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~パレスチナ人が停戦を求める~ 1948年のイスラエル建国にともない、多くのパレスチナ人が土地を追われた「ナクバ=大惨事」の日から77年となるのに合わせて、ヨルダン川西岸で集会が開かれ多くのパレスチナ人がガザ地区での停戦を求めました。
ガザ地区への物資搬入再開求める~人道状況は深刻~ イスラエル軍が50日以上に渡ってパレスチナのガザ地区への支援物資の搬入を認めていない事に対し、イギリスとフランス、それにドイツは、現地の人道状況は深刻だとして、停戦と物資の搬入再開を強く求めました。
~730人死亡 ジャーナリスト2人も~ イスラエル軍が3月18日に大規模な攻撃を再開したガザ地区では、24日までに730人が死亡しました。ジャーナリスト2人も死亡したほか、ICRC=赤十字国際委員会の建物がイスラエル軍に誤って攻撃されるなど、一段と緊迫した状況になっています。
~200人以上死亡か~ イスラエル軍は18日、ガザ地区のイスラム組織ハマスの拠点に大規模な空爆を行い、ロイター通信など複数のメディアは現地の保健当局の話として多くの子どもを含む200人以上が死亡したと伝えています。
停戦合意で家に戻るガザ地区住民 1月19日に停戦期間に入ったパレスチナ自治区ガザですが、当初6週間と設定された第1段階は3月2日に過ぎ、第2段階に入っているべき時期ですが、そうはなっていません。イスラエルとハマスの主張が対立しているからという報道がなされていますが、停戦を破棄してガザからパレスチナ人を追い出したいイスラエルの違反でしょう。 第2段階ではハマスは残り全ての人質を解放し、イスラエルは...
~ガザ停戦やめるよう警告~ アメリカのトランプ大統領は、イスラム組織ハマスが人質の解放を延期すると発表したことを受けて、「今週15日までに人質が解放されなければ、停戦を取りやめるよう言うだろう」と述べて、ハマスに警告しています。
トランプ大統領が思わぬことを言い出しました。破壊しつくされたガザをアメリカ自らが管理するというのです。うまくいけばノーベル平和賞ものです。でもどうでしょうか。カナダを51番目の州にするなんてとんでもな
去る1月25日、大統領に就任したばかりのドナルド・トランプ大統領は、ヨルダンのアブドラ国王との電話会談で、パレスチナのガザ地区の住民の受入を拡大するよう要請したと報じられています。翌26日には、エジプトのシーシー大統領に対しても同様の申し入れを行なったようです。アメリカでは、不法移民の強制退去が始まっているために、周辺諸国に対するガザ住民の受け入れ要求については、ダブル・スタンダードとしての批判があります。そして、昨日2月3日に、石破茂首相も、日本国におけるガザ住民の受入を検討すると発言したと報じられたことから、日本国内では反対の声が広がっています。仮に、アメリカの不法移民の強制退去が、出身国への強制送還であれば、ダブル・スタンダードの批判は免れたことでしょう。不法移民の強制送還は、何れの国でも実施されて...馬脚を現わす日本国の政治家-ガザ難民受入
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスは1月19日、6週間の停戦期間に入りました。遅過ぎた感がありますが兎も角、一旦イスラエルの虐殺は収まりました。 停戦合意を喜ぶガザ地区の人々 ハマスが解放する人質名簿の提供が遅れていることを理由に、イスラエルは停戦合意の発効の予定時刻を過ぎても、解放する人質の名簿を提出するまでの数時間、ガザ空爆を継続して犠牲者を出しました。とんでもなく酷い...
やっとイスラエルとイスラム組織ハマスの間で、停戦合意発効されましたね。 ↓↓↓ イスラエルがパレスチナ人90人を釈放、ハマスは人質3人解放 ガザ停戦合意 (BBC) もっと早くに停戦していれば一般市民の被害者は少なくて済んだのに。(怒) ↓↓↓ イスラエルの報復とガザ それにして...
