言うことあるも信じられず。 下卦が坎、剣難や困窮を表します。 上卦は兌、喜び。 上下に重ねた卦の、下の方は内側、手前側で、上を外側、向こう側の様子になります。 沢水困は、内側に困難な状況を抱えていますが、外側には喜びの様子を見せる形。 これは大人、…
沢山咸 今回は「沢山咸」です。 咸は「カン」と読みます。 感の下心がない形です。 卦の形は上卦が兌、下卦が艮になります。 沢の下を水が流れる形ですね。 兌(沢) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢水困の卦辞は以下のようなものです。 兌/艮 沢山咸 咸。亨。利貞。取女吉。 咸は、亨る。貞しきに利あり。女を取(めと)るは吉。 上卦の兌は喜び。 下卦の艮は止まる。 また、兌は少女(若い女)、艮は少男(若い男)。 少男がへり下って少女に従う。 謙遜の形。それで、結婚するのに良い形である、というのですね。 咸の字、下心がありま…
沢風大過 今回は「沢風大過たくふうたいか」です。 卦の形は上卦が兌、下卦が巽になります。 外側に喜び、内側には柔らかに広がっていく動きを秘めています。 兌(沢) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢風大過の卦辞は以下のようなものです。 兌/巽 沢風大過。 大過。棟橈。利有攸往。亨。 大過は、棟橈めり。往くところあるに利あり。亨る。 大過は卦の形から来ているものです。 6本ある爻の下から2本目から5本目までが陽爻。 陽が大、陰が小。 で、陽(大)が多いので大過。 勢いや力のある陽爻が中に過度にあるということを象徴していま…
変わらずに与え続けるもの その中心にいて、失うものはないが得るものもない 水風井
こんにちは、暖淡堂です。 一日雨でしたね。 それに気温もあまり上がりませんでした。 身体を動かすと蒸し暑く感じましたが、じっとしていると肌寒く感じたりもしました。 連休の最終日、頭を冷やすのにはちょうどいい感じだったかもしれません。 で、卦を立ててみました。 水風井が得られました。 ekilife.hatenadiary.com たまたまでしょうけど、この卦も出やすいですね。 で、水風井。 好きな卦です。 「喪うなく得るなし」です。 失うものはないが、得るものもない。 泉が混々と湧くように、いつも水を与え続ける。 それでも涸れてしまうことはありません。 それで、何かを得ようとしているかというと…
沢雷随 今回は「沢雷随たくらいずい」です。 卦の形は上卦が兌、下卦が震になります。 外側に喜んで従う姿を見せ、内側に力強さを秘めている形ですね。 兌(沢) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢雷随の卦辞は以下のようなものです。 沢雷随 随。元亨利貞。无咎。 随は元亨利貞。咎なし。 随はしたがう。 兌が喜びで震は動く。 こちら(下卦)が動いて、相手(上卦)が喜ぶ。 そのように相手にしたがう形です。 そのようになれば、元亨利貞「元おおいに亨とおる貞ただしきに利あり」。 願いごとは叶う。 ただし正しい心でしたがうこと。 その…
沢火革 今回は「沢火革たくかかく」です。 卦の形は上卦が兌、下卦が離になります。 外には柔軟な態度を見せ、内側には聡明さがある形ですね。 兌(沢) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 易経にある沢火革の卦辞は以下のようなものです。 沢火革。 革。己日乃孚。元亨利貞。悔亡。 革は、己日にしてすなわち孚(まこと)あり。元亨利貞。悔い亡ぶ。 革は改革、革命を象徴します。 ものごとを改めるということですね。 元亨利貞「元おおいに亨とおる貞ただしきに利あり」と読みます。 ものごとを改めようとする願いごとは叶う。 ただし正しい心で改革を行うこ…
兌爲沢 六十四卦を兌卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「兌爲沢だいたく」。 卦の形は上卦が兌、下卦も兌。兌が二つ重なる卦です。 内側、外側いずれも柔軟なものでできています。 兌(沢) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある兌爲沢の卦辞は以下のようなものです。 兌爲沢 兌。亨。利貞。 兌は亨る。貞しきに利あり。 兌は喜びを象徴します。 また兌の字は八と口と人から出来ています。 八は末広がり。口から出たものが人々の間に広がるという意味もあります。 それで自分の言葉が人々の間に通じる。 ただし、その言葉は正しい心…
