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冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…24
だがジュンペイには、全く伝わらなかったようで…あれほどアベさんに、おとなしくするように…と注意されたことなど、忘れ去られていることを、裕太は恨めしく思った。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…23
「なんだ、これ?」 予想外の景色に…ジュンペイが思わず声をもらすと、すかさず裕太が、それをたしなめる。だが今までとは、明らかに雰囲気の違う場所だ。何も知らない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…22
(誰か、いるのか?) アベさんの態度に、裕太は思わず辺りを見回す。竜の形の洞窟は…ボンヤリとほのかな灯りがさしていて、もうすぐそこが行き止まりである…と見て取…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…21
なるほど…ジュンペイは、納得したのか、うーんとうなっている。裕太は、アベさんがそんな人だとは、思ってもいなかったので、口をポカンと開けて、思わず穴が開いてし…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…20
「でも…もしも、ということがあるだろ?」 例えば、隠れて見ていた、としたら?不安そうな声で、裕太が上目遣いで聞く。「あっ、それは大丈夫! 万が一、そんなことが…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…19
「じゃあ、何でアベさんは、場所がわかるの?」 ジュンペイは、さらに聞く。気になることは、トコトン聞くたちのようだ。だがアベさんは、気にすることなく…「そりゃあ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…18
だからといって、このトンネルの内部に、何か特別なものがあるわけでもなく、ピノキオのように、船が飲み込まれているわけでもない。「で、この中に…何があるの?」す…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…17
「まぁ、いい。 よく見たら…このトンネルが、竜の身体のように長い…というので、 竜の口、と言われているんだ」自信たっぷりに、アベさんが言うけれど、「へぇ~」こ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…16
「ほら、壁のところに、ギザギザがあるだろ? それが、キバで…竜の口という名前は、この辺り一帯の伝説が 由来しているけれど、この形からもきているんだ」 得意そう…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…14
奇妙なことなのだが、自分の身体が、まるで空気のように軽く、歩いているのに、まったく疲れを感じないのだ。(どういうことだ?これはもしかして…夢の中なのか?) …
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…13
しめ縄の下をくぐり抜けると…フワッと身体が浮くような、そんな感覚を覚えていた。「えっ?」小さな声で、思わず裕太がもらすと、あわてて口を閉ざす。何だか…声を出…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…12
「そんなこと…言ってもいいの?」 やや非難するような口調で、裕太は尖った声を出す。(大丈夫だろうか?たたられたりはしない?)不安に思う裕太なのだが…いきなりぐ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…11
大きな穴が、すぐ目の前に迫ってきた。こうして見ると…かなりの圧迫感がある。何だかヒンヤリと冷たい風が吹くのを、裕太は感じる。「ここは…なんですか?」何となく…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…10
アベさんは、何者なのか?本当に信じてもいいのか、まだわからない。だけども、ジュンペイがいれば、大丈夫…なぜか、何の根拠もないけれど、裕太はそう感じていた。 …
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…9
アベさんが今立っているのは、その入り口のしめ縄が垂れ下がっているあたりだ。「なんだ?あそこ」 ジュンペイはポカンとして、つぶやく。 穴の奥は真っ暗で、何も見…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…8
アベさんは、もう何も気にしていない様子で、どんどん進んで行く。井戸を通り過ぎ、手掘りらしい穴を通り抜け、しばらく行くと…石の鳥居らしきものを見かけた。「あ~…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…7
「なんだよ、それ~」 つまんないなぁ。裕太はブスッとした顔になる。「裕太ってば、ずいぶんお堅いからなぁ。 もっと、リラックスしろよぉ」不満そうにするジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…6
「この島って…そう言う場所が、幾つもあるの?」 思わず裕太の口から、気になっていたことがこぼれ出る。「そういう場所って?」何のことだ、とアベさんはわずかに眉を…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…4
てっきりアベさんが、あの井戸の中を見てみよう…と言い出すのではないか、とジュンペイはひそかに期待していた。だがアベさんは、眉をキュッとひそめると、「井戸のこ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…3
「だって」「そんな!」 それって、変だろ、と裕太が言うと「そうかなぁ」アベさんは、ちょっとガッカリした声を出した。「キミたち、子供なのに…夢がないんだなぁ」つ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…2
「ねぇ、何だったの?あれ!」 あまりの勢いで、飛び出して来たので…裕太もあれが何だったのか、目でとらえることが、出来なかった。だがアベさんだけは、「ジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…1
「大丈夫だよ、何もしなければ、襲って来ないってぇ」 ビビるジュンペイに、ケラケラと裕太が笑う。「ち、違うよぉ。 何か…いる」怯えた声を出すので「わかったよ、出…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…40
固くねじられたロープは、裕太の手のひらにギュッと食い込む。グイグイと引っ張っているうちに、指の付け根に豆が出来ていた。手の平は真っ赤になり、ヒリヒリとする。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…39
アベさんは手早く、ロープを回収すると、下にちゃんと伸びているかを確認する。「どこか…固定するところはないか?」そう言うと、井戸の周辺を見回す。「どうするの?…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…38