20250117 ガザ停戦合意についてのドイツメディアの報道ぶり
www.tagesschau.de イスラエルとハマスがガザ地区の停戦で大筋合意できたのが良いニュースであることは確かだ。 230万人のパレスチナ(民間)人はこれ以上戦闘に怯える必要がなくなり、人道支援も再開できる。 (かなりが死亡済みとされているが)少なくとも数十人の人質がイスラエルに生還できる。 戦闘が不必要に長期化(1年3ヶ月)したため、双方で約5万人が死亡し、ガザ地区は焼け野原となった。ガザの再建には何年もかかり、巨額の費用が必要になる。 今回の停戦(6週間で合意)が長持ちするとはあまり期待できない。2023年11月の停戦は1週間しか持たなかった。 今回合意された内容の多くはこれまで長…
20241128 ドイツ最新ニュース速報(11月28日)~レバノン停戦など
①【本日の注目点】 中国新疆ウイグル自治区にあるVW工場の売却に対しては、今まで人権問題から目を背けすぎてきた/どのみち中国でも売れ行きが細っていて過剰設備/ドイツ自動車産業の恥ずべき世間知らずさ、などと批判的解説多い。 ブランデンブルク州でのSPDとBSW(極左ポピュリズム新党)の連立により、BSWは与党としての実績を問われ始めている(政権を担うには人材不足気味で、最近支持率を落としている)。 (冒頭写真)レバノン停戦は、ヒスボラが壊滅寸前まで追い込まれて、ガザ停戦を条件としないまま実現した。一部でまだイスラエルの攻撃がまだ続いているが、レバノン市民は停戦を喜び、避難先から退去して戻りつつあ…
水野タケシ氏の“ラジオ万能川柳”に入選した私、ぼうちゃんの句です。(2024/9/11、FM HOT 839)「戦場にポリオワクチン飲む笑顔」9月上旬、パレス…
大東亜戦争(太平洋戦争)終結から79年、改めて思うことと新たに思うこと
去る15日で、軍民合計で300万人以上の人々が犠牲となった大東亜戦争(太平洋戦争)が終わって79年となったが、あの戦争の頃どの様なことがあったのかを後世へ...
【Day 370】今話題のガザ地区のチェックポイントに行って来ました!~天井のない監獄の玄関に落ちてた薬莢を添えて~
今日は朝からバスを2回乗り継いで、ガザ地区の入り口であるエリッツ・チェックポイントに向かいました!無事帰還後は、50ヵ国目となるギリシャに向かいました!ガザ地区付近で実際にMakiが聞いた銃声をはじめ、現在のガザ地区付近の様子なども紹介していますので、ぜひご覧ください!
20240525 ラファ攻撃即時停止命令についてのドイツメディアの報道ぶり
ハーグの国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルにラファ攻撃即時停止暫定措置命令を発したことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り(イスラエルと特別な関係にあるドイツの苦悩がにじみ出ている): ICJはイスラエルに対し、攻撃を減らし、救援物資を増やすことでガザ地区のパレスチナ民間人の苦しみを軽減するよう繰り返し警告してきた。 イスラエルは、本命令を不当なものとして拒否している。昨年10月7日のハマスの蛮行を考えると、この反応は理解できる。 しかし、ICJはこの戦争において誰が被害者で誰が加害者であるかを判断しているわけではない。 国際人道法上、被害者とて正当防衛の範囲を逸脱すれば加害者にな…
バイデンがこのことを決めたそうです。 「イスラエルの批判をしたら法律違反」 そういうことになったんだとかw。 拍手コメントいただきありがとうございました。 イクラならウチの冷凍庫にあります。だからって尾根遺産は来たりしないけど(笑)。 イラクに大量破壊兵器はなかったw。 それにしてもこんな話、完全な言論弾圧ではないか。 イスラエルは戦争犯罪、民間人を標的にして虐殺をしているのです。 これを言葉にす...