沢天夬 六十四卦のうち兌卦を上に置くものを順にみていきます。 今回は「沢天夬たくてんかい」。 快は「かい」と読みます。 卦の形は上卦が兌(沢)、下卦が乾(天)。 外側に柔らかな様子を見せて、内側には強さを秘める。 そんな形でしょうか。 兌(沢) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある沢天夬の卦辞は以下のようなものです。 沢天夬 夬。揚于王庭。孚號有厲。告自邑。不利卽戎。利有攸往。 夬は、王庭に揚ぐ。孚ありて號ぶも厲(あやう)きことあり。邑より告げるなり。戎に卽くに利あらず。往くところあるに利あり。 夬は押し切る形。 一…
易占いの書籍 占筮道具一式の実物が欲しかったら 神田神保町の原書房へ
こんにちは、暖淡堂です。 易占いを自分でやってみたいけど、解説書や占筮に使う道具などをどのように用意したらいいかわからないことがありますよね。 暖淡堂も初めの頃はそうでした。 易占道具セット 本筮法(ほんぜいほう)完全フルセット|筮竹・算木・筮筒・算木入れ・筮竹台が揃った伝統・プロ仕様の高級品| 易の解説書付き/ 心理用品 神森堂 新品価格¥29,300から(2023/5/2 14:21時点) 特に占筮に使う道具の実物を見てみたい方も多いかと。 そのような方、神田神保町の原書房で実物を見ることができます。 また易占いや、その他の漢文の書籍がたくさん揃えられています。 www.harashobo…
天火同人 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみています。 今回は「天火同人てんかどうじん」。 卦の形は上卦が乾、下卦が離。 外側が力強く、内側に知性を秘めているような形です。 乾(天) 離(火) 乾が天で離は火です。 離は、現在だと「離れる」の意味になりますが、もともとは「くっつく」という意味だったそうです。 火は物について燃えます。物と物が触れると、それで火が移ったりします。 それで離は火を象徴するものになったようです。 卦の形は先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天火同人の卦辞は以下のようなものです。 乾/離 天火同人 …
天沢履 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天沢履てんたくり」。 卦の形は上卦が乾、下卦が兌。 力強いものに柔らかなものがついて行っているような形の卦です。 乾 兌 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天沢履の卦辞は以下のようなものです。 乾/兌 天沢履 履虎尾。不咥人。亨。 虎の尾を履む。人を咥(くら)わず。亨る。 乾はとても力強いもの、龍に喩えられることもあります。 家の中では父の象徴。 一方の兌は弱いもの。 少女などを象徴しています。 卦の形は、強いものを弱いものが追う形。 虎の後をついていく姿で…
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乾為天 六十四卦の一番初めは「乾為天けんいてん」。 一番下から一番上まで全部陽爻です。 見た目、強うそうで、とても良さそうな形の卦です。 これが六十四卦のトップバッター。 dantandho.hatenadiary.com 乾 乾 易経にある卦辞は以下のようなものです。 乾/乾乾爲天乾。元亨。利貞。乾は元いに亨る。貞しきに利あり。 「乾/乾」と書いたのは上卦が乾、下卦も乾ということを表します。 上下卦いずれも乾です。 亨(きょう)は「とおる」と読みます。 願いごとはかなうという意味です。 貞は「ただしい」、利は「よいこと」。 なので、この卦が得られたら、願い事は大いにかなえられる。 ただしい態…
