ご訪問頂きありがとうございます。 黒川博行氏の「悪逆」を読みました。 この小説をクライムノベルと呼ぶのか、警察小説と呼ぶのか分かりません。犯人の視点と、警察の視点が交互に描かれます。 オープニングは車のナンバーを偽造する所から始まります。そしてその車で、とある屋敷へ向かいます。屋敷の主が一人きりになるのを待って侵入。金塊の在りかを吐くまで指を切り落として拷問し、金塊を手に入れると主を射殺。自分の痕跡は一切残さず、誤誘導を残して立ち去ります。 ぞっとしたのは、犯人の感情が一切感じられない事です。ひたすら冷徹に緻密に計画通りに犯行をやってのける。被害者への怒りも恨みも無く。スリルを味わうような高揚…