順調に行程を終えて帰国日を迎えた。現地ガイドに案内されて、タリン国際空港でチェックインカウンターに並んだ。手続きを一人一人済ませていく。すると、ガイドが僕に話しかけてきた。「どうして皆、一人ずつチェックインいているのですか?夫婦やお友達同士なら、一緒
添乗員のドキュメントストーリー。 いいことも悪いことも、いいツアーも悪いツアーも、いい客も悪い客も満載。 業界の裏話も時々出ています。現地の美しい風景も掲載。
バルトより お一人専用ツアーは出会いの場ではありません(笑)
順調に行程を終えて帰国日を迎えた。現地ガイドに案内されて、タリン国際空港でチェックインカウンターに並んだ。手続きを一人一人済ませていく。すると、ガイドが僕に話しかけてきた。「どうして皆、一人ずつチェックインいているのですか?夫婦やお友達同士なら、一緒
「ヴィリニュスの案内は不満でした。ガイドの言っていることが二割くらいしか分からなかったです。」ある日のランチの時、複数のお客さんたちとの会話の中で、一人の女性客が言った。「そんなに分かりにくかったかな・・・。」僕は、首をかしげた。ガイドの日本語は、
この時に楽しんだバルトのグルメ。ゼペリーニ。旅行会社のパンフレットや添乗員の案内では「じゃがいもだんご」と紹介されることが多い。イタリアのニョッキを田舎くさくした料理。ドイツでは、付け合わせで出てくることが多いが、こちらではメインディッシュ。中にミート
5月以来の北欧。この前、バルトのツアーに行った時、終盤は涼しくなったから、今回も心地よい涼しさを感じられると思ったら…また夏がぶり返している。バルトも同じ状態らしい。ほんと、いつになったら涼しくなるのだろう。今はコペンハーゲンにいて、これから北上するから、
逆光を利用して、十字架で太陽を隠すか隠さないくらいのところで撮ると、それなりに神秘的になる十字架の丘。宗教施設で写真を撮る時に意識すべきは光だと思う中世には、子供の病気が治ったことで、神に感謝して十字架を立てた家族がいたという。19世紀半ばには、重い病気
杉原記念館には、小さいがある程度の品数を揃えた売店がある。ここの売り上げは、施設の運営に役立てられている。「寄付金箱に小銭をお入れいただくのもいいけれど、皆さんの記念になるものを売店で買われると、寄付も兼ねて一石二鳥です。」マリウスは、僕のそういう案内を
杉原さんの執務室。残っていた写真などを元に再現したもの。家具や調度品は、その時代のものではあるが、本人が使っていたものではない。机の上のものは、すべてレプリカ。カウナスの駅にある記念レリーフ。彼は領事館を出て、列車でカウナスを出発する直前まで、ここでビザ
ヴィリニュスの聖ペテロパウロ教会の内部。17世紀の建築。内部の白亜の壁は2000体の漆喰彫刻で埋め尽くされている。イタリアから呼んだ彫刻家が、200人のリトアニア人を使って完成させた。地味なイメージがあるバルト三国だが、派手に目を引く見どころは少なくない。ここはそ
リトアニアのカウナスにて。店の窓辺に置かれた猫。ヨーロッパでは、時々この手のしゃれたデコレーションを見る。 「普通のツアーに一人で参加すると、どうしても気を遣うの。分かるでしょ?」確かに気を遣うべきケースはたくさんある。食事時は、夫婦や友達同士が離れな
リトアニアのトラカイ城。大きな湖に浮かぶ浮き城のように見える。男性陣にとって幸運だったのは、ツアー開始当初、食事時のテーブルが常に四人また五人掛けのものが5つ用意されていたことだ。たまたまそういう手配のレストランが重なった。大人数テーブルに男女混合に座り
お一人様参加専用ツアーにいらっしゃる方々のコミュニケーション力は素晴らしい。特に女子。初日のツアー受付時には、すでに自己紹介が始まっていて、乗り継ぎのヘルシンキ空港に着いた時には、既にある程度のグループが出来上がっていた。なんだか、中学、高校のクラス替
8月25日朝6時21分。ヘルシンキ空港。この時期になると、さすがに夜明けが遅くなってくる。毎日7、8分の単位で日が短くなっているのだから当然だ。ツアー中でさえ、それを感じるかもしれない。今回の行き先はバルト三国。北欧ほどではないが、ヨーロッパ北部であることは間違
「私、ドイツに来たらソーセージとビールばかりだと思っていたの。」「まさか(笑)そんなわけわりません。」「そうね。けっこういろいろ出て来て、わりと美味しいわね。」好みはあるだろうが、今時、そんなひどいものを出すところは、逆に珍しい。「心配で、日本から
昼間の活気あるローテンブルク。少し余裕があるなら、城壁の上を歩きたい。歩く価値があるのは、プレーンライン辺りからレーダー門、ガルゲン門を抜けてシュランネ広場まで。あるいはそのすぐ西にあるクリンゲン門まで。この間の一部だけでもいい。観光客で賑わう中心地
ある一人参加専用ツアー。参加者は全部で19人。内訳は女性16で男性は3。最近のツアーは、常に女性のほうが多い傾向にあるが、こと、一人参加ツアーとなると、それが顕著だ。この数の比率は、出発前の挨拶電話で、お客さんたちにお伝えした。特に男性客には心の準備が必要だ
ローテンブルクの聖ヤコブ教会内にある「聖血の祭壇」。最近のツアーでは、ほとんど観光に入っていないが、今回はローテンブルクに二泊するということで、久しぶりに案内できた。ドイツには、比較的よく来るのだが、この祭壇を案内するのは12年振りだった。祭壇は、3.5
