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佐久間城 遠江 平成になって確認された奥山氏の城 主要な山道を抑える高所に所在
佐久間城は静岡県浜松市天竜区佐久間町佐久間にあります。平成12年に地元住人の情報により静岡古城研究会によって現地踏査と縄張図の作図が行われ調査結果は「静岡県の城跡中世城郭縄張図集成(西部・遠江国版)」に掲載されました。天竜川沿いの佐久間町には昭和36年(1956)に佐久間ダムが完成し、天竜川沿いに在ったいくつかの集落が水没しました。佐久間城は、その集落をつなぐ尾根を通る古くからの主要な道を扼する高所に設けられた奥山氏の城郭だったと思われます。今回の参考資料は「静岡県の城跡中世城郭縄張図集成(西部・遠江国版)」静岡古城研究会2022です。佐久間城水巻城と東側の主要街道が見えるのろし場も兼ねていた可能性も水巻城の位置は確定していないようですが宥泉寺のある場所だとすると、佐久間城は城域を通る尾根道の抑えだけでは...佐久間城遠江平成になって確認された奥山氏の城主要な山道を抑える高所に所在
小川城 遠江 その1 伝承の城郭が静岡古城研究会によって発見された!
小川城は静岡県浜松市天竜区佐久間町大井字鮎釣にあります。一帯を古くから支配していた奥山氏の一族が築いたと伝承されてきましたが、その所在は確認されていませんでした。2004年に静岡古城研究会の調査により発見され、このほど「静岡県の城跡」に掲載されました。今回の参考資料は(1)『静岡県の中世城館跡』静岡県教育委員会1978と(2)「静岡県の城跡中世城郭縄張図集成(西部・遠江国版)」静岡古城研究会2022などです。小川城信濃との国境に近く水窪川をさかのぼるり北進すると青崩れ峠に至る奥山氏は一族が山深い一帯に割拠し、永禄年間の遠州忩劇の時には同族間での争いがあったとされます。小川城は城域を地域を結ぶ山道が通っていた可能性も探ってみたいと思います。※地域を結ぶ道が城域付近を通っていた例はこちら→田沢城萩野城小川城資...小川城遠江その1伝承の城郭が静岡古城研究会によって発見された!