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三河・岩略寺城 その1 愛知県下最大級で興味深い残りの良い遺構がてんこ盛りの山城
岩略寺城は愛知県豊川市長沢町にあります。2021/12/12(日)に東海古城研究会の月例見学会で岩略寺城を訪れました。長沢地区には岩略寺城、長沢城、登屋ケ根城など7ヶ城があったとも5ヶ城があったとも伝わります。岩略寺城は東海道を挟み込むように長沢城と一体の城郭だったとも言われますが、諸説があり詳しい歴史は明確ではないようです。また長沢地区を統治したという長沢松平氏の伝承も、後の神君家康公とのつながりを意識して誇張、脚色された部分がありそうです。※長沢松平氏の異説は→こちら岩略寺城東海古城研究会見学会の当日資料より歴史に登場する「長沢城」は登屋ケ根城、長沢城、岩略寺城のいずれを指すのか諸説があり、明確になっていないようです。今回の参考資料は(1)見学会当日資料(2)「愛知県中世城館跡調査報告Ⅲ」愛知県教育委員会1...三河・岩略寺城その1愛知県下最大級で興味深い残りの良い遺構がてんこ盛りの山城
三河・岩略寺城 その2 残りの良い興味深い遺構がてんこ盛りの山城 見学会で訪れる
岩略寺城は愛知県豊川市長沢町にあります。その1に続いての投稿です。東海古城研究会の月例見学会はコロナ対策で12月も午後の半日コースの現地集合、現地解散で行われました。今回の参考資料もその1と同様(1)見学会当日資料(2)「愛知県中世城館跡調査報告Ⅲ」愛知県教育委員会1997(3)「愛知の山城ベスト50を歩く」愛知中世城郭研究会・中井均編2010と現地案内板などです。※岩略寺城その1は→こちら岩略寺城愛知県下最大級の山城東海道を見下ろす位置に築かれている松平家忠日記に、長沢の城の普請の記述がありますが長沢地区には岩略寺城、長沢城、登屋ケ根城などが有るため、どの城を指すのか明確になっていないようで「諸説あり!』状態です。岩略寺城土坑①②③④⑤の機能を考えるのも見学会のテーマ①~⑤の土坑がありますが水が出ない、貯めら...三河・岩略寺城その2残りの良い興味深い遺構がてんこ盛りの山城見学会で訪れる
三河・登屋ケ根城 その1 興味深い遺構が多数残る。絵図と対比しながら見学。長沢三城の一つ
登屋ケ根(とやがね)城は愛知県豊川市長沢町にあります。長沢三城(登屋ケ根城・長沢城・岩略寺城)の一つで、初期の築城は鎌倉末期とも室町初期ともいわれます。東三河と西三河の境目の城として城の歴史が長いので城主、城代が幾度も代わり改修も度々行われたようです。城の歴史が古いこともあって城の名前がいくつもあり登屋ケ根城以外にも番場城・関口城・トカ子城、鳥屋ケ根城、登谷ケ根城などが伝わります。今見る姿は、小牧長久手の戦いのときに徳川家康が改修した長沢城の可能性があるとされます。今回の資料は(1)「愛知県中世城館跡調査報告3」愛知県教育委員会1997(2)音羽町史通史編音羽町史編さん委員会2005(3)三河国宝飯郡誌(4)浅野文庫「諸国古城之図」(三河宝飯トカ子)広島市立中央図書館所蔵などです。なお(4)の絵図は広島市立中央...三河・登屋ケ根城その1興味深い遺構が多数残る。絵図と対比しながら見学。長沢三城の一つ
三河・登屋ケ根城 その2 意外に広く興味深い城域を絵図で確認しながら見学する
登屋ケ根城は愛知県豊川市長沢町にあります。その1ではⅠ郭、Ⅱ郭を中心に「諸国古城之図」の絵図と対比しながら見学しましたが、その2では、屋敷地とされる範囲も絵図を見ながら見学したいと思います。今回も資料は(1)「愛知県中世城館跡調査報告3」愛知県教育委員会1997(2)音羽町史通史編音羽町史編さん委員会2005(3)三河国宝飯郡誌(4)浅野文庫「諸国古城之図」(三河宝飯トカ子)広島市立中央図書館所蔵などです。なお城の位置、城郭周辺などはその1でご覧ください。※登屋ケ根城その1は→こちら浅野文庫「諸国古城之図」(三河宝飯トカ子)広島市立中央図書館所蔵※広島市立中央図書館の許可を得て掲載しています。絵図のⅣ郭部分には「此城昔ヨリ有之ト云トカ子ノ城関口ノ城トモ云粕屋善兵衛小原藤市城ヲ守由」などの書き込みがあります。登屋...三河・登屋ケ根城その2意外に広く興味深い城域を絵図で確認しながら見学する