久しぶりにある外資系航空会社に乗った。以前と変わらない、きっちりとしたサービス。ビールの種類が変わっていて、少し残念だったけど、食事はそれなりだったし、スナックにおにぎりはあったし、・・・多少、食事の内容が落ちた気はしたけど、言われてみればというレベル
今日、2023年8月11日は、2019年8月以来のお盆ツアー出発日ということで、ここに記しておこう。2020年を思い出すと悲惨だけど、2019年の夏頃は充実していた。タイトなスケジュールをこなしながら、日本で開催されるW杯ラグビーのチケットをいかに手に入れるかばかりを真剣に考
先日、スイスより帰国した。最近のツアー。特にスイスでは、食事をある程度抜いて自由食にしてある手配が目立つ。今回は、その案内に苦労した。コロナ禍が始まる前、スイスフランのレートは115円前後だった。それが、現在は167円前後。米ドルやユーロの高騰ぶりはよく騒
以前紹介した群馬県の梨木館に行ってきた。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/15237265.html相変わらず広い部屋と適温の温泉でのんびりできた。今日は、この旅館の食事の紹介。観光地でない温泉旅館ということもあり、食材は全て地元のもの。胡麻豆腐などの前
検疫で不要になってからも、頑なにビジットジャパンウェブを使っている。だって紙の税関申告書を書きたくないんだもん。ヨーロッパだって、いちいち紙で書かせるところなんてもはやないしね。で、コロナ禍以降初成田だったんだけど、同じウェブでも、羽田とは段取りが違った
2022年10月に海外添乗復帰以来、13本目のツアーにして、初めての成田空港。個人的には、2019年3月に香港からの羽田便が欠航になり、成田便に振り替えて着陸して以来の成田だ。随分と長い間来てなかったんだなあ。あまりにも久しぶりだったから、間違えて羽田空港に行かないよ
一般的なフランスのツアーを案内をしている時に、時々お客さんから「本格的なフランス料理を食べられると思っていた」と言われることがある。気持ちは分かる。だが、普通のツアーでは難しい。高級レストランとなると、食事時間をどんなに短く見積もっても二時間半はかかる
この前航空機に乗った時、隣が母親と赤ちゃんだった。正直、ついてないなあと思った。機内でギャン泣きする赤ちゃんには時々悩まされる。仕方ないことだから、腹が立つわけではないのだが、添乗中の貴重な休憩機会である機内の時間を失うのはストレスだ。しかも、今回は隣
エールフランス機内より3.11のシリーズをほとんど書き終えていたのに、アップできずに出発してしまった。やはり添乗前の準備中は緊張するのかな。前日の午後くらいからブログを書くどころじゃなくなる。以前は、この緊張感に自分で気づかなかった。まさか、これほど添乗以外
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)例によって間隔がかなり空いてしまったので、過去5話分の話を添付しておきます。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18502129.htmlhttp://mas
ストックホルムにて ちょっと変わったホテルの紹介 Scandic Victoria Tower
スウェーデンのストックホルム郊外キスタ地区。比較的、見渡しが良いところで、ひとつだけ、やたら高い塔が現れる。スカンディック・ビクトリアタワーホテル。予備知識なしで、これをホテルだと思う人は少ないと思う。「ツートンさん、あれはなんですか?」バスで後ろに
コロナ禍後、添乗現場が変わってきた。一番嬉しいのは、多くの旅行会社で、添乗員にWIFIルーターが支給されるようになったことだ。一番欲しかったものが、ようやく現場で利用できるようになった。添乗中、特によく使うのがグーグルマップ。大都市の真ん中で、自由行動が
湖水地方での宿泊初日。ディナーの後、誰から言い出すともなく、湖畔にあるホテルの庭園にみなさんが集まっていた。晴れた日の夕方の風景を涼みながら楽しみたかったのか、それとも食事中に話し足りなかったのか。ひょっとしたら、単純に部屋に帰りたくなかったのかもしれ
添乗員は、ある程度経験を積むと、「確かな自分のやり方」に辿り着く。この前、僕はそんな場面に出くわしたかもしれない。久しぶりに後輩添乗員と会った。僕が作った「ツートン塾」という添乗員のコミュニティーのメンバーで、その中でも優秀な人材だ。LINEなどで時々やり
時は三日ほど遡ってスコットランドのエジンバラ。郊外にあるホテルは、小高い丘の上にあり、ごらんの景色を眺めながらの朝食となった。いろいろ言われているイギリス料理・・・いやここではスコットランド料理か。ガイドブックでよく見る「『イングリッシュ・ブレック
こぼれ話 イギリスで料理を美味しくたべさせようとする添乗員の努力
この日は、コッツウォルズの観光をして、そのままロンドンに入る行程だった。6月中旬のコッツウォルズは、気候も風景も最高で自然と足が進む。だから「私、歩くのが苦手なの」と言う人も、知らないうちに歩数計の数字がとんでもないことになっていることがある。 正直
ツアー中、ホテルの立地が街の中心だったら、ディナーの後、近所のバーやパブに案内することがある。日本で言うと、ただの飲み屋なのだけど、意外とお客さんには喜んでもらえる。ふだんアルコールをたしなまず、日本では外に飲みに行かない方ほど乗り気だったりするから面