20240415 イランのイスラエル攻撃についてのドイツメディアの報道ぶり②
イランによるイスラエル直接攻撃から一夜明けた本日(4/15)朝時点のドイツメディアの報道ぶり(当然ながら引き続きトップニュース)は以下の通りです。 イランはついにその仮面を脱いだ。ヒズボラ、ハマス、フーシなどのテロ組織を利用する代理戦争から、自ら公然とイスラエルを直接攻撃するようになった。 中東は新たな危険レベルに達した。今回この一線を超えたことは中東情勢にとって悪い意味で非常に大きい。 中核的当事者達(イラン、イスラエル、米国など)は誰も事態のエスカレーションを望んでいないが、ヒスボラ、ハマス、フーシなどのイラン代理組織が(制御不能な形で)勢いづき、予測不能な暴挙に出るリスクが高まっている。…
ウクライナでの戦争が始まってから2年、改めて思うことと新たに思うこと
今回1日も早くウクライナに平和が訪れることを願ってジョン・レノンの「イマジン」の歌詞を交えて描いたイラスト。スペルの綴りの間違いについてはご容赦の程を。去...
みなさん、こんにちは。 先日、こんな問題を目にしました。 たしか教科書には、バイオリン持ったキリギリスの挿絵が、描かれてた筈です。 そう回
20240130 国連機関のイスラエル攻撃関与疑惑に対するドイツメディアの報道ぶり
ガザ地区での人道支援に当たっている国連機関UNRWAの一部職員が、昨年10月7日のハマスのテロ攻撃に関与していたことが判明して以来、米国、ドイツ、日本などが当機関への資金提供を停止している問題についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 戦火の中で人的支援に依存しているガザ地区の約200万人の人々には何の罪もない。しかもその大部分は女性と子供だ。 支援者の採用を誤ったUNRWAを制裁するなら、最も弱い立場にある人たちが苦しまなくて済むような方法を探すべきだ。 折しもヨルダンの米兵(3人死亡)に対する無人機攻撃後、中東情勢が劇的に悪化するリスクが高まっている。 親イラン民兵は3人の米兵の…
UNRWA調査開始にはじまる国連のジレンマと中東地域の深刻な人道危機
国連スタッフがハマスのイスラエル奇襲関与か UNRWAが調査開始 ガザ地区における人道状況の悪化と国連スタッフのハマス奇襲攻撃関与疑惑は、国際社会において、道徳的ジレンマと複雑な課題が存在することを改めて明らかにしているのではないだろうか。
東京都は、北朝鮮や中国からのミサイル攻撃を想定し、地下シェルターの整備に乗り出すと報じられております。しかしながら、このプロジェクト、費用対効果を含め、様々な角度からの検討を経ているのでしょうか。地下シェルターという避難方法は、以下の理由から、実のところ、殆ど実現不可能なのではないかと思うのです。第一に、地下シェルター方式では、ミサイル攻撃を受ける範囲にいる全ての住民を施設内に収容できないことは明白です。ミサイルは、発射から短時間で飛来しますし、予め攻撃地点が正確に分かるわけでもありません。このため、仮に、全員を確実に収容できる地下シェルターを建設しようとすれば、莫大な費用と労力、並びに、時間を要します。そこで、地下シェルター利用者の人数を限定する必要が生じるのですが、ここで、第二の問題点として、トリアー...地下シェルター設置の重大問題
バザーの商品を落として割ってしまったことへの懺悔を金で解決するが、この場合の金の使い方は間違っていないと思う
ワシ、バザーで売り物のコップを落として割ってしまうの巻 粗忽、そこつであります! チャリティーバザーで商品が陳列されていた台から、コップを落として割ってしまいました。 主催者の方は「気にしないで」と言ってくださったのですが、それはもう気になります(T-T) 他の商品を買ってお詫びしたかったのですが、販売中のお洋服は小さくて、私が着れないサイズ……。 後悔の念に押しつぶされそうな気持ちで帰路につき、その後も悩み続けました。 金で解決である 一晩悩み、金で気持ちを解決することに。 チャリティバザーは、ガザ地区人道支援の趣旨でした。 そう、そんなときはコップを割った後悔を払拭できる金額をドバンと募金…
今年のクリスマスは今年最大級の大寒波の中でのクリスマスとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?今年のクリスマスはウクライナでの戦争と合わせてイエス・キリ...
