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~ コンプライアンス講習にて 東雲坂田鮫 ~ 本社に赴き コンプライアンス講習なるものを受講して来た……… ちょっと前 流行りだした頃よりは騒がれなくなったが… 今のご時世 最早コンプライアンスを無視しては なにもさせてはもらえないらしい……… 講習の内容的には 芸人のツッコミに始まり…… バラエティ番組での流血や YouTubeでのトップ等…… 禁止事項の羅列だったが…… それらの禁止事項 コンプライアンス=ハラスメント といった図式が成立してしまうのでは? と 考えさせられるような 馬鹿馬鹿しいものだった………… だいたいからして私の所属する法人営業部は それら禁止事項の ほぼ全てを網羅し…
~ 追憶 美術教師 ~ 頬に切り込みの入った女を二人で解体した…… 外見上は痩せて居るように見えたのに 内蔵や血管には 黄色い脂肪がべったりと付いて居てがっかりした…… とりあえず浴槽へ放り込んでから さっきのコンパで一番綺麗だった女の解体に着手した……… こちらは大当たり 外見だけで無く内面も綺麗な女は素晴らしい…… インパラの持ち主と目を合わせ 頷きあった…… 「この女は絞殺したって言ったよね?」 と尋ねると インパラの持ち主は 「うん」 と答えた……… この女の歯はピンク色に染まる…………… 絞殺した女の歯は時間の経過と共に 何故かピンク色に染まって行くのだ……… 僕がそうやってピンク色…
~ 追憶 バーテンダー ~ あいつの部屋に入ると 私の部屋と 同じ匂いがした……… 大型冷蔵庫が在ったので女に 「冷蔵庫から呑み物とって来て」 と頼んだ… 女が頬を押さえながら ふらふらと大型冷蔵庫に近付き その扉を開く…… 女が気を失って倒れる…… 「君…悪いなぁ……」 あいつがそう言ったので 「ノリツッコミみたいなもんだよ」 って応えた…… 冷蔵庫には女の頭部だけが保存して在ると言って居た… 「隣の部屋には まだ新しいのも在るよ」 と 言うので見に行くと 若い女が二人寝そべって居た…… 抱き起こそうとしたら ガチガチに固くなって居たので諦めた……… 死後硬直という現象は 殺害後30分くらい…
~ 追憶 美術教師 ~ 僕は絵を…… 特に生き物を描くのが好きで美大に入った…… 前々から気になって居たやつが 新歓コンパに来て居て コンパ中盤に女と外へ出てから 中々帰って来ないので 気になって自分も外へ出た…… 女を二人 インパラのトランクに詰めた……… 僕は旧車が好きだ 中でも オールズモビルとインパラは特別だった…… インパラの持ち主と共に後部座席に座ると 慣れた様子で運転席に座った運転代行業者が 「ご自宅で良いですか?」 と言ったが 「今夜はこの人のお家までお願い」 と インパラの持ち主が言うので 僕は道を説明した…………… この代行運転業者は左ハンドルOKで 感じも良いのでいつも利…
ダークギャザリングはどこで読める?お得な読み方と作品の魅力を紹介
※本記事はアフィリエイト広告が含まれています。 ダークギャザリングはどこで読める? 結論・・・ebook ja
~ 追憶 バーテンダー ~ あいつと初めて喋ったのは 美大の新歓コンパで その中盤に 酔った女を外に連れ出して 暫く経ったときだった……… 話しかけてきたのはあいつから…… 「あれ? もう殺しちゃったの?」 「うん… お酒を呑み過ぎちゃったかな? ちょっと指に力が入り過ぎちゃって」 「綺麗な娘だよね」 あいつはそう言って まだ温かい女に深い口付けをしてから スケッチを始めた…… 私は隣に座って見て居たんだけれど 凄いスピードなのに丁寧で 長めのウエストライン描写は 重度のフェチシズムが前面に出て居た…… 上顎と下顎を離して描いたのは何故かと尋ねると 「予言だよ」 と そう答えた…… 女を茂みに…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ~ 「違う!そうじゃない!! 早く私の鉄斧を返せっっ!!」 