クロアチアとスロベニアのすすめ③ 最終回 アドリア海沿岸の魅力
さて、いろいろあってだいぶ間が空いてしまったけれど、久しぶりにブログ再開。「クロアチアとスロベニアのすすめ」最終回は、アドリア海沿岸からお送りします。まずはイストラ半島。スケジュールの余裕がないと訪れないこの半島には、魅力あるところがたくさん。中世の
ブレッドに続いてもうひとつ魅力的な湖水地域を紹介しよう。プリトヴィッツェ国立公園。あまりにも有名な観光地で、ガイドブックや旅行会社のパンフレットにもきれいな写真が掲載されているため、お客さんたちの期待度はかなり高い。だが、こだわっているのであれば、ツ
よくお客さんに「ここだけは行ったほうがいいという国を教えて」と聞かれることがある。その人の好みに合わせて適当にアドバイスを申し上げるのだけど、ヨーロッパに限定すれば、スロベニア&クロアチアのツアーを、必ずすすめている自分に気付いた。90年代半ばから、旅
朝の光線で余計に美しさが際立つネーロイフィヨルド沿い。その時の気分だけできれいに見えたわけではない。後から写真で見ても、最高に美しい。「こんなことがあるのかな?」たった3時間の睡眠で目を覚ましたあと、劇的に変わったネットの天気予報を見て僕は驚いた。ホテル
「結果論ですよ。仕方ないでしょう。ドライバーさんも良かれと思ってやってくれたんだから。」その言葉に、どれくらい救われたことか。まわりのお客さんたちも頷いていたので、なおさら救われた。ヤイロでの休憩の時だ。ここまで至る過程を説明した時、この男性客の言葉
とりあえず休憩地となるヤイロまで辿り着かなければならなかった。上が本来通るはずだった道。下が実際に通った道。かなりの遠回りになった。 「失敗したかな・・・」夜の9時。少々薄暗くなってきた車窓を眺めながら、僕は焦りを感じていた。「事故現場は復旧したか
道路はまったく動く気配を見せず、二時間が過ぎた。たまに前方から車が引き返してくる。現状に見切りをつけて、別のルートを取ることに決めたようだった。僕らのドライバーは。未だ動こうととしない。というよりも、今さら動けなかったのだろう。彼ばかりに責任を負わせ
天気に恵まれていたこの日のオスロ観光は順調だった。ヴィ―ゲラン公園の彫刻群では、いつも通り怒りん坊が圧倒的に怒り、女の子が男の子を、きつい顔で仲間外れにして、お客さんたちを喜ばせていた。出口近くには、オスロのこの時期に相応しい桜が咲いていた。しかし
コロナの記録と記憶2023㉑ 消えたアクリル板と注意喚起に忙しい旅行会社
アクリル板がなくなった近所のスーパー。すっきり。昨日、自宅近くのスーパーに行ったら、妙な開放感を感じて「なんだ?」と思ったのだが、すぐに原因が分かった。今回行った北欧ツアーの前にあったアクリル板が撤去されてていた。「そうなんですよー。となくなったんです
4月から北欧ツアーに3回連続して入っていたが、締めの3本目に来ている。日本を昨日発ち、今はヘルシンキでの乗り継ぎまた時間。朝5時で快晴。北欧ツアーでは、しばらく天気に恵まれていたけれど、今回のフィヨルドでは多少の雨が予想される。はっきり言って試練だ。それでも
世界の風景 広大なフィヨルドを遊覧飛行のように楽しめるフライト
以前、ここでベルゲンのブリッケン地区そばからから出ている遊覧飛行の話を書いた。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/6620994.html嬉しそうに風景のことばかり書いていて、肝心の乗り場情報が記載されていなかった。この時は、まだまだ書く内容が未熟で
「あれ?そう言えば今日は来ていないな。」5月9日。気付いた僕は、LINEを開いて、あるアカウントを追った。東京都-新型コロナ対策パーソナルサポート。 コロナ禍が始まって少ししてから始まった、東京都が作成した公式コロナ情報アカウント。そこで毎日チェックしてい
コペンハーゲンの市庁舎そば。ストロイエ入り口手前では、桜が見事に咲いていた。いつ見てもいいもんだ。この前の北欧ツアーにて。デンマークの首都コペンハーゲンを案内している時のこと。アマリエンボー宮殿の説明が終わり、フリータイムをとった。お客さんたちが、フレデ
コロナがいよいよ五類になった。国内で初の感染者が出てから三年三か月。長いトンネルを抜けようとしている。ニュースでは、「五類になり、なにが変わるのか?」を盛んにやっている。僕ら添乗員にとっては、なにが変わるのか?空港での作業が変わる。例えば、受付時に
今回も素晴らしいフィヨルドの風景だった。昨日、今期二度目の北欧ツアーから帰った。連休の時期しか休めない人たちのために作られた六日間の旅。現地でたった四日間しか過ごせない中、最後のプログラムにして最大のハイライトであるネーロイフィヨルドとアウランドフィヨル
こぼれ話 桜が終わった後の吉野山で盛り上がったお客さんたちの話
桜が終わった後に桜の名所を訪れるツアー。最後の目的地は、京都から出て、奈良の吉野山。前日、暇を見て現地に電話をして桜の状態を確かめた。「下、中は完全に葉桜。上は少し残っているかなあ。奥にはまだ少しあるかもしれませんわ。」そうだろうと思った。どこか一
こぼれ話 貸切り観光の極意(桜が終わっているのに京都の桜を見に行ったツアー話の続き)
「こぼれ話」シリーズで書いた、「桜が終わっているのに、京都の桜を見に行ったツアー」話の続き。この時の取引先は、海外国内問わず、観光施設の貸し切り観光を上手に企画する。少なくとも、僕はそう評価している。いつか、この会社の手配で、ドイツのノイシュバン・シ