20231217 イスラエル軍による人質誤射についてのドイツメディアの報道ぶり
イスラエル人の人質3人がガザ地区でイスラエル兵により誤まって射殺された件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ハマスの手から逃れていたイスラエル人人質3人が誤って殺害された。 若者たちは白い布を縛り付けた棒(白旗)を使って自分たちを認識させようとしていたが、イスラエル兵士たちは罠だと信じて発砲した。 3人がハマスからうまく逃げたのか、意図的に置き去りにされたかは不明。 まだ230人以上の人質がおり、その解放を最優先として欲しい人々によるイスラエル政府に対するデモがますます激化している。 接近戦の中でテロリスト/相手兵士だけを特定して戦うというのがいかに難しいかを示している。 武…
イスラエルのネタニヤフ首相は、停戦を求める内外からの声を無視し、‘ハマス壊滅’を口実としたガザ地区制圧作戦をあくまでも貫く構えを見せています。同地区制圧後の将来的なヴィジョンについても、イスラエルを背後から支えてきたアメリカのバイデン大統領が二国家共存を主張する一方で、ネタニヤフ首相はこの案を否定しており、両者の間での意見対立も報じられています。解決策としての二国共存論、あるいは、二国併存論については、パレスチナ国に対するイスラエル側の入植状況に鑑みて、非現実的であるとする意見もあります。既に多くのイスラエル人が国連決議で定めた国境線を越えてパレスチナ領域内に居住している現状からすれば、今更これらの人々に‘立ち退き’を求めることは現実的ではないというのです。しかしながら、この‘既成事実の追認’という意味で...二国共存案の否定は侵略の肯定
1947年11月29日に国連総会で成立した決議181号(Ⅱ)は、パレスチナ分割決議として知られています。しかしながら、同決議において、経済同盟の結成が定められていることを知る人は、今ではほとんどいないのかもしれません。同決議は、アラブ人とユダヤ人の双方に独立した主権国家の建国を認める一方で、聖地イエルサレムを事実上の国連の信託統治下に置く三分割案でもありました。そして、仮に同決議が実現していれば、経済同盟によって、これら三者を一つの枠組みに組み込まれていたのです。それでは、パレスチナ分割決議が定めた経済同盟とは、一体、どのような構想であったのでしょうか。パレスチナ経済同盟は、(1)関税同盟、(2)単一の外国為替相場を有する共同通貨システム、(3)鉄道、高速道路、郵便、通信サービス、国際貿易港や国際空港を含...パレスチナ分割決議が定めた経済同盟とは
20231203 イスラエルとハマスの戦闘再開についてのドイツメディアの報道ぶり
ガザ地区での停戦終了/戦闘再開についてのドイツメディアの論調は以下の通りです。 ハマス殲滅と人質解放の間には元々根本的な矛盾があり、停戦終了は時間の問題だった。 双方のどちらかが何かを諦めて妥協に動く気配は全く感じられない。 一つだけ確実なのは、停戦終了が、ガザ地区の一般市民とまだ囚われている人質達にとってBad Newsだということ。 西側同盟国を含む他の多くの国々からイスラエルに対して、自らの行動を正当化する圧力がますます高まっている。 テロから自国を守る権利は誰も疑問視しないが、パレスチナ民間人のより良い保護を求める声は日々大きくなっている。 パレスチナ人の将来のために、アラブ諸国とイス…
みなさん、こんにちは。 先程、「くしゃみ」を三回連続で、いたしました。(* >ω<)=3クシュン ×3 「食欲の秋」に乗じて、少し太りましたので、昨夕の食事で「炭水化物」を抜いたのです
NEWSなどで見聞きするので、ガザ地区と日本を比べてみた 地図で見る大きさ &lt;The true size of ...サイトでメルカトル図法比較&gt;(タップで拡大) 赤線で囲っているのが「ガザ地区」です(1950年休戦協定線) 青
かねてよりイスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスによる人質の解放がハマスとの停戦の条件であると明言してきました。この言葉通り双方による停戦が合意され、今月24日からハマスは人質の解放を始めたのですが、同解放は、イスラエル・ハマス戦争に恒久的な和平をもたらすのでしょうか。ハマスとイスラエルによる停戦の合意は、11月22日にカタール政府によって発表されました。カタールやエジプトと言ったアラブ諸国の仲介が功を奏したと報じられていますが、その背後では、アメリカが水面下で働きかけを行なったとされています。何れにしましても、少なくとも外交の表舞台では、仲介者の登場によってイスラエルとハマスとの間に交渉ルートが開かれたこととなったのです。今般の停戦条件とは、ハマス側が10月7日の奇襲攻撃に際して奪った人質240人のうち5...ハマスの人質解放は和平への道を意味するのか?
