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前回、問題の起きている親知らずや問題を起こしそうな親知らずは早めに抜歯をお勧めするとお話ししましたがこれには理由があります日本は長寿の国でそれは喜ばしいことなのですが高齢の患者さんで親知らずが痛いと来院される患者さんが少なからずお見えになりますところがどうしても高齢の患者さんは親知らずの抜歯手術を受けるには体力的にきついものがあったり、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症などの持病をお持ちの方が多くおられ抜歯のリスクがとても高くなっています歯医者も親知らずをレントゲンで見つけても患者さんに抜歯を必ずしも勧めないので何年もそのままになっていて高齢になってから問題を生じさせて困ってしまうという患者さんが実際に来院されご本人も困っておられますここでよく患者さんが言われる「先生、親知らずは生えてきたら抜いた方がいいのですか?...親知らず問題(4)
前回親知らずとは何か?どうして痛くなるのかお話ししましたが実は痛みがなくても親知らずは様々な問題を引き起こします1)歯茎の炎症(智歯周囲炎)を生じさせ、周囲の骨、リンパ節、炎症が広がっていくと敗血症や心臓病のリスクも生じます2)隣接する歯の虫歯や歯周病を生じさせ、結果として手間の歯も失う可能性があります3)歯列の乱れを生じさせ、噛み合わせや歯並びが悪くなってくる可能性があります4)嚢胞や腫瘍を生じさせることもあり、より大きな外科処置が必要になる可能性がありますこれらは痛みなく進行することがありますので親知らずがあるかどうか?また、放置しておいて問題が起きそうかどうか?歯科医院で定期検診時にチェックしてもらうようにしましょう次回は親知らずが問題を起こした場合の処置についてお話しします親知らず問題(2)