ブログ更新通知で朝早くから起こしてしまった方々。申し訳ない。でも、朝から騒がずにはいられない。(この記事を書いているのは28日の夜だけど)2023年4月29日。いよいよ日本入国の水際対策が撤廃される(ただし一部の国々を対象として継続)。大型連休中の混乱を避ける
ちょっとしたトラブルはあったが、この前の北欧ツアーは、かなり順調だった。北欧といえば、ノルウェーのフィヨルドがハイライトで、なにより天気が重要なのだが、ありえないほどの晴天に恵まれた。そこで目にした風景は、下手な旅行会社のパンフレットを上回るほど美しかっ
23日に帰国して、ずいぶんと久しぶりにブログを書く。添乗中に少し書いてやろうと思ったが、案外余裕がなく、できないものだ。こんな駄文であっても文章を書くって、それなりにエネルギーを使うということを改めて知った。改めて知ったことといえば、今は、本当に日本にやっ
京都ツアーについて、書き終わらないうちに、あっと言う間に北欧にいる。コロナ禍の間、何度も取引先の北欧オンライン説明会に参加させていただいた。取引先の努力の甲斐あってか、比較的このツアーの売れ行きは悪くないようだ。このツアーに関しては、僕もその努力に関わ
大原野神社で見られた桜?お客さんたちは、なんらかの桜と信じ切っていた。信じる者は救われます。今考えてみると、最初のバスの中でお客さんに挨拶した時の反応が最高だった。「ご存知の通り、桜はほぼ終わっています。でも、この二日間の天気はどうやら最高に良いようで
コールセンターの仕事が終わる頃のことだ。派遣元のオフィスに行き、スタッフのそばで呟いた。「あー、疲れた。温泉にもでつかりたいなあ。」すると、さっとスタッフの一人がこちらを振り向いて言った。「いいツアーがたくさんあります!」はっと気づく。今は桜の時
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============居酒屋のメンバーからの杏奈への風当たりは、思ったほどではなかった。平日勤務の暇を与えられて皆と会わない間、反感を持って
まだ調整段階ではあるらしいが、5月8日にコロナが二類から五類になるのに合わせて、日本の入国規制が撤廃される可能性が高い。五類になったら、法的な水際措置が可能かどうか気になっていたのだが、特例をつくらずに消滅することになりそうだ。2022年6月に外国人の受け入れ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============少し前、洋平は匡人と二人で飲んだ。順調な仕事量の回復を喜びながら、震災直後にドルフィンを去って行った者のことを匡人は気に
先月、父の命日に帰国できなかったので、昨日1日に帰省して墓参りしてきた。ついでに彼岸も兼ねて。往きに浅草で時間が余ったので、浅草寺を散歩したが失敗した。見事な大混雑。そりゃそうだ。絶好の天気と気温、周辺には桜が咲き乱れているのだから。いやもう、人、人
3月31日。ワクチンコールセンターの業務を終えた。コールセンターは、そのまま存続するものの事業としてのピークは過ぎたこと、また、スタッフが順調にスキルを向上させているため、リーダーの引継ぎが可能であることをふまえて、派遣元の上司と相談したうえで判断した。
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「あれ?・・・杏奈じゃん。また遊びに来たの?」帰国翌日だった優佳は、杏奈に歩み寄った。数日前に遊びに来たことは、誰かか
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============実は、店長が職場の雰囲気が悪くなることを心配しているというのは、卓也の優しい嘘だった。期待を裏切られた店長の頭の中は、
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18464138.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18450081.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18437205.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18423710.htmlhttp://mast
サマルカンドからシャフリサブスに向かう山道で。標高1600mの頂きを超えたところには、アーモンドの花が咲き乱れていた。春の風景。地中海沿岸よりも、少しピンクが強い気がする。パミール高原に続く山塊の稜線もくっきりしてきた。さらに昨日の続き。今回は、怖くはない
昨日の続き。「ところでこのサーモンのお刺身、美味しかったわー。」紅一点姫が、話題を切り替えた。「でも、ウズベキスタンは内陸国よね。このサーモンはどうしたの?海からここまで泳いで上ってくるの?」「それだとサーモンが大変だから、飛行機を用意しています
今回のツアーで出てきた日本食。メインディッシュは、真ん中の鍋焼きうどん。右上にはサーモン刺身があるが、大きな器は丸ごと氷でできている。白米がない珍しいメニュー。現地スタッフがおすすめするウズベキスタンで一番と言われる日本食レストラン「FURUSATO」。「わざ
