メインカテゴリーを選択しなおす
眺めていて面白かった。フライトナビは、最短のルートを表示するらしい。その通りに飛ぶとなると、航空機はシベリアンルートを通ることになる。ロシア上空だ。(この時はウクライナ紛争の真っ最中。欧州系の航空機は、シベリアンルートを飛べなかった・・・と数年後に読ん
とは言え、参加者全員が納得されていたわけではない。「知らせてくれるタイミングが遅かったんだもの。あと少し早い時間に分かっていたら、キャンセルしていたと思います。」出発当日、受付カウンターにいらしたとあるご夫婦の奥様は、少し苛立っているかのように、でも
出発二日前の深夜。正確には0時を過ぎて前日になっていた。取引先から渡されていた仕事用のスマートフォンが鳴った。目を覚まして画面を覗き込むと、航空会社から通知が来ていた。 「利用予定のフランクフルト-ローマ便が欠航となりました。」 真夜中、しかも寝起
イタリアツアーの催行を、変に心配していたのは、依頼されたタイミングに影響されていたからだろう。六月下旬から七月にかけては、第七波の入り口で感染者が増えつつあった。ワクチンコールセンターの現場で働いていた自分は、おそらくそれを人よりも余計に意識していた
添乗員のメリット・デメリット【100ヵ国以上訪問した元添乗員が語る】
この記事は、旅行会社に約10年間勤め、世界103ヵ国を訪問した元海外添乗員が、「添乗員のメリット・デメリット」
添乗員に向いている人 10選【100ヵ国以上訪問した元添乗員が語る】
この記事は、旅行会社に約10年間勤め、世界103ヵ国を訪問した元海外添乗員が、「添乗員に向いている人」について
2022年10月30日。コロナ禍後の初添乗から帰国。31日。無事に報告を済ませた。その前の添乗からの帰国が2020年3月2日だから、あまりに長いブランクだった。しかも、依頼されてから出発するまでの期間があまりに長かった。今回のツアーを割り当てられたのが6月下旬。一般
久しぶりの添乗のわりには、うまくいってる…と思う!旅は天気が命。天気が良ければ景色もお客さんも笑顔。このまま終わればいいなあ。にほんブログ村↑ ↑ ↑ ↑ブログランキングに参加しています。上位に行くと励みになるので、よかったら上のバナーをクリックしてくだ
コロナの記録と記憶2022 94 書き留めておきたい感情と自己カウンセリング
いよいよ明日。2022年10月21日。二年半ぶりのツアーに出発。この時が来たら、どんな気持ちになるのだろうと、コロナ禍の間ずっと考えてきた。ワクワク感でいっぱいか。それとも涙が出るくらい感激するか。或いは、わりと淡々とした気持ちで臨むのか。でも、少なくとも今はど
久しぶりの海外ツアー打ち合わせは、超慎重に行なった。細かいミーティングを終えた上で、ツアー担当者からは、「既に同じツアーが先に一本出て、うまくいっているから心配していない。お客さんを楽しませてあげて」と言われ、オペレーター(現地手配会社)からは、「観光は以
コロナの記録と記憶2022 92 久しぶりの海外添乗打ち合わせ
2020年3月2日。現時点で最後の添乗からの帰国。南アからだった。2020年3月3日。帰国後の報告。現時点で最後の海外添乗業務。それから2年半の時を経て、本日2022年10月18日。今日はイタリア添乗の打ち合わせ。長い。長かった。まさかこれほどまでコロナ禍が続くとは・・
3.11と添乗員の記憶62 活気みなぎるオフィスと開店直後の居酒屋
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============少しして柳原が入ってきた。「あら、こんにちは。もう帰って来たの?」「はい。父親に仕事しろって言われました。」「いい
コロナの記録と記憶2022 91 コロナ禍後の海外旅行を経験した人の話
仕事や遊びで、既に海外に行った人の話を日常的に聞けるようになったが、地域によって感想はマチマチだ。一番びっくりしているのは、ハワイを含めたアメリカ方面に行った人たち。為替とインフレのダブルパンチに相当まいっているようだ。確かにバーガーキングで18ドルはす
「そんなことも知らないのですか?しっかりしてください。」二年とちょうど半年ぶりの海外添乗。しかもコロナ禍という世の中が劇的に変わった後での初仕事。きちんと準備をしたつもりだが、抜けていたところはあったし、コロコロ変わる現地でのルールを旅行会社が把握し
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「もういいのか?」十日間程度の休みでオフィスに顔を出した洋平に、杉戸は驚いて言った。「はい。ずっと帰っていると思いました
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============背中を押されているのに、後ろ髪を引かれているような複雑で微妙な気持ちだった。「今はもう落ち着ているから。仕事に戻れ。」と