音を立てて、ラジコンがしゃかりきに動いている。壁に突き当たりつつ、それでも何度ものぼろうとしている。(がんばれ!)心の中で、裕太は応援する。「ね、大丈夫かな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…37
「ラジコンか?」(どうするつもりなんだ?) 裕太には、よくわからない。まさかラジコンで、ジュンペイを引き上げるのか?(さすがにそれは、無理だろう?)裕太があま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…36
「キミを責めているわけじゃないよ」 すぐにアベさんは、裕太に向かって言う。「とにかく…うまくいくことを祈ろう」ピコンピコンと点滅を繰り返すライトが、井戸の中を…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…35
ウィーン機械音がしてくると、バリバリバリバリ…キャタピラーを使って、ゆっくりとそのラジコンが、井戸に潜入を始める。「えっ、大丈夫なの?」こんな垂直のとっかか…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…33
たのむ、届いてくれ!裕太は心の中で、そう祈ったけれど…やはり、高さがあるのか、落ちたようだ。「うーん、やっぱり、難しいなぁ」ガッカリした、ジュンペイの声が聞…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…32
「それなら…キミのラジコンは、動くのか?」 すかさずアベさんが続ける。「ん?」何だか、雲行きが怪しくなってきたぞ。今まで誰も、そんなことを気にしていなかった。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…31
「わかんないよ」 思いきり裕太は、眉をしかめる。どうしろ、というんだ?「よく考えてごらん」いつもの穏やかな声で、アベさんは裕太に向かって言う。「ダメ、わかんな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…30
「それでも行く、というのなら…私は手伝わない」 ピシャリとアベさんが言いきるので、よっぽどのことなのだろう。彼はフィット顔をそむけると、背中を向けた。その背中…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…29
「でも…出られなくなっちゃった!」 ジュンペイは他人事のように、ケタケタと声をたてて笑った。「おい、笑っている場合じゃあないだろう?」 バカだなぁ~裕太は呆れ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…28
真っ暗で、何も見えない。もちろん、井戸に使うつるべも、見当たらない。そこにはただ、深い穴がポッカリと口を開けていた。 「なんで、そんなところに!」危ないだろ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…27
「あっ」 思い出したように、裕太は声を上げる。「それだよ、それ! ラジコンだよ」確か…ジュンペイと最後に別れた時に、試運転するんだ…と楽しそうに操っていた、あ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…26
だが裕太は、すぐには答えない。なぜなら…確かめたいことがあるからだ。「ねぇ、ラジコン、持ってる?」もしもないなら、また別の方法を考えないといけない。いきなり…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…25
懐中電灯、ロウソク、ナイフ、お弁当…「そういえば…ロープ、ジュンペイが持っていたなぁ」ふと裕太は思い出す。もう1度、穴に顔をのぞかせると、「おーい、ジュンペ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…24
こんなに簡単にいって、いいのか?思いのほか、あっさりと、その問題の岩が取り除かれた。(他には、ないのかなぁ?)疑うけれど…確かにポッカリと、大きな穴が出現し…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…23
「え~っ」 そんなの、無理だよぉ。ブツブツ言いながら、裕太はアベさんを振り返る。「さぁ、持ち上げるぞ」アベさんはすぐに、腕まくりをして、裕太を待ちかまえていた…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…22
アベさんが、何やら石組みの側に近付いて、その穴をのぞき込んでいる。裕太もその側に立つと…人が一人入れるくらいの、さして大きくない穴が、大きな岩にふさがれてい…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…21
「ほら、あれじゃないのか?」 先ほどまで、背中を向けて壁を触りまくっていたアベさんが、いきなりこちらを向いた。 アベさん…聞いていたんだ…(まさか、地獄耳?)…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…20
「それ…すごいだろ? オジサンに、作ってもらったんだ!」 のどかな声で、ジュンペイが言う。人の気も知らないで…のん気だなぁ。裕太は怒りを通り越して、呆れてしま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…19
気が付かなかったけれど…この辺りには、竜の形をした岩がある。自然に出来たもののようなのだが、その形は竜が空を舞う姿にソックリだ。アーチ型になっている泉のほと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…18
「あっ、そうだね」 思わず笑いを引っ込める。「確認なのだが…キミは、この近くにいるのか?」あくまでも冷静沈着に、アベさんは機械に向かって話しかける。しばらく答…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…17
「ほかに…何か、ない?」 裕太はさらに、ヒントを求める。「うーん」四角い箱は、まるでジュンペイ本人のように、困っているように見える。ウロウロと辺りを動きまわり…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…16
何しろヒントが漠然としていて、はっきりとはわからない。それだけのヒントで、本当に見つかるのだろうか?「それって、どの辺り?」大きな目立つ目印ならば、すぐにわ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…15
まるでこの機械に、ジュンペイが乗り移っているみたいに…ウィーンと後ろに下がって行く。「時間がなかったんだ。 あわてていたから…試していなかったんだ」そう言い…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…14
ジュンペイが、自分のことを信じてくれた…そう思うと、やはり裕太は嬉しいのだ。昔から、人馴れしていて、大人を食ったような子供、物怖じ1つしない、しっかりとした…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…13
裕太は何を言われるのか、わからないので…身体を固くして待ち受ける。「あっ、それより!」ふいに思い付き、裕太がジュンペイの言葉をさえぎる。「それ、その機械…ど…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…12
あの自信満々のジュンペイが、こんな弱音を他人に吐くなんて…裕太がそう思っていると「わかった、どうしたらいいんだ?」言葉を失う裕太の代わりに、アベさんが再度…