20231125 ガザ地区一時停戦についてのドイツメディアの報道ぶり
ハマス/イスラエル戦争の一時停戦、人質交換についての現時点でのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 非常に困難な交渉(カタールの仲介)の後、人質の一部(ドイツ国籍を持つ二重国籍者4名を含む)解放まで漕ぎつけたのは良いニュースであり、外交努力の賜物。 しかしまだ200人以上の人質が残っており、これはあくまで最初の小さな一歩に過ぎない。 これを貴重な突破口として、停戦はできるだけ長く続け、その間にガザ地区の人々に対する人道支援を徹底しなければならない。 最終的にはイスラエルとパレスチナが二つの国として平和的に共存できる枠組みを目指すべきである。 こんなわずかな前進だけでも、米国からの相当な圧…
イスラエルによるガザ地区及び西岸地区に対する軍事作戦は、おそらく事前に策定されていたのでしょう。パレスチナ国側の内紛による両地区の分離も、後ろから糸を引いていたのはイスラエルであったともされており、ハマスはイスラエルあるいはアメリカが育てたと言われる所以でもあります。PLOの流れを汲む西岸地区のファタハ政権もイスラエル寄りとする批判もありますし、他にも多くのイスラム系武装政党や過激派組織が乱立している状況からしますと、‘分割して統治せよ’、あるいは、サラミ作戦が実行されているのかもしれません。何れにしましても、ハマスによる奇襲攻撃は、イスラエルにガザ地区を完全掌握する絶好の機会を与えることとなったのですが、その後のイスラエルの素早い対応が、テロ行為に対する同害報復、あるいは、正当防衛の範囲を超えた過剰防衛...イスラエルの誤算
ガザ地区北部に集中していたイスラエルの攻撃は、ハマスの存在を理由に南部にまで広がりを見せています。遂にガザ地区全域が攻撃対象となるに至ったのですが、南部への避難を呼びかけながら、同地域を攻撃するイスラエルの行動は‘騙し討ち’に等しく、国際社会におけるイスラエル批判の声をさらに高めることとなりましょう。そして、ここで最初に問われるべきは、イスラエルが自己正当化のために主張している‘テロリストが存在するところは攻撃しても許される’という口実の是非です。イスラエルをはじめ、同国を支持している政府や人々は、ハマスによる‘人間の盾’という名の作戦を人道に反する行為として厳しく批難しています。‘人間の盾’とは、無辜の人の命を奪ってはならないとする、人類共通の倫理観を前提としており、民間人を相手からの攻撃を回避するため...深まるハマスに対する偽旗疑惑
中東の現代史は、しばしば複雑な外交政策の結果として理解されている。特に、第一次世界大戦中のイギリスの行動は、この地域の長期にわたる緊張の一因と見なされている。この時期、イギリスはフサイン・マクマホン協定、サイクス・ピコ協定、バルフォア宣言という、互いに矛盾する約束を複数の当事者に対して行った。 フサイン・マクマホン協定は、1915年から1916年にかけて、イギリスの高官ヘンリー・マクマホンとメッカのシャリーフ、フサイン・ビン・アリ間で行われた一連の書簡交換によって成立した。イギリスはアラブ人に対し、オスマン帝国に対する反乱を支援する代わりに、戦後の独立とアラブ国家の設立を約束した。しかし、この…
20231115 米中首脳会談についてのドイツメディアの報道ぶり
youtu.be アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて本日予定されている、バイデン米大統領と習近平中国国家主席の首脳会談についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 米中は、①民主主義/専制主義、②経済/テクノロジー、③国際政治(特に太平洋地域)、④軍事/核兵器、⑤世界の覇権を巡って鋭く対立している。 米中関係は気球撃墜以降、極端に冷え込んだ状態が続いていたが、最近は閣僚間の対話など、関係改善を模索する動きが散見されている。 バイデン/習会談は、何か月もかけて周到に準備されてきた。 中国は最近の経済低迷を受けてか、以前のように威嚇的で強硬なスタンスをあまりとらないよう…
