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社会批判、について、思いつくまま ―― 合成の誤謬、分割の誤謬 19/xx
合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、英:fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。―― ウィキ/合成の誤謬合成の誤謬(fallacy of composition)「ある部分がX だから、全体もX 」という議論。分割の誤謬(fallacy of division)「全体がX だから、ある部分もX 」という議論。―― ウィキ/批判的思考 ...
社会批判、について、思いつくまま ―― 全称の誤用 18/xx
全称の誤用(false universal): 例外を無視した一般化で「例外の撲滅」ともいわれる。「誰もA を支持しない」の「誰も」は例外を無視している。―― ウィキ/批判的思考 自分がそう思うだけなのに、 すべての、とか、みんな、とか、誰も、とかの、 全称を盛りつける、飾り立てる。 過度な単純化による二択しか考慮しない、 両極端しか考えないという誤謬につられて、 ついつい盛ってし...
社会批判、について、思いつくまま ―― 誤った二分法 17/xx
誤った二分法(あやまったにぶんほう、英:false dichotomy)あるいは誤ったジレンマ(英:false dilemma)は非論理的誤謬の一種であり、実際には他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しない状況を指す。―― ウィキ/誤った二分法 >社会が間違いなら、自分は正しい、 >社会が愚かなら、自分は賢い、 >社会が醜いなら、自分は美しい、 楽天的でなければ、悲観的である、 好きで...
権力への逆張り、反権力、反体制、そんなのは、なんとなく、社会批判っぽいけれど。気分は似ているけれど、同じではない。反対すれば批判になる、ってことでもない。社会と自分を相反する二者として、強者と闘う弱者の物語に仕立て直して、弱者の主張は、なんとなく、正義っぽいけれど、弱者だから正義になる、ってことでもない。似ていても、違うことがいくつもあって、僕たちは、いつも、いつでも間違える。 ―― E...
社会批判、について、思いつくまま ―― スプリッティング 15/xx
心理学において分裂(ぶんれつ、英:Splitting)とは、人間の思考において、自己と他者の肯定的特質と否定的特質の両方をあわせ、現実的に、全体として捉えることの失敗である。スプリッティング、全か無か思考(all-or-nothing thinking)とも呼ばれる。―― ウィキ/分裂(心理学) 二極思考では、批判はできない。 批判をしているつもりでも、 少しも批判になっていない。 ものごとを理想化して褒め...
社会批判、について、思いつくまま ―― 暗黙の前提 14/xx
形式論理学を日常的な推論に適用する非形式論理学 (informal logic) においては、隠れた前提や、それに由来する誤謬推論を明らかにすることで、議論の強さ弱さが評価される。そのような暗黙の前提を明らかにすることも、批判的思考の思考技能のひとつである。省略された前提を明確にすることで、自分が無意識に信じている偏見や独断を自覚することが可能となる。―― ウィキ/批判的思考「強制不妊手術への賠償判決、国は上告を断念...
>悪口は、当然、価値中立的ではない。>建設的でもないし、生産的でもない。>攻撃して、こき下ろして終わりだ。リゾーム型は、間主観性を形成するための、コミュニケーションの型になる。思考も対面フォーマットにして、双方向性を担保する。ネットでは、きっと、最も効果的な悪口が生成される。 ―― Gıybet、2020/Sedat Girgin対して、批判は、価値中立的で、建設的に、生産的に、より良い方策を模索する。囲ん...
そんな意味ではないけれど、イメージとしては、リゾームはネットっぽく、ツリーはリアルっぽい。ライナーで水平方向に、仮止めされたような知識と、しっかりと垂直方向に、深く根を下ろす知識。もちろん、フェーズに応じて、どちらも必要で、どちらが良い、ってものではないけれど。仕事でも趣味でも何でもいいから、一つでも二つでも、何かツリーを持とう、とは思う。ツリー型の思考体系がどんなものかは、何かしら体系的な知識の...
リゾームとは、rhizome(希:ρίζωμα、ラテン文字転写:rhízōma)の音写語であり、「地下茎」の一種。「根茎(こんけい)」と訳す人もいる。日本では主として、ドゥルーズおよびガタリの共著『千のプラトー』の中の(ママ)登場する比喩的用語あるいは哲学用語として知られている。両者は、伝統的に西洋の形而上学はある絶対的な一つのものから展開していくツリーのモデルをとってきたと解釈し、それに対抗して、中心も始まりも終わり...
感受性、なんてものは、自分の感受性が他人より優れていると、思い込むような能力ではなくて、そんなことなら、むしろ、感受性を欠く者のほうが得意なのだろう。だから、感受性は、感受性を欠く者が、見過ごしてしまう他人の感受性を、拾い上げる能力、ってことにしてみる。 ―― Sedat Girginコミュ力、なんてものは、自分が言いたいことを、臆面もなく言うような能力ではなくて、そんなことなら、むしろ、コミュ力...
