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【あらすじ&ひとりごと】 大阪の空堀商店街を舞台にした物語です。 祖父が遺したガラス工房を引き継ぐことになった兄妹。 兄の道(みち)は、周りと同じ行動がとれず、他人の気持ちに共感することができないが、純粋な気持ちをガラスに吹き込んでいく。一方、妹の羽衣子(ういこ)は、兄とは対照的に何事もそつなくこなすが、突出したものがなく、兄と自分を比較しながら特別な才能を求め自分を追い込む。 そんなある日、工房にガラスの骨壺が欲しいという依頼がくる。骨壷をつくりたい道と相容れない羽衣子。 ふたりは子どもの頃から互いに蟠りを持ち、それぞれを疎ましく思っていたが、祖父への思いから少しずつ互いを理解し、負の感情を…
訪問ありがとうございます。さてさて、今日は。私の書店員としての活動の一つの、「ラジオでの本の紹介」で過去に選んだ本のお話を。「ガラスの海を渡る舟」著者は「寺地はるな」さん祖父のガラス工房を引き継いだ、ある仲の良くない、ちょっとわけありな兄妹のお話。「特別」も「普通」も、全てはひとりひとりが違う状態が当たり前、それが「ふつう」と考える兄の道。 何かの、又は誰かの「特別」になりたい妹の羽衣子。今回はこ...