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The Guardian, 22 April 2024 国際的な関心はガザに集まっているが、パレスチナの土地に住むイスラエル人による攻撃は増加している ヨルダン川西岸地区での入植者による攻撃は10月に急増した。Illustration: Mona Chalabi/The Guar...
~ラファ地上作戦に懸念の声~ 去2023年10月にイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから、23日で200日となりました。これまでの死者は3万4183人。ちなみに日本の交通事故の年間死者数は3215人(令和元年)です。イスラエルのネタニヤフ首相の責任は、極めて大きいと言えます。
ワールド・セントラル・キッチン創設者ホセ・アンドレス氏、援助活動家が「組織的に」標的にされたと語る
The Independent, 3 April 2024 慈善団体の車列に対して3回以上の攻撃があった可能性があると、アンドレス氏はロイターに語った。 イスラエル最高幹部、英国人3人を殺害した空爆は「重大な過ち」と主張 ワールド・セントラル・キッチンの創設者で有名シェフ...
イスラエルの報道官エイロン・レヴィ、英国からの苦情で停職処分
i24NEWS, 19 March 2024 今回の活動停止は、3月8日にキャメロン英外相が行ったガザへの援助物資輸送に関するツイートにレヴィが反応したことによるものだ。 アイロン・レヴィ◼︎イスラエルの27a法に基づく チャンネル12が報じたところによると、イスラエル政府の著...
イスラエル・ガザ戦争 EU、飢餓が武器として使用されていると指摘
BBC News, 13 March 2024 国連、ガザ住民の4分の1が飢饉一歩手前と発表 ガザでは飢餓が戦争の武器として使われている、とEUの外交政策責任者が主張した。 ジョセップ・ボレルは、援助がガザに届かないことを "人災 "と表現した。 切実に必要とされている食糧物資...
BBC News, 10 March 2024 2月17日にYouTubeにアップロードされたイスラエルチャンネル14のビデオで見られる、ガザで行われている新しい道路建設作業の一部 BBCが確認した衛星画像によると、イスラエル国防軍(IDF)はガザ北部を東から西に横断する新しい道...
~ガザ地区で死者2万9千人超~ イスラエル軍が、多くの人が避難しているガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する姿勢を強める中、EU=ヨーロッパ連合の26か国が共同で声明を発表し、イスラエル政府に対してラファでの軍事作戦を行わないよう要請するなど国際社会からの懸念の声がいっそう高まっています。
~“まともさの感覚”が欠けていないか~ イスラエル軍がガザ地区の最も南のラファへの地上作戦を行う構えをみせるなか、現地で支援活動の調整にあたるユニセフ=国連児童基金の職員は「地上作戦が行われれば、最も弱い立場にある子供たちがさらに犠牲になる」と述べ、強い危機感を示ししていると報道されていました。 今回も何故停戦が出来ないのか?その要因を探ります。
~ハマスとイスラエル戦い4か月~ イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まってから7日で4か月となります。イスラエル軍によるガザ地区への激しい攻撃は続いていて、ガザ地区の保健当局はこの4か月間の死者が2万7585人にのぼったと発表しています。 今回は、多くの人々が望んでいる停戦が何故出来ないのか?探ります。
ネタニヤフ首相、ガザ紛争後のパレスチナ国家樹立に反対と米国に語る
The Guardian, 18 January 2024 ネタニヤフ首相、ヨルダン川以西の全領土はイスラエルの安全管理下に置かれるとホワイトハウスに反論 10月のジョー・バイデン氏とベンヤミン・ネタニヤフ氏。 ホワイトハウスは、戦争が終わった時点でイスラエルによるガザ再占領はあ...
