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読書ノート8冊目「むらさきのスカートの女」~日常に潜む違和感~
今日は去年のクリスマスに貰って、そのまま読めずにしまっていた「むらさきのスカートの女」のご紹介です。誰に貰ったかは、御察しでお願いします。大学生がクリスマスプレゼントを貰う相手なんて、そういうことです。これを読んだら思い出がなくなってしまう
むらさきのスカートの女 (朝日文庫)本の帯に「何もおこらないのに面白い」と書いてあったので、退屈なのかなーと予想していたんですが、けっこういろんなことが起こってました!語り手の「わたし」は、近所で有名な「むらさきのスカートの女」に、異常と思える執着を見せます
11月2日(水) 先月オードリーの若林正恭さんとアナウンサーの水卜麻美さんの番組「午前0時の森」をTVerで見た。 その中で本の紹介があって、「むらさきのスカートの女」が徐々に変化していく様子がとても面白い。 どこで変わったのかわからないところが面白かった・・・ ちょっと違うかも知れないけど、そのような事を話していた。 作者の今村夏子さんを知らなかったので ちょっと読んでみようかなと publications.asahi.com 第161回芥川賞受賞作 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働…
【本】今村夏子『むらさきのスカートの女』~空っぽな存在が主観として語る物語の不穏さ~
1、作品の概要 『むらさきのスカートの女』は、2019年に刊行された今村夏子の中編小説。 小説『トリッパー』2019年春号に掲載された。 第161回芥川賞を受賞。 2、あらすじ 地元の街で有名な変人「むらさきのスカートの女」と友人になりたい「わたし」は、同じ職場で働くように仕向けようとあれこれと画策する。 紆余曲折あり同じ職場でホテル客室の掃除の仕事をするようになった「むらさきのスカートの女」は、先輩チーフ達からの信頼を得て、テキパキと仕事をするようになっていった。 しかし髪もボサボサで見た目も良くなかった「むらさきのスカートの女」は、徐々に女性らしくなり、妻帯者の所長と男女の仲に。 所長との…
第161回 芥川賞 受賞作「むらさきのスカートの女」今村夏子著 / 朝日新聞出版刊 読みました。
ご覧いただきありがとうございます。 第161回 芥川賞 受賞作 「むらさきのスカートの女」を読みました。 むらさきのスカートの女 (朝日文庫) [ 今村夏子 ] 【内容詳細】 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、 気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、 自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。 「むらさきのスカートの女」は、不安定な非正規雇用、貧困の中で生きる独身女性。 そのいつもむらさき色のスカートを履いている近所のちょっと変わった女性を、 語り手である「わたし」が観察し密かに付け回す。 見方を変えればストーカーのようなお話です。 商店街…