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ご訪問頂きありがとうございます。 読んだのは大分前ですが、父が入院したり老人ホームに入所したりとなかなか書けなかった感想です。 以前書かせて頂いたゴーストマンシリーズには短篇がありました。ゴーストマン自身が半生を語るお話です。 出生は凄まじかったものの、その後は平凡な家庭で育ちました。ただ一つ、親から名前でなく「ベイビーボーイ」と呼ばれていた事が普通ではなかったかもしれません。その事が誰でもない人間になるゴーストマンの基盤になったかもしれません。そしてある日ラスベガスの町に降り立ってから彼にとって世界の見え方が変わり。やがて犯罪者への道へと踏み出します。その根底にあるのは、ある渇望。その渇望が…
ご訪問頂きありがとうございます。 ロジャー・ホッブス作の前作『ゴーストマン 時限紙幣』を読んだのは統合失調症の陰性症状が抜け始めた頃です。活字を読むのもリハビリになると医師に聞き、最初は新聞から始めネットコラムに進み、そろそろ長編小説も読めるようになった頃。その頃は図書館の海外文学コーナーをさ迷って、面白そうなタイトルの本を読む事を繰り返していました。その中の一冊でした。 ゴーストマンは自在に外見と振る舞いを変えて、犯罪に加担しては姿をくらますフリーランスの犯罪者。時限紙幣では時限爆弾を仕掛けられた紙幣の強奪に無理やり参加させられるストーリーでした。ハラハラするストーリーと散りばめられた犯罪ト…