コロナの記録と記憶2022 89 日本入国規制撤廃はコロナ禍の終わりの始まり
2022年10月11日。日本入国規制全撤廃。この日を、僕はきっと一生忘れないだろう。少し前までは、邦人にでさえ、一度出国したら厳しい規制が課され、外国人は添乗員付きのツアーのみ(その後、添乗員付きでないツアーにまで緩和)でしか旅行できなかった。ツアーのみと
コロナの記録と記憶2022 88 4回目接種終了@オミクロン対応ワクチン
10月9日午前10時30分。オミクロン対応のコロナワクチンを接種。これにて4回目の接種を終了。これにて、現時点では国策としてのコロナワクチンを、これ以上打つことはなくなった。ただいま10月10日23時。接種して半日くらいは、多少打ったほうの上腕部に疼痛があったものの
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「実家が被災したの?」「はい。」まわりで作業していた者たちの手が止まり、大橋に視線が集まった。「あまり報道されていません
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年ゴールデンウィーク明け-「ローテンブルクはどこのホテルに泊まるの?ヒルシュホルンなら、先に城壁の上を少し歩くのがい
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============打ち合わせを終えて、旅行会社がある渋谷から銀座線で一駅。匡人と優佳は表参道駅までやって来た。地下鉄から地上に上がり、ケヤ
コロナの記録と記憶2022 87 コロナ禍と街中と時間の流れ
昨日、仲のいい友人と食べて、飲んだ。街中はすっかりコロナ禍前と同じようになっている気がした。外を歩く時にマスクを外している人も増えた。さすがに店の中に入ると、店員さんはマスクをしている。そこだけかな。前と違うのは。コロナ禍前、接客している人間がマスクをし
ここに来て、海外ツアーの添乗員レポートをシェアしてもらったり、直接LINEメッセージでアドバイスをもらうのだけど、コロナ感染対策については、驚くほど少ない。公共交通機関利用の際は、マスク着用を義務付けているケースがあるようだが、ほとんど専用バスで移動するツア
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「心配しないでください。絶対後悔しないし戻ってきませんから。」「いや、とっとと後悔して戻って来い。後悔先に立たずだが、
コロナの記録と記憶2022 85 直接の知り合いから羽田より
2022年10月2日の夕方。知り合いからメールが入った。「ハワイ行きの便が取れたので急遽行くことにしました。今、羽田です。国際線は賑わっていますよ。ラウンジにもけっこう人がいます。ツートンさんの本業再開も近そうですね!」僕自身、各空港の国際線エリアには、2020
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年4月中旬 東京-ドルフィンを去るにあたって、杏奈は、大半の仲間には電話で知らせた。ふだんはオフィスで会わない添乗員
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「成長したね、元子ちゃん。」愛は、素直に言った。元子は、目上の人間からの指示にはよく従うが、全てにおいて従順なわけではな
自宅に4回目用のコロナワクチン接種券が届いた。既存のファイザーとモデルナは、60歳以上の高齢者、基礎疾患保持者、医療従事者等、一部の人が対象だったが、今度始まったオミクロン対応ワクチンは、2回目までの接種を終えた12歳以上の全世代が対象だ。(4回目を既存のワク
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============実は、この時既に両手で数えられないほどの添乗員が、ドルフィンを去っていた。大半が若手だった。見習い期間から試用期間を経て
昨日のオンライン旅行イベントで感じたこと。お客さんからの質問が、かなり実践的なものになった。特に物の値段についての質問が多かった。もともと物価の高さで知られる北欧が、今の円安でどういうことになっているか知りたかったのだろう。なんにせよ昨日はよく喋らせても
今日は、午後三時から海外旅行のオンラインイベントに出る。ただいま予習中。海外ツアーはおろか、イベントのスピーカーも久しぶりだから緊張する。十月下旬に出発する添乗のいいリハビリになりそうだ。その証拠に、けっこう緊張している(笑)当日話すべき内容を担当者
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「杏奈ちゃんはやばいかも。」水ダコのペペロンチーノスパゲティーを美味しそうに食べながら元子は言った。「水ダコのパスタ、美