私がそう言うと女神は困惑した表情を見せ 金や銀の現在の価値や これから更に上昇していくで在ろうと予測される 価格についての説明を始めたが 私は女神の話を遮り 『お片付け』の仕事についての説明を行った…… しかし女神も全く引き下がらず… 今度は 金や銀の斧なら装飾品とみなされ 銃刀法違反が適用されない可能性が高いということを主張… それに対して私は 今 森の中に居るのだから 木を切る為に所持して居ると伝えれば 鉄の斧でも銃刀法違反は適用されないと反論…… その反論に対し 女神はすかさず 逮捕された場合 金や銀…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 水面に映った自分の顔…… いや…… もっと奥……… 水の中を見て居た………… 振り返ると様々な木々…… 草花…… 鳥たちの鳴き声や 動物 虫たちの気配が在った…… 小さな池だった…… その美しく 多種類の花々に囲まれた 艶やかな雰囲気の池とは裏腹に…… 水面に映った私の顔は とても沈んだ 重苦しいものだった…………… どうやら私はこの池に 大切な何かを 沈めてしまったらしかった………… 池水の透明度は素晴らしく 光の届かぬ何十m先の深さまで まるでそこには 水どころか 何も存在して居ないかのように 見て取ることが出来た……… しかし そのことが私に与えたものは…
~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「どうぞ 紅茶です」 「あの……」 「はい?」 「この…… この…カップは?………」 「そのカップが どうかなさいましたか?」 「いえ………… あ………………」 「…………」 「あの………」 「はい?」 「この紅茶のレシープって…… 訊いても…… 良いですか?…………」 「レミーマルタンXOに 濃ゆめに煮出したダージリンティー1ドロップです」 「バーテンダーさんのオリジナルですか?」 「考案したのは友人です」 「………… どんな………… どんな方……ですか…………」 「今… 藤子がイメージしてるひとだよ……」 「………………」 「……………
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえねえバーテンダー…… 前々から思ってたんだけどさぁ……」 「はい?」 「もしかして私が…… 卵黄と ミニトマトの区別もつかないような…… そんな女だとか…… 思ってたりしない?………」 なんで解ったんだ…… てゆーか 実際そうだろ? 「まさかまさか そんなこと 露程も思ったことなどありませんよ どうぞ 前菜とアペリティフです……」 「OK 今回は全部トマトだね!!」 どー見ても 一個卵黄だろうよ…… 「さすが棕櫚さん 良い目してる」 「ねえバーテンダー…… 今夜は何食べさせてくれるの?」 「今丁度焼き上がった こちらです どうぞ」 「ああ…… なんて香ばしい香り……
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 断片的に思い出して来たのは…… 今目の前に居るバーテンダーの 過去に何度も感じた 柔らかなくちあたりと息苦しさ…… 表情や仕草…… 温もりや匂い………… そして…… 言葉…………… だけどそれらが繋がることは無い…… でも…… 繋がること無く ずっと断片的なままなのに…… 私は今何をすれば良いか…… それだけはすぐに解った…… というか… 知って居た………… 何もしなくて良い…… 私が今しなければならないことと…… 私が今したいこと………… それは同じで それは…… あの美術教師に拘束されることと似た幸福感が…… あらゆるものの隙間を埋めて あらゆるものと自分との…
~ ヤマアラシのジレンマ 酒森 ~ 例えば…… 夜になり 床につく………… 朝の光で目が覚めて… 鏡を見たら 犬だった……… 自分が犬に なって居た……… もしもそんなことが 実際に あなたの身に起こったとしたならば……… あなたは何と 思うだろうか………… 私ならきっと…… 悲しく思う………… メリットとデメリット…… それを天秤に掛けたとき メリットのほうが勝って居れば…… 多くの場合 人は悲しくならない……… 自身が犬と なったとき…… 一番のメリットは 全裸に首輪でお散歩しても 職質されたり 連行されたりしないこと……… これはとても魅力的で 恐らく誰もが一瞬 犬になっても良い…… い…