天雷无妄 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天雷无妄てんらいむぼう」。 卦の形は上卦が乾、下卦が震 外側に対し力強い姿を示し、内側にも動きがある形ですね。 乾(天) 震(雷) 六十四卦表全体は以前の記事をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天雷无妄の卦辞は以下のようなものです。 乾/震 天雷无妄 无妄。元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往。 无妄は、元いに亨る、貞しきに利あり。それ正しきに匪ざれば眚(わざわい)あり。往くところあるに利あらず。 妄(ぼう)は迷い。无(む)は「ない」ということ。 迷いがなければ願いは叶う。 それも正…
こんにちは、暖淡堂です。 夜の駅前などに机を置いて、ジャラジャラと筮竹をすり合わせ、時々暇そうに歩いている人に「これこれ、そこな人、水難の相が出ておりますな」などと声をかける。 声をかけられた人が何だろうと振り向いたときに、うっかり水溜りに足を突っ込んでしまう。あるいは川にドボン。 「易者」というとそんなイメージを持っていませんか?(古すぎか?) 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」などという言い方もセットになっていて。 この、街中で占いをする「日本風の易者スタイル」のルーツはおそらく江戸時代頃のもののようです。 当時の儒学者などの影響が大きかったと想像します。 易学のテキストが、数人の儒学者によ…
こんにちは、暖淡堂です。 江戸時代の儒学者新井白蛾が書いた「易学小筌」という書物があります。江戸時代のベストセラーだったようです。 神田の古書店街で時々目にします。入手しやすい価格で出ていることが多いですね。そのくらい、かつては売れていたということかと。 「易学小筌」では、新井白蛾が自らの学識に基づき易の六十四卦を解説しています。その説明はどれも、庶民に向かって、やさしい言葉で書かれたもの。 本家の「易経」は、どちらかというと身分や立場の高い人の視点で見ているものですね。その意味で「易学小筌」を読んでみる意味はとても大きいと思います。 暖淡堂書房では、「易学小筌」の本文を現代の言葉に訳して電子…
沢天夬 六十四卦のうち兌卦を上に置くものを順にみていきます。 今回は「沢天夬たくてんかい」。 快は「かい」と読みます。 卦の形は上卦が兌(沢)、下卦が乾(天)。 外側に柔らかな様子を見せて、内側には強さを秘める。 そんな形でしょうか。 兌(沢) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある沢天夬の卦辞は以下のようなものです。 沢天夬 夬。揚于王庭。孚號有厲。告自邑。不利卽戎。利有攸往。 夬は、王庭に揚ぐ。孚ありて號ぶも厲(あやう)きことあり。邑より告げるなり。戎に卽くに利あらず。往くところあるに利あり。 夬は押し切る形。 一…
水地比 どんな川も受け入れるので海は大きい 地に足をつける安心感 Like a flowing river
どうも、暖淡堂です。 黄砂の後に雨で、寒かったりもしたので、なんとなく元気の出ない週末でした。 今日はちょっと暖かかかったですね。 明日からまた仕事です。 それほど忙しくはないのですが、なんとなく気忙しい日々は続くようです。 で、卦を立ててみました。 今日は筮竹の簡易法でやってみました。 で、得られたのが水地比。 下卦が坤(地)で、上卦が坎(水)。 水が低く流れていって、大地に寛ぐような形です。 職場のチームメンバー間のコミュニケーションを図るのがいいでしょうね。 まあ、普段から気をつけていますが。 そうすることで、お互いに助け合うことができるようになるでしょう。 仕事は指示命令の形よりも、依…
乾(天)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち、乾卦を上に置くものを紹介しました。 以下にまとめます。 乾(天) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 乾為天 dantandho.hatenadiary.com 天沢履 dantandho.hatenadiary.com 天火同人 dantandho.hatenadiary.com 天雷无妄 dantandho.hatenadiary.com 天風姤 dantandho.hatenadiary.com 天水訟 dantandho.hatenadiary.com 天山遯 dantandho.hatenadiary.com …