ウズベキスタンのツアーは、男性に人気のある商品だ。申込者は圧倒的に女性が多数を占める海外パッケージツアー市場の中で、比較的男性の割合が高い。風景もショッピングも、それなりに女性が好みそうなものがあるし、治安もいいのに不思議だ。なにかイメージでもあるのだ
「マスク?ウズベキスタンでは、2020年の10月に誰もつけなくなりました。」「2020?2021年とか2年じゃなくて?」「2020年です。コロナ禍が始まって半年くらいで、ウズベキスタンでの対策はほぼ終了しました。」耳を疑った。日本のメディアで紹介された外国のコロナ対策
3月11日は震災の日だった。それを題材にした話を書いていたが、あとちょっとのところで、当日までに終わらせられなかった。それはさておき、僕はあの震災をポルトガルで知った。帰国まで一週間もある間、ずっと不安を抱きながら仕事をしていた。ツアーの雰囲気を壊さないよ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============店長が怒り心頭になるのは最もだった。そもそもよく働いてくれていたとはいえ、添乗という他の仕事でしばらく店を離れていた杏奈
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============足早に去っていく杏奈に気付いた若手たちは、「あれ?もう帰るの?」「もう少し待ってよ。飲みに行こうよ!」などと声をか
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============気持ちが盛り上がって来た中で、思わず出てしまったひとことだった。「おー!戻ってくる気になったか。」匡人が笑顔で言った
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============久しぶりに会ってみて分かる先輩のすごさを感じていた。添乗員は、自分が割り当てられたツアーをこなすことが第一だ。そして、
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18065645.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18085194.htmlhttp://mastertwotone2020
こんなふうにデッキで過ごすアフターヌーンティータイムが、ナイル川クルーズ中にある。この前のエジプトツアーのクルーズ中。アフターヌーンティー時に、お客様たちとまったりとしている時だった。とある奥様の一人に言われた。「ツートンさん、男性なのに肌きれいね。な
3月4日。お台場の東京国際クルーズターミナルに行って来た。お目当ては、ドイツのフェニックス・ライゼン社のクルーズ船アマデア号。この船は新造船ではなく、初代飛鳥をフェニックス・ライゼン社が買い取って改装したものだ。煙突の形などが、かつての飛鳥としての姿を彷
コロナの記録と記憶2023⑫ コロナの質問が出ない海外旅行イベント
3月3日のひな祭りの日。取引先の旅行イベントに、ホストの一人として参加してきた。今春から夏の旅行選びや、既に申し込まれているツアーについてのご質問などを承るものだった。担当を決めて、一組あたりに添乗員が一人または二人つく(それもお客さんが希望されている地
3月13日からマスク着用要請が緩和される。ワクチンコールセンターではどうすべきか。個人的には、業務中はして欲しいと思い、スタッフたちにその旨を伺ってみた。するとこたえは様々。 「今さら『こういう顔だったんだ』とか思われたくないから、私は絶対に外しません
コロナの記録と記憶2023⑩ オミクロン対応ワクチンは1回のみの接種です
2022年9月。全国でオミクロン対応ワクチン接種が、ほぼ同時期に始まった。このオミクロン対応ワクチンには、決め事があった。 ①既に2回目までの接種を終えている人が対象。②3回目以降の接種であれば、オミクロン対応ワクチンを1回接種した時点で、現状のコロナワク
17日から26日まで、またもやエジプト添乗に行っていた。これだけ行き続けると、現地では、「また来たか!どうせなら住んじゃえば?」とからかわれた。この時期は気候がいいので、「それもいいな」などと考えてしまいそうになるが、「真夏の気温は50℃を超える」という話を
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============メンバーたちにレクチャーしたり話している杏奈を見ながら、杉戸は「しめた!」と思っていた。この繁忙期に、なんとか彼女を取
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============気圧された。三か月ぶりに訪れたドルフィンのオフィスは、おそろしく活気に満ちていた。添乗員専用のデスクでは、盛んにお互い
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「なにやってるの?営業中だよ。」「ここは、キッチンから料理を運ぶときに必ず通るから、すぐに汚れるから時間がある時に掃除
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「あの・・・ひょっとして言わないほうがよかったかな・・・?」明らかに動揺している杏奈を見て、凜も慌てた。「卓也も今は納得
