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非行少年だった息子が銀座で社長になった話#8(銀座は少年を大人にした)
18歳で家を追い出され、身一つで銀座に乗り込んでいった長男。 最初は、”バーテンダー”になりたいと言っていたので繁華街なら渋谷や新宿のほうがいいのでは?と思っていたのですが、 「一流を目指すなら銀座」 と、彼の中でこだわりがあったようです。 一流の街「銀座」 私は、東京の山の手で育ちました。 山の手といっても昔は今ほど土地が高くないですし、父の社宅に住んでいました。 そんな子ども時代の私も、銀座に行くといったらおめかししてちょっと高級な気分を味わえる街、というのが今も変わらぬ銀座のイメージです。 1.銀座を背負って立つ人材 長男がそんな銀座への思いと憧れを抱いて仕事を探し、始
18歳で完全に親元から離れ、ひとりで銀座という日本一の繁華街で「社長」という立場に上り詰めるまでに成長した長男の物語は、そろそろ終わりが近づいてきました。 ここで、いったん箸休め。 長男の子育て期を振り返りながら、当時のダメ母な私を暴露していくスタイルになりますが、あれこれ思いつくまま今の気持ちを書いてみたいと思います。 謝りたいこと 長男を育てていく中では、上手くいかないことが沢山ありました。 言ったら、後悔だらけです。 この後悔がもし、一つ一つなかったことにできたなら、あの事件も起こらなかったしそもそも銀座で社長になっていなかったかもしれません。 今何を言っても結果論
非行少年だった息子が銀座で社長になった話#6(どうしてこうなったの?)
面会に行くと、もともと細身の身体の長男は髪が坊主になっていたせいもあってか、更に細く見えました。 私は手を握るのが精いっぱいで、なんて声をかけたのかは思い出せません。 ただ、長男も泣き、私も娘たちも泣いていました。 少年審判へ 少年審判の流れ 家族が出所に同意していて”判定会議”というものをクリアすると、少年審判を受けて長男の身の振り方を決めることになります。 1.裁判までの時間 審判の日時が具体的に伝えられ、元夫と私の2人で家庭裁判所に向かいました。 裁判所では、2人別々調査官との面談が行われました。 そこでは、今回の事件のことはもちろん、夫婦関係、私自身の生い立ち、
非行少年だった息子が銀座で社長になった話#7(ひとりぼっちの旅立ち)
ようやく話が後半に入りホッとしています。 ここからは、壊れた親子関係の修復作業、いい話の連発!…と言いたいところですがどうでしょう(笑) 18歳になったら 日本では、最近法律が変わって18歳で成人となりましたね。 そんな法律のできるはるか前、今から約8年前になりますが私が独断で決めていた子育てのルールのうち、 「18歳になったら家を出ること」 を発動したのは、長男が18歳と10ヶ月くらいの時でした。 1.ライオンの子育て? しかも、話し合いとか段取りとか何も根回しすることなく、突然「追い出し」ました。 もちろん、予告はしていましたよ。 「18になったら家を出て行ってもら