PTSDと(m)TBI((軽度)外傷性脳損傷)、MI(道徳的負傷:モラルインジャリー)(4) ~「軽度外傷性脳損傷」(mTBI)とPTSD~
「むち打ち」という損傷が、脳画像上の異常所見を見い出しにくいために、現在の医療の現場ではあまりにも軽視されすぎていることを前回みましたが、実はmTBIもこの点では全く同様なのです。mTBIの神経線維断裂は、CTやMRIが捉えにくい深部(脳梁や大脳辺縁系)に[山口2020,pp.15,23-4,61,71-2]、CTやMRIでは異常所見が見られないミクロな(顕微鏡的)レベルで[山口2020,pp.12,61]、あるいは不可視の代謝性(生化学的)変化にとどまって[山口2020,p.70]生じますこのため、往々にして画像診断上「異常なし」とされ、高次脳機能障害の診断基準に必須の「脳の器質的病変」は存在しないとされるので、自賠責保険の認定上でも多くは「非該当」とされてしまいます(自賠責保険で高次脳機能障害があると...PTSDと(m)TBI((軽度)外傷性脳損傷)、MI(道徳的負傷:モラルインジャリー)(4)~「軽度外傷性脳損傷」(mTBI)とPTSD~
2023/06/07 07:33