2023年。コロナ禍から丸三年。2月12日の日曜日は、「三年間」をいろいろな意味で強く意識する日だった。用事があって足利に日帰りした。弟と、今後の実家について話すためだった。その際、お互いの家の庭に立って塀越しではあるが、隣家で一人暮らしをしている年配女性
コロナの記録と記憶2023⑦ 素早い対策と愚痴、そして贅沢な悩み
さて、コロナ禍の副作用にしょぼくれていても仕方ないので、すぐに行動を起こした。昨日行った書店(ちなみに丸善の本店)のアプリに入ると、探している書籍がある店舗がわかるということで探してみたら、早速見つかった。ただし、残り一冊だったので、念のため該当店舗に
2月17日から、またもやエジプトに行くが、これにてファラオ参りもようやくひと段落。3月は、ようやく別の国に行く。今日は、その一回目の打ち合わせだった。実は、今回の国の訪問は初めてだ。別に特別珍しい地域ではないし、難しい国でもない。たまたまそこのツアーが今ま
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「小平は元気だった?今は何やってるって?」「え?妊活を頑張ってるって言ってました。」「あははは。あんなの嘘に決まっている
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============珠理の指摘は胸に響いた。言われた通り、添乗資料を手離す気にはなれなかった。今、勤務している居酒屋の社員としては、無用の長
ttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============震災直後、ツアーを全て取り上げられた時は、旅行会社への怒りに燃えた。同時に、しばらくの間自分に仕事は来ないと思った時、怒
コロナの記録と記憶2023⑤ 貴重な情報と助言で辿りついた案内
「アメリカでは、コロナの致死率が季節性のインフルエンザと変わらないところまできたと、具体的な数字を出して報道されたんです。『欧米でコロナは風邪扱いになった』と言われているのは、きちんとした根拠があるんですよ。日本でも、そういう数字は出ているはずなのに、は
コロナの記録と記憶2023④ エジプト人ガイドのコロナ禍ともらい泣き
ちょっと前に行ったエジプトツアーでのことだ。カイロのあるレストランで、日本人女性添乗員がテーブルについて泣いているのが見えた。同じテーブルでにいたガイドも、彼女の話を聞きながら泣き始めた。みんなが楽しくランチをしている時に異様な光景だった。僕のガイド
かつて同じベクトルで仕事をしてきたコールセンターのメンバーだが、ここ最近、必ずしもそうではない。2021年4月に始まって以来(当初は同年9月で終了の予定だったが、接種回数が積み重なっていくうち、現在にまで至っている)、コロナ収束を願いながら業務を行ってきた。
コロナの記録と記憶2023② これから始まるかもしれない旅行会社同士の攻防
数日前、新聞広告にとある旅行会社の海外ツアー広告が掲載されていたが、そのお値段に目が止まった。びっくりした。ヨーロッパで一週間程度のツアーで、代金で20万円台のものがあったからだ。調べてみると、そこは少し前から既に、他社に比べてかなり安価なツアーを出して
ttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「僕も、声ある声しか聞こえないです。珠理さんの言ってること。すっごい分かります。よくアンケートに気が利かないって書かれる
ttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「私は、全体を見渡すという感覚を、どうしても掴めなかった。」珠理は、苦い思い出を噛みしめるような顔をして言った。「な
新たな登場人物小平珠理(こだいらじゅり) 以前はドルフィンで海外添乗員をしていた。震災直後に退職。杏奈、愛とは同期。ある程度の職歴を積んで添乗員になったので、若手ではあったが年齢は杏奈や愛より上。 大橋透(おおはしとおる) ドルフィンの若手添乗員。震災時
ナイル川クルーズが入っているエジプトツアーを案内するとき、僕自身が一番楽しみにしているのは、クルーズ中の風景だ。遺跡は、何度も同じものを見ているうちに、さすがに感動が薄れてくるが、景色に関しては、同じものを見ているはずなのになぜか飽きない。クルーズ船の
ナセル湖南部の彼方アブシンベルまでは、少し前までなら航空機で行くのが常だった。それが、経費削減か減便のせいなのか、片道三時間以上かけて車で移動するようになった。アブシンベルで一泊するツアーならまだいいが、いくら道路が良いとはいえ、日帰りはきついだろうなあ
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順調に行程を終えて帰国日を迎えた。現地ガイドに案内されて、タリン国際空港でチェックインカウンターに並んだ。手続きを一人一人済ませていく。すると、ガイドが僕に話しかけてきた。「どうして皆、一人ずつチェックインいているのですか?夫婦やお友達同士なら、一緒
