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「漂泊する避難民・上陸する探索人」と題して進めてきた。 ・紀元前473年 呉の滅亡 ・紀元前334年 越の滅亡 と、ここまでは「漂泊する避難民」として論じてきた。 いよいよ、今回から ・紀元前219年 徐福の出航 となり、「上陸する探索人」となる。 (徐福の出航) 徐福が不老不死の薬を求めて出航したことは、中国で最も古い歴史書である『史記』に記されている。 「斉の人、徐市(徐福)ら上書して言う。『海中に三神山あり。名づけて蓬莱・方丈・瀛洲といい、仙人これに居る。請う。斎戒(さいかい=身を清めること)し、童男女とこれを求むることを得ん、と。是に於いて始皇は徐市を遣わし、童男女数千人を発し、海に入…
「魏志倭人伝」に音写された三世紀の日本語をご紹介しています。前回までは、邪馬台国の周辺20か国についてご紹介しましたが、今回はその直後の部分について、私の解釈をご紹介します。原文読み次有奴國此女王境界所盡次に「ぬ」国有り、この女王の境界が尽きる所其南有狗奴國男子爲王その南に「くぬ」国有り、男子を王となす其官有狗古智卑狗不屬女王その官、「くくちひこ」有り、女王に属さずまず、奴国が再び登場しますが、「この女王の境界が尽きる所」と但し書きがあることから、これは九州北部の奴国とは別の国だと思われます。そこで、広く日本地図を見渡してみると、本州の最南端である熊野が目につくのですが、ここには熊野という国造が置かれていたので、ここが古くから人口の多い地域だったことは間違いないでしょう。また、熊野の古い読みは「くまぬ」であり、...狗奴国は東海地方にあった