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映像で魅せる濃厚さを、チュニジア短編映画「兄弟愛」ほど感じさせる作品はあっただろうか。簡単なあらすじチュニジア北部の寂しい村に暮らす父モハメッド、母サルハー、ふたりの男の子。この男の子たちの兄弟愛がテーマかと思いましたが、実はもっと深い意味がタイトルには隠れていました。1年以上、行方知れずだった長男のマレックが唐突に帰ってくる。弟たちは嬉しそうだが、父は苦々しい表情を隠せず、そんな夫の顔色をサルハ...
Sympathy for the Dictator シリア・アサド政権崩壊に思うこと
独裁者を憐れむ言葉 アサド大統領就任の頃の記憶 イラク戦争以降の困難 強制収容所関係の報道とシリアのこれから 独裁者を憐れむ言葉 内田百閒の『東京焼盡』という戦時下日記のようなものに、次のような一説があります。 ヒトレルに誤まられて独逸国民は誠に気の毒だと思ふ。しかしヒトレルも悲壮なり。 内田百閒. 東京焼盡 (中公文庫) (p.134). 中央公論新社. Kindle 版. 1945年4月末頃の、ナチスドイツの敗北が近いことをを聞いての感慨ですが、今回のアサド政権崩壊を聞いて、この一説が頭をよぎりました。 当時同盟国であったドイツとその独裁者への憐憫(と、明日は我が身という不安)がドイツ語教…
先日、朝日新聞の「天声人語」を読んで、少々驚きました。私は勝手に、「天声人語」は、社説と異なり、アメリカのプロパガンダとは無縁だろうと思っていたからです。でも、先日の天声人語は、”ヒラリー・クリントン氏が米国務長官だったとき、2011年のことだ。「アラブの春」と呼ばれた中東の民主化の動きを受け、42年に及んだリビアのカダフィ政権の独裁は崩壊した。直後に軍用機で首都トリポリ入りした彼女はその体験を、感慨深く回想録に記している。彼女に強い印象を与えたのは、民主国家を目指す若者の「思慮深さと決意」だった。「言論の自由を根づかせるために、どのような段階を踏めばいいと思いますか」何人もの学生が真摯な質問をぶつけてきたという。彼女は何と答えたかは回想録に記述がない。おそらく民主化が容易でないと、分かっていたからだろう...くり返されている内政干渉と武力介入
マスコミが報道しないリビアの真実「カダフィ大佐は名君」カダフィィが殺された理由 カダフィと同じ事をプーチンに仕掛けている?
カダフィー大佐は「アラブの狂犬」と呼ばれて、極悪人だとずっと報道されてきました。私も数年前までそう思っていました。 でもコロナのパンデミックが茶番だと気が付いてから、全てマスコミは操作されていることに気が付き、いろいろ調 ...