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*医学界新聞「テニュアトラック制を活用するキャリア」(吉永尚紀 2018)の図の引用 5年間のテニュアトラック期間内の業績を評価し、高い評価なら最終的に無期雇用ポスト(テニュア)に就くことができる。5年を期限とするのは、それ以上になると法的に無期雇用に転換する義務が生じるた...
読売新聞の記事の続きです。白楽ロックビル・お茶の水女子大名誉教授にのコメントです。 ――STAP問題を機に、研究不正の数は減ったのか。 14年に理研でSTAP細胞研究不正があり、世間の関心が高まったが、その後、研究不正の件数はむしろ増えている。国内の捏造、改ざんなどを独自...
2014年のSTAP細胞の研究不正から10年という節目ですが、意外なほどこの件を振り返るニュースが少ないです。なぜ注目度が低いかというと、ひとつにはこの放送倫理委員会(BPO)の決定があると考えます。 STAP細胞報道に対する申立て」に関する委員会決定 勧告:人権侵害(補足...
STAP細胞で一番問題だったのは、血中のTリンパ球すなわちTCR遺伝子の組換えが起こっている細胞が弱酸性によって初期化され、万能化したのか?という点です。最初に自分が感じた疑問が、実はこの事件で最後まで重要な点でした。上で示されるように弱酸性で「初期化された」というTリンパ...
笹井氏は愛知県の県立旭丘高校を卒業して1980年現役で京大医学部に合格しました。同じ京大で理学部出身の岡田節人先生という著名な発生生物学者がいますが、笹井氏は岡田先生に影響されて発生学に興味を持ったと記しています。医学部在籍中に有名な医化学第一講座に出入りして実験をおこない...
読売新聞の記事です。 STAP(スタップ)細胞――。この言葉に覚えがあるだろうか。10年前の今頃、日本を代表する研究機関「理化学研究所」に所属していた女性研究者が涙ながらに、その存在を訴えた細胞だ。発表直後は「ノーベル賞級の発見」と社会が色めき立ったが、実験データの不正が発...
理研「名大の不正論文」責任著者を採用 〜研究ルールが恣意的に変更されていいのか
伊丹健一郎氏の経歴をみてみましょう。 なるほど。京都大学工学部の出身で、名古屋大学に転出しています。その時に名古屋大学の受け入れ先となったのが物質科学国際研究センターで、野依良治教授の下での准教授となっています。どうみても野依氏の強力なバックアップで、名古屋大に着任したとみ...
理研「名大の不正論文」責任著者を採用 〜伊丹研で何があったのか
理研は理化学研究所の略で、第二次大戦前に著名な科学者高峰譲吉の提唱の下、財界人の渋沢栄一が一大理念を抱いて設立した半官半民の研究所です。数々の科学者が在籍し画期的な発見や発明をおこなってきましたが、日本の戦争政策に加担したとしてGHQに睨まれました。財政的に理研を支えた関連...
ニュースポストセブンの記事です。先日紹介した大津欣也理事長の不正疑惑とはまた異なる研究不正の疑惑です。しかし関係者6人とは多いし、しかもそういう重要役職に就いている者で相次いで疑惑が報じられるのは深刻な問題だと思います。いずれもパブピアからの指摘です。 国循ナンバー3の瀧原...
先ほどのブログでは久しぶりにこの事件を思い出して、怒りが炸裂しました。しかし、私が杉野氏の立場だったら、部下を死に追いやってしまった、家族に顔向けできない、自分はもう生きるべき存在でないと思うでしょう。そういう意識が恬として起こらないからこそ、平然としてああいう意見書を出せ...
本日のyahooニュースで、産経のこんな記事がでていました。 法政大研究室で男性死亡 60代教授か、事件性なし 2023/7/24 20:47 24日午後2時35分ごろ、東京都小金井市梶野町の法政大小金井キャンパスで「教員が倒れている」と119番通報があった。警視庁小金井署...
続きです。阪大・微研の杉野明雄教授が長年研究不正をおこなったきたのは、明らかです。 日本分子生物学会がおこなった調査報告を抜粋します。 論文調査ワーキンググループ報告書 ・ はじめに 2006 年秋、共著者からの申し立てにより行われた大阪大学の研究公正委員会の調査において、...
この事件に関して、川崎泰生氏と親しかったと思われる京大生物物理の教授だった柳田充弘先生が書き残しておられます。 きょうは土曜ですが、外出します。 理由は大阪大学吹田キャンパスのコンベンションセンターで行われる川崎泰生さんを偲ぶ会に出席するためです。この会の10人からなる実行...
国循・大津欣也理事長の研究不正疑惑 〜pubpeerを軽視するとは!
不正疑惑の報道は以下の通り 一部報道によると、今年6月に大津理事長が責任著者となって発表した7本の研究論文(2003年~20年)について、世界の科学者たちが研究論文を検証するWebサイト「パブピア(PubPeer)」で不正行為の疑いが指摘されたというもの。具体的には、研究論...
研究不正のテシエラビーン・スタンフォード大学長って誰かと思ったら
表題通りですが、日本でも報道されています。 米国の名門大学スタンフォード大学のマーク・テシエラビーン学長(63)が在任7年にして辞任する。昨年、過去の論文に様々な誤りがあったという疑惑が浮上してから約8カ月で下した決定だ。外信は今回の辞任の背景にはスタンフォード大学の学報社...