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この時に楽しんだバルトのグルメ。ゼペリーニ。旅行会社のパンフレットや添乗員の案内では「じゃがいもだんご」と紹介されることが多い。イタリアのニョッキを田舎くさくした料理。ドイツでは、付け合わせで出てくることが多いが、こちらではメインディッシュ。中にミート
5月以来の北欧。この前、バルトのツアーに行った時、終盤は涼しくなったから、今回も心地よい涼しさを感じられると思ったら…また夏がぶり返している。バルトも同じ状態らしい。ほんと、いつになったら涼しくなるのだろう。今はコペンハーゲンにいて、これから北上するから、
逆光を利用して、十字架で太陽を隠すか隠さないくらいのところで撮ると、それなりに神秘的になる十字架の丘。宗教施設で写真を撮る時に意識すべきは光だと思う中世には、子供の病気が治ったことで、神に感謝して十字架を立てた家族がいたという。19世紀半ばには、重い病気
杉原記念館には、小さいがある程度の品数を揃えた売店がある。ここの売り上げは、施設の運営に役立てられている。「寄付金箱に小銭をお入れいただくのもいいけれど、皆さんの記念になるものを売店で買われると、寄付も兼ねて一石二鳥です。」マリウスは、僕のそういう案内を
杉原さんの執務室。残っていた写真などを元に再現したもの。家具や調度品は、その時代のものではあるが、本人が使っていたものではない。机の上のものは、すべてレプリカ。カウナスの駅にある記念レリーフ。彼は領事館を出て、列車でカウナスを出発する直前まで、ここでビザ
ヴィリニュスの聖ペテロパウロ教会の内部。17世紀の建築。内部の白亜の壁は2000体の漆喰彫刻で埋め尽くされている。イタリアから呼んだ彫刻家が、200人のリトアニア人を使って完成させた。地味なイメージがあるバルト三国だが、派手に目を引く見どころは少なくない。ここはそ
リトアニアのカウナスにて。店の窓辺に置かれた猫。ヨーロッパでは、時々この手のしゃれたデコレーションを見る。 「普通のツアーに一人で参加すると、どうしても気を遣うの。分かるでしょ?」確かに気を遣うべきケースはたくさんある。食事時は、夫婦や友達同士が離れな
リトアニアのトラカイ城。大きな湖に浮かぶ浮き城のように見える。男性陣にとって幸運だったのは、ツアー開始当初、食事時のテーブルが常に四人また五人掛けのものが5つ用意されていたことだ。たまたまそういう手配のレストランが重なった。大人数テーブルに男女混合に座り
お一人様参加専用ツアーにいらっしゃる方々のコミュニケーション力は素晴らしい。特に女子。初日のツアー受付時には、すでに自己紹介が始まっていて、乗り継ぎのヘルシンキ空港に着いた時には、既にある程度のグループが出来上がっていた。なんだか、中学、高校のクラス替
8月25日朝6時21分。ヘルシンキ空港。この時期になると、さすがに夜明けが遅くなってくる。毎日7、8分の単位で日が短くなっているのだから当然だ。ツアー中でさえ、それを感じるかもしれない。今回の行き先はバルト三国。北欧ほどではないが、ヨーロッパ北部であることは間違
「私、ドイツに来たらソーセージとビールばかりだと思っていたの。」「まさか(笑)そんなわけわりません。」「そうね。けっこういろいろ出て来て、わりと美味しいわね。」好みはあるだろうが、今時、そんなひどいものを出すところは、逆に珍しい。「心配で、日本から
昼間の活気あるローテンブルク。少し余裕があるなら、城壁の上を歩きたい。歩く価値があるのは、プレーンライン辺りからレーダー門、ガルゲン門を抜けてシュランネ広場まで。あるいはそのすぐ西にあるクリンゲン門まで。この間の一部だけでもいい。観光客で賑わう中心地
ある一人参加専用ツアー。参加者は全部で19人。内訳は女性16で男性は3。最近のツアーは、常に女性のほうが多い傾向にあるが、こと、一人参加ツアーとなると、それが顕著だ。この数の比率は、出発前の挨拶電話で、お客さんたちにお伝えした。特に男性客には心の準備が必要だ
ローテンブルクの聖ヤコブ教会内にある「聖血の祭壇」。最近のツアーでは、ほとんど観光に入っていないが、今回はローテンブルクに二泊するということで、久しぶりに案内できた。ドイツには、比較的よく来るのだが、この祭壇を案内するのは12年振りだった。祭壇は、3.5
久しぶりにある外資系航空会社に乗った。以前と変わらない、きっちりとしたサービス。ビールの種類が変わっていて、少し残念だったけど、食事はそれなりだったし、スナックにおにぎりはあったし、・・・多少、食事の内容が落ちた気はしたけど、言われてみればというレベル
今日、2023年8月11日は、2019年8月以来のお盆ツアー出発日ということで、ここに記しておこう。2020年を思い出すと悲惨だけど、2019年の夏頃は充実していた。タイトなスケジュールをこなしながら、日本で開催されるW杯ラグビーのチケットをいかに手に入れるかばかりを真剣に考
先日、スイスより帰国した。最近のツアー。特にスイスでは、食事をある程度抜いて自由食にしてある手配が目立つ。今回は、その案内に苦労した。コロナ禍が始まる前、スイスフランのレートは115円前後だった。それが、現在は167円前後。米ドルやユーロの高騰ぶりはよく騒
以前紹介した群馬県の梨木館に行ってきた。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/15237265.html相変わらず広い部屋と適温の温泉でのんびりできた。今日は、この旅館の食事の紹介。観光地でない温泉旅館ということもあり、食材は全て地元のもの。胡麻豆腐などの前