~イスラエルの攻撃はジェノサイドか~ イスラエルがイスラム組織ハマスへの攻勢を強めるガザ地区では、犠牲者の数が2万3000人を超えました。イスラエル軍は1月10日、ガザ地区でおよそ150か所の標的を空爆したうえに、南部ハンユニスなどでイスラム組織ハマスの戦闘員を多数殺害したと発表。また、南部ラファでも空爆の被害があり、複数の死者が出ていて、住民らは涙を流しなが…
~イスラエルの攻撃はジェノサイドか~ イスラエルがイスラム組織ハマスへの攻勢を強めるガザ地区では、犠牲者の数が2万3000人を超えました。イスラエル軍は1月10日、ガザ地区でおよそ150か所の標的を空爆したうえに、南部ハンユニスなどでイスラム組織ハマスの戦闘員を多数殺害したと発表。また、南部ラファでも空爆の被害があり、複数の死者が出ていて、住民らは涙を流しな…
<大量虐殺>現代のヒトラーはユダヤ人に居る ~イスラエルはパレスチナ難民を大量虐殺している~
CG : Modern day Hitler is in Judea イスラエルがハマスの殲滅と称しガザに軍事侵攻をし、2万人を越えるパレスチナ難民を殺戮している。食料、水、燃料を遮断し、病院も攻撃を受け機能停止した。ガザ難民は餓死が迫る生き地獄状態にある。 イスラエルは明らかな“国際
~平和の鐘は鳴るか~ パレスチナ自治区ガザ地区にイスラエルが侵攻して、2カ月以上経ちました。ガザ地区では少なくとも2万人が殺害され、そのうち子供と女性が1万4千人と発表されています。
イスラエル・ハマス戦争を引き起こしたネタニヤフ首相は、明白なる国際法違反であることを知りながら、あくまでも大イスラエル主義を貫く模様です。犯罪国家の汚名をものともせず、自らの“理想”を求めて暴走する同首相の背景には、シオニスムを含むユダヤ教原理主義があることは疑い得ません。ネタニヤフ首相にとっては、如何なるイスラエルの蛮行も、カナンの地をユダヤ人に与えた神の言葉の実行に過ぎないのです。同首相は、自らこそ神の忠実なる僕として自負していることでしょう。しかしながら、宗教的信念は、犯罪を合法化することはできるのでしょうか。答えは、否、に決まっています。宗教に関する教科書的な説明に依れば、同じく一神教であっても、ユダヤ教は、ユダヤ人固有の宗教であり、‘ユダヤ人’という民族的な殻を脱して普遍化したのがキリスト教とさ...‘神が与えた土地’では全人類が納得しない
パレスチナの地では、今やイスラエルがパレスチナ人の息の根を止めようとしているように見えます。イスラエルのネタニヤフ首相は、今般の戦争を自らが描く‘大イスラエル主義’の総仕上げに位置づけているのでしょう。如何なる反対をも振り切って蛮行を強行しようとするその姿は、冷静かつ客観的な視点からはもはや狂信者としか見えないのですが、当事国が全世界にネットワークを張り巡らしているユダヤ人の国家であるだけに、全ての諸国、あるいは、人類は、傍観者の立場ではいられなくなります。停戦の見込みさえ薄い中、戦後のヴィジョンを語るのは、時期尚早あるいは的外れとの批判もありましょう。しかしながら、たとえイスラエルがパレスチナを武力で制圧したとしても、根本的な解決には至らず、将来的には同様の事態が繰り返されるリスクがあります。そこで、昨...イスラエルの最も望ましいマネー・パワーの使い方
イスラエルのネタニヤフ首相は、停戦を求める内外からの声を無視し、‘ハマス壊滅’を口実としたガザ地区制圧作戦をあくまでも貫く構えを見せています。同地区制圧後の将来的なヴィジョンについても、イスラエルを背後から支えてきたアメリカのバイデン大統領が二国家共存を主張する一方で、ネタニヤフ首相はこの案を否定しており、両者の間での意見対立も報じられています。解決策としての二国共存論、あるいは、二国併存論については、パレスチナ国に対するイスラエル側の入植状況に鑑みて、非現実的であるとする意見もあります。既に多くのイスラエル人が国連決議で定めた国境線を越えてパレスチナ領域内に居住している現状からすれば、今更これらの人々に‘立ち退き’を求めることは現実的ではないというのです。しかしながら、この‘既成事実の追認’という意味で...二国共存案の否定は侵略の肯定