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~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 彼女のくちを塞いだまま 彼女の軀を拭いて居た……… なんだか途轍も無い違和感に襲われた私は… さっき収穫して味見した野菜の中に 別の意味の野菜でも混入して居たのだろうか…… と 本気で思った……… 彼女の傷口を押さえると…… ナフキンに 血だけではなく…… 傷口自体も……… 移動して行く………… そんな映像が 私の頭に浮んだ………… 彼女が軀に纏った血と傷を…… ナフキンで拭い…… その白く美しい肌の面積が増えるのに比例して 彼女の意識もはっきりして来る………… そんな妄想に 支配されそうになる自分が居る………… しかし…… そんなことは…
~ 追憶 バーテンダー ~ コンビニオーナーの娘達が まばたきを出来なくなったその目で 私を見て居た……… 私は彼女たちを とても愛おしく思った………… 妹は ゆっくりと絞殺したので 骨に異常は無く… 姉は そのつもりで前から抱きしめて 骨盤と肋骨にキズをつけないよう気を付けて 正確に背中側から肝臓を貫いたので 二人とも 燃やしてしまえば証拠は残らない……… と そう思った…… 本当は ずっとこうしたかった……… 今までこの姉妹を殺害せずに居たのは バイトを継続したかったからだ………… 私には ずっと欲しいものが在った…… それを手に入れる為には 沢山お金が必要だった………… レジ付近の煙草置…
~ アパートの一室で 酒森 ~ や…… やめ…て……… 蛇苺…センパイ…… お……おねがい………… ほ…… 包丁…な…んて…… ど… どうか……… し…してる…………… い…いや……… や…やめて………… こ… これ……… これ…差し上げますから………… お… お…おねがい……… おねがいだから…… その包丁… は…離して………… 差し上げますから… このフードプロセッサー………… TO BE COMUGIKO こんなに沢山在るんですよ? 嫌だよ私アンチフープロ派だもん
~ 追憶 バーテンダー ~ 「今日はサボれば?」 と 私が言うと 返事はしなかったが彼女は 翌朝私がコンビニへ出勤するまで ずっと傍に居た…… アパートを出るとき 前日手に入れた特殊警棒を 彼女が興味深げに見て居たので 彼女の手に握らせて 「これを必要として居るひとに プレゼントしてあげるといい」 そう言って 私はコンビニへ歩き出した…… 何となく 彼女とは暫く逢えなくなるような予感がしたが それはそれで構わないと思い 一度も振り返らずにコンビニまでの道を歩いた………… コンビニに着くと オーナーの娘に告白された…… 今更… ということと こんな早朝に… ということ そのどちらか 或いは その…
~ 追憶 津葦キリコ ~ いつものように仕事の時間より早く待ち合わせして 今… 送迎の人と車の中……… 私が上になって居て… 送迎の人に 「目を閉じて」 と 言った…… 送迎の人は目を閉じてから 「終わってからじゃダメかなぁ……」 と 目を閉じた自分の額に ゆっくりと動き続けながら銃口を向けて居る私に言った……… 「にげたりとか……」 と 私…… 「絶対に捕まるよ」 と 送迎の人…… 「そうだよね………」 一旦トカレフはダッシュボードに入れた………… 「おなかの中にプレゼント入れといたよ」 「…………ごめん………… 私…ピル……呑んでるから…………」 「違うよ… そんなの嬉しく無いだろ……」 …
~ BARで 東雲坂田鮫~ 懐かしい香りと息苦しさがとても心地良かったので 暫く目を閉じて居た……… ふと 息苦しさが無くなったので 目を開けてみると…… 目の前に 一粒の胡桃が在った…… 「店の裏に胡桃の木が在るんです」 そう言って 私に近付いてくるバーテンダー……… 好きな味だった…… 柔らかなくちあたりと 舌に吸い付く感じが…… 過去の記憶を呼び起こす………… ただ… いつ…… 何処で…………… そこまでは思い出すことが出来ない………… でも…… このバーテンダーの目には 見覚えが在る………… この目を見て居ると…… 私は 何もしなくても良いのだと思う………… 唯々軀の力を抜き…… 楽に…