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「杏奈ちゃんはやばいかも。」水ダコのペペロンチーノスパゲティーを美味しそうに食べながら元子は言った。「水ダコのパスタ、美
8月に、僕のことを幼少の頃からかわいがってくれた叔父が亡くなった。葬儀は家族で済ませた。墓は、本人の希望もあり故郷の足利市にある、実家の墓の敷地内の空いているところに、自家の墓誌を建てたいと、ずっと前から言っていたので、その願いをかなえることになった。
旧足利の中心部、足利学校の東側に走る昭和通りを北に真っすぐ進んでいく。右手に見える野球場を過ぎると、すぐに田舎町の風景になっていく。自転車で走りながら、時々携帯でグーグルマップを確認する。目的地のワイナリー「ココファーム」を見逃さないようにするためだ。
あるスタッフが体験した恐怖を朝っぱらからお話しよう。オミクロン対応ワクチン受付開始前、今は小康状態のコールセンターにかかってきた一本の電話。「ワクチンの予約をお願いします。」と、受話器の向こうで言った90歳を超えている彼女の言葉は、とてもしっかりして
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============愛の睨みつけるような視線は、すぐに冷静になった。「こういう状態って・・・一部の人だけでツアーをこなすのって、どれくらい続
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「どうしたの?そんなところで何しているの?」愛は、元子が添乗員エリアではなく、営業や経理と同じ内勤エリアに座っていること
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年4月4日 日本 東京-「ただいま帰りました。」震災を終えてすぐ。3月17日に成田から関空に移動してからイタリアツ
添乗員目線で言えば、たった一冊の本が、案内を変えることがある。そんな経験をした。この小説が出た瞬間に読んでいれば、僕の旧東ドイツの案内は、今よりも遥かに中身が濃いものになっていただろう。好きな国なので、ドイツに関してはかなり勉強したし、何度もツアーで案
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-南アフリカ共和国 ケープタウン-ロベン島に向かう時に、船から眺めたテーブルマウンテン。おそらく、この角度から見た時が一
久しぶりに海外旅行のオンラインイベントの仕事が入った。昨年、オミクロンが流行り始めて以来、海外の仕事は、ワクチン業務との兼ね合いもあり、全くもって無縁だったが、ようやく久しぶりの実戦だ。テーマは、散々まかされていた北欧。十日ちょっと後に控えているので、今
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============-2011年3月20日~31日 世界各地--クロアチア ドブロヴニク-「おはようございます。」朝食の時間。「お好きな席へ」と案
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「あのさ、巴君。優佳ちゃんのことだけど。」「・・・はい。」それまで陽気に話していた匡人の表情が急に曇ったが、柳原は続
日曜日に大相撲を生まれて初めて見に行った。升席後ろから二番目だったが、十分に迫力を感じた。やはり、スポーツは生観戦が楽しい。ところで、この日は力士に関する意識変化が自分の中であった。ふだんテレビでは、中入り後の取り組みしか見ない。そのせいか前頭下位の取
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============宴会を終えて居酒屋から東銀座駅に向かう途中、匡人は一緒に歩いていた柳原に話しかけた。「杉戸さんの対応、お見事でしたね。さ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「当たり前だけど、有事ではお客さんの安全確保が第一。では、添乗員を守るのは?」「旅行会社じゃないんですか?」「それはどう
二十世紀の終わり。僕が旅行会社に入って添乗員になりたての頃、お客さん同士の会話で、時々ちょっとしたジョークを聞けた。高齢者ばかりが参加しているツアー中、ある日の夕食時に六十代前半のお客さんが言った。「私は一応戦前生まれなんだけど、幼かったから戦争中の
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「おかわり。」冷静にいいことを言った匡人は、飛露喜をおかわりしながら杉戸に語りかけた。「ツアーが減ったし、旅行会社も
オミクロンワクチン接種の開始が、早ければ九月中旬と政府が言ってしまったおかげで、コールセンターの電話が、極端に減った。「少しでもはやく打ちたい」と既存のワクチンを予約しようとする人もいるにはいるが、モデルナしかないと分かると、「オミクロン対応が来るまで待
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)新たな登場人物柳原和美(やなぎわら かずみ) ドルフィンのベテラン添乗員。添乗員のことはなんでも聞いてくださいという、みんなのお姉さんであり、若手