パレスチナガザ地区の完全制圧を企図しているイスラエルは、同地区に対する核兵器の使用をも視野に入れているのかもしれません。同地区の地下に張り巡らされているトンネルは最も深い箇所で地下80メートルともされ、通常の地中貫通爆弾では破壊できないからです。戦術核を使用すれば目的を達成できるのですから、少なくともイスラエル軍の核戦略上の選択肢の一つではあるのでしょう。何と申しましても、公表はされてはいないものの、イスラエルは、核兵器を保有しているのですから。先日、核兵器使用を‘選択肢の一つ’として仄めかしたアミハイ・エリヤフエルサレム問題・遺産相は、ネタニヤフ首相によって一時停職の処分を受けたのも、‘フェイク発信’が咎められたというよりも、迂闊にも極秘作戦を漏らしてしまったからなのかもしれません。しかも、同発言は、イ...イスラエルに見るNPT体制のパラドクス
イスラエル・ハマス戦争の背景には、約束の地であるカナン全域をイスラエルの国土としたいシオニストの願望が潜んでいるとされます。ネタニヤフ首相もその急先鋒の一人であり、内外からの批判を受けて発言を撤回をしたものの、ガザ地区のイスラエルによる統治、即ち、イスラエルによる‘併合’が同戦争の最終目的であったのでしょう。おそらく、ガザ地区のみならず、ゆくゆくはヨルダン川西岸地区並びに東イエルサレムも自国の版図に組み込む予定であったのかもしれません(シオニストの運動を大イスラエル主義とすれば、全世界の支配を目指すグローバリストの野望は、大ユダヤ主義と表現できるかもしれない)。あくまでも古代ユダヤ王国の版図を現代に復活させようとするシオニストの思想の原点には、『旧約聖書』の記述があります。『旧約聖書』と総称されていますが...一神教のパラドクス-ユダヤ教は‘隠れ多神教’だった
みなさん、こんにちは。 このところ、「小春日和」の「爽やかな天気」が続いています。 「小春」という言葉は、陰暦の10月の別名で「穏やかさ」&「爽やかさ」という意
人道的中断であれ、停戦であれ、世界各地において戦闘中止を求める声が高まる中、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスの壊滅、否、ガザ地区の制圧を目指した地上侵攻続行の構えを崩してはいません。もっとも、ポーズとしては停戦の条件としてハマスが連れ去った人質の解放を挙げているのですが、イスラエルとハマスとの間には、どこか気脈を通じている気配が感じられるのです。この‘気配’は、第六感によるものというよりも、両者が示す相互反応の観察に基づいています。既に、中東地域における過激派武装集団の存在自体が、CIAあるいはその背後にあって同組織をもコントロールする世界権力が育成・支援したとする指摘があります。ハマスもその一つである可能性も当然に頭に入れておくべきことです。そして、この疑いを一層強めているのが、両者に見られる幾つか...限りなく怪しいイスラエルとハマス
‘歴史にもしもはない’、という言い方があります。この言葉は、E.H.カーがその著書『歴史と何か』において未練学派に対する批判として述べたとされています。‘未練たらたら’と過去の出来事について愚痴をこぼすような態度への批判なのですが、その一方で、過去の可能性について客観的な検証を加えることは、現実を理解する、また、未来をよりよい方向へ導く上で極めて重要な作業となりましょう。何故ならば、それは、一端であれ、今日直面している問題の原因を見つけ出し、かつ、それを未来に向けて取り除いてゆくステップともなるからです。この視点からしますと、今般のイスラエル・ハマス戦争を含むパレスチナ紛争についても、‘もしも’について考えてみることも、決して無駄ではないように思えます。パレスチナ紛争に関して、本記事で仮定してみるのは、“...‘パレスチナ国’の‘もしも’が語る未来