今日、イスラエルは、国連加盟国の一国であり、独立主権国家として大多数の国家から承認されています。1993年のオスロ合意では、パレスチナ国もイスラエルの存在を承認することとなりました。かくして、イスラエルの国家としての法人格は凡そ確立しているのですが、それでは、イスラエルは、自らの法的地位をどのようにして手に入れたのでしょうか。ある人は、パレスチナ紛争の原因をイギリスの三枚舌外交にあるとし、イスラエル建国は、当時のイギリス政府によって保障されたと主張するかもしれません。しかしながら、1917年11月2日の日付が付されているバルフォア宣言は、当時の英国外相アーサー・バルフォアが、ライオネル・ウォルター・ロスチャイルド卿に宛てた書簡に過ぎません。同書簡では、シオニズムに対する賛意が示され、パレスチナの地に‘ユダ...パレスチナ分割決議なくしてイスラエルなし
かねてよりイスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスによる人質の解放がハマスとの停戦の条件であると明言してきました。この言葉通り双方による停戦が合意され、今月24日からハマスは人質の解放を始めたのですが、同解放は、イスラエル・ハマス戦争に恒久的な和平をもたらすのでしょうか。ハマスとイスラエルによる停戦の合意は、11月22日にカタール政府によって発表されました。カタールやエジプトと言ったアラブ諸国の仲介が功を奏したと報じられていますが、その背後では、アメリカが水面下で働きかけを行なったとされています。何れにしましても、少なくとも外交の表舞台では、仲介者の登場によってイスラエルとハマスとの間に交渉ルートが開かれたこととなったのです。今般の停戦条件とは、ハマス側が10月7日の奇襲攻撃に際して奪った人質240人のうち5...ハマスの人質解放は和平への道を意味するのか?
イスラエルによるガザ地区及び西岸地区に対する軍事作戦は、おそらく事前に策定されていたのでしょう。パレスチナ国側の内紛による両地区の分離も、後ろから糸を引いていたのはイスラエルであったともされており、ハマスはイスラエルあるいはアメリカが育てたと言われる所以でもあります。PLOの流れを汲む西岸地区のファタハ政権もイスラエル寄りとする批判もありますし、他にも多くのイスラム系武装政党や過激派組織が乱立している状況からしますと、‘分割して統治せよ’、あるいは、サラミ作戦が実行されているのかもしれません。何れにしましても、ハマスによる奇襲攻撃は、イスラエルにガザ地区を完全掌握する絶好の機会を与えることとなったのですが、その後のイスラエルの素早い対応が、テロ行為に対する同害報復、あるいは、正当防衛の範囲を超えた過剰防衛...イスラエルの誤算
イスラエル・ハマス戦争の真の目的は、どこにあるのでしょうか。同戦争の展開を具に観察しますと、イスラエル側の計画性が疑われてもいた仕方がないようにも思えてきます。何故ならば、シオニストが掲げる大イスラエル主義にとりましては、今般のハマスによる奇襲は、またとない千載一遇のチャンスともなったからです。そして、イスラエルは、戦争が違法化された時代にあって残された不公平な無制限報復の許容、並びに、戦争激化要因としてのイデオロギー・思想・宗教等の価値観や世界観をめぐる対立があってこそ、自らの計画を実現するチャンスとし得るのです。ネタニヤフ首相に代表されるシオニストの理想とは、カナン、すなわち、パレスチナ国の全域を含むパレスチナ地域一帯をイスラエルに併合することなのでしょう。そのためには、パレスチナ国を世界地図から消し...イスラエル・ハマス戦争におけるイスラエルの狙いとは
~イスラエル人質解放で停戦~ ガザ地区でイスラム組織ハマスの人質となっている人たちの解放と戦闘の停止に向けた交渉をめぐりイスラエルやアメリカのメディアはイスラエルの閣議が22日、一部の人質の解放と引き換えに戦闘を4日間程度停止させることを承認したと伝えたと日経新聞やNHKが伝えています。
~ガザ地区の病院攻撃~ イスラエル軍は15日、イスラム組織ハマスの拠点だとするガザ地区最大のシファ病院に突入して軍事作戦を行い、ハマスの作戦の指揮所や武器などを見つけたと主張しました。一方、ハマス側は作戦を強く非難したうえで病院は軍事施設ではなく、イスラエル側のプロパガンダだなどと強く否定しています。