天地否 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天地否てんちひ」です。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が坤(地)。 上にあるべき天が上に、下にあるべき地が下にあります。 この世界を表した、よく整った形に見えます。 さて、卦辞はどのように書かれているでしょうか。 乾(天) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天地否の卦辞は以下のようなものです。 乾/坤 天地否 否之匪人。不利君子貞。大往小來。 否は、人にあらず。君子の貞に利あらず。大往き小來る。 易経の卦辞はよくありません。 天がそのまままとまって上…
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基本となる八卦の説明をしてきました。 今回は最後の卦、坤こんです。 坤は乾と対になります。 乾は天、父、固いもの、強さなどを象徴し、坤は大地、母、柔らかなもの、弱さなどを表します。 しかし、その柔らかなもの、弱いものが大地となってすべてのものを支えています。 坤 坤(こん) 地 八 漸(ゆるやか)にあり頓(にわか)になしの意 坤は順である、陰は陽に順(したが)うという意味である。 牛、牝馬(めうま)、百獣 布帛(ふはく)糸綿(しめん)〔すべて糸類〕、瓦器(がき)〔すべて土器焼物類〕輿車〔地はものを戴くという意味である、そこから推すべし〕 方…
八卦まとめ 易経六十四卦の基本ブロック一覧 新井白蛾「易学小筌」
こんにちは、暖淡堂です。 江戸時代の儒学者新井白蛾の書いた「易学小筌」から、易の基本、八卦の説明を紹介しました。 これまでの記事を以下にまとめます。 新井白蛾「易学小筌」八卦が象徴するもの 八卦:乾 八卦:兌 八卦:離 八卦:震 八卦:巽 八卦:坎 八卦:艮 八卦:坤 新井白蛾「易学小筌」八卦が象徴するもの 八卦:乾 ekilife.hatenadiary.com 八卦:兌 ekilife.hatenadiary.com 八卦:離 ekilife.hatenadiary.com 八卦:震 ekilife.hatenadiary.com 八卦:巽 ekilife.hatenadiary.com …
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基礎となる八卦の説明をしています。 今回は艮ごん卦。陰爻二本の上に陽爻が一本乗っています。 柔かなものに蓋をしている感じ、あるいは弱いものに担ぎ上げられているようにも見えますね。 その辺りから「止まる」、「それ以上進めない」のイメージが出てきます。 新井白蛾の説明を読んでみましょう。 艮 艮(ごん) 山 七 限りあり進めずの意 艮は止である、陽が上で止まっている。 狗(いぬ)〔外に強く内に柔である、人に媚び慣れる〕、虎、鼠、百禽〔すべて鳥は嘴をもって用を調(ととの)うという意〕、嘴長い獣、狐〔坎の狐とは意味が異なり、ここの狐は前が強いという…
こんにちは、暖淡堂です。 今回は八卦の坎かんです。 坎は水でもあり、穴でもあり。 なにやら注意しないといけない、危険なものでもあります。 新井白蛾の説明を見てみましょう。 坎 坎(かん) 水 六 進退に険ありの意 坎は陥である、陽が陰の中に陥っている。 豕(いのこ)〔内強く外柔らか、また外汚れ内騒ぐ〕、魚、狐〔穴に隠れる獣という意味〕 馬では首を下げる、薄い蹄(ひづめ)、心の美しいこと、心の亟(すみやか)なことなどとする。これは卦の形から得た意味である。 雨、雪、霜、露、雲、月、惣じて水辺 弓、輪、鉄器、水晶、水中のもの、桎梏〔これは罪人を戒める道具で、険難の中に陥るという意味である〕 木では…
天山遯 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天山遯てんざんとん」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が艮(山)。 下卦の艮は山を象徴します。これは留まる、止まるということも意味します。 二本の陰爻の上に一本だけ陽爻が乗っている形。 人々に持ち上げられているけど、一番上で止まってしまったような状況になっています。 乾(天) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天山遯の卦辞は以下のようなものです。 乾/艮 天山遯 遯。亨。小利貞。 遯は、亨る。小、貞しきに利あり。 遯は逃れること、または隠遁すること。…