私はパレスチナについてうすぼんやりと知っているような気がしていましたが、実は何もしらないのでした。ガザ地区とヨルダン川西岸地区の二カ所に分かれているということも、私にはよくわかっていませんでした。 数年前のガザ地区を紹介する動画を見てみましたが、正直言って、私が想像していたのとは違っていました。ニュース動画で見るガザ地区は、いつも壊れた建物ばかりだったから……。 5 places to visit in…
世界を明るく照らす平和の象徴でもある自由の女神像。定説ではないが、そのモデルとなっているのはアラブの女性だと言う説…。当時、スエズ運河を航行する船舶の安全を守る灯台として建てられたのが起源だとか。アメリカの独立100周年を記念してフランスから寄贈された像だと言うのは誰もが知るところであり、灯台としての役目も担っていた。 その右腕を天に向けて高く掲げその手に持つトーチで暗雲立ち籠める世界を照らし、自由...
20231105 中東戦争についてのドイツメディアの報道ぶり
ハマスとイスラエルの戦争(一番上の写真)およびその関連でドイツ国内でも沸き起こっている反ユダヤの動き(2番目の写真)などに対するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 10月7日はすでにイスラエルの9月11日と呼ばれている。犠牲者の数、残虐さ度合い、被害国側が過剰反応している、といった状況が酷似している。 バイデン米大統領は、9/11後に米国がしたのと同じ過剰反応(過ち)をイスラエルがしないようにブレーキをかけようとしている。 イスラエルは200人以上の人質を取られているだけでなく国内で少なくとも50万のユダヤ人が難民となっている。 多くのイスラエル国民はハマスへの容赦ない反撃を強く支持し…
仮に、今般のイスラエル・ハマス戦争にあって、力をもって解決するとなりますと、どのような結末を迎えるのでしょうか。おそらく、軍事力においてハマスに優るイスラエル側の圧勝であることは疑い言えないことです。イスラエルが核保有国であることは公然の秘密ですので、最後には、ハマス幹部が潜伏している地下トンネル施設の徹底破壊を根拠として、貫通性を有する戦術核を使用するかもしれません。地下貫通爆弾では、地下80メートルまでは破壊できないとして・・・。力を解決手段とする場合、そこには、倫理も道徳も、そして、法さえも意味を持たなくなるのですが、ホモ・サピエンスとしての人類の歩みとは、こうした世界を野蛮な弱肉強食の動物的世界として見なし、同世界から抜け出すための知的努力の積み重ねであったと言えましょう。力から合意へ、そして、法...パレスチナの’無政府地帯化’の問題
昨日の記事では、本格的な地上戦が行なわれた場合のイスラエル側の甚大な人的被害をもって、ネタニヤフ首相の退陣を期待するものでした。ハマスが地下に建設しているトンネル施設を制圧しようとすれば、イスラエルは兵器並びに兵力等によるアドヴァンテージを失い、逆に不利な状況に置かれるからです(非対称戦)。イスラエル側の戦死者が増えるにつれ、ネタニヤフ政権に対する国民による停戦の要求も高まるものと予測されるのですが、イスラエルは、既に同事態を回避するための作戦を準備しているとする説があります。ネタニヤフ政権も、イスラエル国民の被害が拡大すれば、自らの支持基盤を失いかねないことは十分に承知していることでしょう。言い換えますと、イスラエル側の被害を最小限に抑えながら、ハマスの地下トンネルを破壊する計画があれば、ネタニヤフ政権...イスラエルの‘非非対称戦’はガザ壊滅作戦