イスラエル・ハマス戦争の背景には、約束の地であるカナン全域をイスラエルの国土としたいシオニストの願望が潜んでいるとされます。ネタニヤフ首相もその急先鋒の一人であり、内外からの批判を受けて発言を撤回をしたものの、ガザ地区のイスラエルによる統治、即ち、イスラエルによる‘併合’が同戦争の最終目的であったのでしょう。おそらく、ガザ地区のみならず、ゆくゆくはヨルダン川西岸地区並びに東イエルサレムも自国の版図に組み込む予定であったのかもしれません(シオニストの運動を大イスラエル主義とすれば、全世界の支配を目指すグローバリストの野望は、大ユダヤ主義と表現できるかもしれない)。あくまでも古代ユダヤ王国の版図を現代に復活させようとするシオニストの思想の原点には、『旧約聖書』の記述があります。『旧約聖書』と総称されていますが...一神教のパラドクス-ユダヤ教は‘隠れ多神教’だった
イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスの奇襲攻撃を受けて、「血まみれの怪物を根絶やしにする準備できている」と語り、大規模地上侵攻に踏み切りました。そして、「勝利まで戦う」ということで、「反撃を中止することはない」などと主張しています。また、バイデン米大統領も、ハマスによるイスラエル奇襲攻撃を「悪の所業だ」と非難するとともに、イスラエルには、「攻撃に対抗する権利がある」と述べて、イスラエル支持を表明、軍事支援を約束しました。その流れは、ウクライナ戦争とよく似ていると思います。ウクライナ戦争でも、イスラエル・パレスチナ戦争でも、アメリカやイスラエルやウクライナは、自らが受けた攻撃の悲劇的な状況ばかりを取り上げ、戦争が始まる前の自らの悪業は隠しています。そして、突如不当な攻撃を受けたかのように装い、極悪・非道な相...ユダヤ人の極悪非道とパレスチナ人のインティファーダ
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は、東京での記者会見の席で、パレスチナのガザ地区に関する戦後構想についてアメリカ政府の方針を明らかにしました。同長官が語るには、イスラエルがガザ地区を占領したとしても、一定の移行期間を置いた後に、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ国の政府に統治権を移すとする案のようです。ネタニヤフ首相は、ガザ地区の再占領後は、同地域はイスラエルが安全保障の責任を負う、即ち、事実上の‘併合’を表明していましたので、ブリンケン国務長官の案は、ネタニヤフ首相の方針と真っ向方対立すると共に、より穏健で平和的な紛争可決案であるように見えます。しかしながら、細かい点に注しますと、そうとも言えないように思えてくるのです。第一に、ブリンケン国務長官は、停戦についてはきっぱりと反対しています。その理由と...ガザ地区はもとよりパレスチナ国の領土では?
シャイロックよりも野蛮なネタニヤフ首相-現代版ヴェニスの商人の行方
今日まで読み継がれる数多くの名作を世に送り出したウィリアム・シェークスピア。没後凡そ400年を経た今日にあっても、『ハムレット』の‘生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ’という台詞がしばしば決断を迷う場面で口にされるように、時代を超えて読者の共感を呼び、心に残るのは、シェークスピタの作品には、誰もが理解し得る人間社会にあって重要な‘何か’が描き込まれているのでしょう。『ヴェニスの商人』もまた、現代にあってしばしばアナロジーとして語られる作品の一つです。『ヴェニスの商人』の面白さは、法学者に扮した若き令嬢ポーシアが知恵を働かせて高利貸しのユダヤ人シャイロックから‘一本取る’ところにあります。アントーニオは、親友でありポーシアの求婚者でもあるバサーニオーのために、借金の形に自らの「肉一ポンド」を与えるとする...シャイロックよりも野蛮なネタニヤフ首相-現代版ヴェニスの商人の行方
~衝突から1ヵ月~ パレスチナ自治区を実行支配しているハマスがイスラエル側へ奇襲攻撃をかけたのが10月7日(日本時間)、1ヵ月が経過しました。TVのニュースが、イスラエル軍の報道官が「ガザ地区は実質的にガザ北部とガザ南部になった」と軍事的に南北に分断したと発表した事を伝えていました。
ウクライナで露国に敗北した米国は武器弾薬が枯渇、日本にミサイルを提供させる
★2023.12.24 ウクライナで露国に敗北した米国は武器弾薬が枯渇、日本にミサイルを提供させる (★日本「外来種」政府が武器輸出を許可へ→日本製の武器を外国を経由してウクライナに渡そうとしている YAMAGUCHI MUSIC 山口ミュージック) (★ロシアの「特別...