こんにちは、暖淡堂です。 八卦の説明を続けています。 今回は巽そん。二本の陽爻の下に陰爻が一本。 これは風のイメージです。あるいは竹や木。 風には決まった形がなく、それゆえにどのような所へも入りこんだり、どんな遠くへも行くことができます。 考えや意見が人々の間に広まったりするイメージもあります。 力んで自分の言うことを聞かせようとしたり、大きな声で振り向かせるよりも、柔らかく伝わる言葉の方が説得力があったりしますねよね。 新井白蛾の説明を読んでみましょう。 巽 巽(そん) 風 五 相遇相離の意 巽は入である、一陰が二陽の下に入っている。 鶏〔身を伏して声を天気重陽の外に出すという意味〕、山林中…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録の八卦の説明を紹介しています。 乾、兌、離ときて、今回は震。動のイメージの卦です。 二つの陰爻の下に陽爻があります。 自らの中に動きを生じるという意味になります。 以下で、新井白蛾の説明を見てみましょう。 震(雷) 震(しん) 雷 四 禍福おのれにいずるの意 震は動である、一陽が下に動くという意味を取る。 龍蛇、諸虫、鵠(こく)〔これは海鳥で飛ぶことの速い鳥である、そのため的に画くのである〕 また馬のよく鳴くものとする、また駆け足して一足を伸ばし一足を掲げて起つことをいう、また額の白い馬とする これは陰がある象(かたち)であるとする、万事につき…
天水訟 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天水訟てんすいしょう」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が坎(水)。 坎は水を象徴しますが、危険、危難のような状況も意味します。 下卦の一陽爻が二つの陰爻に挟まれています。 陽爻が深みにはまっているような形ですね。 乾(天) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天水訟の卦辞は以下のようなものです。 乾/坎 天水訟 訟。有孚。窒惕。中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。 訟は、孚あり。惕(うれ)いを窒ぐ。中ごろは吉、終わりは凶なり。大人を見るに利あり。大川を…
こんにちは、暖淡堂です。 「還暦記:暖淡堂」のカテゴリーの一つで書いてきた「易」関連の記事数が増え、内容的にもまとまってきたので、独立させることにしました。 dantandho.hatenadiary.com 「還暦記:暖淡堂」の「易」カテゴリーの記事は、こちらのサイトに順次移動します。 移動するにあたって、修正や追記も行いたいと思います。 「易経」と「易学小筌」の記事に加え、「易暮し」として、易の言葉に導かれた日々の雑感も書き続けます。 ココナラで出品しているサービスについても、可能な範囲で紹介したいと思います。 始めたので、継続しようと思います。フフフ‥ココナラでサービスを出品しました!「…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録にある八卦の説明の三回目です。 今回は「離り」です。 離卦は卦の形(下図をご覧ください)が、上下の陽爻の真ん中に一本陰爻が挟まれています。強い陽爻に柔らかな陰爻が守られている形です。それが、身体を鎧で守っている姿、甲冑を身に纏っている様子になります。そこから離卦には甲冑のイメージが生まれます。 同じように、外が硬い殻になっていて、内側に柔らかい内臓を包んでいるような甲虫類の象徴にもなります。 また、卦の形が網の目にも見えることから、目のイメージもあります。 離 離(り) 火 三 浮虚不静の解と考えるべし 離は麗である。一陰が二陽の間についている…
こんにちは、暖淡堂です。 六十四卦を読む基本となる八卦を順番に紹介しています。 前回は八卦の一番初め、乾卦の説明をしました。 今回は二番目、兌だ卦です。 兌は陽爻二本の上に陰爻が一本乗っています。 力強いものの上に柔らかなものが持ち上げられている形。 「喜び」のイメージがある卦です。 兌 兌(だ) 沢 二 好悪榮辱(えいじょく)の卦と解すべし 兌は説(よろこ)びである。口を開く形から意味をとっている。 羊、猿、沢の中のもの 金物の類 廃(すた)れるものの類 欠けたもの、上に穴のあるもの、または口のあるもの 楽器の類 雨、霰(あられ)、星、月 沢、水辺、池、井、剛鹵(こうろ)の地〔塩分が白く固ま…