~ 追憶 バーテンダー ~ 彼女と初めて出会ったのは その時よりも もっと前だった…… 彼女を一目見て気に入った私は 森の中に捨てられて居た車の中で 長い時間を 一緒に過ごして居た……… その時の彼女も 何の抵抗も示さず 唯々従順だった……… 何度かそういうことが在って… その後暫く彼女を見かけなくなったが…… それから何年か経ったある日 私がバイトして居た早朝のコンビニに パンを買いに来た…… 彼女は随分と生長して居た…… 服を着て居なかったので すぐに彼女だと解ったが もしも服を着て居たとしても 遠くからでも解る 彼女の美しい淡い水色の左目を 私が忘れるはずなど無かった……… それから彼女…
~ BARで ~ 女が血塗れだということは 扉の隙間から 外の空気が入り込むのと同時に解った…… BARの重い扉がゆっくりと開き… 血塗れの女が入って来るのに 驚きは無かった…… そういう女を 他にも知って居たからだ……… だから この女が纏って居る 夥しい量の血液も…… ただの返り血だと思った…… 血塗れの女は 真っ直ぐバーカウンターまで歩き… 無言で座った……… 目の焦点は合って居らず 座った反動で 全身にかかって居るだけだと思って居た血液は その量を増やした……… 女が纏って居る夥しい量の血液が… 返り血では無いことを知った…… この女の存在が 過去のものとなる前に せめて一杯 最高のカ…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師は 女子高生連続十六人の誘拐殺人や 死体損壊及び死体遺棄などの罪状で 現在も指名手配中なのだ…… 当然ながらあの日以降… 先生の姿は見て居ない…… 酷い話だ…… 先生は今何処で 何をして居るのだろう…… 全国指名手配中という 身動きの取りにくい中でも それなりに愉しく過ごせて居るだろうか……… 私は あの事件のことが あたまに浮ぶ度 本当に酷いと思う…… 本当に本当に酷い話だと……… そう思う……… たかが十六人の女子高生を殺害した程度のことなのだ…… そんな些細なことで 先生は何故自由を奪われなければならないのか……… 日本の法律は間違って居る など…
「あ… 鯖戸先輩……」 「お… 酒森おはよう」 「おはようございます…… あ… あの……」 「?」 「研修生の子って… 旨く殺れてます?…… 私主任から あの子の教育係任されてたんですけど さっきまですっかり忘れちゃってて…… 研修期間…… 確か今日までですよね?……」 「ああ… 大丈夫…… 旨く殺って居るよ…… 研修期間が短かったから 基本をしっかり身につけてもらおうと思って 子供しか殺らせて無いけれど…… ……… てゆーかあの女…… 見てみな…… かなり筋が良い…… あれなら本社でも充分殺って行けるだろ……」 「嗚呼………」 TO BE COMUGIKO
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 今夜は斧の 峰だけを使うつもりだった…… あの姉妹の 痣だらけの軀を思い出す…… 施設長にも同じような痣をつくって ラムネのお礼としたかった…… フロントのひとが部屋から出た後 先ずは左足の向こう脛から打ったが…… どうやら力を入れ過ぎたらしく 骨が砕ける音と施設長の悲鳴が どちらも大きくて 少し驚いた…… 二回目は少し加減したが やはり骨の砕ける音がした…… 斧は峰で打つのが非常に難しく 力の調整など出来ないことを知り 三回目以降は もう砕くつもりで 振りかぶって振り下ろすという動作を繰り返した……… お料理の下準備をして居るような気持ちになり 少し声に出し…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…バーテンダー……」 「はい?」 「もし… もしもだよ?…… この世界に…… この世界に…フォークが無かったとしたら……… パスタは…… パスタは 食べられないのかなぁ………」 「ああ… 棕櫚さん… ご心配無く…… 元々パスタが生まれたのは 三本フォークが生まれるよりも早かったと言われて居るんです 昔は二本フォークしか無くて スパゲティを巻くことが出来なかったので 手掴みで食して居たらしいですよ」 「え? そうなの?! あ~~~~ 良かったぁ~~~~~~っっ 心底安心したよ~~~♫♡」 現代は大抵何処でもフォーク在りますけど…… てゆーか今目の前にも普通に在ります…