アメリカのバイデン大統領がイスラエルを訪問して イスラエルのネタニヤフ首相と会談しました。 この会談で1000年以上続くイスラエルとパレスチナ問題が 直ちに解決できることはないでしょうが イスラエル軍の
イスラエルが過去に、”パレスチナ人に恐怖状態のパニックをおこさせ、逃亡させる”方針をとって、村民254人を虐殺した事実があることを、「パレスチナ合意背景、そしてこれから」」芝生瑞和(岩波ブックレットNO.322)が、明らかにしていました。そして、その虐殺を実行したユダヤ人武装組織イルグンの指導者が、後のイスラエル首相ベギンであったことも明らかにしていました。私は、ネタニヤフ首相の「ハマスを根絶する」という発言や、エルダン国連大使のグテレス事務総長に対する辞任要求、コーヘン外相の「(グテレス氏は)恥を知れ」との発言、そして、現在のガザの無差別爆撃や地上侵攻などを考え合わせると、イスラエルが過去の村民虐殺事件と同じように、”パレスチナ人に恐怖状態のパニックをおこさせ、逃亡させる”という方針をとっているのではな...イスラエルの「ガザ」無差別爆撃とユダヤ人差別
昨日の記事では、本格的な地上戦が行なわれた場合のイスラエル側の甚大な人的被害をもって、ネタニヤフ首相の退陣を期待するものでした。ハマスが地下に建設しているトンネル施設を制圧しようとすれば、イスラエルは兵器並びに兵力等によるアドヴァンテージを失い、逆に不利な状況に置かれるからです(非対称戦)。イスラエル側の戦死者が増えるにつれ、ネタニヤフ政権に対する国民による停戦の要求も高まるものと予測されるのですが、イスラエルは、既に同事態を回避するための作戦を準備しているとする説があります。ネタニヤフ政権も、イスラエル国民の被害が拡大すれば、自らの支持基盤を失いかねないことは十分に承知していることでしょう。言い換えますと、イスラエル側の被害を最小限に抑えながら、ハマスの地下トンネルを破壊する計画があれば、ネタニヤフ政権...イスラエルの‘非非対称戦’はガザ壊滅作戦
~イスラエル基礎情報編~ パレスチナのガザ地区への軍事作戦を続けるイスラエル軍は人口が密集したガザ市周辺の複数の難民キャンプに激しい攻撃を行いました。ガザ地区の保健省は「虐殺が起きている」としていて犠牲者は多数にのぼるものとみられます。
先日、テレビ朝日がイスラエルとハマスの戦闘を伝える際、ハマスの指導者・イスマイル・ハニヤ氏が、怒りに満ちた顔で何かを訴えている映像を映し出していました。その時、私はウクライナ戦争当初のプーチン大統領の扱いと同じだと思いました。彼が何を訴えているのかは、誰にもわからないだろうと思われる映像でした。字幕が出ないのみならず、音声も消されているのです。もちろん、その内容についての解説もありませんでした。アメリカが軍事支援を表明したイスラエルのネタニヤフ首相の扱いとかけ離れていて、情報操作がなされていると思ったのです。イスマイル・ハニヤ氏の怒りに満ちた怖い顔を印象づけつつ、その時語られたのは、彼がカタールで5つ星ホテルで豪華な生活をしており、彼の総資産は6000億円にのぼるというようなことでした。いかにもハマスが堕...イスラエル建国とテロ
