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戦前、戦後に起きた実際の事件・事故の日時を取り込みつつ描かれるタイムマシンの物語。過去と未来を何度か行き来して展開する話は面白く、続きが気になって読み進めるのだけれど、同時にとても面白く感じるのが、克明に描かれる当時の人々の暮らしや、風景や、社会風俗。もう、自分もその場所にいるような感じになる。 この小説を手に取り開くこと自体が、タイムマシンに乗り込むようなものなのだ。 自分が生まれる前の時代なのに、そこにノスタルジーを感じてしまうのは、どういうことなのだろう。ラスト、最高にかっこいい。