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前回からの続きで、NHKで放送された“英雄たちの選択”「古代日本のプランナー・藤原不比等」での“天照大神”は持統天皇をモデルとして作られたものという内容についてです。 いろいろと出てきますので、ここの時代の天皇を整理しておきます。 第38代 天智天皇(中大兄皇子) 第...
1.被葬者を送るために船形の飾りのついた冠 写真は、滋賀県鴨稲荷山古墳の復元された金銅製冠で、その立飾りの先端は、蝶とか花の形などと一般的に説明されているが、よく見ると宮崎県西都原古墳の船形埴輪と酷似している。舳先の二本の柱、櫂座表現など、これをモデルに
⑸万葉歌の地名をすべて奈良の大和や近畿を中心に考えるのは疑問 竜田山(龍田山)は万葉歌によく登場し、奈良あたりが有名だが、熊本県にも龍田山(立田)があるように、伊勢も三重県以外の各地に見受けられる。万葉歌には次のような地名への疑問がもたれた例がある。注2
次は持統天皇の作とされる有名な万葉歌28番歌である。春過而夏来良之白妙能衣乾有天之香来山 春すぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山 この歌にはよく言われてきたことだが、いくつも疑問があった。なぜ春の次に夏が来るという当たり前のことを歌にしたのか、
#466 TVアニメ『まんが日本史06「壬申の乱-新しい国家の誕生』
子どもの頃(1983~1984年)に放送されていた『まんが日本史』の壬申の乱と天武・持統天皇の功績についてヒストリーチャンネルで放送されていたのを見た感想 聖…
『愛国百人一首』の選定された一首目は柿本人麻呂の歌です。「歌聖」と言われ、三十六歌仙人の一人である柿本人麻呂の歌がまずは選ばれています。(著者所持の『愛国百人…
#4012 大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を皇都となしつ
令和5年10月1日(日) 【旧 八月一七日 赤口】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)大君は神にしませば水鳥のすだく水沼《みぬま》を皇都《みやこ》となしつ ~作者未詳 『万葉集』 巻19-4261大君は神でいらっしゃるから水鳥が群れ集うような沼地を都としてしまわれま
「藤原」姓は、中大兄皇子(後の第38第・天智天皇/626-672年)に協力し、後の国家改造を導くことになった中臣鎌足(614-669年)に下賜された。 通説ではこのように鎌足が「藤原氏」の始祖と説明されることが多いのだが、しかし、実際にはその鎌足の子である「藤原不比等」
最近、韓流ドラマなども時々見るようになってきたのですが、韓流ドラマには意外と韓国(朝鮮)の王朝を舞台にしたドラマが多くて、日本でもかなり人気があるようですね。 日本でも飛鳥時代あたりの激動期の王朝を舞台にしたドラマを作れば、韓国の王朝ドラマよりもずっと迫力があり、面白くて人気も出そうなドラマができると思うのですが、日本では過去の天皇王朝をドラマの舞台にするのはタブーなのか、余り王朝ドラマはないようですね。 日本の飛鳥時代とは、6世紀の末ごろから7世紀の末ごろにかけて、現在の奈良県高市郡明日香村付近に都が置かれていた約100年間の時代をさします。 6世紀の半ばに百済から仏教が伝来すると、当時朝廷…
古典的なプロパガンダです(↓)「皇祖神は天照大神だから、愛子天皇」 数多の古代文明・国家において行われてきました。王や権力者を神に擬えることで、権威化を図る。まさか、21世紀の日本で拝めるとは(^^;先ずは、ゴー宣の公論戦士(?)として称揚される方のサイトから。 ↓↓↓愛子天皇への道 サイトの目指すところためらわず、次代に「愛子天皇」を戴こう!※一部引用日本神話の最高神は女性(天照大御神)ですし、小学...
「晋書(しんしょ)」 巻九十七 「四夷伝(よんいでん)」「舊以男子為主 漢末 倭人亂 攻伐不定 乃立女子為王 名曰卑彌呼 宣帝之平公孫氏也 其女王遣使至帶方朝見 其後貢聘不絶 及文帝作相 又數至 泰始初、遣使重譯入貢」翻訳「もと、男子を以って主となす。漢末、倭
はじめに 伝 #伊雑登美命 の小祠。伊雑宮、安楽島の伊射波神社ともに「イザワ」の名の付く社が #志摩国一ノ宮 とされることから、志摩半島一帯に「トミ」が深く根付いていた歴史が窺えます 目次 伊雑登美命(いざわとみのみこと)を祀る小祠 持統天皇の勅賜門(不開門) 礒部宮元勅賜門の勧進序(案内文文字起こし) 本文 www.zero-position.com 伊雑登美命(いざわとみのみこと)を祀る小祠 伝・伊雑登美命の祠(倭姫旧蹟地に隣接) 伊雑登美命が登場するのは、大和から伊勢へ、倭姫(やまとひめ)の「元伊勢の旅」を描いた 倭姫命世記*1。 本拠とされる伊射波神社(いさわじんじゃ、鳥羽市安楽島、あ…
令和5年1月13日(金) 【旧 一二月二二日 先負】・小寒・水泉動(しみずあたたかをふくむ)春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山 ~持統天皇(645-703)『新古今和歌集』 巻3-0175 夏歌春が過ぎてもう夏が来てしまったようです。衣替えの白い衣を干してあるとい
歴代を「○○天皇」と呼ぶ○○の部分のことを「諡号」(しごう)といいますが、 それは、こんな説明になっています。 ~貴人、僧侶の死後、その人の生前の行ないをほめたたえておくる名(諡名)~ そして、異説もあるものの、まあこんなところが通説だとされています。 ~初代・神武天皇から...
漫画大好きです。好きな漫画はいろいろありますが、自分の考え方に影響を与えた漫画と言えば、こちら↓ 天上の虹 持統天皇物語 女帝、持統天皇の生涯を描いた歴史漫…
令和4年4月13日(水) 【旧 三月一三日 先負】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ ~元明天皇? 『万葉集』 巻1-0078 雑歌飛鳥の里をあとにして新京へ去ってしまえば、あなたの眠っておられるあたりはもう見えな
『日本書紀』の記事や『万葉集』の和歌をモチーフに、私なりに紡ぎ出した歴史小説です。執筆に当たっては明日香、藤原京、生駒など、奈良各地をはじめ、滋賀、三重、和歌山や大阪などの史跡や博物館、資料館を幾度も訪れて取材を行っています。一昨年秋に、Amazon Kindle版