シオニストにして大ユダヤ主義者でもあるイスラエルの首相、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスを壊滅させるまで矛を収めるつもりはないようです。国際社会に広がる停戦を求める声に耳を貸そうとはせず、戦争は「第二段階」に入ったと語気を強めています。同首相が強硬姿勢を貫けば、懸念されている地上侵攻の日も遠くはない、ということになるのですが、戦争とは、一方の単独意思だけで始めることができる性質のものですので、ネタニヤフ首相を翻意させることこそ、事態を早期に終息させるために不可欠となりましょう。今般のイスラエル・ハマス戦争は、支持率が低下傾向にあったネタニヤフ首相にとりましては、自らの求心力を高め、国民からの支持を回復させる絶好のチャンスともなるとする指摘があります。外敵の脅威を煽るのは、不人気な為政者が頼りがちな安易...目覚めるべきはイスラエル国民
ネタニヤフ首相とサラ夫人、国民の怒りが高まる中、豪邸に引きこもる
The Telegraph, 29 October 2023 イスラエル首相夫妻がエルサレムの大邸宅に引っ越した。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とサラ夫人の人気は衰えつつある CREDIT: AFP/Getty/GIL COHEN-MAGEN イスラエルのネタニヤ...
本日、ウェブ・ニュースにおいて今般のイスラエル・ハマス戦争に関連する二つの興味深い記事を発見いたしました。その一つは、「ユダヤ人団体が全米で抗議デモ、即時停戦とパレスチナ人の公正訴え」であり(CNN)、もう一つは、「イスラエルという国家が抱える「最大の矛盾」が悲劇を招いたユダヤ人国家と民主主義国家は両立できるのか」といういささか長いタイトルの付いた記事です(東洋経済オンライン)。この二つの記事を照らし合わせますと、ネタニヤフ首相率いるイスラエル政府の目的が見えてくるように思えます。前者の記事において注目すべきは、ユダヤ人でありながらイスラエル政府を批判し、即時停戦を求めている団体のメンバーの言葉です。同団体の一つである「イフナットナウ」の政治局長エバ・ボルグワルト氏は、「ネタニヤフ首相やガラント国防相が『...イスラエルはトリレンマを解きたかった?-ガザ地区制圧の目的
パレスチナのガザ地区を実効支配してきたハマスがイスラエルに対して行なわれた奇襲攻撃は、イスラエルに対ハマス戦争の口実を与えることとなりました。イスラエルは、ハマスに対する報復としてガザ地区全域に対して地上戦、即ち、軍事占領作戦を遂行する準備を整えつつあるそうです。仮にこの作戦が実行に移された場合、ガザ地区にあって、ハマス兵であれ民間人であれ、無差別にパレスチナ人が殺戮される事態は目に見えています。報道に依りますと、国連人権委員会にあってパレスチナの人権問題を専門とするフランチェスカ・アルバネーゼ氏は、「自衛の名のもとに、民族浄化に相当する行為を正当化しようとしている」と述べたそうです。民族浄化に該当するとすれば、イスラエルは、国際法上の重大な罪を犯したことになります。また、WHOも、パレスチナにて民間負傷...イスラエルによる国際法上の重大犯罪という問題
ハマスと言えば、パレスチナにおいてイスラエルに対してテロ行為を加えてきたイスラム過激派組織というイメージが定着しています。今般のイスラエルに対する奇襲攻撃に際しても、人質としての女性や子供の略取や残虐行為が行なわれたともされ、イスラエルは激しい反応を見せています。同国のガラント国防相も‘総攻撃に向かう’と宣言しており、これを受けて日本国の外務省も、現地日本人に対して避難勧告を発令することとなりました。イスラエルでは、僅か2日間で過去最高の30万人の予備兵が招集されており、空爆に留まらず地上戦に及ぶとの情報もあります。イスラエル軍の報復空爆により、パレスチナのガザ地区では、既に相当数の犠牲者が生じています。ハマス幹部を狙ったものとされていますが、空爆ともなりますと、民間人の犠牲は避けられなくなります。加えて...ハマスは誰の味方なのか?