~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ 何も考えず…… 或いは 何も考えられず………… 私は唯 そこに居た………… 月光と夜の森に…… 唯々身を委ねるだけだった………… その状況に変化が生じたのは 風に乗って流れてきた黒い雲が 月光を拭い去った時だった……… さっきまで月光と 夜の森の奴隷だった私の心が自由になり 今度は軀が縛られて居る ということに気付く………… だがこの縛りは いつもの包帯とは違う なにか…… 別の要因によるものらしかった……… 私はゆっくりと軀を起こしたが… まだ座って居る状態にもかかわらず…… なんだかクラクラして 何かがいつもと違うな……と……… そう…感じた……………… ふら…
~ ホテルで フロントのひと ~ いつも一回目は ドキッとする……… いい加減慣れろよと 毎回自分にツッコむのだが…… 全然慣れない…… 少しの間を空けて 今度は立て続けに三回…… 今夜は全て命中したらしい………… 私は受話器の上に 手を置いた…… このホテルのマニュアルでは 2コールで受話器を上げることになって居るが 電話の相手が解って居る場合 その相手の性格に添った 臨機応変な対応が必要だと 私は心得る…… 電話が音を発するか発しないかというその瞬間 私は受話器を持ち上げた… 「はい フロントです」 通常より声を張ってそう言うと 電話をかけてきた女は 「わたし」 とだけ言った… 「すぐに伺…
~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師に 軀を 縛ってもらったとき……… 軀の自由が奪われるのに反比例して…… 心の自由は 与えられる気がした………… あれ以来…… 自分で自分の軀を縛るのは 毎日のことで…… 少なくとも 自分の部屋に居るときの…… …… 当たり前に なって居た………… 本当は 美術教師に縛ってもらいたい………… けれど…… それが叶わぬ今は………… 自分で縛るしかなかった…… 自分で自分の軀を縛るいう行為は 想像したよりも 難しかった……… 始めの頃はなかなかうまくいかず…… もどかしい気持ちで 心の自由はなかなか得られなかったが…… 最近は テクニックの向上に比例して …
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あれから 半年くらいが経過した夜だった………… 笑いながら私の髪を掴み あまり清掃の行き届いて居ない床面へ押しつける施設長…… 私の髪を掴んで居ないほうの腕を 私の膝裏に入れて持ち上げたとき… 「半年以内に自殺する予定とかってあります?」 と尋ねたが 無言で入れようとしたので とりあえず トカレフの銃口を施設長の太股にあててから 引き金を引いた トカレフは貫通力が凄く こういう使い方は非常に危険なのだけれど 旨い具合に私の足は持ち上げられて居たので 気にする必要は無かった…… 貫通した銃弾が丸くちいさな穴を開けた床面で 自分も丸くちいさくなり 自身の太股を押さ…
みんかの #創作同人電子書籍 レビュー:岬千皓「ロリポップ症候群 岬千皓 インディーズ短編集」#ファム・ファタール #学園 #ホラー【No.1930】
【No.1930】岬千皓「ロリポップ症候群 岬千皓 インディーズ短編集」 #ファム・ファタール #学園 #ホラー 美しい転入生からロリポップをもらってドキドキする男子…しかしクラスの男子は彼女を巡って争い、学園生活は血に塗れていく…▼ kindle 転入生の女子がクラスに不和を齎していく、というファム・ファタールを描いた学園・ホラーまんが。 地味な高校生男子ナガヤマの隣の席に、転入生ヒメコがやってきます。 ヒメコはつねに...