区別がつきにくいけれど、批判と悪口は違う。違うけれども、ネットでの批判は、たいていは、誰かの、何かの悪口っぽい。悪口は、当然、価値中立的ではない。建設的でもないし、生産的でもない。攻撃して、こき下ろして終わりだ。しかし、悪口を並べているだけのくせに、きれいな言葉に変換して、批判らしい見かけを作ることもできる。逆に、明らかな事実誤認や、極端な価値判断の違いを批判したときにでも、悪口を言うな、と返され...
批判の先には、目的がある。実現可能な目標を定めて批判をする。良くなった社会にいる自分を想い描く。だから、単に、気に入らないものごとの、悪口のフレーズを考えるのとは違う。どんなに批判を繰り返しても、少しも状況を変えられなかったなら、その思考プロセス、それ自体が、まったくもって主体性を欠いている。社会が間違っていても、先立って、自分が想い描く良くなった社会に、相応(ふさわ)しい自分になってみる。 ...
実際は、多くのものごとについて、僕たちは、善悪を選べない。公序良俗、つまり、みんなが考える社会の秩序や、みんなが考える道徳観念、それらに適合しない法律行為は無効とされる。個人が考える善悪など、問題としない。それらの規定は、強行規定であり、個人の契約による変更を許さない。刑法その他、すべての強行規定は、公序良俗が具体化された規定といえる。個人に選択の余地はない。個人が考える善悪など、問題にならない。...
最善を尽くしたのか。その前に、社会のコンテクストにおける、善、について、考えたことはあるのか。おおよその定義はできているのか。善を定義するのなら、それは、共同体の利益になる行為、善に対しての悪なら、共同体の不利益になる行為をいう。だから、共同体に属さない者に善悪はない。そこが、無人島で、独りきりなら、或いは、部屋から一歩も出ない引きこもりなら、独善的な善悪を押し通してもいい。しかし、例えば、そこが...
>社会批判に多くのリソースを割く者ほど、>その者を取り巻く社会状況は悪い、と思われる。社会と自分の、どちらが間違っているのか、相手と自分の、どちらが悪いのか、そんなことを決めようとするのは無駄である。その答の正しさは、確かめることができない。そんなことに時間や労力を注ぎ込むくらいなら、自分が置かれた悪い状況を与件として、そこから脱するためにリソースを費やすほうが、自らを、建設的で、生産的な未来に向...
親交、友愛、仲間、友人が社会なら、そんなものを備えていない相手が悪い、と言うこともできるだろう。でも、いつも、いつまでも、相手が悪い、と言い続けるのも違うだろう。雑に、敷衍して言えば、親交、友愛、仲間、友人の半分は自分だ。誰かと自分を対立させて、どちらが悪い、なんて構えでは、親交、友愛、仲間、友人が成り立つとは思えない。そんなの、批判する時点で終わっている。 ―― Sedat Girgin ...
社会が間違いなら、自分は正しい、社会が愚かなら、自分は賢い、社会が醜いなら、自分は美しい、社会と自分は、そんなに単純な、公園のシーソーみたいなものではないけれど、社会を下げれば、自分が上がる、自由になれる、そんな気はしてくる、そんな気にはなれる。お手軽なレクリエーションならそれでいい。仕事なり、勉強なり、それぞれの課題に戻って、それぞれの続きに励もう。では、いつまで経っても終わらないのは、仕事も、...
「社会」を意味する英語の「society」は、ラテン語で「親交、友愛」を表す societas や、「仲間、友人」を表す socius に由来する。だから、日本での「society」の訳語には、「社会」のほかに、「人間交際」も候補に挙がった。極端に振って、仕事もしない、勉強もしない、子育てもしない、家事もしない、他人と関わらない、外に出ない、何もしない、そんな人がいるとしたなら、その者を取り巻く社会状況は悪い、と思われる。そもそ...
社会批判に多くのリソースを割く者ほど、その者を取り巻く社会状況は悪い、と思われる。では、最もリソースを集中させることになるのは、社会性がない者がする社会批判、ってことになる。直ちに矛盾しそうだが、おそらくは、社会性がないゆえに矛盾に気づけない。社会批判の前に、自らが社会性を備えれば、批判の対象がなくなるかもしれないから、社会性がない自分を批判してみるほうが早いかも。うまく行けば、自ずから、矛盾も解...
「もし君を批判する者がいないなら、君はおそらく成功しないだろう」・・・マルコムX 「馬鹿からの賛同は批判よりも迷惑である」・・・フローレンス・ナイチンゲール 以前、批判的思考について、否定的な思考と