こんにちは、暖淡堂です。 卦を立ててみました。 上卦が離(火)、下卦が乾(天)の火天大有。 初爻が変爻でした。 dantandho.hatenadiary.com 火天大有の卦辞は上のリンクからご確認ください。 初爻の卦辞と象は以下になります。 初九。无交害。匪咎。艱則无咎。 象曰、大有初九、无交害也。 火天大有とは、天の上に光が輝く形。 力のある人が、人々の上にいて、尊敬されるような状態。 それで、ものが集まってきて大いに所有する、という感じですね。 その初九は、そんな状態へ向かって動き出したところ。 まだまだ駆け出し。 まだまだ力も十分ではありません。 それで大きな害を受けるほどの実力も示…
天風姤 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみています。 今回は「天風姤てんふうこう」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が巽(風)。 力強い者を見上げるようにしている姿。 あるいは弱い者がついていくような形になっています。 乾 巽 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天風姤の卦辞は以下のようなものです。 乾/巽 天風姤 姤。女壯。勿用取女。 姤は、女壯(さかん)なり。女を取(めと)るに用いる勿れ。 天は一番強いもの。 巽は少女の象徴であり、一番弱いもの。 強いものの後ろを弱いものがついていく形になっています。 この少女が狙ってい…
天雷无妄 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天雷无妄てんらいむぼう」。 卦の形は上卦が乾、下卦が震 外側に対し力強い姿を示し、内側にも動きがある形ですね。 乾(天) 震(雷) 六十四卦表全体は以前の記事をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天雷无妄の卦辞は以下のようなものです。 乾/震 天雷无妄 无妄。元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往。 无妄は、元いに亨る、貞しきに利あり。それ正しきに匪ざれば眚(わざわい)あり。往くところあるに利あらず。 妄(ぼう)は迷い。无(む)は「ない」ということ。 迷いがなければ願いは叶う。 それも正…
こんにちは、暖淡堂です。 簡単に易占いを始める方法を紹介しています。 易は占いで、コイン三枚あればすぐに始められます。 これを擲銭法てきせんほうといいます。 ameblo.jp dantandho.hatenadiary.com もっと簡単な方法もあります。 手製のカード(八卦を書いたカードを二組)で卦を得る方法は以下のテキストで説明しています。 易暮し ー占筮法ハンドブックー (暖淡堂書房) 新品価格¥600から(2023/4/23 07:49時点) 得られた卦の意味も、テキストにわかりやすく解説されていますので、それを読むことで占いは成立します。 ただ、その意味は、占う人へのメッセージであ…
こんにちは、暖淡堂です。 卦の説明をします。 爻を三本重ねたのが一つの卦になります。 爻は陰と陽の二つしかないので、これを三本重ねる組み合わせは 2(陰または陽)×2(陰または陽)×2(陰または陽)=8 で、八通り。それで八卦です。 新井白蛾の「易学小筌」には付録として、この八卦を物や現象などに喩えています。 「そもそもこの世にあるものごとを持ってきて説明にもちいることは易の本義ではない。それは易の一つの在り方を知るためのものにすぎないのである。そうではあるが、ものごとを使って易を理解したり説明に用いたりすることは今始まったことではなく、すでに中国古代の三国時代に管輅かんろは巧みに行っていた。…