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長は…… 毎晩 顔立ちの整った女児達の中から何人かを選ぶのだが あの姉妹は特にお気に入りだったらしく その頻度は 他女児達との比にならなかった……… 姉妹の泣き声や叫び声は 夜遅くまで止まないのが普通だった………… これは 私達の日常で 当たり前の日々なはずだった………… だけど… そんな当たり前の日々は 姉妹にとって当たり前では無かったらしい………… 妹が 「わたしも」 と 言った後に 姉がラムネを出して…… 「わたしたちをころしてくれるなら ふたつぶ あのひとに このてがみをわたしてくれるなら もうひとつぶ あのひとが いちねんごにまだいきていたばあい…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長と会ったのは 本当の偶然では無いにせよ…… ばったりと そういう感じでは在った………… 販売の部署に居た頃 送迎無しで単独仕事の日には あえて施設の近くでお客さんをとって居た私…… もしかしたらいつか…… とは もちろん思って居たのだけれど…… 今夜をその時とする意思は 持って居なかった………… 私は部署異動してから 未だ一度もスプリングの仕事はして居らず 今夜は偶々 気晴らしのつもりで壁にもたれて居たのだ……… 私に声を掛けてきた施設長は 私の顔など もう…… 忘れて居るらしかった………… ホテルまでの道すがら 無言の施設長の足音を聞きながら 私が初め…
~ 別の場所で 産業医 津葦キリコ ~ そうだ…… 失敗なんかじゃ無い…… 旨くいかない方法をひとつみつけただけ…… エジソンが言ってたもん…… 長ドスで切れないなら 得物のレヴェルを上げれば良い……手首の痛みが取れてからって思ったけど…… いや…… やはりすぐだ 今すぐ殺るべきなのだ………… 今度は成功する 必ず…… 今度は必ず あの女を眠らせて殺る………… ------------------------------------------------------- ふう…… やっぱり手首痛いし…… ちょっと疲れちゃったけど…… なんか凄い…… 達成感♡ TO BE COMUGIKO やっ…
~ 自宅で 産業医 津葦キリコ ~ 長ドスの腰が伸びた…… あり得ない……… あの女…… 間違いなく裸だった……… 見えない鎖帷子でも身に纏って居たか?………… いや… 縦しんばそうで在ったとしても…… あの華奢な軀… ただで済むはずがない…… 骨盤と肋骨の間… 私は正確に振り切ろうとした…… それなのに……… それなのにあの女の胴体は……… 2つに別れずそこに在った…… 手首が痛い…… 狐にでも化かされたか?……… そういえばあの女… 少し狐っぽい…… 駄目だ… 過ぎたことを考えても仕方が無い… 失敗は次に繋げれば良いんだ…… 手首の痛みがとれたら…… 手首の痛みがとれたら必ず…… 今度こそ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ ヤッホー♪ 殺しに来たよ~♪ TO BE COMUGIKO お片付けの時は汚れても良いように全裸がオススメだよ♡
~保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「あの…… センセェ?……」 「なあに?…」 「今夜は私…… ちゃんと眠ることが出来るかしら?……」 「これで眠らなかった人は居ないわ……」 「センセェ?……」 「なあに?……」 「津葦先生の声…… 何だかとても…… 愉しそう…………」 「おやすみなさい…… 藤子……」 TO BE COMUGIKO
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 「見逃して欲しい…… って… 言っても…… 無理…だよね?………」 と彼女が言うので 私は黙って頷いた…… 「苦しまないように… 殺してくれる?………」 と 問われたが……… 私は 指定の拷問を行って居る模様を 撮影して来るよう上司から命じられて居たので 無理だと答えた…… 「そっか……… ごめんね…………」 そう言った彼女は 自分の懐から出した小さな拳銃を咥えながら 私の目を見て居た… 私も彼女の目を見て居た……… 動けなかった 私には唯見て居るだけしか…… それだけしか 出来なかった………… 彼女がゆっくりと撃鉄を起こし 私の目を見ながら 人差し指に 力を…
