メインカテゴリーを選択しなおす
此花水龍 予約した本の受け取りに阪神電車千鳥橋駅そばの此花図書館へ行ってきました。佐伯泰秀の時代小説はほぼ読み終えて昨年からの予約待ち3点を残すのみとなり、今月は上田秀人の「百万石の留守居役」を読んでハマってしまい予約した最後の17巻目を借りたところです。この作家も多作ですので佐伯作品同様にこの先1年間ほど楽しめるのではと期待しています。その帰り図書館の向かいは川を埋め立てた正蓮寺公園でキラキラのウォーキングコースですが、前日3月27日に岡田准一を招いて写真の水龍の像の除幕式をやっていました。岡田くん、大阪出身で此花区のアートプロジェクトの第1号(写真の水龍像)のプロデュースをしたとのことでし…
加賀前田藩の宿老本多政長が江戸城に現われる。加賀藩江戸藩邸での不祥事の弁明をするために登城したのだ。 本来であれば加賀藩江戸筆頭家老の横山大膳が出頭するはずだった。 横山大膳は直臣への取り立てを願い、大久保加賀守とともに、加賀前田藩を陥れる陰謀を練っていたのだ。 その大膳を押しのけて藩の宿老、堂々たる隠密とも呼ばれる本多政長が、本多家の宿敵、老中大久保加賀守らを相手に口火を開く。 弁明を済ませた後、将軍綱吉に謁見する。その場で直江兼続が徳川家康に出した「直江状」の秘密が明かされる。 江戸城での舌戦を終えた本多長政の下城を、横山大膳らが送った刺客が狙う。長政の娘婿、瀬能数馬は守り抜けるか。 * …
【読書記録】上田秀人 「百万石の留守居役十七 要訣」 壮絶な舌戦の果て
上田秀人さんの小説のファンは多いかと。 剣戟シーンもとても面白いのですが、言葉で挑む舌戦にも息を呑みます。 この「百万石の留守居役」シリーズは、加賀前田藩の宿老本多政長の娘婿、瀬能数馬の成長を描いています。 シリーズ前半の、徳川将軍位継承での波乱を自らの剣の腕で乗り切った後、瀬能数馬は江戸で留守居役として加賀藩のために働きます。 そこで、瀬能数馬は義父本多政長によって鍛え上げられます。 第十七巻では、その一応の仕上げ。 シリーズ最終巻になります。 江戸城にいる重臣や、紀州藩藩主の仕掛けた加賀藩への難題を、本多政長に助けられながらも無事に切り抜けます。 上田秀人さんのシリーズものをいくつか読んで…