神田の古書店「松雲堂」の店先の台に積まれていたのを掘り出して購入しました。 200円でした。 (松雲堂、最近シャッター閉まったままですね。心無い貼り紙がされていたりして。色々と寂しいです。) そこで買った「易学小筌」、表紙に虫食いの穴がたくさんあって、その内側に新聞紙がみえています。 明治の頃は、古新聞を束ねて厚紙を作ったようです。古新聞の部分を読んでみたい気もしてきますね。明治の新聞なので。 全体にボロボロだったので、嫁さんにトレーシングペーパーでカバーを作ってもらいました。そのおかげで、だいぶん扱いやすくなっています。 この本自体は明治23年(1890年)の発行ですが、この版自体は文化2年…
こんにちは、暖淡堂です 数冊の易の本を愛読し、実際に自分で時々卦を立て、卦辞を読んで、日々を送る際のヒントにしています。 あと数年で定年ですが、この年齢になっても思い悩むことがあり、毎日を過ごすための 手がかりが欲しくなることがあります。そんなときは、簡単な方法で卦を立て、その卦と向き合ったりします。 そんな暮しを続けていると、易の卦辞の意味や、易占いで占えていることがわかってきました。 ameblo.jp 易の占いで得られるものは 「出来事の理解の仕方」 です。 過去、現在、未来の出来事が、自分にとってどのような意味のものなのか、それを理解するための指針を与えてくれる。 考え方のヒントを与え…
天火同人 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみています。 今回は「天火同人てんかどうじん」。 卦の形は上卦が乾、下卦が離。 外側が力強く、内側に知性を秘めているような形です。 乾(天) 離(火) 乾が天で離は火です。 離は、現在だと「離れる」の意味になりますが、もともとは「くっつく」という意味だったそうです。 火は物について燃えます。物と物が触れると、それで火が移ったりします。 それで離は火を象徴するものになったようです。 卦の形は先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天火同人の卦辞は以下のようなものです。 乾/離 天火同人 …
天沢履 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天沢履てんたくり」。 卦の形は上卦が乾、下卦が兌。 力強いものに柔らかなものがついて行っているような形の卦です。 乾 兌 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天沢履の卦辞は以下のようなものです。 乾/兌 天沢履 履虎尾。不咥人。亨。 虎の尾を履む。人を咥(くら)わず。亨る。 乾はとても力強いもの、龍に喩えられることもあります。 家の中では父の象徴。 一方の兌は弱いもの。 少女などを象徴しています。 卦の形は、強いものを弱いものが追う形。 虎の後をついていく姿で…
乾為天 六十四卦の一番初めは「乾為天けんいてん」。 一番下から一番上まで全部陽爻です。 見た目、強うそうで、とても良さそうな形の卦です。 これが六十四卦のトップバッター。 dantandho.hatenadiary.com 乾 乾 易経にある卦辞は以下のようなものです。 乾/乾乾爲天乾。元亨。利貞。乾は元いに亨る。貞しきに利あり。 「乾/乾」と書いたのは上卦が乾、下卦も乾ということを表します。 上下卦いずれも乾です。 亨(きょう)は「とおる」と読みます。 願いごとはかなうという意味です。 貞は「ただしい」、利は「よいこと」。 なので、この卦が得られたら、願い事は大いにかなえられる。 ただしい態…
【易暮らし】水地比 どんな川も受け入れるので海は大きい 地に足をつける安心感 Like a flowing river
どうも、暖淡堂です。 黄砂の後に雨で、寒かったりもしたので、なんとなく元気の出ない週末でした。 今日はちょっと暖かかかったですね。 明日からまた仕事です。 それほど忙しくはないのですが、なんとなく気忙しい日々は続くようです。 で、卦を立ててみました。 今日は筮竹の簡易法でやってみました。 dantandho.hatenadiary.com で、得られたのが水地比。 下卦が坤(地)で、上卦が坎(水)。 水が低く流れていって、大地に寛ぐような形です。 dantandho.hatenadiary.com 職場のチームメンバー間のコミュニケーションを図るのがいいでしょうね。 まあ、普段から気をつけてい…
この本自体は明治23年(1890年)の発行ですが、この版自体は文化2年(1805年)。 今から200年以上前のことです。 新井白蛾は寛政4年(1792年)に亡くなっていますので、後の人が発行したものになりますね。