~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ あの…… センセェ?…… 津葦… センセェ?…… 「もう少し前に来て……」 センセェ?…… 「足も…… 縛るね…………」 あの………… センセェ?……………… TO BE COMUGIKO
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの日以来 送迎のひとと仲良くなって トカレフの実弾が無くなる度に ねだった…… 送迎の人はべつにいいよと言ってくれたが これ以上借りを増やしたくないからと言って 対価は毎回払った…… 質の悪い客にむちゃくちゃされたり ボコボコに殴られるということは もう無くなった…… この頃までに私が殺害したのは たぶん全部で 20人前後……… 施設で殺害した女の子二人以外は 全てトカレフによる銃殺だった……… トカレフの扱いにすっかり慣れた頃 上司に呼び出された…… 「販売より良い仕事在るんだけど… する?」 販売部署の次に配属されたのは お片付け業務の部署だった… 販売…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 音を立てないようそっと部屋の鍵を開けると あの客がベッドに横たわって居り 気持ちよさそうに寝息を立てて居た… さっき送迎の人に言われた通り トカレフを両手で構えて 絶対に外さぬよう 銃口が密着する寸前まで接近し 引き金に 力を込める… 左膝を打ち抜くと… どうやら客は目を覚ましてしまったようなので 右膝も打ち抜き 左肩と右肩も 続けて打ち抜いた… 銃口をくちに入れて 「あやまれ」 そう言った…… でも… そう言っても客は… 何も言わなかった…… 仕方が無いので私は 引き金が動かないよう注意して トカレフのグリップでくちを殴りつけながら 「あやまれ」 と 言い続…
みんかの #創作同人電子書籍 レビュー:黒井白「黒井白短編集(冬の日) 」#家族 #ホラー【No.1911】
【No.1911】黒井白「黒井白短編集(冬の日) 」 #家族 #ホラー 妊婦さんと少年の心温まるふれあい。に見えてそこには空恐ろしいものが…彼女の意識は猛烈な不安の中で常軌を逸しているのでは…?▼ kindle ある妊婦と少年の関わりを描くホームドラマ作品なんですが…… 団地のベンチにお腹の大きい妊婦さんが佇んでいると、近所の少年が話しかけてきます。少年は妊娠ということが理解できないので病気かと思うんですが、「きみもこう...
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの会社に入社したきっかけは 以前同じ施設で暮らして居た女からの紹介で 私はその時13歳になったばかりだった…… 丁度その頃 施設の女の子2名を殺害した疑いをかけられて居た私に 選択の余地は無かったし 元々早く施設を出たいとも思って居たので 良いタイミングでも在った…… 最初に配属されたのは販売の部署で 扱う商品は アイスとスプリングだった…… アイスは先ず会社から商品を買い取り それを自分で決めた金額や方法で販売する というものだったが 無一文だった私には スプリングを選択するしか無かった…… スプリングの仕事は 良いお客さんだとチップをくれたり ナイショで…
~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「なるほどね… 辛いよね……」 「はい……」 「でもね…… それはみんなが通る道…… あなただけじゃ無いわ…… 恋患の根本的な治療は… あなたと相手の問題だから 今すぐどうこう出来ることじゃ無いけれど…… 眠れない辛さには お薬を使ってみるのも…… ひとつの方法よ……… ベンゾジアゼピン系のお薬は手軽だし 一般的によく処方されても居るし 上手に使うことが出来るなら効果的とは言われて居るんだけれど 日中ぼ~っとしちゃってふらついたり転んだりして大怪我とか 依存症に陥りやすいとかもあるから 私はお勧めしないの… 睡眠の質も落ちるしね…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 例えば 一つの道具でも 使い方は人それぞれ…… どれが正しいとか 間違って居るとか それは個人が決めることで在って 他者がとやかく言うことでは無いはずだ…… 但し… 社会生活を営む上で 倫理 というものの存在は 忘れないよう よく見る場所にでも マジックかなんかで 描いておいたほうが 良いかも知れない…… 道具の使い方は 人それぞれ……… だから 誰かにその道具 例えば アイスピックの使い方とか…… ナイフとか…… そういった 特に多様性の在る道具の使い方を 教えて貰う際は それを鵜呑みにするのでは無く 自身でも よく考える必要が在るのだということも 忘れない…