8月に、僕のことを幼少の頃からかわいがってくれた叔父が亡くなった。葬儀は家族で済ませた。墓は、本人の希望もあり故郷の足利市にある、実家の墓の敷地内の空いているところに、自家の墓誌を建てたいと、ずっと前から言っていたので、その願いをかなえることになった。
ココファーム・ワイナリー 街中から近い田舎で味わう美味しいワイン
旧足利の中心部、足利学校の東側に走る昭和通りを北に真っすぐ進んでいく。右手に見える野球場を過ぎると、すぐに田舎町の風景になっていく。自転車で走りながら、時々携帯でグーグルマップを確認する。目的地のワイナリー「ココファーム」を見逃さないようにするためだ。
あるスタッフが体験した恐怖を朝っぱらからお話しよう。オミクロン対応ワクチン受付開始前、今は小康状態のコールセンターにかかってきた一本の電話。「ワクチンの予約をお願いします。」と、受話器の向こうで言った90歳を超えている彼女の言葉は、とてもしっかりして
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============愛の睨みつけるような視線は、すぐに冷静になった。「こういう状態って・・・一部の人だけでツアーをこなすのって、どれくらい続
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「どうしたの?そんなところで何しているの?」愛は、元子が添乗員エリアではなく、営業や経理と同じ内勤エリアに座っていること
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年4月4日 日本 東京-「ただいま帰りました。」震災を終えてすぐ。3月17日に成田から関空に移動してからイタリアツ
添乗員目線で言えば、たった一冊の本が、案内を変えることがある。そんな経験をした。この小説が出た瞬間に読んでいれば、僕の旧東ドイツの案内は、今よりも遥かに中身が濃いものになっていただろう。好きな国なので、ドイツに関してはかなり勉強したし、何度もツアーで案
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-南アフリカ共和国 ケープタウン-ロベン島に向かう時に、船から眺めたテーブルマウンテン。おそらく、この角度から見た時が一
久しぶりに海外旅行のオンラインイベントの仕事が入った。昨年、オミクロンが流行り始めて以来、海外の仕事は、ワクチン業務との兼ね合いもあり、全くもって無縁だったが、ようやく久しぶりの実戦だ。テーマは、散々まかされていた北欧。十日ちょっと後に控えているので、今
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年3月20日~31日 世界各地--クロアチア ドブロヴニク-「おはようございます。」朝食の時間。「お好きな席へ」と案
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「あのさ、巴君。優佳ちゃんのことだけど。」「・・・はい。」それまで陽気に話していた匡人の表情が急に曇ったが、柳原は続
日曜日に大相撲を生まれて初めて見に行った。升席後ろから二番目だったが、十分に迫力を感じた。やはり、スポーツは生観戦が楽しい。ところで、この日は力士に関する意識変化が自分の中であった。ふだんテレビでは、中入り後の取り組みしか見ない。そのせいか前頭下位の取
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============宴会を終えて居酒屋から東銀座駅に向かう途中、匡人は一緒に歩いていた柳原に話しかけた。「杉戸さんの対応、お見事でしたね。さ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「当たり前だけど、有事ではお客さんの安全確保が第一。では、添乗員を守るのは?」「旅行会社じゃないんですか?」「それはどう
コロナの記録と記憶2022 78 二十世紀の思い出とエリザベス女王
二十世紀の終わり。僕が旅行会社に入って添乗員になりたての頃、お客さん同士の会話で、時々ちょっとしたジョークを聞けた。高齢者ばかりが参加しているツアー中、ある日の夕食時に六十代前半のお客さんが言った。「私は一応戦前生まれなんだけど、幼かったから戦争中の
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「おかわり。」冷静にいいことを言った匡人は、飛露喜をおかわりしながら杉戸に語りかけた。「ツアーが減ったし、旅行会社も
コロナの記録と記憶2022 77 オミクロン対応ワクチンに思うところ
オミクロンワクチン接種の開始が、早ければ九月中旬と政府が言ってしまったおかげで、コールセンターの電話が、極端に減った。「少しでもはやく打ちたい」と既存のワクチンを予約しようとする人もいるにはいるが、モデルナしかないと分かると、「オミクロン対応が来るまで待