~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ コンビニの店員さんが 右手に持って居る血の付いたスコップを使い 慣れた手つきで穴を掘り出したので 「私は穴を掘るのが得意です」 と言って代わった… 最近授業以外でも 早苗の手伝いで穴を掘る機会が多く その行為自体に自信が在った…… 首が殆どとれてしまって居たお巡りさんを埋め終わると コンビニの店員さんが シャワーを貸してくれると言うので 二つ返事でついて行った…… これで今日は 母親に殴られずに済むと思うと 心に日が差したように感じた…… コンビニの店員さんの部屋に入ると 懐かしい匂いがした… あの美術教師と同じ匂いだと すぐに気付いて 大型冷蔵庫や 絵を描く道具が在…
~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 今私は お巡りさんから職務質問を受けて居る最中だが 今日如何にして母親に殴られずに シャワーを浴びるかの方法を模索することで 頭の中はいっぱいだ……… いつもの時間 いつもの格好 いつものコンビニで いつもの食パンを いつもの店員から買ったその帰り…… 私はお巡りさんに 呼び止められた……… 職務質問をするからこっちへ来なさいと言われ… 藪の中へ連れて行かれる私……… 先ずはボディーチェックをするからと言われ 軀に触れられる私….…… 今までに何度もお巡りさんからの 職務質問を受けたことがある…… 私は裸で居ることが多いので 食パンしか持って居ないということは 一目瞭…
~ クラスメイト ~ 女が既にこときれて居るということは すぐに解った…… 切り落とされた自分の頭部を 抱きかかえるように持たされて居たからだ……… 手指は十本とも逆方向へ曲がって居り 爪は全て剥がされて居た…… 指の無い足の 内くるぶしの上から下腹部にかけて 5㎜間隔で 数えるのがしんどいくらいの 切り傷が並んで居た…… 白い脂肪の見えるぐずぐずの切りくちは ノコギリで引いたものと推察する…… 乳房が見当たらず 肋骨が露わになって居る…… きっと生殖器も切り取られて居るだろうと思い 足を広げて見てみたが…… 執拗に切り刻まれて居り あるのかないのかすら解らない状態だった…… 瞼とくちを安全ピ…
~ クラスメイト ~ 今日は朝から体調が悪かった…… なんだか熱っぽいし くしゃみが出て ずっと鼻がぐずって居る…… 始め風邪かと思ったが… 今は三月 たぶん花粉症だろう……… 学校が近付くにつれ 私のヴィジュアルに 好ましくない変化が起こって居ることには… 気付いて居た…… マスクをして居れば隠せるのだが…… マスクは顔の皮膚と擦れて 将来的にシミの原因になりそうだし… 弱い力では在るけれど 常に鼻を押さえ付けられることで 鼻が低くなるのでは? という懸念を拭い去ることが叶わないということでも… 私はしない主義だった……... にもかかわらず 今日の私は いつも携帯して居るポケットティッシュ…
~ クラスメイト ~ 「ねえ… 今日帰りイタリアン行かない?」 「マジ?…」 「え? 嫌?……」 「嫌…… ではないけど……」 「ペスカトーレ食べたい……」 「い…… いいよ………」 TO BE COMUGIKO 藤子さんって…… これだけのこと殺った日でも トマト系…… イケちゃうんだね…… 結局イタリア料理店に行くことになったんだけど 想像力豊かな私は トマト系は避けた… でも…… ビアンカ・ピッツァの後にオーダーした ローマ風・カルボナーラが…… 生ハム仕様だった…… 最高に美味しかったけどね…… *********************************************…
~ 別の場所で ~ この時の私は…… もう 血塗れだった………… もう後戻りは出来ないと 頭では解って居たけれど…… 涙が…… 涙が…止まらなかった………… まさか……… まさか…皆殺しにするだなんて………… 私は 想像もして居なかった……… 先輩は 「手本を見せて殺る…」 そう言って いきなり女の顔を掴み 下腹部に刃を突き刺してから 首元まで 一気に引き上げた……… 切り裂かれた腹部に押し入れた先輩の手は 女の内臓を引きずり出し 吹き出した血液は 私達と 辺り一面を 真っ赤に染めた………… 「次はお前の番だ…」 それが私自身に向けられたものなのか…… 私に対して 同じように殺れ と そう言っ…